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2016/06/30

打ち合わせついでに都心散歩の日

3日連続で午前中の用事。
今日は10時から人形町の某社オフィスで
来月からはじまる新案件の打ち合わせ。

桃乳舎で昼飯を食ったのち
大手町まで神社めぐりしながら歩く。

小網神社から出世稲荷へ。
地図には書いてあるのだが入口がよくわからず、
幟に従って路地へ入ったらなんと
マンションの一角に鎮座してたのであった。

赤い幟発見! 
それに従って暗渠っぽい路地にはいると
マンションの一角に出世稲荷の参道が
壊れたコインランドリーの奥に鎮座しておりました。
おまいり。岩代稲荷。
江戸時代初期に勧請された稲荷らしい。

出世稲荷から宝田恵比須神社へ。
江戸時代以前からあり、宝田村の鎮守だったそうな。江戸城拡張にともなって遷座。
宝田村は中世に江戸周辺にあった村のひとつ。


宝田恵比須神社から常盤稲荷へ。
太田道灌が江戸城築城時に勧請したという稲荷。
江戸城拡張にともなって「大橋」の近くに遷座し、
それ以降、大橋が「常盤橋」と呼ばれるようになったとか。
その後現在地に遷座……ということでいいのか?

で、常磐橋は完全に解体されておりました。
明治に作られた石橋で、東日本大震災でヤバくなったのを機に
解体修復中。


常磐橋から将門塚へ。
将門塚(正しくは将門首塚跡)ってビルに囲まれていつも日陰だったんだが
今、ビルを建て直してて、陽射しもよくあたり(今日はどんぐもりだったけど)、
将門塚の写真を撮るなら絶好であります。



夜、
ascii.jpに猫連載を書いてメール。
今回は犬も登場します。


2016/06/29

FAXを捨てたらFAX送信案件がきたマーフィーの法則(懐かしい)

クラウドwatchの仕事。
開店前の「ロカンダ世田谷」を借りて、
Wi-Fi APを壁にはりつけて撮影するという仕事。

先日、もう使わんだろと10年以上使った古いFAXを取り外して
シンプルな電話機につけかえたわけだが、
マーフィーの法則とはよくいったもので
「FAXで返信してくれ」案件発生。
最近は最低でも「FAXかメールで返信してください」なんで
PDFをメールして終わりにしてたのだが、
久しぶりにFAXのみとか。

さてどうするか。
よく見たら、プリンタにFAX機能ついてるじゃん。

妻が家でフリーのエディトリアルデザイナーしてるので
印刷量が大量なのである。
で、彼女が自分の経費で買った、大量に印刷する人向けのエプソンのアレ。
エコタンク搭載モデル EW-M660FT|製品情報|エプソン
うるさいし、カラー印刷のクオリティはアレだけど
仕事で大量に印刷する人にお勧め。

これ、スモールオフィスでの利用も想定してるのでFAX内蔵なのだ。
これ使えばいいじゃん、ってことで
モジュラーケーブルを一時的にこっちにつなぎなおして
無事FAX送信。

FAXが重宝されるって事情はわからないでもないけど
(紙という形のあるもので届く・メールより見逃す可能性が低い)
そろそろなくなって欲しい通信媒体のひとつではあります。


2016/06/28

猫撮影の日

猫連載の猫宅訪問企画で
猫撮影に。いや猫と犬の偽兄弟。
これがまた、
猫のためにあるような立体的な家で
明るくて白いので撮りやすく
楽しい撮影となったのであった。

ogikubokeiさん(@ogikubokei)が投稿した写真 -

2016/06/27

ご近所自転車散歩の月曜日

天気も悪くないので
久々にYPJ-Rにまたがり、
カメラを持ってご近所自転車散歩。
地図を見て、一度訪れてみたかった稲荷があるのだが
こういう渋い場所だったのだった。
入口を探してしまったよ。
江戸時代後期の石灯籠あり。

夜、ITMediaに書きかけだった原稿を仕上げてメール。

2016/06/26

仕事の日曜日

夜、e-mansionの連載を書いてメール。
ITMediaにレンズのボケの話を途中まで書いてダウン。

そういえば椅子を変えて1年くらいたったわけだが、
なかなかよい感じ。
コクヨのWizard2なんだが、
オフィスチェアー「Wizard2(ウィザード2)」|製品|コクヨ ファニチャー
これ、背もたれを支えるパーツが中央にひとつあるだけで
左右が柔軟にたわむのが決め手だったのだ。
同じ姿勢でじっとしてられないわたしにはそれが大事で。
高い椅子では無いので座面のクオリティに不満はあるけど、
昔に比べてMacの前に座ってる時間は短くなってるので
まあこれでよいかなと。

実は、ずっとそれなりに高価な椅子を使ってきたので、
ランクを落としたときどうなのか不安ではあったのだ。
椅子って長期にわたって使わないとわからないとこがあって。
ほっとしております。


この業界って20万円するような(アーロンチェアがそのはじまりだったような気がする)、凝ったデザインのワーキングチェア使ってる人が目立ってるので、
あえてコクヨの安い椅子を紹介してみました感はあります。

2016/06/25

明日の世界はどうなるの土曜日

BuzFeedはうまいこといった。
「USB(メモリ)の使い方もわからないような世代によって混沌がもたらされた」
【EU離脱】高齢者に怒り、悲痛な声をあげる若者たち なぜ?

ともあれ、どうするんだろ。
ほんとに離脱しちゃうのか、何らかの方法でひっくり返して残留を決めるのか。
残留を決めるというと、なんかJ1残留……みたいな感じでアレだけれども。

イギリス人はよくわからん。
この記事によると、
わたしが感じたようにやはり「イギリス人は自分たちが欧州の一部だとは思ってない」ところがあるようで。
ピーター・バラカンさん「大英帝国の変なプライド今も」:朝日新聞デジタル

そんな夜、
フランスで行われているEURO2016の決勝トーナメント第一戦は
「北アイルランドvsウェールズ」で審判団はイングランド人という
なんともややこしいときにややこしい組み合わせなのでありました。

ベイルすげー。

その勢いで仕事をしつつ、クロアチアvsポルトガルまで見ちゃう。
モドリッチをもっとみたかったなあ。
モドリッチとC.ロナウドが同じチームだったらよかったのに……
って、それ単なるレアル・マドリッドじゃん。
確かにその通り。あほだ。
ああ。ねむい。

ITMediaの原稿を途中まで書いてダウン。

2016/06/24

ああ英国……

ITMediaにiPhoneカメラ講座を書いてメール。

にしてもイギリス。
日本から見てると「イギリス何やってんだか」感が強くて、
まさかこの期に及んでEU離脱とは思いもしなかったわけで、
まあ当然国民投票を仕掛けた側もそう思っていただろうし、

なんで離脱を選ぶ人の方が多かったのか
(特に欧州状勢を追いかけてない)日本人には
ロンドン在住めいろまさんの一連のツイート
イギリスEU離脱について。めいろまさんのツイートが現状わかりやすいのでざつにまとめてみた。 - Togetterまとめ
がリアルタイムで役立ったわけだが
これを読んで「ああ、イギリス人は離脱したかったのね。離脱でよかったね」と思う人はちょっとアレすぎるわけでむしろ
「ああ、離脱側についた人はこういう身近な不満が溜まってたところにいろいろ煽られちゃったのか。知らなかったなあ」
というくらいにとどめておくべき。

より興味深かったのはイギリスの世論調査会社yougovが出してた年齢層別のグラフ。
支持政党別に分けられてて、政党名が略称だったのでそこだけ調べた。
イギリス独立党が離脱派なのはいわずもがなって感じだけど。
あきらかに45歳以上から離脱派が増えてる。
EU前を知ってる人たちである。

日本から見るとイギリスは欧州の一部なんだけど、
古いイギリス人的にはうちは欧州の一部じゃねえ、という感覚があって
それをうまいこと引っ張り出されたのか。

気になるよねえ。
といいつつ今週はまったく出歩いてないのであった。
いいのか。



2016/06/23

iCloudフォトライブラリがちゃんと仕事してた

ascii.jpに猫連載を書いてメール。
その他もろもろ対応。


EURO2016、北アイルランド・ウェールズ・イングランド・アイルランドとブリテン諸島組がみな決勝トーナメントに進んだ中、予選で負けて本戦にすら出られなかったスコットランド涙目。。。


最近、
「iCloudフォトライブラリ」がちゃんと額面通りに働いていたことを知る。

これ。

iPhoneのストレージを最適化。
これ、最適化された写真を見るだけなら問題ないんだけど、
共有したり編集しようとしたりするとダウンロードがはじまるので
そこではじめてああ最適化されていたんだなとわかるのね。
昨秋の写真がすでにそうなってた←たまたま昔撮ったヤツを共有しようとして発見した。

こんな感じ。編集をタップしたらダウンロードがされた。

こちらも。
パノラマ画像を拡大しようとしたら、右下にダウンロードのプログレスバー(円形だからバーじゃないけど)が出た。
なるほどちゃんと働いていたんだと妙に感心。

しかし、iCloudもうちょっと安くならんかな。
iCloudフォトライブラリとiPhone/iPadのバックアップでパンクしそうなんだが。


2016/06/22

家康、江戸を建てる

ITMediaにペンタックス K-1のレビューを書いてメールする。

K-1面白いわ。重いけど。
ただ今からペンタックスのレンズを揃えるかと言われると微妙なわけで、
K-1が施しているデジタル時代ならではの様々な工夫やアイデアや機能って
一眼「レフ」よりも、レフのないカメラに向いているわけで
本来、ミラーレス機が率先してやるべきじゃないか。

Twitterで「家康、江戸を建てる」が話題になっており、
2月に出た小説(連作短編)なるも
真田丸で家康の江戸入りが描かれるタイミングだったからか。
面白そうなので読む。


最近は直木賞候補もこういう軽い文章なのですな。
アイデアは最高によい。
家康よりも、
家康の名で江戸という街を土木工事で作った人たちにフォーカスした連作短編で、
それは上水であり河川付け替えであり石垣であり江戸城天守でありという具合。
なるほど、こうして描いてくれれば
江戸という街がどのように作られたかわかりやすい。
神田川が全線人工河川であるかのように描かれているのがすごくひっかかるが(人工水路といえるのは江戸に入ってからだし、人工的に流路をつけかえたり治水工事を施すことはあっても、基本的には自然河川だ)、
目の付け所はよし。
中身は軽くて複雑な描写もないのですぐ読めるから、
今の東京の基礎がどのように作られたかのイメージを得るのにすごくいい。

家康が入部する以前から、江戸城はあったし、その北や北東には平河村があったし、東には芝崎村もあった。ただ、今の日比谷は入り江で平川が流れ込み、
大きくて安定した街を作る余地はなかった。
川は氾濫するし、湿地帯が多いし。
それを「湿地帯をなんとかしないと使えない場所」とみるか
「湿地帯をなんとかすれば使えるぞ」とみるかの違いで
河川をコントロールして広大な農地を作り出した家康はえらいもんだなとあらためて。
征夷大将軍になる前から手をつけていたからね。
しかも堤防でお茶を濁さず、上流部(埼玉の奥まで低地が広がってるのだ)の河川をつけかえることで水をコントロールしようとした話(それによって広大な田圃ができた)、
上水が重要だったという話、
は大事。

江戸で一番面白いのは、家康から家光にかけての3代で行った
「江戸とその近郊大改造」であり、
東京は高度成長期以降、いつも工事してる、古いものを壊して道路やビルを作ってると
嘆く人がいるけれども、何をおっしゃるうさぎさん、
高度成長期どころか、「徳川家康」からの伝統芸なのだ。
300年以上そうなんだからもうしょうがないですな。


2016/06/21

FBでTHETAパノラマを見られるんだけど見られなかったのだが見られるようになった話

今日は某社の某仕事の日。
まだ正式に立ち上がるまでは内緒。

そうそう、
6月10日頃、Facebookが360度パノラマに対応したのである。
どこをどうチェックしているのか、パノラマ画像をアップロードすると、
たとえば、THETAで撮った全天球写真をアップロードすると
VR風にiPhoneの向きに応じてパノラマ画像を見られるのだ。
(パソコン城のWebブラウザだとマウスで操作する)
Facebookがネイティブでパノラマ対応したというわけで
これはありがたい。

でも、アップロードはうまくいき、
多くの人が「面白い」といってくれたのになぜか自分のiPhoneでは見られなかったのだ。
このように単なる正方形にトリミングした絵しか観られない。
がーん。
他の人はOkなのに。

で、最終手段として、iPhoneのFacebookアプリをいったんアンインストールし
ダウンロードしなおしたら見られるようになりました。
ほっ。
パノラマである証拠に、右にどの方向を見ているか示すアイコンが表示されてる。


というわけで、
Facebookアプリでパノラマ画像を見られない人は
インストールし直すのが有効なようです。とほほ。

いやあますますTHETAが面白くなりますな。
次はInstagramに対応していただきたい。

VRが流行しはじめたおかげで
いろんなサイトがVR用に全天球画像や映像に対応してくれる気はしてるわけで
楽しみである。
ああ、QuickTime VRの頃からやってる人間としてはもう胸が熱くてたまらん。

ところで、昔、CubicVR用に作った6枚の正方形画像を
THETAと同様の正距円筒図法に変換するアプリないですかねえ。
Pano2VR(だっけ?)でできるのは確認したのだけど
そのためだけに買うにはちと高すぎて。


2016/06/20

CasualTranscriber大活躍の月曜日

キーマンズネットの記事を悪戦苦闘して
なんとか明け方までに書いてメールする。
夕方には送りますといっておいて12時間も遅れて申し訳ないです。
ぐはー。

移動しながら写真撮りながらなのでメモはとれず
その代わりICレコーダーを回し続け、
その音声ファイルをCasualTranscriberというフリーソフトに放り込んで
再生しながらテキストに起こすわけである。
CasualTranscriber - CasualConc

で、このアプリ、音声データおこしにすげー便利。
再生速度は自由に変えられるし、
一時停止から再生し直すと少しだけ戻って(何秒戻るかは指定できる)
再生してくれるから聞き逃しもないし、
数秒単位で行き来できるし。
だからたいした話がなさげなとこは再生速度を速め、
よく聞き取れなかったところは数秒単位で細かく聞き直し、
うーん、便利だわ。

2016/06/19

日曜日は真田丸

真田丸はTwitterで「#真田丸」ツイートを見ながら鑑賞すると楽しいのである。
特に江戸時代の軍記物などで語られた細かい逸話を
あれこれ盛り込んでるので(氏政の汁かけ飯とか)
小ネタ好きにはたまらない。

生まれたばかりの鳥が最初に見た動くものを親だと思い込んでしまうごとく、
自分が最初に読んだり見たりした物語を史実だと思い込んじゃう傾向がまま見られるのも面白い。
時には定説が最新の研究で覆ってることもままあって
真田丸で描かれた姿の方が史実に近かったり、
と思いきや、
思い切りフィクションをかませてきたり、
そういうのを踏まえて楽しむのがまたよいわけである。

物語って史実やエピソードを断片的につないだだけでは成り立たないわけで、
そこに脚本家や作家の解釈がはいる。解釈した上でそれに従って
エピソードが創作され、全体として筋の通った話ができあがる。
真田丸はその「解釈」をかみしめるのも面白い。

一番の楽しみは、放送後の丸島先生のツイート。
真田丸の時代考証をされているので
なぜあのシーンはこうなったか、実はこうだったのだ、的な捕捉をしてくれる。
丸島和洋(@kazumaru_cf)さん | Twitter

合戦シーンがほとんどない戦国時代のドラマなんだけど
(さすがに関ヶ原や大坂の陣ではやるかな)
面白いわ。

で、明日〆切の仕事が2つあるわけで、
まずは昨日の作例を踏まえて、オリンパスのレンズの記事を書いてメール。
さらにキーマンズネットの記事を……書こうとするが
写真を整理したとこでダウンです。
ぐは。





2016/06/18

灼熱の横浜撮影散歩

さて、作例を撮らねばならないカメラが2台ある。
ひとつは本体のレビューなので、まあ、普通に作例っぽい写真でいいのだが
もう1台はレンズの記事なのでそれなりに見映えのする写真が欲しい。
スナップ向けなので、ネイチャーっぽさよりは街っぽさが欲しい。
しばし悩んだ末、
こういうときは横浜へ行っちゃえ、である。
埋め立て地の横浜じゃなくて、元町から山手の横浜。

海があって低地があって台地があって洋館があって猫がいて
ぶらぶら散歩すれば何かしら撮れるのである。
で、K-1とE-M10IIをひらくPCバッグmini(台数が少ないときはこれが楽!)に詰めこんで電車で元町中華街まで。運がいいとうちから乗換1回でいける。
(運が悪いと、副都心線&東横線のカオスに巻き込まれる)

で、中華街→山下公園→元町公園→洋館街→山手公園→イタリア山→石川町とぶらぶらと散歩。
あまりに暑くて関帝廟でミスト

横浜と云えばホテルニューグランド

懐かしのアイスクリームうり。おばちゃんはもちろん頭にてぬぐい。

斜面に猫。

洋館にはリーニュクレール

昔ながらの蛇口。

暑すぎ。コークの自販機を思い出してなんとか辿り着く。

横浜市の小三角点。大正〜昭和初期のものと推測される。
この小三角点、Facebookでいつのものだろうと書いたら、
境界協会会長にして日本地図センターのせいのうさんが「もしかしてこれじゃないか」と、横浜市が戦前に1/3000地形図を独自に作っていたと書いてある横浜市のサイトを教えてくれた。
そこから辿ると、なんとその1/3000地形図を見ることができるじゃないか。
横浜市三千分一地形図 =横浜市 建築局 都市計画課=
1/3000ってものすごくディテールまで描けるから昔の街を見るときにいいのだ。
よく見ると、上記の三角点とおぼしき記号が地図に描かれてた。さすが三角点。
昭和七年測図。イタリア山庭園はまだないが山手公園はある。
なんというか、瀟洒な洋館より道路に埋まってる昔の三角点の方が盛り上がるというのも妙な案配だけど……おもしろいよね。

帰りは川崎から南武線経由で。

いっぱい歩いて疲れました。横浜山手の起伏は面白いけど疲れる。




2016/06/17

夜の金曜日

お勧めのWWDC記事として、
松村さんと西田さんのを先日上げたけど
混沌の屋形風呂: WWDC 2016雑感など

さらに面白いのが上がってきた。
一緒にMac時代を過ごした松尾さん。
さすがMacを長く見続けていた人だけある(MacWireやMacUserの編集長だったわけだし)。
音声連動連載「backspace_news」始動:WWDC 2016〜天空の花嫁と過去の幻 - ITmedia ニュース

Cyber-dogはよかったなあ。
今みても、インターネット黎明期のMacを支えた統合環境だった。
Cyber-dog絶賛コラムも何度か書いた記憶ある。

懐かしや。

松尾さんはスルーしてたけど(Appleとは関係なかったし)、Go社のペンOS「PenPoint」も忘れちゃならないと思うのである。
まあ、どれも90年代の話だ。

あの頃いろんな人がいろんな方面から未来を作ろうとし、
研究開発を重ねてた。
ペンOSもそうだったし、
音声入力システムもあの頃たくさん出てた(IBMの……なんだっけ)。
それらは主流になることなく終わったかに見えたが、
あの頃培われた概念や技術が形を変えて進化して、
今完成されようとしてるのである。

あの時代の夢想が今現実になりつつあるというのは感慨深い。

松尾さんの記事から引用。
理想は高かったが実用性では問題のあった製品やコンセプトたち。実際に戦って欠点を見破り、葬ってきたAppleだからこそ、その潜在力や理想とするものを見抜き、最終的に身につけることができたのではないだろうか。
面白い。

ITMediaにパナソニックの12mmF1.4レンズの記事を書いてメール。
夜、新潮講座の聴講に行く。
伴田良輔さんのヌード写真学。
自らのフェティシズムを追求しましょう、的な話。

神楽坂で夜作例を撮りつつ帰宅。

ogikubokeiさん(@ogikubokei)が投稿した写真 -

2016/06/16

撮影の日

朝からITMediaのロケ。
使ったカメラはコンデジミラーレス一眼レフ合計5台。
レンズは10本。
カメラのレビュー用レンズレビュー用特集用ってな感じで
いろんなバリエーションを撮る。

これはちょいとLRでいぢってみたオフショット。


ちゃんと必要なパターンを全部撮れているか不安に思いつつ
重たいカメラバッグを抱えて夕方からインプレスで打ち合わせ。
フルサイズの一眼レフはなんだかんだいって重いわ。

(体力的に)疲れたー。


2016/06/15

WWDC 2016雑感など

WWDC関連のニュースが続々と上がってきた。
ascii.jpの猫連載を書きつつそれらのニュースとにらめっこする。

発表された各項目をフラットにずらっと並べた記事を見てると、
どうしても記事として冗長になり、何しろ長くて、
どれがどう重要なのか自分で読み取らなきゃいけなくて疲れちゃうので
ほぼスルー。各社ともそういう感じで第一報がくるのでしょうがないのだけどね。

その中で松村太郎さんの記事がよくまとまっててわかりやすいのでお勧め。

何かしようと思ったらアプリを探して立ち上げなきゃいけないという
面倒だけど当たり前と思われてた操作にメスをいれたという指摘に要注目。
OpenDocとかGo社のPenPointとか思い出すよねえ。

あとは、西田宗千佳さんか。
【西田宗千佳のRandomTracking】“4つのOS”進化が示すAppleの次世代戦略。WWDCに見る「開発者サポート」 - AV Watch

どちらも昔からの知人ですが。

まあようするに、
ティム・クック色がちゃんと出てるなあ
「おれたちはこれをやるぜー」「おー!」じゃなくて
派手さはないけどポリシーを持って着々と進めてますよ、という話。
watchOSも批判されてあわてて手をいれたというよりは
当初の予定通り地道に進化してる感があるし。

パソコンの成長や進化とともにパソコン中心で作業してきたわたしでも
最近はMacよりiPhone/iPad触ってる時間の方が長くなってるのである。
自宅にいても。
写真いじったり長いテキストを書いたり資料作るときはもちろんMacを使うけど
それ以外の時間はiOSですんじゃうもの。

わたしですらそうなのだから20代ともなると推して知るべしで、
わざわざ若い技術者を多く呼んだことをアピールしたのも、
最後にSwift Playgroundsを持ってきたのも
「我々はこういう時代に向かってます」とちゃんと宣言してる。

iPadでプログラミングまでできたら、
また「DynaBook」(パーソナルダイナミックメディア)に一歩近づいたといえるわけで
非常に感慨深い。
以下は、アラン・ケイの1972年の論文(DynaBookに言及したものとして有名)を和訳したもの。
PCCAA清書2

エンターテイメント系(VRとかゲームとか)に言及しなかったのは
たぶん、わざとで、その辺は秋のiPhone発表時のプレゼンでやるんじゃないかなと
思っております。

残念なのは、Apple PayもNewsも日本では……。

余談だけど、
紙雑誌の時代だと、編集者がWWDC特集のグランドデザインを描いて、
概要はこの人が2ページ、この項目についてはそれぞれ見出しを立ててこの人が1ページ、この人が半ページ、という風に割り振って構成できたので
ひとつひとつの記事が冗長になったり、内容がかぶることはなかったのだけど
Webメディアはひとつひとつの記事が独立するので、
誰の記事にも「いつどこでWWDCが行われて全体の構成はこうだった」的な内容が
はいってくることになり、内容がかぶるし、ひとつひとつの記事は長く冗長になるしで
その辺がつらいなあ、さらに読者はどの記事がどの媒体かを意識しないで読むので
「ああ、また同じ事読まされてる」感が出ちゃう(実際には、東洋経済とITMediaとasciiと……媒体が異なるのでファクト系の内容がかぶるのは当たり前なんだが)。

2016/06/14

ひらくPCバッグminiにめいっぱい詰めこんで新潮講座の打ち合わせに

すみません、正直言うと、寝てました。WWDC基調講演。
で、起きてあれこれ情報収集。


午後はちょっと晴れ間が見えたので近所で作例撮り。
いったん帰宅。
夜は神楽坂で夏の新潮講座の打ち合わせなり。
一辺約2mの立体地形図にプロジェクションマッピングするテストも兼ねてるので、
ひらくPCバッグminiにMBAとiPad Pro 9.7と一眼レフ(これは作例用)とモバイルバッテリーと、はじめてフルに詰めこんでみた。
重いけど、入るもんですなあ。

えらいもんだ。

現地であれこれ確認。
同じデータを投影しても、MacBook(やPC)とiPadでは照射範囲が違っちゃうという案件が発生。
なんでだろ。投影先が立体地形図なので位置がちゃんとあってなきゃいけないわけで、
理由が判明するまではMBAを使うしかないということに。
でも面白いよー。
みんなで立体地形図を囲んで
その上にあれやこれや(尾根や谷や古道や神社やその他もろもろ)を投影して
わたしと皆川さんと(初回は立体地形図を作った芝原さんも)あれこれ
しゃべるという趣向です。

面白そう、と思ったみなさまはぜひこちらから。
今回からWeb上で申し込めるようになったようです。
Yahoo!のサービスを使ってるのでyahoo!IDは必要だけど。
凹凸合戦 三の陣 真夏の机上フィールドワーク in東京 - パスマーケット


2016/06/13

どこが道路か道界標

土曜日曜と動き回ったあとの月曜は何かとダメですな。
雨も降ってるのでじっとりと自宅作業。
大量に届いてる機材の整理とか。

雨の中、下を見ながら歩いてたらこんなものを発見。
雨の中アジサイを撮らずに地面を撮るオトコ。


わかりますかね。
上の歩道に(半分切れてるけど)、世田谷区の「道界」標。
すぐ近くの車道部分に世田谷区の小さな「道界」標が2つ並び、
右端には「境界」標。
いったいどこがどう道路で何がどうなってるな?

たぶん、どっかのエリアが「行政的には道路ではない」扱いになってるんだと思うのですよ。水路とか。うーむ。

モバイルレーザープロジェクターが街歩きの必需品に!

昨日のフィールドワーク(混沌の屋形風呂: 第2回烏山川FW)打ち上げで
プロジェクターが大活躍した話。

「SmartBeamLaser」というモバイルレーザープロジェクターがある。
小さくて四角くてゴロゴロしたプロジェクターなのだが、
ひょんなことから少し借りることができたのである。

・小さくて軽くてスピーカーも内蔵
・レーザープロジェクターなのでピント合わせが不要でどんな距離でもすぐ映せる上にけっこうシャープ
・AirPlayに対応してるのでiPhoneからWi-Fiで映像をすぐ飛ばせる

 そうだな、小さくて持ち歩きやすいから今日のフィールドワークに持って行けば、打ち上げの余興くらいにはなるかも。

 そしたら街歩き仲間に想像以上によろこばれ、「街歩き(後の打ち上げ)の必需品認定」扱いに。
 わたしなんかIT系の人間なので、新技術の新しいガジェットそれ自体を面白がるけど、多くの人にはそれが自分の生活にどうはいるか、どう発展してくれるかが大事なのでアリ、こういうIT業界とはまったく関係ない人たちの評価って大事なのだ。
 

 何しろ使い方がめちゃ簡単。
 iPhoneからWi-Fiを見て「SMARTBEAMLASER」をつかんだら、
 AirPlayをオンにして出力先を変更し「ミラーリング」をオンにする。
 それだけ。

 そう、それだけなのである。だからiPhoneを持っていればその場にいる誰のiPhoneからでもつないで映像を出せるのだ。これがすごい。
 上の写真もつながってるのはわたしのiPhoneじゃないし。。。

 で、今日のGPSログを「スーパー地形」に表示したというメンバーがいたので、彼のiPhoneをつなぐことにする。


 地図を選び、iPhoneを回転させて横位置にしてスーパー地形アプリの画面をそのまま上映。
 操作しながら、今日はどこをどう歩いてここはこういう地形になってて、ってのをその場で見返せるのである。
 こんな風に指で示して解説しながら。

 土地勘がない人だと、自分がどこをどう歩いててそのルートにどういう意味があるのかなかなかピンとこないもんだけど、終了後すぐログを見ることができれば問題なし。
 写真も動画も上映できるのですげー楽しめる。
 THETAで撮ったパノラマも大画面でみんなで楽しめる。
 THETAのおともにいい!

ちなみにスクリーンは単なる居酒屋の壁です。わはははは。
奥にいる別のグループの人も興味を持ってくれて、いろいろ聞かれました。

これが上映中の図。
昼間に使ったメガホンを逆さにしてプロジェクターをのっけております。

結局、バッテリーがなくなるまで
各自が勝手にiPhoneをつないでは
写真や映像を居酒屋の壁に上映しまくって盛り上がったのでありました。

時代はまた一歩進んだなあと思うことしきり。
誰かがSNSに上げたのを自分のスマホで見て感想を……という手順をさらに超えた感。

大昔、街歩きは紙の地図とカメラとフィールドノートが欠かせなかった。
やがて、GPSロガーとデジカメが登場して、撮った記録を帰宅してパソコンで整理できるようになった。
今はiPhoneである。それだけでいい。

iPhoneの地図を見ながら歩き、iPhoneでGPSログを取り、iPhoneで写真を撮り、
その日の打ち上げで、iPhoneから映像を出して振り返るのだ。

時代が変わっていくのを体感できるって面白いわ。

かくして、
街歩きに限らず、何人かで1日かけてフィールドワークを行って
終わったら腰を落ち着けておつかれさまーってやる人たち
必需品ですよこれ。

面白いガジェットがでたもんである。
LEDモバイルプロジェクターに比べるとかなり、DLPモバイルプロジェクターに比べてもやや値段は高いけど、レーザーの威力はすごい。
こんな居酒屋の決して白くはない凸凹した壁でもきちんと映せて
地図の文字も読めるレベルなのだから。
欲しいわ、これ。
もちろんHDMI接続も、miracastでのWi-Fi接続も可能。
各スリバチ学会の会長さんたち、どうですか?

2016/06/12

第2回烏山川FW。荏原郡経堂村のころ。

第2回烏山川フィールドワーク。
昨年、北沢川。今年は烏山川。
地元の3人組(途中からわたしも参加してる)がコースを組んで
川沿いやその支流を中心に街歩きしようという企画。
正式には「第二回 烏山川遡上フィールドワーク 梅雨が来る前に編」だったか。

宮の坂駅に集合してまずは世田谷八幡宮と世田谷城。
今の世田谷城址公園は、昭和初期に東急(当時は玉川電気鐵道)が観光地として整備したまま結局東京都に売られたか譲渡されたかしたため、
中途半端に改変された城址公園になってるそうな。石垣などはその頃のもの。


世田谷城址公園から烏山川→上町支流。
そして東急世田谷線を渡る。
これぞ日の丸構図。

途中で出会ったトンがったもの2つ。
どっちも痛そう。



いいだしっぺが暗渠好きなので、支流暗渠は念入りに。


長島家の門柱。
東京府荏原郡世田谷村経堂在家792番地。
世田谷村ができたのが明治22年、世田谷町になったのが大正12年なので、
その間ですな。明治後期から大正時代。

滝坂道旧道と烏山川が交わる地点に残る「葭根橋」の欄干。
葭根(よしね)は葭(あし)の根、つまりバリバリの湿地帯を示す地名で、
今の希望ヶ丘住宅あたり。葭根から「丘」へ出世したもんです……
というか、出世しすぎ!

ゴールは八幡山駅。環八は渡らず、八幡山団地を流れていた支流に沿って北上する。
駅前。世田谷区と杉並区がややこしく入り組むポイント。

なぜこうなのか。微地形のなせるわざ。
古地図を見ると、この世田谷区のでっぱりはゆるい谷頭でたぶんちょろっと湧水があり
それを利用した水田が作られていた。
おそらくはそのせいである。
古地図と地形図は大事。

ログ。明治の終わり頃の地図に貼り付けてみたスーパー地形アプリ。
烏山川をベースにいったりきたりしてるのがわかる。
当時の地図を見ると「烏山用水」と書かれているが、
烏山川は自然河川。ただ元のままでは流域の水田を賄うには足りず、
上流部を玉川上水まで伸ばして水を足して農業用水の足しにしていた。
だから「用水」と呼ばれていたんだろう。

ちょうど荏原郡経堂村の頃。

終了後に打ち上げ。
持ち込んだ新兵器が力を発揮したのは次のエントリーで。