ページ

2013/03/25

小田急下北沢駅廃墟を堪能する

ちょいとiPhoneの作例を撮らなきゃ行けないついでに
下北沢まで行ってみたわけです。
地下三階に潜った小田急下北沢駅はどうなったか。
最初におさらい。
詳しくはこちらをみてくださいませ。極めてわかりづらいWebサイトですが。
シモチカ ナビ

http://www.shimochika-navi.com/ より
そもそも下北沢駅は、B3Fに急行用ホーム、B2Fに鈍行用ホームを作る予定なのだけど、下北沢駅周辺は左右も上も「工事するための場所が確保できない」ため、地上の線路を撤去したあとで上から掘削して鈍行用ホームを作らなきゃいけない。
そこでシールド工法で先に深い方のトンネルを作り、そこに「全路線を丸ごといったん待避」させて、その間に鈍行用トンネルを掘ってホームも作ろうというわけである。
3月23日に地下化したのは、あくまでも「仮のもの」なのだ。
最終的に急行や特急がB3Fに、鈍行系はB2Fに割り振ってはじめて「複々線化」が完了するのだけど、それはまだ数年先。
だからして、B3Fから改札への通路も何もかも「仮設」感バリバリ。
かろうじてエスカレーターとエレベーターが間に合いましたという感じで、
B3FからいったんB2Fに上がって、さらに上に登るというエスカレーター乗り継ぎが必要なのだが、それもこれも、先を見越してのこと。
B2Fなんか将来鈍行用ホームになる場所なので、無駄に広くてこんなことになってる。
XZ-2。将来はここの床が消えてホームになるらしい。
いやまあ面白いんだけどね。

で、B3Fのホームに各停で到着するとB2Fを経由して1Fへのぼる。
XZ-2。数年後の鈍行用ホーム。仮設感満載。
1Fは旧駅構内をそのまま使いつつ井の頭線や改札口へ誘導される。
これもまた仮設感バリバリでたまらん。
改札口は北も南も仮設。まあ、今の駅舎を壊して新しいのに作り替えるまでは仮設なのだ。
仮設改札口までは旧駅構内に作られた仮通路で到達する。
そこから旧ホームがよく見える。その廃墟っぷりを堪能あれ。
XZ-2。旧上りホームから新宿方面を観る。

XZ-2。旧下りホームから改札へ向かう階段跡。

XZ-2。旧下りホームから新宿方面。上は井の頭線。

XZ-2。旧下りホーム、小田原方面。
各種看板類が取り外され、工事関係者以外誰もいない旧ホームは、長い昭和の歴史を見守ってきただけあり、「あらためてみるとこれだけくたびれていたのか」と驚かされる風合いで、廃墟感が半端ない。
使われなくなった瞬間にこれである。
長い間お疲れ様でした。

北口から改札を出てみる。旧北口のすぐ脇に仮設改札がある。
旧北口はどうなったのかと回り込んでみるとこんな案配。
XZ-2。旧北口廃墟。
ここも廃墟である。
北口の案内も看板もお店もなくなった瞬間、廃墟となった。
一週間前のあの賑わいから一転してこの寂れっぷり。
装飾を剥がすと実はこんなだったのだ。
下北沢北口といえば雑然とした昭和な市場なんだけどもう閉鎖されてる。
XZ-2。さびしそうなおっさんがひとりぽつねん。
長い昭和の歴史を見てきた駅も、ひっきりなしに電車が行き来し、大勢の人が間断なく行き来し、広告や案内板で埋め尽くされ、人々のノイズにあふれていたからこそ成り立っていたのであり、それらがすべて消え去れると、一瞬にして昭和な廃墟が忽然と姿を現すのだ。
この後、ハイスピードで線路は撤去され、ホームは壊され、B2Fに鈍行用トンネルを掘るための工事がはじまる。たぶん、あっという間のできごとであり、この「小田急下北沢駅廃墟」を味わえるのは今だけ。
一瞬にして廃墟と化した姿を見ておくのは悪くない趣向かと思う。
毎日10万人以上が利用した駅も、一瞬で廃墟になる諸行無常を目に焼き付けるべし。

てなわけで、
帰宅してITMediaにiPhoneカメラ連載を書いてメール。
今回はローリングシャッター歪みの話。

0 件のコメント:

コメントを投稿