ページ

2019/06/12

自転車で調布へ走る日。ついでに庚申塔考察。

調布まで自転車で走る日。

まあ、目的地は調布市郷土博物館。
ついでに、「多摩のあゆみ」に寄稿することになってて
それの取材兼それで使う写真の追加、
さらに、E-M1Xの300mmF4作例を撮る
のが目的。

走ったルートはこんな感じ。
GarminのEdge 25Jでログを取る。そうするとiPhoneのGarmin Connectアプリと同期されて、Garmin Connectのサーバーにデータが転送されるし、アプリ上でログを見ることもできる……のはいいんだが、そこからGPXファイルで書き出すって機能が無い。
それをやりたいときは、パソコン上のWebブラウザでGarmin Connectにアクセスし、そこからGPXファイルをダウンロードする必要がある。
うーむ。
わたしはgpxファイルを「スーパー地形」なりなんなりに読み込んでいろんな地図で参照したいので、そういった作業をiPhone上で行いたいのだよなあ。
以前、Garminの方にリクエストしたのだが、まあ、Garminユーザーとしてはマイナーな使い方なんだろう。
しょうがないので、Mac上でダウンロードしてクラウド経由でスーパー地形に読み込み、昭和初期の地図と重ねたのがこちら。


行きは滝坂道から分かれて若葉で国分寺崖線を下り、ちょっとうろうろして子の三島神社、八幡神社経由で狛江の品川道へ南下、
最近火事で燃えたっぽい民家を見つけて驚く。ほんの3日ほど前に火事になったらしい。
道理でまだ生々しいわけだ。


そこから、立川府中崖線のキワを西へ走り、下布田遺跡や古天神古墳経由で郷土博物館へ至る。


帰りは品川道まで北上し、下布田遺跡に唯一残っている狐塚古墳を見たのち
(これを残っているといっていいかは疑問だが……墳丘は削平されちゃってるし)

国領駅から野川沿いに走る。
でもって、無事、日没が近くて暗かったので撮影は困難だったが、
ゴイサギの幼鳥、カルガモ一家、カワセミと遭遇して
望遠&連写作例を撮り終える。
いやあ、得意なジャンルだとバケモノレベルですごいですな、E-M1X。

○今日の庚申塔

古地図を見ながら走ると地蔵馬頭観音庚申塔などなどと出会うわけだが、
庚申塔のデザインが場所によって全然違ってて面白いのである。
庚申塔(とりあえず東京あたり)のデザインは元禄期に「青面金剛像+三猿」に固まったと思われるわけで、青面金剛像が鬼を踏みつけてる絵柄が多いものの、
ディテールは個々で全然違う。
面白いので今日出会ったものを並べて見た。出会った順。

滝坂道の三叉路。左手に縄。鬼なし。

小足立八幡神社境内。弘化4年(1847)。彫りが深い。鉾と剣と宝輪。左手に逆さの女。

狛江市八幡通り沿い丁字路。文字庚申塔。

狛江市品川道三叉路。文字庚申塔兼道標。

狛江市山谷庚申塔。宝永元年(1704)。左手に縄、右手に斧という構成が珍しい。三猿あり。

狛江市山谷庚申塔。文化元年(1804)。矛と宝輪というベーシックな構成。三猿あり。

調布市郷土博物館。享保13年(1727)。元所在地不明。鬼踏んでる。三猿あり。

調布市品川道沿い丁字路。三猿が台座にいる。
このように同じ青面金剛像でも手に持っているものが違ってるのである。
ちゃんと研究したらめちゃ面白そうなのだが大変なのでしてません。

日本国語大辞典によると「青面金剛」は
「身は青色で四臂または二臂・六臂に造り、目は赤くて三眼、頭髪は火のようにさかだち、身には蛇をまとい、足下には二匹の鬼を踏みつけた怒りの形相をとる」
だそうで、確かに頭は逆立ってる。

ちなみに、庚申塔に三猿がつきものなのは……たまたま庚申伝承にみざるいわざるきかざるがしっくりきた、ってことで、「庚申」は「かのえさる」、ってとこから「さる」がフィーチャーされるようになったんじゃないかと個人的には思っております。
さらに猿にこだわると、「猿田彦」が絡んできて、庚申塔が祀られた「猿田彦神社」になるという例もあるのである(練馬区で2つばかしみた)。

「国史大辞典」によると
「庚申待を三年間連続行なった際に供養をして造立するのが庚申塔」であり、
庚申待は60日に一度おとずれる庚申の日の夜に行う行事のこと。















0 件のコメント:

コメントを投稿