千葉にあるベイエフエムの番組「パワーベイモーニング」。
ネタはスマホの写真の撮り方。桜を撮るとか自撮りとか。
いやあ緊張するわー。
でもまあなんとか完了(したと思う)。
さて、天気もよい。
このまま寝てしまっては夕方まで寝ちゃう。それはいかん。
よし、今のうちに来年用の桜を撮りに行くぞ。
月曜なら花見客も少ないはずだ。
昨年は目黒川、一昨年は浅草や上野、その前は会津の石部桜をメインにしたので、今年はまた別の場所がいい。
都内で桜で賑わう場所……よし飛鳥山にしよう。ついでに染井まで足を伸ばそう。
てんで、朝から電車で飛鳥山へ。
西ヶ原駅から歩く。
飛鳥山は江戸時代中期から桜の名所。
8代将軍徳川吉宗が飛鳥山を庶民のための行楽の場所として
大量の桜を植えさせたのがはじまり。
当時はソメイヨシノはなかったので、どんな桜だったのか気になるところ。
ヤマザクラかオオシマザクラかエドヒガンザクラか他の桜か。
誰か調べてる気がする。
まあ、花を愛でながら宴会したり仮装したりして江戸っ子が騒いでいたようです。
それほど古くからの名所だから
飛鳥山の桜ってそれこそ山全体を覆うくらいぐわーっと狂喜乱舞してるもんかと思ったけど、それほどでもなく、いやエリアによりけりで、
歩いてたら「おぎくぼさーん」と呼ぶ声あり、
なんと蘆花公園でよく会う近所のおばさま(まあ年齢的にはおばあさんだよな)。
こんなとこであうとはびっくりといいつつ、
飛鳥山について尋ねると、
昔はもっと汚くて鬱そうとしてて桜もたくさんあったという。
今の姿は整備して整然としちゃった結果なのかと納得。
にしてもなぜ世田谷の人同士が飛鳥山で平日昼間に会うかねえ(笑)。
不思議だわ。
OLYMPUS E-M1 + OLYMPUS12-40mmF2.8 |
FUJIFILM X100S |
OLYMPUS E-M1 + Panasonic 45-175mm |
FUJIFILM X100S |
谷地の向こうには王子神社が見える。
見ての通りここは谷地で、かつて音無川(滝野川あるいは石神井川)が流れてた。台地の内側と荒川低地側で高低差があったので、滝がごうごうと音を立ててたという。
今は石神井川が地下トンネルで飛鳥山の下を抜けて荒川(というか隅田川)に流れ込んでるので名残はないけれども、文明のなせるわざ。
音無川跡はその後人工的な親水公園となり桜が植えられ
いってみるとそちらも花見客でいっぱい。猫も隠れて出てこないほど。
OLYMPUS E-M1 + OLYMPUS 60mmF2.8 macro |
OLYMPUS E-M1 + OLYMPUS 12-40mmF2.8 |
近所の中高一貫の高校で副校長をしてる知人から「近所にいらしているなら久しぶりに遊びに来ませんか」とFacebookでメッセージが入る。
地図を見たら、確かにめちゃ近い。
では少しだけ顔を出しますといい、
都電を見ながらてくてくと歩く。
飛鳥山の桜と都電、ってなかなかよい感じですな。こうしてみると飛鳥山って「山」なんだなと。
FUJIFILM X100S |
OLYMPUS E-M1 + OLYMPUS 12-40mmF2.8 |
学園内にカメラをもってお邪魔して写真をたくさん撮らせていただいたことがあるのだ。
わたしは公立の学校しか知らないで育ったので、
めちゃ新鮮に感じたなあ、あのときは。
さらに当時は女子校だったので緊張いたしました。
あの頃のカメラはなんだっただろう。たぶん、D100にクリップオンストロボをつけ、レンズは……何本か持って行ったはず。
お会いするのはそれ以来ってことで、いやあ懐かしい。
せっかくなので校庭の桜をシータとデジカメで撮らせてもらう。
OLUMPUS E-M1 + OLYMPUS 12-40mmF2.8 |
学校を離れ、
現代地図と明治の地図を見比べながら染井へ向かう。
ソメイヨシノの染井である。
桜は交配しやすく、自然交配した自生種や人工交配による園芸種を含めるとすごくたくさんの種類がある。
ソメイヨシノは江戸時代末期、染井の植木屋さんが作り出した人工交配の桜。
それが接ぎ木によるクローンで今に至るまで増え続けている。
染井で作られた桜だからソメイヨシノ。ヨシノは奈良の吉野桜が有名だからと、その名前だけ勝手に拝借したらしい。わははははは。だから吉野のヤマザクラとは無関係。
途中、以前猫がたくさんいた広場に立ち寄る。
今日は、花見客が多いこともあってか猫に出会えなかったので
猫成分を補充。
OLYMPUS E-M1 + OLYMPUS 60mmF2.8 macro |
バッグにおいたiPhoneが襲われてた。
FUJIFILM X100S |
桜なら染井霊園に立派なのがあるよと教えてもらう。
さてもうひとふんばり、と染井稲荷や染井霊園の方へ向かう。
ソメイヨシノを作った植木屋がどこかはわからないらしい。
だから厳密な発祥の地は不明で、染井全体でおまつりしてる。
染井稲荷から大師道を回って染井霊園へ向かう途中小さな児童公園を発見。
ここが染井らしい。3本の桜が植わっているのだが、それが
ソメイヨシノとエドヒガンザクラとオオシマザクラなのだ。
OLYMPUS E-M1 + OLYMPUS 9-18mm |
オオシマザクラとエドヒガンザクラの交配種ではないかといわれている。
そのオオシマザクラ(開花は少し遅い。真っ白できれいな花が咲く。葉が先に出る)と、エドヒガン(濃いピンク色の花が咲く)、つまりソメイヨシノの両親が一緒に並んでるのだ。
上の写真では、左がソメイヨシノ、奥がエドヒガン、右がオオシマザクラ(まだ咲きかけ)。
そして染井霊園へ至り、桜や墓を愛でながら中を抜け、
地図を見ると、ちょっと歩けば巣鴨のとげ抜き地蔵尊があるってことがわかり、
そちらへ立ち寄る。
旧中山道はもうすっかりとげぬき地蔵尊のための商店街であります。
塩大福が名物らしく、和菓子屋さんが多数。
FUJIFILM X100S |
巣鴨からJRに乗って帰宅。
いやあよく歩いた。
今日歩いたルート(iPhone用のZweiteGPSでログをとってます)と撮影場所。
いかに撮りながら歩いてるかってことがわかるかと思います。
というわけで、
来年のITMedia連載の3月のネタは飛鳥山桜がメインになることに決定しました(笑)。
夜は家電批評に6ページ書いてメール。
朝早くからラジオ出演なんてしたおかげで、
月曜日なのにたくさん働いてしまいましたとさ。