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2013/09/09

「鎌倉ものがたり」はフラットでダイバーシティで面白い

延々とITMediaの新サイトの原稿を書く。なんとか書き上げてメール。
一昨日、田谷の洞窟へ行って以来、
「最近、鎌倉ものがたりの新刊チェックしてないな」とAmazonをみたら、
3冊も買ってないのがあったので注文。
今日届いたので読む。
やっぱ面白いわ、これ。
何が面白いんだろう。うーむ。

・鎌倉ものがたりは禅である

って今思いついた。
一切合切を差別してないところが禅っぽい。
彼岸と此岸を差別してないというか、
「都会で自殺する若者が増えている」ことも「傘がない」ことも同じというか、
「有漏路より無漏路へ帰る一休み」というか、

人と魔物も扱いは同じというか、
精巧なトリックも魔物の魔術によるトリックも扱いが同じというか、
そんな境地が読んでてたまらんのである。

そうそう、鎌倉ものがたりによると、
鎌倉には多くの魔物が住んでいて、魔物と人間が共存する希有な都市なのだ。
(でも地元の人以外は魔物がいるなんて知らない)

・鎌倉ものがたりはおおらかである

29巻に主人公の奥さんである亜紀子が突然1週間のタイムスリップに巻き込まれるという話がある。で、その話のオチがすごいのだ。
「……タイムスリップさせた謎の力の正体は結局わからなかったけど……
 鎌倉ではこのような不思議な出来事が時々起こるのである」
っておい(笑)。
まあそういうわけで、このものがたりでは不思議な現象が始終起こるのだが、
だいたいにして、こんな感じである。
このおおらかさがたまらんのである。

主人公は推理作家で事件に巻き込まれてはしれっと解決するんだけど
たまに主人公が出てこない話がある。
そういうときは、最後のコマの通行人で主人公夫婦が歩いてたりすれば
Okである。

いやあたまらん。

・鎌倉ものがたりはフラットでダイバーシティである

ちょっとイマドキのカタカナを使ってみました。
フラットでダイバーシティなんですよ、おくさま。

そんな感じなので、
推理ものでありSFものであり格闘ものであり魔界ものであり
結局のところ、西岸良平ワールドそのものなのだ。

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