ページ

2013/08/07

炎天下の長瀞へ撮影に行く(前編)

朝早くに起きて長瀞に行ってきたわけである。
なぜ長瀞か。
ITMediaの打ち合わせで8月分の連載は何をネタにしようとなったとき
誰かが、長瀞のライン下りなんかいいんじゃないかといいだしまして
いつの間にかそういうことになってたのだ。
調べてみたら、うちから3時間くらいかかるやん。
3時間かけて出かけて6時間かけて撮影とかして3時間かけて帰ってくるのか。
ぐはっ。

行きと帰りが同じではつまらないので、
・行きは湘南新宿ラインのグリーン車で熊谷まで行き、秩父鉄道で長瀞へ
・帰りは長瀞から御花畑(すごい名前の駅だな)-西武秩父(西武線と秩父鉄道の乗換駅が秩父駅じゃなくて御花畑駅ってとこもシュールだ)と乗り換えて、レッドアロー号で池袋へ
という計画にする。
iPhoneアプリ「moves」による経路。いやあ遠かったわ。

・グリーン車の中にスマホを置き忘れた!
湘南新宿ラインにグリーン車がついてるのはありがたい。座ってのんびりと出かけられるし、その気になれば眠れる。
でも、大宮を過ぎると客がぐっと減り、そのせいか冷房がきつく感じられるようになる。
寝るには寒いのである。
困ったな、と思ってたら、鴻巣駅で「快速アーバン」とやらと待ち合わせるとアナウンスがある。アーバンなら熊谷までひと駅なのでちょっと早く着く。
早くついて熊谷駅で何か食べるのもいいなとそこで湘南新宿ラインからアーバンに乗り換えたのだ。
で、熊谷駅に降りて改札を出ようとすると……スマホがポケットにない。
iPhoneはあるけど、Android機の方がない。こいつはおサイフケータイなのでないと改札を出られないじゃないか。
どこで落としたか。
とほほほ。

可能性が高いのは湘南新宿ラインのグリーン車である。
モバイルSuicaグリーン券でタッチしたところまでしか記憶にない。
ポケットから座席に落ちたまま気づかなかったに違いない。
そういう仮説をたて、
せっかくアーバンで数分早く到着したのに、
そのホームでさっきまで載ってた湘南新宿ラインを待つことになったのである。
駅で該当の湘南新宿ラインに連絡を入れて探してもらってもよかったのだが、
あと数分でホームに入ってくるのがわかっていたので
その時間が惜しかったのだ。

電車がついたらすぐ乗り込んで自分が座ってたあたりの座席を探さねば、
とグリーン車が止まるあたりでじっと待っていると
電車がはいってくる。
そしたら、グリーン車担当の車掌(でいいのか? 正式にはグリーンアテンダントというらしい。略したらGA?)のおねえさんが、扉の内側で手に白いものを持って立ってるではないか。
扉が開く寸前、互いに意志の疎通が完了し、
扉が開いた途端、わたしが置き忘れたスマホをおねえさんがにこやかに渡してくれたのであった。
すばらしい。

だって、湘南新宿ラインは各駅停車だから、鴻巣から熊谷の間に何駅か止まるわけですよ。その途中のどこかで車掌さんが駅員に「忘れものがありました」と渡しちゃったら、終わりなわけです。
もしかしたら忘れ物を集める駅が決まっててそれが熊谷だったのかもしれないんだけれども、わざわざ目立つようにスマホを持った手を上に上げて扉の前に立ってたということは
熊谷駅でわたしが待ってるかもしれないと予想してたわけで、
(でなければ手に持って立ってなくてもいいし)
なんとも素晴らしい対応をしてくださって
ありがとうございましたとここで感謝させていただきます。
ちゅっ←それはいらん

なんか、電車内の忘れ物をこんなに素早くスムーズに取り戻せるなんて想定外で
機転を利かせてくれたグリーンアテンダントさまにちょっと感動いたしました。

・秩父鉄道で扇風機だけの車両に乗る

熊谷駅はやはり暑かった。
改札を無事に出て秩父鉄道に向かい、長瀞までの切符を買い、
ホームで待つ。
3両編成の真ん中の車両に何気なく乗り込んだら、暑い。
天井に扇風機が6個もついててそれがフル稼働してる。
冷房がないのである。
よく見るとJNRのロゴが!

窓の上に前後の車両には冷房がありますと貼ってある

どうやら「1両目と3両目は冷房車両で、2両目だけが違うらしい」。
天井をよく見ると、JNRのロゴがはいった扇風機もまじってる。
旧国鉄の冷房がない時代の車両が混じってるのだ。
これは面白い、ってんで、その暑い車両に乗る。
前後の冷房付き車両の方が混んでるんだが
(わたしを含めて)わざわざこの暑い車両に残ってる客もいて面白い。
でも、みんな窓を開けない。謎である。
窓をあけようよぉ。
しょうがないのでわたしだけ後ろの窓を開けて風を浴びながら長瀞へ

・長瀞駅に到着してすぐライン下りへ

長瀞駅を出ると目の前にライン下りの券売所がある。
とりあえず今回はライン下りに乗らねばならないので
さっそくそこでチケットを買う。
チケットにはAコースBコース、A+BのCコースがあり
もちろん一番長いヤツ。ちょっと高いけど長い方が撮影チャンスが多いし。
まあ、急流っぽいのを楽しみたいのならAコースだけでいいけどな。

チケットを買ったら線路の反対側でバスに乗せられ、
ライン下りの出発地点まで運ばれるのだ。

チケットを買って駅前の喫煙所で一服してたら
券売所のおねえさんが「すみません、もうすぐバスが出ます」
と走ってきたので、あわてて火を消す。
マイクロバスは満員でありました。平日なのにさすが夏休み。
バスで河原へ

・ライン下りに乗る

バスが上長瀞駅より少し上流にある河原に到着。
そこに木製のボロい船がいくつかつけられている。
それに乗るのである。
後ろから詰めて乗る。

並んでいた人が全員乗っても二人分くらい席が残ってたので、
船頭さんに断って先頭に移動させてもらう。
やっぱ先頭が一番濡れそうだし。写真撮りたいし。
そして客は全員ライフジャケットを着る。

出発。

んーん。川は気持ちいいぞ。
おだやかな水面と時々現れる激流のギャップが楽しいですわ。
激流時は思い切り水をかぶるのでそれもまたよし。
川では泳いでる人、ラフティングを楽しんでる人、岩から飛び込んでる人などいろいろいて、古くからの行楽地だなあと思わせてくれる。
これはよいところですわ。
いざ出発。先頭に乗らせていただきました。

秩父鉄道の鉄橋をくぐる

水しぶき!
船頭さんの背中

途中、Aコースのみの人が数人降りるために接岸。
河原で女子3人組が手をピースしてた。
船上からカメラを向けられたのに呼応してのピースってことは
撮られてるのがわかっていたわけで、
だったら載っけても大丈夫だろうってことで載せます。
カメラを向けたらピースしてくれた女子3人。この反応の良さは夏ですなあ。
後半は比較的おだやかで、風景を楽しみつつ下る感じ。
かえる岩です

ちなみに、カメラはOM-D。レンズはパナの12-35mm。一応防塵防滴カメラと防塵防滴レンズのコンビってことで。

・ラフティングがめちゃ楽しそう

ライン下りが終わったら長瀞駅までバスで戻り、その辺でそばを食い、
歩いて河原へ。
河原の長瀞石畳を上流に向かって写真を撮りながら歩く。
ライン下りを岩畳から撮る
見てると、ライン下りのみならず、
ラフティングツアーのゴムボートがめちゃ多い。
みんなめちゃ楽しそうである。
ボートから下りて泳いだりしてるし。
あーー。今度はあれで遊びてーーーっ。


うが。
なんて思いつつ、熱中症で倒れないよう注意しつつ
写真を撮る。
岩場で激流にボートがツッコムところなんざもう楽しそうでたまらん。


15時近くになり、飲み物も切れてきたので河原から獣道みたいな道を辿ってなんとか道路に出て、長瀞駅へと歩いて戻る。
また岩畳を歩いて戻ってもよかったのだが、飲み物が切れたので自販機が必要だったのだ。この天候で飲み物切れは死活問題だもの。

(長くなったので後編へ)




0 件のコメント:

コメントを投稿