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2023/02/22

0222:タモリ倶楽部の思い出

延々と原稿書くが終わらぬ。

ascii.jpのe-bike連載用の次の自転車が届く。

今度は小径車。


タモリ倶楽部が3月末で終了との報道。がーん。

あれだけはだらだらと続く気がしてて、しまいには徹子の部屋的な存在になっていくんじゃないかと思っていたのでショックである。

思えば、高校生の頃、筒井康隆の「腹立半分日記」を読みながら、

日記に出てくる筒井さんとヤノピさんとタモリのふざけた様子があまりに楽しそうで

ああ、こういうのいいなあ、こういう大人になりたいなあ、

やっぱこういう大人になるには東京に行かなきゃだめだよなあ、

東京へ行ったら一度は会ってみたいなあと憧れたのである。

かくして、東京の大学に無事合格。

だから何かいいことがあるってわけじゃなかったけど、

長く生きてると不思議な縁もあるもので。

筒井さんとはASAhIネットの電脳筒井線に参加したおかげで何度もお会いすることができ、

垂水のお宅にもお邪魔し、一緒にタクシーで有馬温泉のオフに向かったこともある。

その縁で山下洋輔トリオのライブにも行き、徹夜のオフ会でご一緒したこともある。

筒井さんの断筆宣言の頃だ。

あとはタモリだけ!

名前は「腹立半分日記」でずっと知ってたのだけど、タモリを見られるという深夜番組は名古屋では放送されておらず、上京したら見るぞ、と思ってたくらいである。

なので、日本テレビの「今夜は最高」、テレビ朝日の「夕刊タモリこちらデス」→「タモリ倶楽部」とずっと楽しんで来た。

あの頃、テレビ朝日は月曜から金曜の深夜同じ時間に同時に30分の深夜番組をはじめ、月曜は「グッドモーニング」、水曜は「ウソップランド」、金曜は「タモリ倶楽部」だったのだ(火曜と木曜は記憶にないので趣味に合わなかったんだろう)。

「タモリ倶楽部」での傑作はやはり「東京トワイライトゾーン」。「路上観察学」からの派生で、久住さんやカメラマンの滝本さんが出ていたのだけど、あれは面白かった。もう一度見たい。

テレビを観つつタモリさんに会ったら高校の時のあこがれコンプリートだけどその機会は永遠にないだろなと思っていたら、

「東京古道散歩」を上梓した翌々年だったか、突然タモリ倶楽部の制作会社の人からメールが来て、出演しませんかという。これは本物かどうかしばし悩んだのを覚えてる。

で、当初は府中から品川まで品川道を歩くという計画で、

制作会社の人と府中で打ち合わせをし、その後、車でロケハン。

そしたら、ロケの数日前に打ち合わせに呼ばれ、天気予報が芳しくないので

ロケができないときのために写真を用意して欲しいという。


で、Apertureのライブラリを作り、それでスライドショーを作成。

収録当日、MacBook Airを持っていき、収録前にディレクターにスライドショーを見せて、コレ使う、これはいらないかなって最終チェック。

本来ならあらかじめ使う写真を提出してADがそれを指示に従ってモニタに映すって段取りだが、その時間もないし、こっちはMacの操作に慣れてるので、その場でわたしが操作することになった。

本番直前にタモリさんが登場。

あとはもう長時間、笑い転げながら遊んだわけだけど、

途中でタモリさんが「ここ、拡大できる?」とかいいだして、その場で拡大した記憶ある。別の写真を見せたりもしたかもしれない。自分のMacを操作してるのでその辺は柔軟に対応できるのだ。

タモリ倶楽部で自分のパソコンを持ち込んでスライドショーしながらしゃべるって異例だったんじゃないかと思う。

あのときのデータは今でも残っているけど、Apertureが今のmacでは動作しないので、もう見る機会はないかな(コンバートすれば動くだろうけど)。

無事収録も終わり、空耳アワーも見ていきますかというので、そっと後ろから見せてもらい、

その後、みなが忙しそうにしてたのでそっと手続きして帰宅したのだった。

懐かしい。

ゲストで登場した江川達也さんとはその後何度か街歩き系のイベントでお会いし、

今でもFacebookで普通にフレンドとしてつながってる。

今まで何度かテレビに出たけど、周りで反響あったのはタモリ倶楽部だけだったわ。

業界内視聴率高すぎ。

かくして、3人ともお会いできてしまって、そもそも「この人に会いたい!」って思わないたちなので、一段落してしまった感がある。

その後、ブラタモリがはじまって以来、タモリ倶楽部で街歩き系企画が行われなくなり、コロナ禍以来、流浪もしなくなって、製作会社のスタッフが若返ったのかちょっと今までとテイストが変わってきて、芸人さんがオモテにですぎててちょっとうるさくてどうかなとは思っていたけど、まさか終わるってのは想定外だった。

あれはだらだらと面白いのかどうなのかわからないテーマや一部の人にしか刺さらない企画を繰り返しながらタモリさんが生きている限り続くものだと思っていたから残念でならない。

今更、昔のタモリ倶楽部のように、お笑い芸人もなく、盛り上がりもオチもない30分を続けるって無理なんでしょうねえ。

40年間お疲れ様でした、です。



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