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2021/07/23

0723:オリンピックの開会式を遠くから見つつ感想なぞ

東京オリンピック開幕の日。

今回の開会式が今までと違うのは、うちから直線距離で8〜10kmというすぐ近くで行われること。スタジアムを直接見るのは無理だけど、上空に上がる花火や浮かぶドローンなら住んでいるマンションの最上階の廊下から見える。

スタジアムがみえないので花火が上がってくれないとどこなのか分からないレベルだけれども、せっかく何らかの形でリアルタイム性を感じられる場所にいるのだから、それは残しておきたい。

幸いなことに、今回のオリンピックはテレビにかじりつかなくていい。

ネットでリアルタイム(といっても30秒以上遅れて、って感じ)配信されるので、

iPhoneを手に夜空を見ながらスタンバイしてればいいのだ。

今までのオリンピックと大きく違うのはここかな(といいつつ前回がどうだったのか覚えてないけど)。

NHKは「https://sports.nhk.or.jp/olympic/

民放は「https://www.gorin.jp/

である。

最初の花火は見そびれたけど(部屋にいた)、

2回目の花火はiPhoneで開会式を見ながら「そろそろだな」とカメラを向けてなんとか

ナマ鑑賞。


ただ、iPhoneで観る中継はちょっと遅れるので、そっちで「花火だ」と思ってカメラを向けても遅い。流れを見ながら「そろそろだな」と予測しなきゃいけないのだ。

で、選手入場がはじまったので、これは時間がかかるなってことでいったん部屋に戻る。

入場が終わったのでふたたび最上階の廊下へ。

iPhoneで開会式を見ながら、ドローンが飛んだところでカメラを向ける。

ドローンが飛んだとたんにドアが開いて何人かが「生ドローン」を見に来たのがおかしかった。

やっぱでかい競技場で行う開会式は、こういうスタジアムスケールの演出がないとね。




そのあと、最後に花火が上がるはず、と待つ。たぶん聖火に点灯したときだ。

でもバッハのスピーチは無駄に長く、予定時間を過ぎても終わりそうにない。

退屈してきた頃、やっと聖火に灯がともり、花火があがったのだった。

カメラはオリンパスのE-M1 II。レンズは40-150mm F2.8。手持ち。

○開会式の感想

 で、ほぼiPhoneのフルスクリーンで見ていたわけだけど、開会式を見てて感じたのは「古くさい」「TV番組的」「NHKっぽい」「スタジアムスケールの演出がほとんどない」。

 60歳近い大人に「古くさい」と思われるってどうなのよ。なぜそう感じたかというと、たぶん、昔から変わらないテレビのバラエティ番組のようなテイストを感じたからだ。5年前の閉会式のアレにくらべるとすごく古く感じる。

 「NHKっぽい」と感じたのは、誰かが「ゆく年くる年みたいだった」といったので腑に落ちた。「ゆく年くる年」は各地の記念行事をリレー式で見せていくのだけど、今回の開会式もいろんな日本的な要素をコマギレに順番に置いているだけ感があり、以前「文春オンライン」の記事で読んだ、政治家などいろんな方面からあの人を出してくれこれを盛り込んでくれと圧力がかかり、電通出身の佐々木氏が(結局辞任になったのだけど)それらを全部取り入れたって話と結びつく。

 進化しないテレビ番組の延長線上にあるような。

 さらに「テレビ番組的」と思ったのは、謎のテレビクルーの小芝居やらピクトグラムのパントマイム。ピクトグラムのパントマイム自体はすごく面白いのだけど(これは同感)、でかいスタジアムの中で繰り広げるには「テレビ番組スケール」すぎたなと。スタジアムスケールじゃない。「テレビ番組」や「劇場」ではなく「スタジアムスケール」要素がもっと入ったの開会式を見たかった。

 演出に携わった人たちがテレビ系の人だったってのもあるんじゃないかと思う。小芝居や演出がとてもテレビ番組的なのだ。

 まあ、それが今の日本の現状だと言われてしまえばそうなのだけど、5年前にリオの閉会式で行った東京へのバトンタッチのイベントがすごく現代的で良かった分、そこからさらに10年戻ってしまった感がぬぐえないのだ。

 しかも、老いたステークホルダー(64年よもう一度のオリンピック老人会)が多かったせいか5年前よりドメスティックになっちゃってる。

 いろんな事情があったのだろうけど、なんとも哀しい。

 でも、最後の聖火ランナーが大坂なおみだったことと、聖火台のデザイン、それから入場時のBGMの選曲は良かったと思う。




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