朝、auの記者会見がオンラインでも見られるというので視聴する。
・コアルーターの交換時にトラブルが起きてVoLTE交換機で輻輳が起きたこと。
・VoLTE交換機なので音声通話はアウトだけどデータ通信は生きていたこと
・輻輳をおさえるために、無線全体を制限したこと(これによりデータ通信もつながりにくくなった)
・輻輳がひどく、VoLTE交換機と利用者DBの間に不一致が置き、それを解消する作業が必要になったこと。
・iOSは音声通話がダメでもデータ通信が可能ならそっちはつなぐという仕様だが、Androidは音声通話がダメだとデータ通信もつながない仕様(ただし機種によって振る舞いは違うらしい)ということ。
なるほど。なんとなくわかった。
ユーザー側から見たら
・iPhoneならデータ通信はつながったりつながらなかったり。音声はしばらくダメ。
・デュアルSIM使ってたりWi-Fi環境にあればデータ通信は問題ない。
・だがしかし、SMSを使った2段階認証が必要なサイトではダメ。SMSが動いてないから←これは盲点だった。わたしもひとつくらった←クリティカルな用件じゃなかったので、まあ大丈夫だったけど
・サブのSIMが音声に対応してればそれを使って音声通話できるけど、相手がauだったらつながらないし、相手からしてみるといつもと違う番号からかかってきたというので警戒されるかも。
というわけで、かなり広範囲に被害。
逆に、デュアルSIMにして他社回線も使えるようにしていても、完璧じゃないということだ。
一番強く思ったのは「スマホ時代の輻輳はこわい!」ってこと。
アナログ電話時代の輻輳って、災害時や人気コンテンツの電話予約時など「ユーザーが一斉に電話をかける」ことで回線がパンクする現象だったけど、
今はスマホ自体がバックグラウンドで頻繁に通信するし、音声に関しても50分に1回通信して、その端末がどの基地局につながってるかなどを更新してるそうな。
で、スマホ側はうまくつながらないと、何度も再接続要求をかける。
これによって、輻輳が輻輳を呼び輻輳が輻輳を呼ぶわけで、一気に接続要求がくるってことなんだろう。
だから、流量規制をせざるをえない上に復旧が長引く、と。
ユーザーが自分で「あれ?」と思ってなんどもリロードしたり何度も電話しようとしたりする人間による輻輳よりも、スマホ側が自動的に再接続要求を繰り返す機械側の輻輳の方がずっと深刻なんだろなと思う。
ついでに、それがおきるとスマホのバッテリーの減りも速くなる。
電波を掴もうとして基地局を探しにいくという作業が頻繁に繰り返されるから。
電波の弱い田舎へ行く方がバッテリーの減りが速いってのと同じだ。
深夜、自宅の固定電話へかけてみたらつながった。データ通信も普通にできるしSMSによる認証もOkとなり、一安心するが、auのサイトを見ると流量規制はまだしてるようで、運がよかったんだろう。
OM-1のファームウエアアップデートをかけたり、ascii.jpに猫連載を書いてメールしたり、
銀座いなり探訪のテキストを作り、図版を作ってメールしたりして寝る。