この土日は天気が悪いのかいいのか、
とりあえず雨が降ってない日になんとか作例を撮らねばってんで
曇ってるけど馬事公苑へ。
でもってあれこれ撮ってたら晴れ間が見えてきたのでちょっと撮り直して、
そしたら湿気と暑さでふぎゃあとなって、
でも池の上に住んでる友達の家に遊びにいく約束があって
先に現地着してる妻と合流せねばならず、
自転車で走る。
世田谷通りを走っててふと気づく←もっと前に気づいておけよ。
世田谷通りの旧道は、江戸時代の大山道の旧道であり、世田谷区役所の南あたりで道がクランク状になっている(今のボロ市通り)わけで、そこが「世田谷新宿」と呼ばれていたのだが、なぜクランク状なのかというと、一般には「宿に人を滞留させるため」であり、なおかつ、(室町時代は何かと内乱ばかりで物騒だったので)道をクランク状にすることで軍勢が駆け抜けられないようにした、といわれてて、それはそれで正しいのだろうし、わたしもそれで納得しちゃってたのだけど、
よく見ると、クランク状を無視して最短距離をまっすぐに通る現世田谷通りをみると、少し下ってるのだ。いったん下ってまた少し上ってる。
現世田谷通りは烏山川沿いの低地を通過してるのだね。
で、クランク状の旧道は低地に降りないよううまく回避してる。
ああ、クランク状にした理由のひとつに地形もあったのだなと。
地形だけが理由なら、クランク状にしなくてももっとうまく回避するルートも作れるわけで(ちょっと道を斜めにしてやればすむのだ)、政治的な意味がメインだったのだろうけど、ちょっとした地形もまた重要だったのだなということで。
そんなこと考えながら豪徳寺でちょっと作例を撮り、
勝国寺(今はモダンな坂の上のお寺なんだけど、このあたりは「世田谷元宿」と呼ばれた場所であり、かつて鎌倉街道の宿が置かれていたといわれてるのだ。
その鎌倉街道はどこを通っていたかというと、わたしは松陰神社脇の北に向かう道だったんじゃないかと思ってる。これがスムーズに北へとつながる古道なのだ。江戸時代は掘之内道と呼ばれてた(妙法寺へ行けるから)。
松陰神社脇の道を北に向かう。道幅数メートルの細い古い道で、北に向かって徐々に下る。烏山川を越えるからである。川を越えると道は上りに転じ、ゆるいS字を描きながら住宅街を抜けると、右手に突然広い通りが延びる。淡島通りである。渋谷から来た淡島通りはこの狭い古道にぶつかって忽然と終わるのだ。
おそらく、当初はもっと先まで伸びる予定だったのだろう。それが何らかの理由でここで止まったまま放置されてるのだ。
なぜこんなことになったのか……という理由は以前どっかで読んだけど忘れた。
ここで右折して淡島通りに入る。古道好きとしてはもう少し北まで走って旧滝坂道を右折したいのだが、この旧道は環七で遮られ、しかも信号も何もないので渡れないのだ。よくある話。
淡島通りは片側一車線ずつなるも歩道もしっかり用意されている立派な都道で、道幅もそれなりにあるので車道の左端を気持ちよく走れる。
ガソリンスタンドやマンションの前をつつーと気持ちよく走るとやがて代沢十字路に至る。
淡島通りと茶沢通りの交差点である。茶沢通りは「三軒茶屋と下北沢」を結ぶ道の略で、最近の道。古道好きとしてはもうちょっと先へ行き、古道を左折するのだが、ちょいと森厳寺に寄りたかったので、代沢十字路を左折して北へ。
少し下って北沢川緑道を越えたらすぐ森厳寺西の交差点を右折して森厳寺。
江戸時代初期、結城秀康が開基というお寺。
結城秀康は徳川家康の次男であり、長久手の戦いのあと、豊臣秀吉に養子に出され、越前の藩主として一生を終えたが、死後、江戸の地に寺を建立して位牌所とせよと命じており、1608年、森厳寺が開山されたのだとう。
でもここって「江戸ではない」のだよな。明らかに江戸の郊外。江戸市中には大人の事情で作れなかったのかもしれない。
江戸時代はここの淡島堂で行われていたお灸が有名だったそうな。
森厳寺前の道をさらに東に向かうと北沢八幡神社。
その脇の道を北に上る。北沢は低地であり池の上は台地の上であるからして、台地上に上るのである。この道は古そうだけど明治以降のもの。
上りきったら、1本東にある池ノ上駅前から淡島通りにつながる古道にシフトして駅に向かい目的地着。今は「代沢」だけど江戸時代はこの辺も下北沢村の一部だった。
何はともあれ下北沢のあたりは地形が複雑で細かな起伏がたくさんあって面白い。茶沢通りのシモキタあたりは谷地を通ってて、駅は少し高いところにある。
妻の学生時代の友だちとその息子と一緒に昭和なマンションで遊ぶ。
いやあ、傷だらけの天使や探偵物語で出てきてもおかしくないようないい昭和な建物っぷりでありましたですよ。
自転車で20分ほど走って遊びにいくというのも久しぶりでなかなか楽しい。
帰宅して日本vsブラジル戦に向けて仮眠して起きて
ちょっと仕事して試合がはじまって、以下割愛。
環七沿いの新代田駅近くから下北沢駅方面に
返信削除降りる時にすごいクランクありました…
クランクもいろいろな意味があるのですね。
「堀之内」は寄席で割とよくかかるので、
気になっていました。道って楽しいですね!!
「ねぎまの殿様」の坂も行ってみたいところです。
落語はほぼ徒歩で、ときどき馬か駕籠、まれに俥です。
わたしのMacはAirなので…。