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2012/02/27

猫を求めて王子まで

またもや王子である。
デジカメマガジンの連載用の作例が必要。
Z1000EXRのレビュー用作例に青空系の写真が足りない。
次の猫連載のネタが欲しい。
この3つを同時に満たせる場所を探してて見つけたのが、王子。
飛鳥山と王子神社の間の渓谷(だったとこ)に作られた音無親水公園。
石神井川が台地を貫いてできた谷に作られた公園だ。
東京時層地図より
今の石神井川は王子で谷を抜けて隅田川に流れ込んでいるが、
往古の石神井川は、飛鳥山にぶつかって南に90度流れを変え、不忍池方面に流れて東京湾に注いでいた。
あるとき、台地の狭いところを貫き、隅田川へ流れ込むようになったのである。
それはいつのことか。

以前、「東京古道散歩」を書いたとき、気になって調べたら
1)縄文時代に河川争奪が起きて、自然に流路が変わった説
2)中世のある時期に治水のために人工的に台地が削られて流路を変えた説
の両方があって譲らず、どっちだろう、後者だと面白いんだけどなと思ってたのだが、
その後、いろいろとあたってみた結果、どうも1)らしい。
縄文時代とは。
まあいいや。
で、その狭い渓谷を石神井川が流れていたのだが、
今は、川の水は地下のトンネルを通って王子駅側にながされ、
渓谷は「音無親水公園」として整備されてるのである。
そこに猫が何匹もいるという情報を得たのだ。
いついってもほぼいるらしい(わたしが先日いったときは見当たらなかったのでやや不安だったが)。

というわけで、大塚で都電荒川線に乗り換えて王子駅前へ。
で、歩き回った結果、猫がおりました。よかった。何匹か撮れました。
ほっ。
ついでに、古街道を通って台地を上り、王子神社に参拝。
さらに台地を下って王子稲荷神社も再訪。
青空作例も撮れたし。
デジカメマガジン用のネタも撮れたし。
こんなことして撮影。
よしとしよう。

帰りは庚申塚駅(今でも駅じゃなくて、電停っていうの?)で途中下車。
庚申塚と旧中山道をチェックしてみたかったのと、
都電荒川線ホームにくっついた甘味屋が気になってたから。
都営荒川線庚申塚駅
ホームに甘味屋。都電に改札はないので誰でも入れます。
聞いてみると、昔はホームと甘味屋の間に狭い道があったのだけど、ホーム改修時にホームの高さと甘味屋の入口の高さが等しくなり、つないだということ。
なるほど。
そこで、名物セットを頼む。おはぎとコーヒーのセットなのだが、コーヒーにあんこってあうのだ。
口の中が甘くなったらコーヒーで緩和。これが美味。

庚申塚は猿田彦大神が祀られてた。
ポイントは2つ。ひとつは猿田彦は国つ神で、ニニギノミコトが天孫降臨する際、道案内をした神。
だから道祖神としてよく祀られてるそうな。でも東京だとあまり観ない気がする。
大国主命も祭神となっている。こちらも国つ神。
もうひとつは最初の1503年に庚申塔が建てられたとされていること。
室町時代である。ってことはその頃から中山道の元になった道はあったということか。気になるー。

庚申塚。猿田彦大神。

ともあれ、大塚駅まで歩いて帰宅。

撮ってきた写真を整理し、必要なものはまとめて送り、なんやかやと忙しく過ごしたのでありました。

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