2014年9月30日火曜日

[ドコモ]ドコモの新製品発表会……老人向けドコッチを作りましょうよ。

NTTドコモの新製品発表会。
撮影を頼まれたのでカメラセットを持ってでかける。
D600とレンズ2本とSB-800。
まあこんな感じで。

E-M1に切り替えたいんだけど、

・D600はメディアを2枚入れて同時記録できるので、今回のように撮影後に編集者にメディアごと渡しちゃう場合、残る1枚を自分用バックアップとして使える(でも今日は1枚入れ忘れた←だめじゃん)

・ミラーレス機だと内部処理の都合上ダイヤルを回しても反応しないなどその都度操作が反映されたか確認しなきゃこわいけど、一眼レフならその辺のレスポンスが安定してる

・ステージのスクリーン全体と壇上の出演者の両方を撮らなきゃいけないので、カメラを2台用意するか高倍率ズームレンズが必要になる。マイクロフォーサーズはクオリティ的に高倍率ズームレンズで感度を上げての撮影にちょっと不安があるけど、フルサイズ一眼レフなら感度を多少上げても問題ないので暗い高倍率ズームレンズでも問題ない

・大量に撮るのでバッテリの持ちが大事

という理由でD600が出動しております。
ほんとはD750にしたいのだけど金がありません。わははは。
オリンパスから40-150mmF2.8が出たら←このレンズは予約済み
E-M5とE-M1の2台持ちで、片方は12-35mmF2.8、もう片方は40-150mmと使い分けるのもいいかもな。
2台使い分ける方が絶対に楽だし←スクリーン用と登壇者用でセッティングも違ってくるから

で、発表会。
ガラケー全盛期に各キャリアがキャリア提供のサービスの下に
ケータイの用途を広げてもらおうとしたのと同じようなことを
今、スマホでやろうとしてるわけで、
さてどうなんでしょうねえといったところ。
今年のトレンドである、手首争奪戦とライフログと健康ってことで
Runtasticと手を組んだですが、結局のところ
キャリア主導で成功したこういうサービスってあったっけ?

まあいいや。
今回一番注目の新製品は「ドコッチ」。

子供用のGPS付の、まあ「みまもりウォッチ」なんだけど、
これ、老人向けにもさっさと出すべし。特に徘徊しちゃう人。行方不明になりがちなじいさん。散歩が好きなばあさん。
そういう人、ケータイを持たせようとしても以外に家においてっちゃうのだけど
腕時計ならいいと思うのだよね。歩数計として使えれば楽しんで歩いてくれるし。
で、モニタは反射型液晶でもいいのでバッテリが持つようにして。
今後、めちゃニーズが出てくると思う。
家族が「あ、またおじいちゃんがいない」と思ったら、スマホでさっと地図を出してどこにいるか調べられるとか、徘徊ログをとってどこをうろついてることが多いかチェックしたりとか。
まあデザイン的には見直す必要があるだろうけど、ニーズめちゃありますですよ。

二番目はやはりGALAXY NOTE
このエッジのディスプレイは面白そう。
なんかね、
日本の富士通やシャープはどうしても「技術をウリにする」クセが抜けないんだなと。
その辺が残念。今のAQUOSPhoneは好きなんだけど(使ってるし)。

三番目はらでぃっしゅぼーや(笑)。
ドコモの傘下にはいってるんだけど、いきなり壇上でドコモの社長が
腰に手を当てて野菜ジュースを飲むってのはなかなかシュールでございました。

ちなみに野菜ジュースで大事なのは
「ストレート果汁」であるか「濃縮果汁還元」であるか、
なのだけど、
訪ねてみたら、
「両方を使ってる。この製品については濃縮果汁の方が多め」
ってことでした。ああ、両方使ってるから缶に明記してないのね。

でもまあストレート果汁も使ってるってのが良心的です。

腹減ったので、新橋の昭和な地下の昭和な店でカレーを食って帰る。
iPhone 6 Plus

帰宅してちょっと仮眠して、
日本カメラにX100Tのレビューを書いてメール。



2014年9月29日月曜日

[フィールドワーク]鎌倉街道と呼ばれてますが

晴れたので
上北沢から新中野まで
土曜日の東京古道散歩で歩く予定のコースを
デジカメの作例を撮りつつ下見。

自転車では何度か走ったけど、歩くのははじめて。
いやあ徒歩は徒歩で面白いな。
自転車だと見逃してた暗渠もみつけたし。
安い昭和なパン屋も見つけたし。

立正校正会のあたり工事がどんどん進んできれいになってた。

そうそう、
G7Xをレビュー用に触ってるのだけど、
なぜキヤノンはEVFを内蔵しないんかねえ。
EOS M系もG1XmkIIもG7XもEVFしたっていいと思うのだけど
超高倍率ズームコンデジにしか搭載しないもんなあ。
なぜEVFをそんなに嫌うのか、聞いてみたい、
と快晴下でモニタを見ながら撮ってると思う。

帰宅して、
当日配布用の地図とみどころ一覧をPagesで作って
PDF化して担当者にメールする。

そんな新潮講座準備の日。

10月4日スタートです。
興味ある方、まだいくらか空きがあるようなので
ぜひ。


2014年9月27日土曜日

[スリバチ]谷保の地形散歩の日

東京スリバチ学会と多摩武蔵野スリバチ学会の合同企画、というかまあようするに
いつものとおり、
集合場所に三々五々集まって適当に地形を楽しみながら街歩きをしようっていうアレだけど、
天気もいいので作例を撮りたいカメラを2台携えて、
朝10時に谷保駅集合。
南武線谷保駅。はじめていったわ。
国鉄の駅っぽい寂れた感じがなかなかよし。

谷保天満宮で崖下におり、
ママ下湧水を目指して
水路や水源をあれこれ辿る。
崖からの湧水がどれだけ豊富だったか物語る旅。

湧水と矢川が合流する地点が傑作。

IT業界の集まりでもなんでもないのであるが、
iPhone 6 Plusユーザーが何人かいるわりに、iPhone 6はゼロ。
その辺が面白い。iPhone 6の方が売れてるはずだし、
どっちを勧めるかといわれたらiPhone 6の方なんだけどねえ。

郷土博物館と
滝乃川学園に立ち寄り
(あらかじめ学園にお願いしてあり、中を案内してもらう)、
そこで立川駅まで歩く人々と別れて
矢川駅から帰宅。
矢川駅は最近の駅っぽくリニューアルされててちょっと残念。

ちょっと休憩して、
デジカメムックの90機種のコンデジにコメントをつけてまわるという
苛酷なお仕事を仕上げてメールして寝る。



2014年9月26日金曜日

[iPhone]iOS 8.0.2が出た

iOS 8.0.2が出てたのでアップデート。
思ったよりはやかったな。
とりあえず、
一部のアプリで古い写真を読み込めない、って問題は
解消したもようです。

なんだか忙しくなってきた。
昼間は近所でちょっと作例撮りとか機材のチェック。
夜はITMediaにFR10のレビューを書いてメール。
さらに、
いろいろと直したり次の仕事に取りかかったりと
働く。

にしても、iPhone 6 Plusのカメラっていいわ。
今までよりAFや手ブレによる失敗が激減してる。
いろいろ中でやってるんだろうなと思うと感心。
やっぱ大事なのはそこなわけだし。

てなわけで、iPhone 6 Plusも1週間ほど使ってあれこれ馴染んできた。

・バッテリは1年使った5sより遥かに持つですよ
  →買ってすぐiPhone 6 Plusのバッテリが持たない、なんていってはいけません。
   ある程度使ってから判断しましょう。

・片手で無理に操作しようとするとすべりおちそうになる
  →でもさ、5.5インチなんてデカいモニタは片手で操作するなんて無理、
   ってことはわかってて買ってるわけで、
   わかって買っておいて文句をいうのは筋が違うでしょう。
   もしわからないで買ったのなら迂闊でしたね、と。

・モニタのクオリティが高い!
  →でかい上に視野角が広くて発色もよい。これはよい

・カメラは予想以上によくなってる。
  →そりゃ、普及型コンデジは不要になるわ。
   等倍で見比べたら、その辺の1/2.3型センサーを積んだコンデジより、
   iPhone 6 Plusで撮った方がきれいだもん。

・OSや標準アプリのデザインがまだ高解像度に最適化されてない
  →ちょっと残念な点。5.5インチでフルHDになったのならなったで、
   それに見合ったデザインってのはあると思うわけで、
   それが提示できてないのはつらい。

・iPhone 6 Plusの解像度に対応してないアプリでも気にならない
  →いやあ、スケーリング処理が優秀すぎて、5s用にデザインされたアプリを
   6プラスでみても違和感ないわ。
   おかげで、ローガン卿向けスマホとしてよくできております。
  →だがしかし、らくらくスマホが欲しかったわけじゃないので、
   できれば、高解像度に対応して欲しい

・日常の持ち歩きをどうするかまだ決まってない
  →バッグに入れるのは論外。バックパックを持ち歩くことが多いから。
   さて、どこのポケットにしまおうか、まだ落ち着き先が決まりません。

と思いついたことを並べて見た。
まあもっと完成度は(ソフトも含めて)上げられたと思うけど、
だからといって、ジョブズならこんな製品は出さなかったって
気軽に書いちゃう人にはもう倦んでるわけで
とりあえず気に入らない製品が出たら、ジョブズの名前を出してdisるなんて安易すぎて泣けますですよ。


2014年9月25日木曜日

[iPhone]カメラアプリがiOS8対応になってきた

ロカンダ世田谷で日本カメラ編集者と打ち合わせしてカメラを1台受け取る。
作例を撮らねば。

ascii.jpの猫連載を書いてメールする。
お題はもちろんiPhone 6 Plus。

ITMediaに上げたiOS8のカメラ機能記事で疑問点が読者から提示され、
あれこれ調べて修正する。
セルフタイマー時のカウントダウン表示が
中央にでかく出るときと隅に小さく出るときがあって
どういうケースでどうなるのかがどうも安定しないのだ。
仕様かバグかわからんのは困るですな。
荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第58回 iOS 8のカメラと写真機能はこんなに変わった!――カメラ編 (1/2) - ITmedia Mobile
荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第59回 iOS 8のカメラと写真機能はこんなに変わった!――写真アプリ編 (1/2) - ITmedia Mobile

いろんなカメラアプリが徐々にiOS8に対応し、
マニュアル露出やマニュアルフォーカスが可能になりつつある。
面白い。次のiPhoneカメラ講座のネタはこれだな。

夜はデジカメムックの、各社が発売してるコンデジすべてに寸評をつけてまわるという苛酷なお仕事。
90機種くらいあるなか、半分くらい書いて疲れたので寝る。


2014年9月24日水曜日

[iPhone]ローガン卿に優しいデカiPhone

iPhone 6 Plusはファブレットじゃなくてらくらくスマホだ、
的なブログが心にヒットする今日この頃
今のiPhone6 Plusは単なるらくらくホンでファブレットではなかった | More Access! More Fun!


「今の」っていう意味ならまさにその通りで
ローガン卿にやさしいiPhoneとなっております。
見やすくて助かります。

iPhoneが日本に登場してから何年だっけ、
まあそれくらい立てば各人の中に「スマホはこうあるべき」って姿が確立されてくるから、それから外れた製品を手にすると違和感バリバリで
ダメ出しをしがちなのもわからないでもないわけで、
iPhone 6 Plusについての各人の感想を見てると、
従来のiPhoneの延長線上で使おうとしているがために
それが如実に出てるなあと感じる次第。
そういう人はPlusじゃなくて普通のiPhone 6を買うべきだったと思うですよ。

逆に、今までのiPhone感覚をいったん捨てて
一からデカiPhoneに向き合い、ふさわしい付き合い方をさぐっていこうという
柔軟な人は面白がっております。

問題はでかくなったかどうかじゃなくて、
でかくしたことにどんな意味があるか、であり、
それをアップルはまだ見せてない。
まさかローガン卿御用達を目指してでかくしたわけでもあるまい。
不満があるとすればそこだ。

4インチiPhoneの感覚で5.5インチiPhoneに対峙してもつまんないでしょうに。

それはともかく、
アサヒカメラで連載の鼎談収録の日。

夜、そのiPhone絡みで一騒動あって寝そびれる。
iOS 8.0.1が出たのだ。
で、なんかいやな予感がして
ちょいとTwitterで検索をかけてみたら、
少なからぬ人々が、「圏外になって通話できない」「Touch ID」が使えない
と呻いたり嘆いたり叫んだりしてて、
やばいかも、と
アップデートするのを止めたのでした。
案の定、不具合があったようで、
午前4時には引っ込められたもよう。

いやな予感ってのも時には信じてみるものです。
いや、それを信じてたら、立派なアーリーアダプターにはなれません。
ヒトバシラーにはなお遠い。反省。

ただ、端末へのダウンロードはもうされてるんだよな。
魔が差して「インストール」をタップしてしまわないよう祈るのみである。




2014年9月23日火曜日

[iPhone]デカiPhoneで作例撮り散歩の日

晴れてる。明日からは天気が悪いという。
じゃあ今日いくしかないなってことで
ascii.jpの猫連載の次のネタでiPhone 6 Plusをとりあげるべく
猫写真を撮りにでかける。

だがしかし、晴れた休日はいけませんな。
人が多すぎて、猫が落ち着かない。
カメラ持って猫を撮りにきてる人もけっこういるし。
(他人のことはいえないけど)

屋根上猫。

ある程度撮ったのち、
時間があったのでふらっと神社まで歩く。

登戸稲荷神社。
登戸宿当たりには左官さんがたくさんいて、
神社の本殿にも鏝絵が残っている。
しかも保存を考えてガラス(というかアクリル板?)がはってある。
写真には撮りづらいが、劣化を考えたらよいことか。
稲荷だから、狐の鏝絵。裏には定番の龍もあり。
登戸には、戦国時代、甲州から逃れてきた人たちが多く棲みついたという。
登戸稲荷もそうしてやってきて帰納した人の屋敷稲荷だったといわれている。
信長が武田家を滅ぼして甲州を領有(結局、家康の領地になったんだっけ?)
した頃なんじゃないかと想像。

登戸には梨園(なしえん)がたくさんあり、多摩川梨として直売してる。
それも甲州から来た人々がはじめたんだそうな。

手頃な梨をひとつ購入なり。
そしたら、傷物の二十世紀をひとつおまけでくれた。

今でも梨を作ってる農園があるってのはよいですな。

で、今回の3枚は全部iPhone 6 Plus。
このカメラ、確かにいいわ。画面でかいから見やすいし(さすが別名「らくらくスマホ」)。
こういうちょっとした街歩きならiPhone 6 Plusだけで済んじゃうかもというレベル。
128GBあるから撮りまくっても平気だし、位置情報はちゃんとつけてくれるし。
基本的が画質は5sから大して変わってないのだけど、
AFが速くて正確になったのと、光学式手ブレ補正がついて暗所に強くなったのはでかい。

帰宅して、
ITMediaにiPhone 6 Plusのカメラレビューを仕上げてメール。
さらに家電批評の原稿を書いてメール。



2014年9月22日月曜日

大人のカバンの中身講座

夜、「大人のカバンの中身講座」なるムックの打ち上げに出る。
これ、納富さんが作ったムックで、
わたしもデジカメ評論家ってことで登場してるのだ。

フリック編集部が作ったカバンの中をみせてください本とコンセプトは似てるんだけど、
作ってる人が違うのでテイストもまったく違ってて面白い。
デジタル系じゃなくて、文具系の人が多いのでバッグの中味も人それぞれ。
さっきiPhone 6 Plusで撮影。こういうときこのクオリティで撮れるのはありがたいわー。

この納富さんがまたよくわからないヘンなおじさんで、
CD-ROMがマルチメディアだともてはやされていた頃、
その辺のデジタルコンテンツをおっかけてて、
いろんなところでお会いしてたのでした。
数年前、ひょんなことで再会して、
以来、ときどき面白そうなネタで呼んでいただいております。


中目黒のスペイン料理の店で10数人。
イラストレーターや漫画家さんから女優さんまで幅広い人々が集まり、
アホな大人が集まって楽しく
サングリア飲みながら談笑する会でありました。


妙に色気のある表紙でありますが、よろしければぜひ。

2014年9月21日日曜日

[iPhone]デカiPhone持って昼間と深夜のご近所作例撮り

あ、晴れてるじゃん、ってことで
デカiPhoneなどなどを手に自転車でご近所作例撮り。

デカiPhoneはやっぱデカい。
片手に5s、片方に6Pを持って歩きながら動画作例を撮ってたら
落としそうになった。
まあ片手で撮影するサイズではないわな。
でも左手でねこじゃらしを持って右手でネコを撮る、とかよくするけど。


で、撮っててやばいことに気がついた。
なんかデカiPhoneで撮った写真の色が浅くて階調が弱くて
おかしいな、チェックしなきゃ、と思ってたら、
なんと、いつの間にかフィルターがオンになってて「フェード」フィルターで
作例を撮ってたのだ。
これは焦った。もしかして撮り直し?

いや、相手はAppleである。一筋縄ではいかないのだ。
ためしに写真アプリから「編集」を選んでみると
「元に戻す」という文字が燦然と輝いてるではないか。

そう、フィルター付で撮影すると
「オリジナル写真とデジタル処理した写真の2枚」が記録され、
オリジナル写真は隠されているのだ。
そんな気がしたんだよね。

というわけで、全作例を救出完了。
よかったよかった。

それはともかくとして
デカiPhoneのカメラ、優秀だわ。
特に手ブレ補正がすごい。

その分シャッタースピードが1/4秒までさっさと落ちちゃうけど
(5sは1/15秒だった)
手ブレ補正がかなり効くので、何やってるんだというくらい効くので
被写体ぶれさえ気にしなければ問題ないのであった。
F2.2で1/4秒ならかなり暗くてもISO感度上げなくて済むから。
しかもピントあってるし。。。
iPhone 6 Plus 1/4秒 F2.2 ISO500

まあ善し悪しだけどね。
ISO感度を上げたときの絵はやっぱあまりきれいじゃないので
できるだけ感度を抑えたいという気持ちはわかるし。
ただ室内で人を撮る時は、あまりシャッタースピードを落としたくないし。
個人的にはブログ用に室内でさっと撮ったときのクオリティが高いのでうれしいのだが、
難しいところ。
逆に、一緒に撮ったAQUOS Phone SERIEがどんなに暗くてもシャッタースピードを維持しようとするのですぐISO感度があがり、しかもノイズリダクション処理を強くかけすぎてのっぺりしたベタ塗り絵になって破綻しちゃってるのを見ると、ああ、iPhone 6 Plusのやり方もありだな、こうなってはダメだもんなと思うのですよ。
AQUOS Phone SERIE 1/10秒 F1.9 ISO2000。こうなっては深夜の墓場……

難しい。
まあ、パナソニックがフォトキナで発表したCM1(1インチセンサー搭載薄型大画面デジカメ、Android付)くらい、デカいセンサーをつんじゃえば話は一巻の終わりなのでありますが。
Appleもカメラ機能強化というのなら、1インチは無理でも、1/1.7インチで1200万画素くらいは積んでみても……レンズ部が分厚くなるからいやかもしれないが、面白いかもしれない。今のセンサーサイズのままでももうちょっとノイズは減らせるような気はするけど。

で、ITMediaにiPhone 6 Plusのカメラレビューを、下書きだけ書いて寝る。

2014年9月20日土曜日

[iPhone]iOS8対応とiPhone6対応は同じようでちょっと違う

デカiPhoneと5sとAQUOS phoneを持って上野で作例撮り。

ついでに神保町で打ち合わせ。
さらにお茶の水で夕景と夜景作例撮り。

まあこの土日はiPhone 6 Plus三昧ですな。

デカiPhoneがとってもよくできてるのは、
フルHD解像度に未対応の古いアプリでも
まったく違和感なく表示されること。
これは素晴らしい。文字がちょっとでかいかなというくらいで、
たとえば、iPadでiPhone専用アプリを表示させると、
等倍か2xかを選んで、2x表示にするとどうにもこうにも絵が粗く見えちゃった。
iPhone 5sと6 Plusでもかなり解像度に違いがあるのに
違和感がない。
iOS8ってめちゃ優秀だわ。

おかげで、そのアプリがiPhone6の解像度に対応してるかどうかがひとめではわからん。

で、触ってるうちに、アプリに3パターンあるのが見えてきた。
・iOS8にまだ対応してないけど動いてるアプリ
・iOS8には対応してるアプリ
・iOS8に対応し、なおかつiPhone6の高解像度に対応してるアプリ

つまり、iOS8対応とさらにiPhone6の画面を生かしたデザインになっているかどうかは微妙に違うのである。

iPhone 6系を使ってあれこれ文句を言ってる人がいるけれども、
使ってるアプリが対応してるのか、どこまで対応してるのかという問題をなおざりにしちゃいかんわけで、
iOS8には対応してるけど、iPhone6の画面にはまだ対応してない
(開発者はiOS8はベータ段階から使ってるけど、iPhone6で解像度がどうなるかは知らされてなかったそうで、高解像度対応はこれからになりそうです)
アプリを使ったら、
まあ、iPhone6の高解像度が生かされてないじゃないか、
となるわな。

iPhone 6リリースと同時に高解像度対応のアプリがバンバン出てくるのが理想なんだけど、そこは現況優先ってことで、
iPhone 6をファブレット的に使いたい人はもうちょっと待ちましょうという話になりそうです。短絡的に慌ててもしょうがないじゃない。

そうそう、
デカiPhoneで広さを満喫するなら、拡大モードじゃなくて標準モードにすべし。
拡大モードだと、ホーム画面の横位置表示ができません。なんだかな。

てな感じで、
iPhoneカメラ講座の「iOS8」編をなんとか仕上げてメール。
iPhone 6 Plusのカメラレビューはこれから書きます。

2014年9月19日金曜日

[iPhone]iPhone 6を買った。もちろんPlus。もちろん128GB。

昨日、申し込んだ分のiPhone 6 Plusが入荷しましたよ朝8時から9時の間にとりにきてくださいねというSMSがソフトバンクからはいったので
いそいそと、新宿のヨドバシカメラへ出かけたのである。

到着したのは8時20分くらい。
長い列と短い列と誰も並んでない列(それは列というのか?)と当日売り狙いの列の4本がある。
長い列はソフトバンク、短い列がau、誰もいないのがドコモ。
他は知らんが、
ヨドバシカメラ新宿西口本店受け取りを選んだ人に
ソフトバンクが多くてドコモが少なかった、というのは確かだ。

長い列に並び、9時前くらいにやっと手続き開始。
まあ、夜中から並んだ昨年に比べればずっと楽。

今年はオンライン予約を推奨したため(店頭受け取りでもオンライン予約だったのだ)
当日の行列は今までより少ないだろうなと思っていたのだが、
AppleStoreでは何やら大行列に、転売目的の外国人が大量に割り込んで大変だったもよう。
今回、はじめて初日からSIMフリー端末を売り出したから、ってのがでかそう。

もうテレビ局取材のための行列は止めた方がいいと思うのだが
(少なくとも最初のiPhoneで徹夜行列したわたしは、とっくに倦んでいる)
新製品発売の事実を広く周知させるにはワイドショーやニュースで取り上げて貰うのが一番だろうし、テレビ局的にも一度つかんだお約束ネタは手放したくないわけで
そういう大人の事情もでかいんだろう。

ともあれ、あっさりと
シルバーの128GBのデカiPhoneを入手。
一括払い←どうせ2年も使わないし。
プランは従来のホワイトプランのまま。
だって通話ほとんどしないもの。
今までと違うのは、AppleCare+にはじめてはいったこと。
ボディのサイズが変わるとどうしても慣れないうちは落としがちだし
大きなボディをさらに大きくするようなケースは使いたくないので
はいってみた。そのくらい。
余計なオプションも勧められず、平和に受け取る。



めんどくさいので、「開封の儀」とやらはなし。

帰宅してMacにつないで復元をかけると、
ファイルが壊れてるだかなんだかで失敗する。えー。
またiPhone5sをつないでバックアップとりなおし?
それもめんどくさいので、
iCloudからの復元を選択して
昼まで寝る。

起きる。
写真とビデオ以外の復元は終わってたので、
まいっか、ってことで
デカiPhoneと5sと最近愛用してるAQUOS SERIEを持って
作例を撮りに行く。土日の天候があやしいので
撮れるものはとっておきたい。

帰宅してまたちょっと寝て
iPhoneカメラ講座の原稿の下書きだけ書いて寝る。
明日もデカiPhoneの作例撮りだ。

で、感想ですが、
数日間、5.2インチのAQUOS SERIEを使って慣れてたおかげか
思ったより「デカっ」とは感じない。
AQUOS SERIE(5.2インチ)とデカiPhone(5.5インチ)。シャープのに比べると薄いけど縦が長い。

むしろ、5sに持ちかえたとき「ちいさっ」と思う。
大きいけど、角が丸くなった分、手に当たる感触はよく
ケースはしばらくなしでいいかなという感じ。

ただ、片手での撮影はしづらくなった。落としそうになる。

画面は見やすい。とても見やすい。
従来のiPhoneの小ささも魅力的だが、
iPhoneの使い方が当時とは変わっており、iPhoneにかかる負担もハンパ無くなってきてるので、大きな画面になるのは必然だったのだ。
大きな画面はローガン卿にも優しいしな。

iPhone 6/6 Plusについての考察もめんどくさいから気が向いたときに。
そういうのはそういうのが好きな人がいっぱいしてくれてるし、
なんか、新型iPhoneが出るたびにいろんな人があれこれ考察したり能書き垂れたり未来を語ったり今をくさしたりしてくれるので、それもまた倦んできた。いかんな。

まあのんびりと、アプリがiOS8とデカ画面にどう対応してくれるかを待つといたします。



2014年9月17日水曜日

[iPhone]iOS8がやってきた。もちろんアップデートした。

昼間は延々とお仕事の日。
ITMediaにQX1のレビューを書いてメール。
QX1って「レンズだけカメラ」を越えた「マウントだけカメラ」。
でっかいレンズつけてリモート撮影するもよし
小さなレンズつけて一脚にのっけてヘンなアングルで撮るもよし
面白いカメラなのだが、
はじめて買うレンズ交換式カメラがコレってのはまあムチャなので
Eマウントのカメラを既に持ってる人用だな。

土曜日曜と、これを持って歩いたおかげで、
QX慣れしちゃいまして、ああ、これはこれで遊べるなってことで
月曜にはうちのQX100を復活させちゃいました。
アプリのバージョンアップとQX100のファームアップでけっこう使い勝手上がってたもので。Aquos Phoneとつないで遊ぼうと思っております。

で、ちょこまかと作業をしてさあ寝るかという段になって思い出した。
「今日はiOS8が出る日」じゃないか!

メジャーアップデートは慌てて手を出さず、
アーリーアダプターさまたちの奮闘とレポートを横目で見てからかけるのが賢い上に、
あとちょっと待てばiOS8がはいったiPhone 6 plusがやってくるのであるが、
次回の「iPhoneカメラ講座」でiOS8で変わったカメラと写真関連機能に言及する予定になっており、
とりあえずいち早くiOS8化して、
iPhone 5sでiOS8したときの様子をつかんでおきたいのである。

なんて能書きはおいといて(どーせ、すぐアップデートするんだし)、
まずiPhone5sをMacにつなぎ、ローカルにフルバックアップしてアップデートを待つ。
iOS8のアップデータが出たという話を聞き、
よし、アップデートするぞってんでつまづく。

……あ、うちのiPhone 5s、例によってストレージが全然余ってないじゃん。
5.9GBほど空けないといけないのに、1GB分しか空いてない。
わははははは。すっかり忘れてた。
アップデート時の作業用にけっこうな領域を必要とするのだ。
今回はメジャーアップデートなだけにその辺は慎重にいきたい。

今すぐ5GB空けるにはどうするか。
もう写真を消すのが手っ取り早いわけで、
Macにつないでイメージキャプチャを起動し、古い写真をごそっと消す。
どうせ、1年以上前の写真は、iPhone 5の方に残っているし、
フォトストリーム経由でMacにもバックアップされてるのだ。
問題は無い。
いやあ、64GBしかないって大変だわ。

そしてやっとアップデート開始。


ソフトウェアアップデートから「ダウンロードしてインストール」を選択。
ちょっと出遅れたので字間がかかるのはまあしょうがない。

ちなみに、iTunes上でダウンロードしといてUSBケーブルでつないでアップデートって手もあるのだが、いつも、そっちはやや遅れるのである。


ダウンロード中。1時間になったり5分になったり45分になったりと忙しい。
未来の予測は大変だ。
ダウンロードが終わったらインストール。
だいたい、1時間半くらいかかりましたな。

で、あれこれいじっております。
iOS8対応のアプリのアップデートも相次いでおります。

が、ひとつだけ注意点。iOS8からiCloudが進化して
iCloud Driveになるわけだが、
従来のiCloudとの互換性がなくなる。
Mac側はOS X YosemiteではじめてiCloud Driveに対応するので、
Macがヨセミテるまでは移行しない方が賢明だそうな。
わたしもここは保留。

見た目はiOS7と大きくは変わらないが、
アプリ間のデータ連携の強化は複数のアプリを使ってあれこれ処理したい人によいし
カメラ・写真系もけっこう拡張されてる。
まあその辺はこれからあれこれですな。

iPadのiOS8化は焦らずのんびりとやります。

2014年9月16日火曜日

[デジカメ]新製品発表会ついでに今秋のデジカメについて覚え書き

はるばるドイツではフォトキナが開催され、
連日その模様がニュースになる今日この頃、
日本のカメラメーカーもフォトキナに合わせて新製品を投入するわけで、
日本でいち早く発表するとこもあれば
日本での発表をフォトキナ後に設定するとこもあれば
キヤノンのようにほぼ同日(同時刻、は不可能なので)に日本でも発表会を開くとこもある。

・キヤノンのG7X

そのキヤノンである。
業界動向が面白いのでそこから3枚。




レンズ交換式カメラの出荷台数は一時的に落ちているが、
まだ潜在ニーズはあり、今後伸びるよ、という話。
それは同感。コンデジの用にシュリンクしていくことはないとわたしも考えてる。
根拠として上げられたのは3枚目。
様々な機器に対して「既に持っているか」「今後買いたいか」の両方の調査を元に、
保有率に対して購入意向が強い製品として、
レンズ交換式カメラをあげているのだ。

そうして、EOS 7DmarkIIの話になるわけだが、
これはもうターゲットをしぼった望遠&連写に強いハイエンドカメラなので、
ざっと触った感じはとてもよかったけど、市場を広げるカメラというわけじゃない。

注目したいのはもうひとつ、コンパクト機はどうなるかという話。
IXYを代表とする普及型コンパクトは完全にスマホに喰われちゃったが、
ハイエンド機や高倍率機は前年比で伸びているといって、
G7Xの登場である。



正直、G7Xはすごい。
G1Xはあまりにデカくて重くてちょいと汎用性に欠けた。
G16はモニタが固定式になり、従来のGシリーズよりちょっと汎用性が落ちてた。
G7XこそGシリーズである。
モニタはチルトするし、操作系はGシリーズならではのメカダイヤル中心だし、
1インチセンサーを搭載しながら、すごくコンパクト。
S120の1インチ版といっていいくらいのコンパクトさだ。

だがしかし、次の1枚を見るべし。


G7Xのメインターゲットは50歳以上なのである。
えっとですね、50歳以上となると、もうほとんどが「ローガン卿」なわけです。
ローガン卿にとって液晶モニタだけで撮影するのはつらい。
みづらい。
だからわたしは2013年4月にこんなエントリを書いた。
混沌の屋形風呂: ハイエンドコンパクトはすべからくEVFを搭載すべきである

50歳以上をメインターゲットにするなら、
視度補正によって老眼にも対応できるEVFを搭載すべきなのだ。
50歳以上がメインターゲットならEVFの分でかくなっても困らないだろうし、
180度モニタが回転して自分撮り可能、なんてニーズも少ないだろう。
なぜキヤノンはそこまでかたくなにEVFを搭載したがらないのか、
ナゾです。

S120を目標にコンパクトにしようとしすぎたんじゃないかと思わざるを得ません。
まあ、カメラとしては(たぶん)すごくデキがよさそうなので
お勧めしやすいのだけど。

・パナソニックのLX100

と思ってたら、
海外でパナソニックがLX100を発表してくれた。
DMC-LX100 Compact Cameras - Panasonic UK & Ireland

ちゃんとEVFを搭載してる。
最近のパナソニックはいいカメラを出してるなあと思う。
GM5もGX7もFZ1000も含めて。

しかも、LX100は4/3インチのセンサーを積んでる。
ただ、カラクリがあって、4/3インチの(つまりマイクロフォーサーズセンサーの)
中央1200万画素分だけを使ってるのだ。スペック表を見る限り間違いないだろう。
広角端が10.9mmだけど、35mm換算は24mm相当ってことからもわかる。
おかげでレンズがコンパクトになるし、4:3でも3:2でも16:9でも画角が変わらないマルチアスペクトだしで、個人的には問題ない。
モニタがチルトしないのは残念だけど、ちょいと重いけど、望遠にちょいと弱いけど、タッチパネルがなさそうだけど(えーっ)、
個人的にどっちがいいかといわれたら、
G7XよりLX100ですかのお。

ともあれ、希望を全部満たすコンデジってなかなかでませんな。

・ハイエンドコンパクトは生き残るのか

えっと、簡単な話。
カメラの仕事って「コミュニケーション」「記録」「作品作り」の3つしかないのですよ。
で、「コミュニケーション」のためのカメラって
往古は「レンズ付きフィルム」が担っていて、
それを「IXYを代表とする普及型コンデジ」が引き継いで、
今は「スマホ」がそこを根こそぎもっていったと。
一番ニーズが大きくて低価格な製品が求められて、
なおかつ「コミュニケーション」が主目的なのだからスマホに勝てるわけがない。
でもそれ以外のニーズではデジカメの生き残る余地はあるわけで、
低価格を求められる普及型コンデジがダメになったおかげで
価格は多少高くても、ハイエンド機にみなさまが注力されるようになるのは
よいことかもしれません。

コミュニケーションに強くてクオリティも高いカメラ……
って観点でいくと、
フォトキナでパナソニックがAndroidなデジカメ CM1を発表したわけで
これは面白い存在になるなと思っております。


・オリンパス E-M1の話

そういえば今日、
E-M1のファームウェアアップデータが出た。
バージョン2.0。
これ、E-M1ユーザー必須(ファームアップによるトラブルがなければ)。

これはよい。

使っててイライラしてた2点
(HDR時に露出補正ができない。タッチAF時にいくつかの機能が使えなくなる)
が改善されているのだもの。
デジタルシフトも使ってみたらけっこうイケるし。
その他、E-M10で搭載された新機能が使えるようになるし、
表示タイムラグが公称16msに短くなるし、
先幕電子シャッターが使えるし(これは春のバージョンアップで可能になった)、
ファームアップで基本性能が向上するってのは
素晴らしい。
ハイエンド機はこうでなくては、の見本であります。
詳細はこちら
フォーサーズシステム ファームウェアアップデート | オリンパスイメージング

40-150mmF2.8+テレコン
というセットも発表されたことだし、
もうちょっとE-M1に付き合う予定。

・ニコンのD750

ニコンもD750を発表しましたなあ。
うが。うちのD600をこれに買い換えたい。
D600ユーザー優待割引とかないだろうか←ありません
まあないよな。





2014年9月15日月曜日

[フィールドワーク]3日目は低地歩きの境界協会。

3連休を全部街歩きでつぶすというなんともマニアックなアレですが、
待ち合わせ場所へ行ってみると、3日連続で見る顔もちらほら。
中には4日連続の人も(金曜日に新潮講座があったので)。
みんな、好きですな。

今日は境界協会。境界を楽しもうという意図で、
足立区と葛飾区の区界を少し歩いて楽しみ、
その後葛飾区郷土と天文の博物館で
学芸員の谷口さんに生解説していただき、
その後宴会という。
わたしは以前東京人で対談して以来ご無沙汰してる谷口さんにお会いするというのが一番の目的なのでした。

集合場所は小菅駅。侘びた駅でありました。


・足立区と葛飾区の境は武蔵国と下総国の国境でもあったのだった

 いろいろと見どころはあったのだが、個人的なツボは「足立区と葛飾区の区界はかつての武蔵国と下総国の国境だった」という事実。
 江戸時代以前、隅田川が武蔵国と下総国の境だったのだが、これ、もっと正確にいうと「古隅田川」なのだ。江戸時代に流路がいろいろと変えられ、大正〜昭和初期に荒川放水路ができたおかげでわかりにくくなったのだけど、昔の隅田川(古隅田川)を挟んで西側が武蔵国、東側が下総国だったのである。
 今の足立区は武蔵国足立郡で、川沿いに氷川神社くらいまで伸びてた広い区域だった。今の葛飾区は下総国葛西郡(当初は葛飾郡だったが、葛西と葛東に分かれた)に属し、こちらも古利根川流域をかなり上流まで伸びてた細長い区域だったのだ。

各種資料を元に推定

 左の赤い線が古隅田川の流路。隅田川は向島・牛嶋が「嶋」となるような感じで分かれてて、こっちが武蔵と下総の境だったそうな。だから「両国橋」という名前は実は間違い。江戸時代の時点でもうその記憶が失われていたんですねえ、と谷口さん。ってことは墨田区の南半分は昔から武蔵国だったのか。
 このクネクネした古隅田川と下総台地の下を流れていた太日河(今の江戸川)に挟まれた地域が、葛西郡だった。下総台地側が「葛東」。合わせて葛飾だった。

 おお、という感じ。
 で、古隅田川流域を歩いてたら、綾瀬駅近くで駐輪場と成り、駅近くの暗渠は駐輪場として使われるの法則が立ち上がり、コンクリート蓋の隙間から水が見えた日にはみんなで覗き込むという妖しい集団なのでした。






・念願のとらさん埴輪と対面する

 葛飾区郷土と天文の博物館の最寄り駅は京成のお花茶屋だが、我々はJR亀有駅から向かう。
 博物館で谷口さんと再会。
 ここで書物で知るだけだった、俗称「寅さん埴輪」を発見。
 葛飾区は東京低地であるのだが、河川が運んだ土砂による自然堤防や微高地が存在し、そこには古墳時代の遺構が残っているのだ。そのひとつが、立石さまや南蔵院古墳がある「立石」周辺であり、男はつらいよの舞台で有名な「柴又」なのである。
 柴又八幡宮本殿は古墳の上に作られており、発掘調査で、帽子をかぶった埴輪が出土した。それが男はつらいよの「寅さん」を彷彿とさせるというので、寅さん埴輪。
 さらに、柴又は往古は「嶋俣」と呼ばれており(要するに嶋のような微高地だったのだ)、正倉院に保管されていた養老時代(8世紀前半)の下総国葛飾郡大嶋郷の戸籍に「刀良」(とら)と、佐久良(さくら)という人物が登場しており、とらさんとさくらじゃないかということで、話題になったのである。
 その実物(戸籍の方は複製だったけど)を確認できたのはよいこと。
 「男はつらいよ」は実は一作も見てないんだけど、それはまあそれとして。



 足立・葛飾・江戸川といった東京東部は、普段は足を踏み入れない場所であり、土地勘もなく、「東京古道散歩」を書いたとき古代東海道にそって市川・松戸まで自転車で走っただけで、一度きちんと訪れてみたかったのである。
 昨日今日の2日間で、武蔵野台地と下総台地の間にたちはだかる東京低地のイメージが具体的になってきたのでよしよしという感じ。

 夜は谷口さんもまじえて亀有駅前で宴会。

 亀有駅から千代田線で帰宅。
 亀有駅って常磐線なんだけど、いわゆる常磐線(上野から常磐方面へいく電車)は停まらないのね。常磐線各停は上野にはいかず、北千住から千代田線にはいっちゃうのだ。もうほとんど地下鉄千代田線の駅じゃないか。知らなかったのでびっくり。


2014年9月14日日曜日

[フィールドワーク]2日目は下総台地編

今度は千葉スリバチ学会発足記念下総台地フィールドワーク。
このあたり一度ちゃんと訪れたかったのだよね。
何しろ古代東海道の要衝にして、
下総国国府があった場所なのだ。

JR市川駅集合。
いきなり駅前高層ビルへ上る。
最初にこれから歩く土地を一望するとか、なんて贅沢なスタート。
左手に見える大きな川が江戸川。
中央遠くの森が国府台と呼ばれる台地で、
手前の崖あたりが「真間」。弘法寺があるところ。
正面手前やや右から奥へまっすぐ伸びる道がある。
これ、街道から弘法寺への参道。
往古は入り江で、しばらくは湿地帯だったろうから
中世以降の道か。
台地真ん中あたりが国府址。
国府台の右に少し低地があってその右にまた森がある。
ここが国分台で国分寺があった場所。


そこから出発である。

1)市川から真間へ

まずは明治の迅速図で基本を。


古代東海道とあるのが今の街道でアリ、JR総武線がほぼ平行して走っている。
実はこのあたり、江戸川(当時は太日川)が上流から運んだ土砂でできた「砂州」であり、
微高地となっている。自然にできた微高地に古代の街道ができ、駅が作られたのだ。
この砂州は今でも現地へ行くとわかる。
微妙に標高が高いのである。それをみなで確かめて喜んでいる。
へんな集団だ。

そして、この砂州と国府台台地の間は入り江で「真間の入り江」と呼ばれていた。
ここは古墳もあり、手児奈姫伝説は「万葉集以前の伝説」であり、
国府が台地上に作られる前からの集落であり、
おそらく、このあたりで一番最初に栄えた土地だ。
入り江になっていたおかげで湊として賑わったのだろう。

市川駅前から弘法寺への狭くてまっすぐな道は往古からの参道。
入り江がやがて湿地となり、真間川流域を残して地面となった頃、
弘法寺への参道としてつくられたのかと思う。

古道を弘法寺へ向かう一行
やがて真間川を渡り、
台地の手前に手児奈霊堂がある。
手児奈姫の伝説についてはこちらをどうぞ。
市川市|市川のむかし話『真間の手児奈』
‎www1.icnet.ne.jp/mama/tekona.htm

川を渡るとすぐ手児奈霊堂。

すごいのは、万葉集をはじめとして
律令時代にすでに「昔あった話」として何度も歌われてるネタを持っていたということ。
それだけ真間のあたりは古い歴史を持っていて
人(そして物資)の往来が多かった土地だったということで、
それは、真間の入り江がちょうどよい場所・形だったということに他ならず、
下総台地は古墳時代から延々とそれなりに賑わってきた場所で、
平安時代、延喜式古代東海道ができたときも交通の要衝だったのだ。

さらに手児奈霊堂前から長くて急な階段を台地上に上ると弘法寺である。
「こうぼうじ」ではなく「ぐほうじ」と読む。
737年創建で、行基が創建。当初は「求法寺」と書いた。これなら「くほうじ」と読めるわけで、822年、空海が「弘法寺」とし、のち、天台宗と成り、
1275年に日蓮宗に改宗。
まあなんというか、行基や空海が本当かは別にしてもその頃からある古刹なのは確かなよう。
長い階段の途中には「涙石」がある。江戸時代に作られた石段のひとつの石だけが
常に「濡れている」からという。
確かにひとつだけじとっとしてるじゃないか。


いやあ面白い。
東京から江戸川を隔てただけの場所にこれだけ面白い歴史が転がってるとはたまらん。

2)国府台とじゅんさい池と国分寺



弘法寺から松戸街道(延喜式古代東海道の名残)に出て、国府神社にたちより
江戸川沿いに出て、川沿いを里見公園へ向かう。

里見公園は国府台(こうのだい)城址。
室町時代の終わりから戦国時代、
安房国から上総へと勢力を広げてた里見氏と
小田原から武蔵国へ勢力を広げてた小田原北条氏が戦った場所。

もっと歴史を遡ると、
室町時代の鎌倉公方(足利氏)と関東管領(上杉氏)の争いが元で、
鎌倉公方側は敗北して利根川の北側にある古河に逃れ、古河公方となり、
上杉氏は内紛を繰り返したりして結局小田原北条氏に敗れ、
「利根川を挟んで、小田原北条氏と足利氏がにらみ合った」わけだ。
で、当時の利根川は東京湾に注ぎ込んでいたので、
房総半島は利根川の外側、つまり、足利氏側だったのである。
足利・里見連合軍は国府台城で攻めてきた小田原北条氏と戦い、
2度目の合戦で敗北したのである。

で、里見公園には負けた里見氏に関する伝承がいろいろ残っていて面白いのであるが、
国府台は古墳が多く残る場所としても、国府が置かれていた場所としても知られており、
里見公園にはこんなすごい古墳が残っている。

なんと、かなり形が崩された前方後円墳で、
2つの石棺が剥き出しになってるのだ
江戸時代からこの状態だったらしい。今でもそう。


上ったら石棺が露出してる古墳、とかなかなかないっす。

里見公園で昼飯を食い、
(実は2日レンチャンなのでこの時点でかなり疲れてる……)
ここから法皇塚古墳を経由して、
コンビニでちょいと補給して、
台地を降りてじゅんさい池に向かう。
じゅんさい池、というのはまあ狭い谷地で
ずっと池や沼地だったところ。
そこに降りてまた上る道がいい感じに湾曲してたたまらんのだ。

この道の旧道沿い、じゅんさい池(一度埋められたものを後に復活させた、今は人工の池)入口あたりに姫宮がある。

これは国府台合戦時に負けた里見氏の姫君が入水自殺したという伝承。
美女が入水自殺する系の伝承はあらゆるところに残っております。

そして反対側の台地へ上る。そこが国分台で、国分寺があったところ。
国分寺建立の詔が発せされたとき、
国衙が置かれた国府台はさほど広くない台地だったので、
谷を挟んだ反対側に白羽の矢がたったに違いない。

もちろん当時の国分寺はないが(現存の国分寺は同じ名前の違うお寺)
発掘調査の結果として、金堂跡などの碑がいくつか残っている。


そして台地を降りて再び市川駅へ向かって解散。

さすがに2つレンチャンだと疲れるわー。足がいたいわー。

というわけで、ルート。池をわざわざ一周しております。

細かいエピソードはいろいろあったけど
疲れたので詳細は割愛。

ともあれ、市川って江戸川を挟んですぐの場所だけど、
想像以上に歴史が深くて面白かったわ。

ところで「真間」。語源はなんだろうという話をメンバーとする。
どうも「ありのまま」や「わがまま」の「まま」と同じなんじゃないかとか。
まあ日本国語大辞典にはこうある。どれも真間にあてはまりそう。
急な傾斜地。崖(がけ)。また、畦畔(けいはん)の大きいもの、堤のくずれた所、水辺の窪地などをもいう。

疲れながらも、夜は作例の整理やブツ撮りなどをする。
微妙に働いております。