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2014/09/16

[デジカメ]新製品発表会ついでに今秋のデジカメについて覚え書き

はるばるドイツではフォトキナが開催され、
連日その模様がニュースになる今日この頃、
日本のカメラメーカーもフォトキナに合わせて新製品を投入するわけで、
日本でいち早く発表するとこもあれば
日本での発表をフォトキナ後に設定するとこもあれば
キヤノンのようにほぼ同日(同時刻、は不可能なので)に日本でも発表会を開くとこもある。

・キヤノンのG7X

そのキヤノンである。
業界動向が面白いのでそこから3枚。




レンズ交換式カメラの出荷台数は一時的に落ちているが、
まだ潜在ニーズはあり、今後伸びるよ、という話。
それは同感。コンデジの用にシュリンクしていくことはないとわたしも考えてる。
根拠として上げられたのは3枚目。
様々な機器に対して「既に持っているか」「今後買いたいか」の両方の調査を元に、
保有率に対して購入意向が強い製品として、
レンズ交換式カメラをあげているのだ。

そうして、EOS 7DmarkIIの話になるわけだが、
これはもうターゲットをしぼった望遠&連写に強いハイエンドカメラなので、
ざっと触った感じはとてもよかったけど、市場を広げるカメラというわけじゃない。

注目したいのはもうひとつ、コンパクト機はどうなるかという話。
IXYを代表とする普及型コンパクトは完全にスマホに喰われちゃったが、
ハイエンド機や高倍率機は前年比で伸びているといって、
G7Xの登場である。



正直、G7Xはすごい。
G1Xはあまりにデカくて重くてちょいと汎用性に欠けた。
G16はモニタが固定式になり、従来のGシリーズよりちょっと汎用性が落ちてた。
G7XこそGシリーズである。
モニタはチルトするし、操作系はGシリーズならではのメカダイヤル中心だし、
1インチセンサーを搭載しながら、すごくコンパクト。
S120の1インチ版といっていいくらいのコンパクトさだ。

だがしかし、次の1枚を見るべし。


G7Xのメインターゲットは50歳以上なのである。
えっとですね、50歳以上となると、もうほとんどが「ローガン卿」なわけです。
ローガン卿にとって液晶モニタだけで撮影するのはつらい。
みづらい。
だからわたしは2013年4月にこんなエントリを書いた。
混沌の屋形風呂: ハイエンドコンパクトはすべからくEVFを搭載すべきである

50歳以上をメインターゲットにするなら、
視度補正によって老眼にも対応できるEVFを搭載すべきなのだ。
50歳以上がメインターゲットならEVFの分でかくなっても困らないだろうし、
180度モニタが回転して自分撮り可能、なんてニーズも少ないだろう。
なぜキヤノンはそこまでかたくなにEVFを搭載したがらないのか、
ナゾです。

S120を目標にコンパクトにしようとしすぎたんじゃないかと思わざるを得ません。
まあ、カメラとしては(たぶん)すごくデキがよさそうなので
お勧めしやすいのだけど。

・パナソニックのLX100

と思ってたら、
海外でパナソニックがLX100を発表してくれた。
DMC-LX100 Compact Cameras - Panasonic UK & Ireland

ちゃんとEVFを搭載してる。
最近のパナソニックはいいカメラを出してるなあと思う。
GM5もGX7もFZ1000も含めて。

しかも、LX100は4/3インチのセンサーを積んでる。
ただ、カラクリがあって、4/3インチの(つまりマイクロフォーサーズセンサーの)
中央1200万画素分だけを使ってるのだ。スペック表を見る限り間違いないだろう。
広角端が10.9mmだけど、35mm換算は24mm相当ってことからもわかる。
おかげでレンズがコンパクトになるし、4:3でも3:2でも16:9でも画角が変わらないマルチアスペクトだしで、個人的には問題ない。
モニタがチルトしないのは残念だけど、ちょいと重いけど、望遠にちょいと弱いけど、タッチパネルがなさそうだけど(えーっ)、
個人的にどっちがいいかといわれたら、
G7XよりLX100ですかのお。

ともあれ、希望を全部満たすコンデジってなかなかでませんな。

・ハイエンドコンパクトは生き残るのか

えっと、簡単な話。
カメラの仕事って「コミュニケーション」「記録」「作品作り」の3つしかないのですよ。
で、「コミュニケーション」のためのカメラって
往古は「レンズ付きフィルム」が担っていて、
それを「IXYを代表とする普及型コンデジ」が引き継いで、
今は「スマホ」がそこを根こそぎもっていったと。
一番ニーズが大きくて低価格な製品が求められて、
なおかつ「コミュニケーション」が主目的なのだからスマホに勝てるわけがない。
でもそれ以外のニーズではデジカメの生き残る余地はあるわけで、
低価格を求められる普及型コンデジがダメになったおかげで
価格は多少高くても、ハイエンド機にみなさまが注力されるようになるのは
よいことかもしれません。

コミュニケーションに強くてクオリティも高いカメラ……
って観点でいくと、
フォトキナでパナソニックがAndroidなデジカメ CM1を発表したわけで
これは面白い存在になるなと思っております。


・オリンパス E-M1の話

そういえば今日、
E-M1のファームウェアアップデータが出た。
バージョン2.0。
これ、E-M1ユーザー必須(ファームアップによるトラブルがなければ)。

これはよい。

使っててイライラしてた2点
(HDR時に露出補正ができない。タッチAF時にいくつかの機能が使えなくなる)
が改善されているのだもの。
デジタルシフトも使ってみたらけっこうイケるし。
その他、E-M10で搭載された新機能が使えるようになるし、
表示タイムラグが公称16msに短くなるし、
先幕電子シャッターが使えるし(これは春のバージョンアップで可能になった)、
ファームアップで基本性能が向上するってのは
素晴らしい。
ハイエンド機はこうでなくては、の見本であります。
詳細はこちら
フォーサーズシステム ファームウェアアップデート | オリンパスイメージング

40-150mmF2.8+テレコン
というセットも発表されたことだし、
もうちょっとE-M1に付き合う予定。

・ニコンのD750

ニコンもD750を発表しましたなあ。
うが。うちのD600をこれに買い換えたい。
D600ユーザー優待割引とかないだろうか←ありません
まあないよな。





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