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2013/07/26

「Adobeによる「ブロガー向けCreative Cloud講座・Lightroom5編」 in 築地千秋はなれ 」←長いよ

お昼から
『Adobeによる「ブロガー向けCreative Cloud講座・Lightroom5編」 in 築地千秋はなれ 』
なるセミナーみたいなのにしれっと参加し、
夕方まで築地から新橋へカメラ持ってぶらぶらし、
夜は都内某所で某氏とか某氏とかと某な某で某々。
若い頃は一気に書けたけど最近は途中で息継ぎしないとだめなんだよねとか。
おっさん的な話もしつつ。


で、
『Adobeによる「ブロガー向けCreative Cloud講座・Lightroom5編」 in 築地千秋はなれ 』
っていう小さなプライベートのイベント……って何かというと、
Lightroom(以下、LRと略します)の担当者が来日しているので、ランチを食べながら料理写真を撮り……いや、逆で、料理写真を撮ってついでにそれを食べるが正しいんだけれども、
FUJI X100S + LR5で現像。マスク使ってみた。

その後、各自持ってきたMacBookAir(ひとり除いて全員、MBAでした。どこのノマドの集まりかというくらい(笑))に写真を吸い上げ、
LR5のレクチャーを受けつつ学びましょうという会で、
なぜそこにブロガーでも何でも無いわたしがいるか、
おまえもブログを持ってるんだからなんか書けとか
いつまでもAperture使ってないでLRも使ってみろとか
(一応LRも1.0からの正規ユーザーなんだが、最近使ってない)
誰かが荻窪圭にも声かけておくかと言っただけかもしれないが
とにかくお呼ばれしたわけで、
職業柄開発者と話ができるのはありがたい機会でもあり、
これは行かねばなるまいといそいそと築地まででかけたら、
著名なブロガーの面々が揃ってて、
世の中ブロガーの集まりってけっこうあるんだけど
特にブロガーなわけでもないわたしはこの手のははじめてだったわけで、
料理が出た途端に一眼レフを持った面々が一斉に四方八方から写真をとりはじめるという不思議な光景に目を奪われたりしたのであった。
OM-D + LR5で現像。明瞭度をマイナスにするとほわっとします。
いやはや面白い。
お刺身はもちろんのこと、サバの味噌煮がたいへんおいしゅうございました。
OM-D + Apertureで現像
魚河岸三代目 -千秋 はなれ
なんだかIT系御用達のお店らしい。

食後はLR5の開発者によるLR5のレクチャー。
写真・ビデオ編集ソフト | Adobe Lightroom 5

意外だったのは、LRを使ってない人が多かったこと。
ブロガーのように写真を大量に撮ってエントリーに写真を大量の投入する人なら、LRやApertureといったソフトは欠かせないと思うんだけど、その良さって意外に知られてないのかもしれない。

個人的には、「自分でフォルダを管理して写真を1枚1枚開いては現像して別名で保存」ってのはもう過去の話で、撮った写真がどのフォルダにあるかとか、保存するか否かとかどこに保存するかなんてまったく気にしないで
目の前のあるサムネイルからちょちょっと使えそうなものを選んでそれを開いて現像して閉じて現像して閉じてを繰り返しつつ
まとまったら、まとめてその場でアップロードというのが普通になってるから。
ここにのっけてる写真も、LRやApertureで現像したものを、プラグインを使って直接Picasa Web Albumに上げてるから、一度もファイルへの書き出しってしてないのだ。
それが楽なのだ。
昔は、いったん画像サイズを落とした写真をフォルダに書きだして、
それをアップロードする必要があったからね。あれはもうめんどくさくていかん。

LRやApertureのいいところって、個人的にはそこなのだ。
もう自分でフォルダ管理なんてしたくないもの。
特に古い写真を探す必要が出たときなんざ、フォルダ管理してたら大変なことになる。

で、なぜわたしがLRじゃなくApertureを使ってるのかというと、
写真の管理や、写真の管理と編集のいったりきたりがLRよりスムーズで快適だからなのだが、
肝心の現像機能はというと
バージョン3.xで止まってるApertureに対し、5.0まで進化したLRの方が先をいってる。
それはもう確かなことで、
特にレンズによる収差の補正や、パースの修正、マスクをかけて部分的に異なった現像をするなんて段になると、LR5の方が上なわけである。
特にレンズによる収差の補正はありがたい。
パープルフリンジの補正能力に至ってはLR5の方が数段上で、フリンジがけっこう出るパナの12-35mmなんてレンズを使ってる身にはありがたすぎる。
水平垂直の自動補正はスクリーンや看板を記録用に撮影したとき
(取材してると、スクリーンを撮ることってしょっちゅうある)
に超重宝する。

たとえばこの日に撮った築地本願寺の写真をLR5でいじってみたのがこちら。
明瞭度を上げ、ハイライト部をちょっと抑え、シャドウ部を持ち上げ、彩度を上げ、さらにパースをコントロールしてる。このくらい1分もあればできる。
LR5
今回はLRの不満点や気になってた点もいくつか確認、
カタログに何枚写真を放り込めるかというと、LR1.0の頃は12万5千枚といわれた記憶があるのだが、今は制限は特にないそうで、100万枚くらいはいけるらしい。
よい話です。
明瞭度(英語だとクラリティ)は何をしてるのかというと、
エッジのコントラストをコントロールしてるそうな。
ハイコントラストなシーンに対して
こいつをぐわっと強くかけてハイライトとシャドウをコントロールしてサイドを上げてやるといわゆる「HDR」っぽい写真になります。

他にも細かい話をいくつかしたり、
会合の後、来日してる開発者の方がOM-Dを持ってて、
互いに持ってたレンズを交換して、このレンズはいいよとかそのレンズはどう?とか
そんな話をしたり(いや、わたしは英語がさっぱりわからんのでどのくらい会話になってたかはしらんけど)。

なるほど、LRのような新しいジャンルのソフト(新しいといっても、もう5年も前からあるわけだが)の場合、
その導入がどんなメリットをもたらすのかなかなかピンとこない人には
メディアで通り一遍の紹介をしてもらうより、
今回のようにそれなりの発信力を持っている人に実際に体験してもらって
そのソフトの存在意義を実感させてそれを書いてもらう方が
伝わるのかもしれないなあと思った次第。
いわゆる「現像ソフト」ではないんだよな。写真系総合ソフト的な感じ。

美味しいものを食べさせてもらったから特にLightroomを宣伝するというわけではないわけでもないが、
撮った写真の読み込み→セレクト→現像→アップロードの一連の作業を
1本のソフト内で完結させられてそれでいて、
個々の機能はしっかりしてて作業が楽、
という点はもっと周知されてしかるべきでありますよ。
そのクオリティを考えれば、価格分の価値は十分にあるもの。

余談だけど、
日本人に比べて欧米の人たちの方が
撮った写真を公開する前にレタッチや加工をすると聞いたことがある。
確かに、Webに公開されてる写真を見ると、欧米の人たちの方が一手間くわえた写真が多いと思う。
写真展なんかを観に行っても、海外の写真家の方が写真に対して演出してたり自分のイメージに合わせて加工してる作品が多い気がする。
面白い現象だよね。

考えるに、写真に対する考え方が違うんじゃないかと。
欧州は、絵画の延長線上に写真が登場したという歴史がある。
絵を正確に描くための装置として、カメラ・オブスキュラが登場し、
それを応用して、写真が誕生した。
だから絵画と写真が同じ歴史ライン上でつながっていて分断されてない。

日本は、浮世絵や日本画しかないところに、
いきなり西洋画と写真が、ほぼ同時に入ってきた。
だから、絵画と写真がシームレスになっておらず、
「写真は写真」「絵画は絵画」と感じてる人が多い。
だから、撮った写真に対して、
自分のイメージに合わせて加工して完成、という感覚が弱いんじゃないか。

どうなんでしょ?
DSCF5296.jpg
X100S + LR5 →flickr
ほんとにそうかどうかは美術史の素人なのでわかんないけど、
今度、中ザワヒデキさんにお会いすることがあったら聞いてみよう。

ちなみにLR5はパッケージとしても売ってるし、Adobeサイトからのダウンロード販売も行っておりますし、Adobe CCに入ればついてきます。お好きなものを。
昔に比べればめちゃ安くなりました。Photoshopは安くならないけど、LRはぐっと安くなっております。

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