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2015/11/16

取材の日

ITMediaの仕事でオリンパスの取材。
八王子へ。

録画したブラタモリを観る。
昔小樽を訪れていたことをすっかり忘れて「小樽ははじめてです」と言い切るタモリという大ネタがおかしい。
ブラタモリには台本はあるけど、タモリと桑子アナには渡されてないというのは有名な話で、タモリの博識さが……といわれてるけど、
単に断片的な知識がたくさんあるんじゃなくて、基礎知識がしっかりしてて
それらがちゃんと頭の中でつながってるから
見知らぬ土地へ来ても類推して答えを導き出せる。
でもはなから知ってるわけじゃないから、
間違ってるかもという顔でぼそっという。
そこがすごい。

小樽編で、
参道と社殿の向きが違う不自然さに気づいたのなんか
特別に専門的な知識は必要としないという点で
すごく分かりやすい例で、
そういうのって「参道と社殿の向きは大事です」と誰かが教えてくれるというよりは
歴史を調べながらいろんな神社をめぐってると気づくのですよ。
わたしは「古道」が好きであれこれ調べてるのだけど、
そうすると、社殿の向きってすごく重要なのだ。
参道と社殿の向きが合ってないなと思うと、
実は今の参道は新しい道ができてから作られたもので、
もともとの参道の方向に古道があったなんてよくあるもの。
時には「ここの社殿はかつては西を向いていた」ということもあるので
またややこしくて面白い。
そういうのって、本に書いてあってもすぐ頭にはいるもんじゃなく
あるとき「あ、こういうことだったのか」と身につくわけで、
そういうのが積み重なってるタモリはすごいなと。

大事なのは個々の情報じゃなくて、
それが積み重なっていくことで頭の中でどんどんつながって
知識になることで、
それはすごく面白くて楽しいことなのだ
ってことがテレビで発信されるといいなあと思うわけだけど、
さてそれがブラタモリで伝わってるかどうか。
タモリはすごい、さすが違うな、で終わってはダメで。
何でもそうだけど、
興味を持って(あるいは最初は仕方なくでも必要に迫られてでもいいけど)
あれこれ調べたり勉強していると、あるとき頭の中でそれらが
タタタタタッとつながりはじめる瞬間があって、
それがものすごく楽しいのだ。

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