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2017/12/23

「東京古道散歩」の下見……といいつつ小石川植物園

2018年1月6日。
新年早々東京古道散歩ってことで
下見がてら小石川へ。

新宿へ寄ってマップカメラで中古の安いレンズを1本買い(XC 16-50mm)
X-T2とともに白山へ。

今日の目的地は小石川植物園。
植物園……というより、白山御殿跡地の地形チェックと
園内にあるという2つの稲荷神社を調べたかったのである。

小石川植物園の最寄りは白山神社ってことで
白山富士を見上げた後、

蓮華寺坂を上って御殿坂を下り小石川植物園。400円。
FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

南向きの斜面を使った台地と小石川低地の広大な敷地で湧き水も豊富。
坂を上って本館へ行けば何かわかるかと思ったが、
ここは古くてよい近代建築ではあったが東大の施設で一般人は入れないのであった。

せっかくなので、ひとつだけ残ってる江戸時代の井戸跡へ。
その脇の道は、江戸時代に御薬園の真ん中を抜けていた道(この道沿いに施薬院があった)で、そこを辿っていくと妖しげなモノが埋まってる。
なんなんだこれは。灯籠の屋根部分に見えるのだが、それが2つ無造作に埋まってるのである。ナゾだ。

後ろに見える屋根が井戸跡.
FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm
さらに売店近くで江戸時代の園内図を見つける。
FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

ここ、稲荷がひとつだけ書いてある。おそらくは今の太郎稲荷だ。

植物園の稲荷は「太郎稲荷」「次郎稲荷」という安易な名が付けられているが、
たぶん、元々の名ではない。ここも時期によって敷地が広くなったり狭くなったりしてたし。

入口に近く、崖下にあるのが「太郎稲荷」。狭い坂道を下りて池を迂回して太郎稲荷へ。

太郎稲荷。FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

太郎稲荷としか書いてない。由緒も書いてない。

さらに西へ向かうと、
遠くに赤く光る「旧東京医学校」が現れる。これ、東大の敷地から移築したもの。
FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

その手前、池に沿って歩いて行くと、
池を作る谷の谷頭っぽい場所に鳥居が現れる。
なんとも奥まったところにある妖しい鳥居である。これが次郎稲荷だ。
次郎稲荷。FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

湧水ポイントっぽい場所のすぐ上。
鳥居をくぐると、台地を削り、溶岩で両脇を固めた狭い谷状の参道が続く。

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm


その途中に狐には見えない狐とか、いつのものかわからないうち捨てられた石造物とか南無妙法蓮華経と彫られた明治期の石碑などが無造作にあらわれる。

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

そしてその奥に金属製の拝殿。
拝殿の横に無造作に鳥居があり、鳥居をよく見ると壊れた狐が埋まってる。
鳥居の下には狐穴か湧水跡かわからない穴が空いているし、
拝殿の上にはおそらくは明治期のものであろうレンガが今にも落ちそうに積まれている。

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

妖しすぎてたまらん場所だ。
いったいいつここに稲荷は祀られたのか。
どんな由緒を持っているのか。
湧水ポイントなのになぜ稲荷なのか。
無造作に散らかった石像群は何なのか。

調べてもよくわからない。

FUJIFILM X-T2 + XC 16-50mm

この稲荷が気になっていたのは、
1642年頃と思われる寛永江戸大絵図の、
今の小石川植物園に当たるエリアに「鳥居が3つ」描かれているのだ。
さらにその横に氷川神社と覚しき祠も描かれている。
まだ、御薬園どころか、白山御殿ができる前の地図だ。

3つ描かれたうちのひとつは、おそらく白山神社で、
白山御殿ができると同時に現在地へ遷座したのだろう。
残る2つがこの太郎稲荷と次郎稲荷だったら面白いなと
ワクワクしていたのだが、何ら確証を得られず。

郷土資料館か図書館へ行って資料に当たらないとダメか。ヒマあるかなあ。

このあとは傳通院に立ち寄り、牛天神経由で春日駅から帰宅。

FUJIFILM X-T2 + M42マウントコンバータ + PENTAX TAKUMAR 200mm F4

1月6日は小石川植物園には入らないけど(ここまで書いといてw)、
簸川神社・澤蔵司稲荷・傳通院・牛天神あたりを
江戸時代の古地図を見ながらゆるりと回ります。

是非ご参加を。

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