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2016/11/09

アメリカ大統領選の日

ちょこまかと作業をしつつ
来年に出す予定の東京古道本の原稿を書きつつ
アメリカ大統領選挙に釘付けの日。

 つまるところ、ワシントンポストのこれが面白い
Who is the president of the United States - Donald Trump wins election - The Washington Post

 赤いのがトランプ。青いのがクリントン。
 真っ赤に見えるけど、よく見ると各州の大都市……
 シアトル・サンフランシスコ・ロサンゼルス・サンディエゴ・デンバー・ヒューストン・ダラス・マイアミ・ニューヨーク・ボストン・デトロイト・ミネアポリス・シカゴ
 この辺は全部青い。

 地図だと真っ赤なのに得票数を足すとクリントンの方が多いのは
 都市圏の方が人口が圧倒的に多いから。
 ああ、グローバリゼーションとかポリティカルコレクトネスなんていってるのは
 都市部で働いてる人だけで、都市部とそれ以外の意識の差ってものすごくでかいんだな、その差はどんどん開いていて歪みとなっているのだなと実感させられた次第。
 同じ州でも都市部か否かで大きな差があるのに、それを州ごとにごそっと総取りしちゃうのだから、ちょっとしたことでひっくり返るのもむべなるかな。
 前回と比べて大きく違ったのがこのあたり。
 2012年。
2016年

 ラストベルト地帯という言葉が多くの記事で見られたけどなるほどこういうことなのか、と。

 都市部とそれ以外の乖離がどんどん激しくなってるんだな。
 大手メディアは都市部にいるわけで、都市部のインテリ層が中心なわけで、そういうメディアの情報の翻訳を読んでいた日本人、さらにアメリカ在住、あるいはアメリカに近いところにいるわたしの知人たちはみなIT系で西海岸にいるわけで、トランプが選挙に勝つなんてはなからあり得ないという話しかはいってこず、びっくりしたわけである。

 日本でも都市部と郊外と農村部の乖離ってでかいよな、日本もイギリスのEU離脱→アメリカのトランプ当選に続くんじゃないかという人がいたけど、
 いやもうとっくにそうでしょう。
 ただアメリカにおける民主党のような都市型政党がなく、農村型の自民党が強いから顕現化しづらいだけで。

 日本も民主党がそれをめざしていたはずなのにダメダメですなと大前研一氏。
 氏曰く。
一時的だったにせよ、当時の民主党があれだけの人気を得たのはなぜか。民主党が飛躍した選挙で目立ったのは、小選挙区において各都道府県の県庁所在地がある一区を民主党候補が取る「一区現象」である。それまで日本には都市型のサイレントマジョリティを代弁する政党がなかった。田舎の代議士が多い自民党は農村型のノイジーマイノリティの代弁者にすぎず、利益誘導で地方や少数利益集団にカネをバラまいて政権を維持してきた。これに不満を抱いてきた都市型の生活者の期待に応える、というのが民主党の立ち上げ当初の売りであり、その期待感の現れが「一区現象」だったのだ。
「さらば民進党」もはや愛想が尽きた | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online



 アメリカ大統領選のツイートをおいかけてて
「PC棒」とか「まなざし村」とか新しい単語を知る。

 前者はポリティカルコレクトネス棒。ポリコレ棒。ポリティカルコレクトネスを錦の御旗に叩いて回る人たちが手に持っている棒のことらしい。

 まなざし村はよくわからんのだが、2016年1月あたりから出てきた言葉っぽい。
 「任意の対象に対して性的なまなざしで見ることも性的消費のひとつでありそれを否定する人々が集まっている村」
 という理解でいいのかしら。



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