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2013/11/05

アドビの中の人と鎌倉フォトウォークの日

先日、アドビの中の人から
「Photoshop伝道師と行く鎌倉フォトウォーク」を開催するんだけど
来ない?といわれまして、
まあ、
アメリカから11/8のイベントに合わせてフォトショの伝道師が来日するから
アルファブロガーな人たちと一緒に鎌倉を撮影散歩しよう
という話。
朝早いのが難点だったけど、せっかく誘われたので行ってきたのです。

11/8のイベントってのはこれ。宣伝です。
詳細はこちら→PLUS ONE DAY アドビのクリエイティブフェスティバル

PLUS ONE DAYで
午前中のキーノートを行う
Photoshopの伝道師ラッセル・ブラウン氏と、
主席エヴァンジェリストで写真家のジュリアン・コスト女史らと
一緒に鎌倉写真散歩なわけである。
そら、行くでしょう。

朝集合して、まずは鎌倉の大仏。
国内ブロガー組、なぜかニコンとオリンパスが半々。
ソニーどころかキヤノンもいない(笑)
ヘンな人たちです。
わたしはアルファブロガーでもなんでもないけど、E-M1で参加。
対してアドビ組にはEOS多し。
でも、ラッセル・ブラウンと長い付き合いという
往年の名著「Photoshop A to Z」を書かれた遠藤さんはニコンで参加でした。
思わぬところで、A to Zの著者の方とお会いできてちょっと感動。
当時、Photoshopをはじめようとする人のバイブルだったもんな。
まあかなり昔ですが。

さて鎌倉。

普通にとっても面白くないので、みずたまりで逆さ大仏をば。
まずは大仏
アドビの人やブロガーを含めて総勢20人以上の大所帯で、
主役はこの人。

知る人ぞ知る「ラッセル・ブラウン」
アドビシステムズ社主席クリエイティブディレクターで
アドビにはいって30年とか……えっと、Photoshop 1.0が1990年頃なのでそれより前、
アドビ創業が1982年で、PostScriptを発表したのが1985年なので、
ほぼ創業時。初代Photoshopからかかわってる御大です。
その御大、お茶目に堪能してました。
終始こんな感じで、iPhoneで撮影。
iPhoneで撮影中のフォトショの伝道師
大仏ののち、チャーターされた観光バスでランチタイムへ。

貸し切りのお部屋にはプロジェクターが置いてあり、
11月8日の主役であるおふたりのプレゼンテーション。

もうひとりは
アドビのデジタルイメージング製品主席エヴァンジェリストであるジュリアン・コスト女史で、一足早く来日して各地を撮影しており、
Lightroomに取り込んだ京都写真を使って、
Lightroomのライブラリ分けのコツや、Lightroomを使って写真を作品に仕上げていく様子を実践してくれた次第。

今回、彼女が使っていたカメラはEOS 5D(ちゃんと確認しなかったけえおmarkIIIか?)とTSレンズのみ。全部の写真をTSレンズ(ティルト・シフトレンズですな)で撮ってて、
プレゼン時の写真のボケ具合やパースが不思議な感じだったのはこのレンズだったからかと納得。被写体の見つけ方がさすが写真家なので仕上がりを見てみたい感じ。
TSレンズで撮るジュリアン女史。後ピンで申し訳ない。
プレゼンで感じたのは、
写真の仕上げに対する感覚。
前もどっかのエントリーで書いたけど、
欧米の人にとって写真って絵の延長線上にあるんだなと。
撮った写真を自分のイメージ通りにどんどん仕上げてく。
Lightroomのややこしい新機能をさささっと使い、
グラデーションマスクしてフィルタをかけて階調をコントロールし
イメージにそぐわない色やブツをさささっとコントロールして
すっきりした渋い1枚にしていくのだ。
すげー。
LightroomやPhotoshopに搭載された数々の機能はこの感覚に基づいてるんだなと。
そう感じた次第。
その模様は、11月8日のイベントで見せていただけると思うので
ぜひ。

じゃあわたしもちょいと真似して仕上げようかと思ったけど、
残念ながら、Lightroomは今日使ったE-M1のRAWにまだ対応してないので
断念。まあJPEGでもできるんだけど、大きくいじるならRAWじゃないと厳しいもの。
てなわけでここの写真はJPEGものです。
訂正:これはわたしの勘違いで、Lightroom 5.2はE-M1のRAWを現像できました。Webサイトの対象機種にはまだE-M1ははいってないんだけど(5.2のリリース自体がE-M1発売より前だから)、どうもちゃんとRAWを認識してくれるようで、現像できました。お詫びして訂正します。ついでにLRでぐわっと現像したバスの中の写真をどうぞ。



そののち、豪奢なランチをいただく。

午後はバスで報国寺へ。
おお。鎌倉の北東方面はめったに行かないので楽しみ。

報国寺は室町時代初期(というか建武の新政の頃か)に改装された足利氏のお寺。
室町時代に幕府が京都に開かれても、
関東地方をおさめているのは相変わらず鎌倉で、
足利氏が「鎌倉公方」として君臨してた。
で、鎌倉公方側としては鎌倉幕府の跡を継いでいて武家の中心はこっちだ、
京都側としては幕府が日本をおさめているのだ、って意識があり、
室町時代初期から両者はけっこう揉めてて、
やがて、鎌倉公方の足利氏は関東管領の上杉氏との争いに敗れて古河へ移り、
上杉氏も後北条氏に敗れて、室町時代後期には関東の中心が小田原に移ったのでありました。
まあそんな感じで、
報国寺は鎌倉公方・足利氏の菩提寺だったので裏手にある崖にはりっぱな「やぐら」があり、やぐらについては過去エントリー(混沌の屋形風呂: [古道散歩] 鎌倉から、鎌倉古道中道を歩いて最後は田谷の洞窟へ)にもちょっと書いたけど、崖の斜面に穴を掘ってそこを墓所にするという鎌倉独特の風習。
ここのりっぱな「やぐら」は足利氏の墓所だという。立派なはずだ。
報国寺のやぐら
報国寺訪問の目的はやはり竹林。
有名な竹林で、おもいおもいに撮影。

竹林
最後はさらに奥にある浄妙寺。
ここ、足利貞氏(足利尊氏の父)の墓がある。
浄妙寺
実はこのお寺の横に「鎌足稲荷神社」がある。
藤原鎌足。平安時代の……大化の改新の首謀者のひとり中臣鎌足といった方が有名。
藤原姓は臨終の際にたまわったもの。
その鎌足が642年東国に向かった際、このあたりに宿泊し、
(初期の古代東海道は鎌倉を通っていた)
鎌を埋めたという伝承があり、鎌倉の語源ともいう。
鎌足が鎌を埋めるとかいいのかそれでという気もするが、
ほんとにここを通ったかどうかは別にして、
中臣鎌足の出身が常陸国という説もあり、であれば、
常陸国へ向かう途中に通過したとしてもおかしくはないか。
鎌足稲荷神社
浄妙寺をひととおり撮影散策して終了。

天候にめちゃめぐまれ(というか、あの三日間はなんだったんだ?)た
鎌倉日和の1日でありました。
おもしろい催しにお誘いいただいて感謝です。

それにしても、三連休後の平日の真っ昼間に
なんでこんなに観光客がいるんだ鎌倉!

で、本題のPR。

前述した通り、10月8日に丸の内で「CREATE NOW PLUS ONE DAY」という
アドビにイベント(クリエイターのためのフェス)がありまして、
今回、鎌倉で撮影してた
伝道師ラッセル・ブラウンと写真家ジュリアン・コストの
キーノートをはじめとするステージが繰り広げられます。
新機能も初公開されるそうです。
参加申し込みは必要だけど、無料なのでその筋の方はぜひお申し込みを。
キーノートはわたしも見たい。
おふたりがどんな写真をどう仕上げるのかに興味があるもの。
プレゼンで鎌倉の写真が使われてたら、
このときに撮ったものでしょう。
詳細およびお申し込みはこちらへ→PLUS ONE DAY アドビのクリエイティブフェスティバル



1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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