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2013/03/31

本日の浮遊

林ナツミ氏の「本日の浮遊」展。今日が最終日。場所は青山のスパイラル。
面白いと評判だったし、天気も悪くて撮影に行く感じでもなかったのでおでかけ。

XZ-2。スパイラルカフェから。
見事、浮いてました。ぷかり。
作品は全部で13枚。
浮遊してる自分を撮ってる人を撮ってる人の写真とか。
XZ-2。浮遊写真を撮ってる人を撮ってる人を撮ってる写真を撮ってる人。
立体写真とか。
XZ-2。交差法がうまくいかなくてあれこれ試してる人。
メインはワコールの工場写真。巨大。
XZ-2。ここで記念写真撮ってる人多し。ジャンプして撮ってる人も。
ジャンプ写真じゃなくて、浮遊写真なのが面白いのだよなあ。
浮遊してる瞬間を切り取った、現実をちょっと越えた様子がもうたまらんです。
立体ものだとさらにたまらんのだけど、わたしは平行法しかできないので、
Webの小さい写真でちまちま楽しんでおります。

ちなみに、
こういうセルフポートレートを自分でも撮りたいって人にはCEREVOのSmartTriggerがお勧め。これのジャンプ撮影機能ってのを使えば、ジャンプした瞬間を自動的に撮ってくれます。予めカメラのセッティングをしておき(シャッタースピード優先で1/500秒以上にしておき、フォーカスはMFで固定)、SmartTriggerをジャンプ撮影モードにし、ポケットにiPhoneを入れてジャンプするだけ。iPhoneのセンサーが反応し、Bluetoothで指令が飛び、カメラにつないだSmartTriggerがシャッターを切ります。
MacPeople今月号に半ページだけレビューを書いておりますので興味ある方はどうぞ。
うう。このレビューを書く前に、浮遊写真のことを知ってたらなあ。
2011年から撮られていたのに先日まで知りませんでした。浅学非才ですみませぬ。

帰宅後は昨日の疲れがどっとでて仮眠しちゃって、
あわてて明日必着のカメラの撮影をちょろっとして夜中に発送。
うーむ。土日に遊んでしまったのであれこれ溜まってるぞ、やばいな。

2013/03/30

常滑でとこにゃん

日帰りで常滑へ。
まあ、ドメスティックな用件なので仕事は関係なし。
名鉄名古屋駅から特急で常滑(とこなめ)へ。
OM-D。名鉄特急。
パノラマカーじゃない!
名鉄特急といえばパノラマカー。
関東の人のためにいっておくと、小田急の旧ロマンスカーNSEの名鉄版みたいなもの。
まあ、パノラマカーは1961年、展望席付ロマンスカーNSEは1963年なので、パノラマカーの方が2年早かった(ってことをさっき調べて知った)。
小学生の時に乗ったきりなんだよなあ、パノラマカー。
ありがとう パノラマカー | 名古屋鉄道

懐かしい。
その後、パノラマスーパーやパノラマデラックスも出たようだけど、とりあえず、常滑線を走るのは上の車両。
先頭2両が特別車両指定券要になっており、せっかくだからそっちに乗ってみる。

常滑の改札を出るとこんなのがいる。
滑の時が180度反転してて、滑らない、ってことにしたいんだそうな。

常滑といえば常滑焼。
平安時代後期から作られはじめた焼き物で、
焼き物散歩道なんて観光ルートが作られており、
入口には「とこにゃん」がいる。
えっと、まあ最近ありがちなアレだよなと思ったらこれでした(笑)。
OM-D。左のでかいのがとこにゃん。

巨大な招き猫(の顔だけw)。
いやはや面白い。

常滑焼といえば、全国各地で平安末期〜中世の物が発掘されてるんで有名だけど、わたしは品川歴史博物館で、中世の品川湊ででかい常滑焼が発掘されたというのを知ったのだけど、現地へ行ってみるとその理由もさもありなん。
焼き物に向いた土がとれるのって当然山なのだけど、
常滑って海→わずかな平地→山、という地形で窯と港が近いのだ。
ここで焼かれた器や瓶は海路で全国に運ばれたのである。
なるほどなあ。

てな感じで、焼き物散歩道。
OM-D。坂の途中のだんご茶屋で団子。

OM-D。光明寺前の桜と遠くの煙突

この煙突が窯の証。
で、INAXライブミュージアム。
OM-D。INAXライブミュージアム
INAX(現LIXIL)の前身である伊奈製陶の伊奈さんって常滑の人だったのね。
常滑で土管やタイルを作り始めたのがはじまりらしい。

まあそんな感じで常滑の焼き物街を楽しみ、
(こういう古い街を観光ルートにするのはよいですな。起伏もあって歩いてて楽しいし)
大勢で晩飯を食い、
子供がiPhoneを欲しがってるなどといわれ(小学6年生になるとiPhoneを持ってる子もけっこういるらしい)、
酒を飲み、
夜、新幹線で帰宅。
疲れたので寝る。


2013/03/29

とりいそぎ3月最後の週

ロカンダ世田谷で(最近、取材を受けるときや近所で打ち合わせするときはだいたいこの店を使っております)フリックを相手にiPadの話をしたのだけれども、
1年前から7インチiPadは出る、春には出なくてもいずれ出る、ってことを言ってきた割には、iPad miniは買ってないのである。7インチiPadは出るだろうし必要だろうけど、自分で買うかどうかはまた別なのでありまして、iPadはフルサイズに限りますですよ。
Retinaのおかげで、わたしの中で電子書籍元年がはじまった、ってのはでかいしね。
という感じ。

帰宅してあれこれ頼まれていた作業をあれこれとやってたらなんか夜になったので3月が終わる、いや、あと2日あるか。NewsWeb24が終わったからもう終わりかという気になってた。
そんな感じでとりいそぎ。

2013/03/28

何をしてたか謎の日

都内某所で待ち合わせしてそのあとあれやこれやなんやかんやでのったりおりたりのったりおりたりあるいたりとまったりあるいたりとまったりのぼったりおりたりはれたりくもったりして日没後くらいに解散。
帰宅してascii.jpの猫連載を仕上げてメール。

ちょいと下北沢駅を覗いてみる。
先日見えていた線路跡は仕切で目隠しされてしまい
駅構内廃墟見学はできなくなっておりました残念。
混沌の屋形風呂: 小田急下北沢駅廃墟を堪能する
唯一覗けたのはここだけ。
かつての上りホームで、井の頭線へ数10秒で乗換が可能だった通路と階段の遺構ですな。夜なのに照明が落ちたこの通路はもはやひとりで歩くのが怖いレベルに達しております。
ああ、今の仮設通路はここに作られたのか、ってことは今の井の頭線乗換階段はアレを使ってるのか、てなことがわかります。
井の頭線と小田急線の乗換はかつては井の頭線渋谷よりの端っこが一番早かったのだけど、そこは閉鎖されたのですな。
まあ井の頭線で一番混むところだったので、下北沢乗換の最適乗車場所が変わることで少しは混雑の偏りが解消されればそれはそれでよいことかもしれぬ。

それはともかくとして、
あの、上は井の頭線、左右はぎりぎりまで建物があるという狭い下北沢駅で、いっさい電車を止めることなく普通に走らせながら、その真下に穴を掘って複々線化しようなんて、日本の建築技術はすげーというか、その設計をした人すげーと感心するところではあります。
このあと、仮設通路や改札口を維持したまま旧ホームの下に穴を掘って地下2Fに新しくホームを作って、さらに駅舎も作ろうというのだから、すごい。
元の駅から少し離れたところに駅を新たにつくって、一回切り替えたらそれで完了、という東横線渋谷駅より無茶なことやってるなあと思うもの。

2013/03/27

神田明神の雨模様桜

人形町の日本カメラ編集部で昼飯……食ってから昭和な喫茶店で打ち合わせ。
最近、××シリーズの新モデルを買ってる人(この場合カメラマン兼ライターを指すのだが)がいなくて、××関連の原稿を発注したいとき困るんですよねえ、とか、××はなかなか××で、とか、カメラ系界隈の人が自腹で買ってる(みなさんよく買われます)カメラがよいとは限らないわけだけど、界隈に所有者が多いカメラは確かにそれだけハイエンドユーザーに評価されているというのはいえるわけで、逆に買う人が少ないということは理由があるわけで、なんででしょうねえと聞かれても困るわけだが確かにわたしも手を出さなかったなとあれこれ。
「最近はどれをよく使ってるんですか?」
「コンデジはXZ-2ですねえ。あれは実によくできててわたしの撮り方にあってて気に入ってます」
「でも、Powershot Nを予約されましたよね?」
「まあ、あれは別腹ですからわはははは」
という感じで。
OM-D。神田明神。
その後神田明神を訪れて寒かったので天野屋でおしるこ食べて御茶ノ水駅で切符受け取って経堂のTAYAで髪を切って、明日は終日でかけるので一足先にascii.jpの猫連載の下書きを書いて(帰宅してから推敲して清書して送れば間に合うだろうと)、明日の準備をあれこれしてたら夜中になって、こまったな、寝よう。ぐー。
XZ-2。天野屋で汁粉を食いながら。

2013/03/26

NewsWeb24の第一期が終わりますな

なんとかITMediaにCOOLPIX Aのレビューを書いてメール。
金額的には小さいけどネタ的には超デカい(笑)案件がなんか動き出しててドキドキする。

日本代表はヨルダンに負ける。
NHKBSで観てたけど、小田嶋さんがTwitterで松木が、といってるのを観て慌ててテレ朝に。やっぱこういう試合には松木が欠かせません……でも、松木のテンションがいつもほど高くない。まっとうな解説者になってる。うーむ。
つまり、今日の敗因は松木のテンションが低かったってことですな。
なぜテンションが低かったかというと、なんとなく全体的に、なんだかんだいってヨルダンに負けることはないだろう、ここで出場を決めるだろう、という空気があったからじゃないかと。わたしもなんとなくそんな感じでいたし。試合を観ててもそんな感じで、昔懐かしい古き悪き日本代表というか、ボールは支配してるけどなかなかシュートしない病というか、親善試合じゃないのだから勝つためのサッカーをしなきゃいけないのになかなかそのテンションに持って行けないというか、それらを総合した結果として、松木のテンションが低かったのです。きっと。

それはさておき、
NHKのNewsWeb24が今週で終わりますな。お疲れ様でした。
この番組が面白かったのは、以前もエントリーに書いたけど、
レギュラー陣(番組ではネットナビゲーター)の人選が斬新だったことに尽きると思う。
今までのニュース番組って、ほんとに今の時代を肌で感じてるのか疑問を感じるような、50歳以上の昔成功した人とか、あるいは現役の大きな企業の役職が付いてる人とか、そんな昭和な人たちが上から目線で昔ながらのコメントするってパターンを性懲りも無く続けてて、観ててすごく違和感があったのだけど、
NewsWeb24はTwitterと連動という新ネタと同時に、今の時代を肌で知ってる論客たちを呼んできたのだ。それが面白さの一因で、民放が昔ながら「コメンテーター」をひっぱりつづけてる間に、NHKが一歩先に次の時代を見据えた動きをしてるってところがよかったのだ。
この番組のおかげで、古市氏の面白い著作を買って読むことになったし。
津田さんはまあ以前から知ってるのでいいとして(いいのかw)、
他の3方もはじめて知る人たちで視点がしっかりしてて非常に面白いしキャラが立ってる。
橋本アナはちょっとアレだったけど、まあNHK的なバランスから逸脱してはいけないだろうから、それはそれでよいのでしょう。あまり過激なことを求めてもしょうがない。
マスメディアもこうして時代に対応していかないとダメなのだよなと思うわけです。
観てて刺激を受けるニュース番組って他にないもの。
巷でよく話題になるWBSもなんかいってることが昭和っぽいし。

で、話は先週のアナウンサーの堀潤氏がNHKを辞めたってニュースに飛ぶのだけれども、
個人的に氏が司会を務めていた「Bizスポ」を毎日のように観てたし(当時、定期的に観る地上波の番組って、Bizスポとタモリ倶楽部だけだったもの。今はNewsWeb24とタモリ倶楽部……)、震災時のツイートも読んでたし
年末だか年始だかの若手論客を集めた討論番組も面白かったし、この先に期待してたのだけど、最近ちょっと発言の指向がアレかなと思ってたら、
結局NHKを辞めちゃいました。

今日のNewsWeb24の放送後記で瀧本氏がそれに(こっそりと何気なく)触れてたので思い出したのだが、
NHK「NEWS WEB 24」
興味深い一言だったので聞き書き。

瀧本:……NHKみたいな大きな古い組織が変わらないと本当に変わったことにならないと思うので。そこから飛び出して変えるというやり方もあるかもしれないけど、ぼくは中から大きく変えていった方が世の中を大きく変えるんじゃないかと。……
わたしも堀潤氏がNHKを退職したというニュースが流れたとき、同じ事を感じたのです。「大きな組織が時間がかかってでも変わっていかないと、世の中大きくは変わらない」だろうと思ってて、そういう意味で、堀潤氏がNHKをやめちゃったのは残念だなと感じたわけです。一気に変えるのは無理でもジョジョにでも。
と同時に、こういう面白い次の世代を担う人を「上手に飼っておけなかった」(飼うというとひとぎきが悪いけどw)NHKの狭量さもアレだよなあ、と。

そんな感じなのだけど、堀潤氏の今後の活躍を期待しております。

電子書籍の貸し借りしたい

まあ普通に考えて、ひとり1アカウントなわけですよ。
わたしと妻でそれぞれAmazonのアカウントを持ってるし、それぞれKindle Paperwhiteも持ってるし、それぞれAppleIDを持ってるので、それぞれiPhoneもMacも持っててそれぞれのアカウントで運用してるわけです。
アカウントって個人にひもづけられるものだから、当然ですな。

で、妻が何か面白い本はないかというので、「じゃあビブリア古書堂はどう?」といったのはいいが、わたしが買ったKindle本を妻のPaperwhiteに入れることはできるのか。
できません。
米国ではサービスがはじまってるけど、全部の書籍でそれができるわけでもなく、日本では未対応です。

紙の本なら当然、家族で同じ本を回し読みできるのに。
電子書籍が紙の本に比べてぐっと安ければ
「安いからそれぞれのアカウントで買うか」なんてこともあるわけだけど
今は申し訳程度に安い価格がついてるだけで、
それぞれで買おうという気にはまったくならないわけです。

逆のパターンもあったな。
わたしが読もうかどうか迷っていたマンガを妻がいつのまにかKindleで買って読んでて、あ、それをわたしも読みたい……こっちでも買うのは癪だし、どうするのがいいんだ?
ひとつのアカウントを複数のデバイスに登録することはできるのだから、
いったん、わたしのiPadのKindleアプリを妻のアカウントに一時的に書き換えればできるけど、そういうのって気持ち悪いしめんどくさい。

電子書籍を本格的に楽しみはじめて以来、募る不満は2つ。
ひとつは、電子化が遅いこと(新刊の電子化は紙と同じとはいわなくても、一週間後くらいには成し遂げていただきたい)と、貸し借りができないことなのだ。

ぐぐってみると、夫婦で同じアカウントを共有するとか、そんな話が多くて、いや、アカウントはひとりひとつでしょう、と思うわけですよ。
その原則は崩したくない。

とりあえず、
家族間貸し借り機能とかつけられないかね。
たとえば、Amazonに登録してる住所が同一であれば、
家族として登録することで簡単な操作で書籍を貸せるとか、
あるいはこういう手もある。

今、ひとつのアカウントを複数のデバイスで使えるマルチデバイスは当たり前だけど、
逆に、ひとつのデバイスに複数のアカウントを登録することはできない。
これを互いに複数登録できるようにすればいいのだ。
メインアカウント以外は購入はできないとか制限をつければいい。

そうすれば妻のPaperwhiteにサブアカウントとしてわたしのアカウントを登録しておけばわたしが買った本を妻が読むことができる。
マルチアカウント登録である。
Kindleじゃなくてもいいから、
どっか試しにやってみないかなあ。
大手は難しいだろうから、eBookJapanとかどうでしょう?
きちんと制約をつければ(登録住所が同一であるなど)
出版社的にも別に損はしないと思うのだけど。
たとえば、1アカウントに5台までのデバイスを登録できるとしたら、
パソコンとiPhoneとiPadで3つ。ふたつあまるからそれを家族用に、とかできるし。

そんなことをSNSで書いたら、マルチアカウントだと自分が買った本が全部家族にばれるから、やはり1冊ずつの貸し借りがいい、という声が(笑)。
確かに、×××な本や××××な本を買ったのがバレますな。

じゃあやっぱ、自分のデバイスでも、Webでもいいから、家族会員として登録したアカウントに「コンテンツを貸す」(貸している間は自分の端末では読めなくてもOk)、という機能がいいな。

まあ、大人の事情でできてないのだろうな、とは思っておりますが、
家族として登録できるアカウントの制限をちゃんとすれば出版社にも損はないと思うのだけどねえ。

ちなみに、アップルのiBooksなら一手間かければイケるかもしれないけど、そこは未確認。



2013/03/25

小田急下北沢駅廃墟を堪能する

ちょいとiPhoneの作例を撮らなきゃ行けないついでに
下北沢まで行ってみたわけです。
地下三階に潜った小田急下北沢駅はどうなったか。
最初におさらい。
詳しくはこちらをみてくださいませ。極めてわかりづらいWebサイトですが。
シモチカ ナビ

http://www.shimochika-navi.com/ より
そもそも下北沢駅は、B3Fに急行用ホーム、B2Fに鈍行用ホームを作る予定なのだけど、下北沢駅周辺は左右も上も「工事するための場所が確保できない」ため、地上の線路を撤去したあとで上から掘削して鈍行用ホームを作らなきゃいけない。
そこでシールド工法で先に深い方のトンネルを作り、そこに「全路線を丸ごといったん待避」させて、その間に鈍行用トンネルを掘ってホームも作ろうというわけである。
3月23日に地下化したのは、あくまでも「仮のもの」なのだ。
最終的に急行や特急がB3Fに、鈍行系はB2Fに割り振ってはじめて「複々線化」が完了するのだけど、それはまだ数年先。
だからして、B3Fから改札への通路も何もかも「仮設」感バリバリ。
かろうじてエスカレーターとエレベーターが間に合いましたという感じで、
B3FからいったんB2Fに上がって、さらに上に登るというエスカレーター乗り継ぎが必要なのだが、それもこれも、先を見越してのこと。
B2Fなんか将来鈍行用ホームになる場所なので、無駄に広くてこんなことになってる。
XZ-2。将来はここの床が消えてホームになるらしい。
いやまあ面白いんだけどね。

で、B3Fのホームに各停で到着するとB2Fを経由して1Fへのぼる。
XZ-2。数年後の鈍行用ホーム。仮設感満載。
1Fは旧駅構内をそのまま使いつつ井の頭線や改札口へ誘導される。
これもまた仮設感バリバリでたまらん。
改札口は北も南も仮設。まあ、今の駅舎を壊して新しいのに作り替えるまでは仮設なのだ。
仮設改札口までは旧駅構内に作られた仮通路で到達する。
そこから旧ホームがよく見える。その廃墟っぷりを堪能あれ。
XZ-2。旧上りホームから新宿方面を観る。

XZ-2。旧下りホームから改札へ向かう階段跡。

XZ-2。旧下りホームから新宿方面。上は井の頭線。

XZ-2。旧下りホーム、小田原方面。
各種看板類が取り外され、工事関係者以外誰もいない旧ホームは、長い昭和の歴史を見守ってきただけあり、「あらためてみるとこれだけくたびれていたのか」と驚かされる風合いで、廃墟感が半端ない。
使われなくなった瞬間にこれである。
長い間お疲れ様でした。

北口から改札を出てみる。旧北口のすぐ脇に仮設改札がある。
旧北口はどうなったのかと回り込んでみるとこんな案配。
XZ-2。旧北口廃墟。
ここも廃墟である。
北口の案内も看板もお店もなくなった瞬間、廃墟となった。
一週間前のあの賑わいから一転してこの寂れっぷり。
装飾を剥がすと実はこんなだったのだ。
下北沢北口といえば雑然とした昭和な市場なんだけどもう閉鎖されてる。
XZ-2。さびしそうなおっさんがひとりぽつねん。
長い昭和の歴史を見てきた駅も、ひっきりなしに電車が行き来し、大勢の人が間断なく行き来し、広告や案内板で埋め尽くされ、人々のノイズにあふれていたからこそ成り立っていたのであり、それらがすべて消え去れると、一瞬にして昭和な廃墟が忽然と姿を現すのだ。
この後、ハイスピードで線路は撤去され、ホームは壊され、B2Fに鈍行用トンネルを掘るための工事がはじまる。たぶん、あっという間のできごとであり、この「小田急下北沢駅廃墟」を味わえるのは今だけ。
一瞬にして廃墟と化した姿を見ておくのは悪くない趣向かと思う。
毎日10万人以上が利用した駅も、一瞬で廃墟になる諸行無常を目に焼き付けるべし。

てなわけで、
帰宅してITMediaにiPhoneカメラ連載を書いてメール。
今回はローリングシャッター歪みの話。

2013/03/24

佃島パノラマ

ちょいと佃島へ行く用事があって、
そういえば、あそこの船だまりのあたり、桜が咲いてるよな、と
OM-Dをバッグに入れて出かける。
こんな感じで、船だまりがあり赤い橋がありその向こうに高層ビルが林立するというなかなか東京らしい風景が楽しい場所なのであります。
OM-D + 12-35mm
「3月のライオン」にこのあたりの風景がちらほらと出てくるわけだけど、零くんもあかりさんもいなければ、三日月堂も三日月焼きもありません。当たり前ですが。
佃パノラマ by iPhone
佃島パノラマ by iPhone5
ソメイヨシノは満開直前、八〜九分咲きくらい。
花びらをマクロで撮るなら八分咲きくらいの方がきれいな花がたくさん見つかっていい。
花びらが舞い、水面を覆うようなちょいと淫靡で諸行無常感が欲しいときは満開よりちょっとあとがいい。
次の土日の方が侘びた花見ができそうでよい木はいたします。
いずれにせよ期間限定ものであります。

さすがに疲れたので明治元年創業という小さな和菓子屋さんで佃餅を買って帰宅。
ちょいと裏の方へ回ると看板建築なども残っていて面白い。

歩いてたら昨日の疲れがどっとでてきまして、
帰宅してITMediaのレビューを書く予定だったのに、ちょっとだけ書いてバタンと倒れちまいました。年ですなあ。

→(中略)→

2013/03/23

D600を持って目黒川沿い花見散歩

11時に天王洲アイル駅集合。
晩ご飯は18時半に中目黒のお店予約済み。

……ということからわかるとおり、
天王洲アイルから中目黒まで……つまり目黒川のほぼ河口から上流まで、山手線の駅的には品川→大崎→五反田→恵比寿→目黒という感じで、川沿いにてくてくとほとほと桜を愛でながら歩く1日なのでありました。
ああ面白かった。
用意したカメラはOM-DとD600。
D600には一世代前のレンズを2本。
広角用のAi AF Nikkor 20mm f/2.8DAi AF Nikkor 50mm f/1.4D
50mmは新型がちょっと前に出たけど買い換えてないので古い方。
50mm F1.8はAF-S Nikkorを持ってて最近はもっぱらそっちを使ってるのだけど、久々に古いのを引っ張り出してみたのだ。
Ai AFニッコール2本だけというかなんというか、
それ以外の焦点距離はOM-Dでまかなえばいいやというそんな感じで。
今回はすべてD600で撮った写真。
まずは天王洲アイル駅前の公園から。
天候がイマイチよくないのでグラウンドの緑を背景にして色味を出してみた。
50mm F1.4
そこからT.Y.HARBORの方へ回って猫やユリカモメと戯れる。
AF-SレンズじゃないのでAF速度がまああれだったけどなんとかなるもんです。
50mm F1.4。DXモード。
目黒川旧河口に出てそこからは基本、目黒川沿いに遡上。
50mm F1.4。目黒川脇の公園で恐竜と桜。
山手通りなども使いつつ、大崎から五反田へ。
大崎あたりも川沿いの歩行者道が充実してて桜も多くて賑わってるのだけどここではOM-Dでしか撮ってないので割愛。
五反田に辿り着いて山手線と桜。
50mm F1.4。山手線と桜。
面白いことに、目黒川沿いって品川も大崎もずっと桜が植わってるのだけど、目黒に近づくに連れて人がどんどん増えてくる。今日が見頃だってメディアもあおったしな。

桜の季節になるとこぞって花を見に出てくるのって、
桜が典型的な「期間限定モノ」だからじゃないかね。
いや逆に、日本人は「期間限定モノに弱い」とよくいわれるけど、
それは日本という国において桜を代表とする季節の風物詩がまさしく「期間限定」の最たるものであり、期間限定モノを大事にしなければならないという慣習が根強く残ってるからじゃないか、つまり日本人が「期間限定モノ」に弱くなったのは、桜のせいではあるまいか。
そんなどーでもいい勝手なことを歩きながらふと思ったりしております。

五反田で昼食。
さらに川沿いを散歩。ちらほらと、目黒川を行き来する船と出会う。
カメラを向けるとみな反射的に手を振ってくれるのが面白い。
花見用に船が出てるんだろうなあ。来年はそれもいいかも。
隅田川を船で、ってのもいいけど、目黒川の方が狭い分、楽しいかもしれないとは思う。
50mmF1.4。目黒川とボート。
五反田を過ぎると川沿いは花見客でぎっしりである。
みな桜を観つつ撮影しつつ楽しげに歩いてるわけだが、職業柄気になるのが彼ら彼女らが手にしているカメラ。
圧倒的にiPhoneが多いのは当然として(ケータイ系の人はほとんどがiPhoneで残りがAndroidとガラケーって感じ)、コンデジは以前に比べると減ってる。高倍率のデカいコンデジは年配の人に多い。カシオ、IXY、PanasonicのLXなんかを見かけた。
珍しいところでは、フジのX100(それも女子)か。
ミラーレス機は一通り。
ソニーのNEX、パナのGFやG3、オリのPEN。OM-Dは複数見かけた。けっこう人気。
面白いところではペンタックスのK01。ひとりだけ見かけた。
総じて一般的な観光地より、カメラのハイエンド率は高く、
GFやPENよりOM-Dがよく目に付いたわけである。
一眼レフはやはりニコンとキヤノンがほとんどなのだけど、ペンタックスのK-r(まあ、Kのエントリーモデル)は3人ほど見かけた。黄色かったり白かったりするので目に付くのだ。
50mmF1.4。
で、目黒雅叙園下あたりに来るともう大変なことに。
桜もすごいけど人もすごい。拡大するとわかるけど橋の上には人がびっしり。
50mmF1.4。太鼓橋から目黒新橋をのぞむ。
人混みにもめげず、たらたらと写真を撮りながら目黒に向かう。
中目黒についたのが夕方で、時間が余ったのでお茶でもしようとしたけど(歩き疲れてたし)、何しろ花見客で溢れてるので入れそうな店がない。
山手通りから1本西へ入ったところに小さくて昭和な店をみつけてひとごこち。

晩ご飯を食べたら夜桜の時間。
でも、目黒川の桜ってライトアップなどはされないので撮るのはなかなか難しい。
今回はD600にマンフロットのポケット三脚をつけていったので、それを活用。
橋の手すりにこいつをのっけて角度を調整してやればいいのだ。

20mmもこのときのためにもってきたようなもので。
20mmF2.8。1/3秒。
あまりの人混みで三脚は立てられないけど(いやはやとにかく夜遅くまで人が多くて賑やかでした)、こういう小物をひとつもってると何かと便利だという話。

てな調子で遊んでたら22時。Movesによると18,964歩歩いたのでありました。10km以上です。
いやあ疲れたはずだ。
Moves
こんな風に歩いたのだった
Movesは面白い! 徒歩と公共交通機関と自転車を自動的に区別してくれるしおおまかな地図も残してくれるし。あとは毎日のデータをうまく活用できればいいのだけどな。使ってみたい方はこちらを(↓)。


2013/03/22

今日のすみれば

そろそろ満開かなと
D600とOM-Dを携えてすみれば自然庭園へ行くも、
お気に入りのソメイヨシノは満開まであと一歩。
来週頭にまた訪れてみようと思う。
すみれば自然庭園の桜
OM-D。すみれば自然庭園。
自然庭園のめがねっこキュレーター(でいいのか?)さんにつくしも顔を出してますよと教えてもらう。
というわけで、つくしの頭まくろ。
つくしまくろ
OM-D に60mmマクロで。
この六角形がよいですな。

帰宅してCaptureOne絡みの原稿を1本書いてメール。
さらに急ぎの案件がひとつ飛び込んできたのでそれに対応し、
ちょっとびっくりする案件がさらに飛び込んできたのだけどそれはまだどうなるかわからないので内緒。

2013/03/21

今日のソメイヨシノ

ども。
「〜〜たらRT」とか「〜〜たらシェア」のたぐいは
個々のネタが面白いと思っても100%スルーしてる荻窪圭です。
なんか、そういう主張にいやらしい感じがつきまとってるというか、もやもやするものが拭えないというか、
でも文句いう筋合いもないので、結局通り過ぎるのを待ってるというわけです。

さて
ascii.jpに猫連載を書いてメール。
うう。昼には書き上げて昼飯食いがてら近所の桜でも撮って回ろうかと思ってたのに、終わってみたら15時。ダメダメではないか。

とりあえずD600を持ち、久々にロカンダ世田谷でメシを食い、
LOCANDA
そのあと石仏公園で、ちょろっとだけソメイヨシノ。
あとちょっとで満開って感じですな。
今年の桜は気が早すぎます。
というわけで、今日のご近所桜は石仏公園から。
SIGMAの105mm macroで。中望遠マクロってけっこう好きなのよね。
マクロとしてはほどよいワーキングディスタンスをとれるし、
普通の中望遠レンズとしても描写力が高いし。
割れ目に桜
D600 + SIGMA 105mm macro
夜は、CaptureOne絡みの原稿を書くも、
下書きだけしてダウン。早起きして推敲して図版を付けねば。

2013/03/20

SDカードのちょっとしたトラブル

カメラからSDカードを取りだそうとしたら固いのである。なかなか抜けない。
何か引っかかっているようでもあるしただ固いだけのようでもある。
力を入れて強引に抜く。
原因はなんだったんだろうと思いつつ、Macにつないだカードリーダーに挿すのである。なかなかささらない。
途中まで挿したSDカードを抜いてメガネを外してよく見ると、ささくれだってるのである。SDカードの端子部分は、カバーの先が櫛状になって剥き出しの端子を区切っている。その一番端っこがめくれてたのである。
これがなくてもカードの読み書きに支障はないので、根本から折り、再度カードリーダーに挿すと何の問題も無く奥まで刺さり、何の問題も無くデータの吸い上げは終わる。
さてどこがどうなっていたかと正常なSDカードと並べて写真を撮ってみる。
埃が醜いのは勘弁していただくとして、こうなってしまったのである。
切り欠きがある側の端っこがひとつなくなっているのがわかる。
なくなってるのは指でぐいと引きちぎったからで、もとはささくれ状にめくれていたのだ。
どこでどんな拍子でそこがめくれあがってしまったかわからぬが、SDカードを長年使っていてはじめての現象だったのでここに記す。

いやあびっくりした。
こういうこともあるんですなあ。
CFカードは何度かカードリーダー内のピンがひとつ曲がっちゃって(電源用のピンだけ長いのでたまにあるのだ)、強引にまっすぐに直したりしたことあったけど、SDカードでこういう物理的なトラブルははじめてやわ。

午後遅くから徒歩で烏山川沿いに散歩し、蘆花公園を経て八幡山へ。
カメラを持ってブラブラと。

乙女はファンタジック
ファンタジック乙女つばき
桜と菜の花とガスタンクのドラマチック
ガスタンクと桜と菜の花のドラマチック
その中からアートフィルターものを2枚。
オトメツバキにファンタジックフォーカスかけたらもうベタベタな乙女になりました。わはははは。アートフィルターすげー。

iOS6.1.3で日本の地図がやっと

iOS6.1.3のアップデートがきた。
こんなことが書いてあった。
ちょっと前に日本の地図データが一足先に新しくなってたのだが、
今回は「日本の“マップ”を改善しました」と明記してある。

iOS6の地図については何度もエントリを書いてきたので
これはフォローしとかないといかんなという具合。

混沌の屋形風呂: iOS6のマップの何が問題なのか
混沌の屋形風呂: iOS6の地図がアレなのはインクリメントPのせいじゃない

で「iOS6のマップの何が問題なのか」でこんなことを書いたわけですよ。
3)日米(あるいは日と欧米)の地図文化に起因する問題
で、これが一番の問題なのだ。今回の地図は「米国式」の「カーナビ」を意識したデザインになってる。事実、ナビモードにはすぐはいれるし、ナビモード時の3D表示は見やすくていい。
でも日本の地図は道路地図だけじゃない。駅や鉄道といった主要ランドマークは縮尺を変えても必ず目立つように表示されているし、交差点名は表示されているしで、そういった日本の地図文化を日本の地図において取り入れるのか、それとも世界中同じ基準で同じデザインでやるのか、
データの間違いは直せば済むけど、
道路名より(欧米はどの道路にも名前がついてるけど日本は京都以外はそうじゃないし)鉄道網や交差点名を重視する日本の地図デザイン文化を取り入れてくれるかどうかが一番問題、って話で、アップルってけっこうグローバルで統一したがるからそこが不安だったのだ。
もし実現されるとしても1〜2年後かなと思ってた。
そしたら半年でこうなったのである。
当初のiOS6 マップ

iOS6.1.3のマップ
ちゃんと鉄道が表示されました。素晴らしい……いや当たり前なのだけど。
さらに、信号や交差点名も表示されました。
iOS6.1.3 経堂駅南口。経堂駅入口の交差点名がはいった。
ちなみに同じ場所をグーグルマップとマピオンで見るとこうなる。
グーグルマップ。もうちょっと縮尺を上げると細かい情報が出ます。 
マピオン。日本の地図らしい情報量です。
こうしてみるとマピオンって日本の地図らしいよねえ。懐かしい感じ。
続いて皇居周りを縮尺を下げて見てみる。引いてみたときにどんな情報が表示されるかは大事。
iOS6.1.3。地下鉄駅も消えない。トンネルアイコンが可愛い
グーグルマップ。地下鉄駅はメトロや都営のアイコン表示。
マピオン。さすが日本の地図。嫌いじゃありません。
という結果になりました。iOS地図の色使いやシンプルさに好き嫌いは出そうだけし、今はグーグルマップの色使いやデザインを見慣れてるから違和感を感じるけど、当初のあの地図から約半年で実用レベルになったと思えばいい感じじゃないか。
ランドマークの取捨選択も悪くない。
ただ、どんどん縮尺を上げて拡大していくと、グーグルマップは地下街表示なんかもしてくれて街のディテールがよくわかるが、iOSマップはそこまではまだやってくれない。ストリートビューもない。だからグーグルマップが不要になるわけじゃないが、iOSマップの軽さは魅力的。
個人的には(公共交通機関利用派なら)、マップとグーグルマップとマピオンを使い分けるのが楽しかろうと思う次第。

まあiOS6.1.3の改善マップもよく見ると、まだ位置がずれてるスポットがあったりするけれども、この先、徐々に修正され、デザインも改良されて使い勝手がよくなっていくのではないかなあと期待しつつ、ホーム画面におくメイン地図アプリはどれにしよう、今はグーグルマップなんだけど、iOS6改善マップに戻すかなあ。
ちょっと悩み中なり。

てな感じで、とりいそぎ。