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2018/12/31

尾張戸神社と志段味古墳群の大晦日

年末年始は恒例の帰省で名古屋へ。厳密にいうと実家は尾張旭市なんだけど、その辺はまあいいや。

昼ごろついて、ちょいと行きたいところがあったので車を出してもらう。

最近注目の(かどうかはしらんけど)、
志段味古墳群。

志段味って名古屋市の外れの外れで、なんもないとこってイメージだったのだけど、
あにはからんや、70基の古墳があり、
そこが最近「歴史の里」として整備され、
「しだみこ」ちゃんというキャラまで作られてるというのだ。
しかも、隣の東谷山には
尾張戸神社という延喜式式内社(平安時代の延喜式って文献に各地の官が認めた神社がずらっと書かれていて、延喜式神名帳と呼ばれてるのだけど、そこに掲載されているのが式内社、つまり平安時代にはすでに著名だった神社と思っていい)も鎮座してる。

なおかつ、うちの実家は尾張旭市なので、車だと近いのである。
これは行かねばってことである。

位置関係はこんな感じ。

名古屋南東のはずれである。

・尾張戸神社と尾張戸神社古墳


最初に訪れたのが尾張戸(おわりべ)神社。
戸を「へ」と読むのは、八戸なんかと同じだ。
もともと「東谷大明神」といっていたのを、徳川義直(尾張藩初代藩主)のとき
延喜式の「尾張戸神社」にあてたそうな。
祭神の天火明命は尾張氏の祖神といわれてる。

この尾張戸神社があるのが、東谷山の山頂で、そこに4世紀前半の円墳(古墳としてはかなり速い時期)があり、円墳の墳頂に本殿が作られているのだ。

ちなみに、うちの母親によると「昔は本殿まで入れて、石室の中も観ることができた」そうな。いつのはなしだかわからないけど、見たことがあるらしい。

つまり、
山頂の上にさらに持った円墳のその上に社殿が作られたというのである。
墳頂にちらりとみえるのが本殿を守る塀。この中に本殿がある。

古墳好きにも神社好きにも古代好きにもたまらん場所なのだ。



ついでにいえば、境界好きにもお勧めで、
この山頂、名古屋市守山区と瀬戸市の境界になってて、
守山区からも瀬戸市からも参道が延びている。
で、拝殿の扁額は「陶製」。
瀬戸市の陶工が奉納したのですな。瀬戸らしい。


古墳時代からここは聖なる場所だったのだろうなあ。いつ神様が祀られたのかはわからないけれどもかなりの古社なのは確か。
北に庄内川、東に東谷山、南に丘陵地があり
古墳時代から大きな集落があったんだろう。
そして一番高い東谷山の山頂に山の神様を戴いたと考えれば納得できる。

・白鳥塚古墳


山を降りて白鳥塚古墳へ向かう。
いよいよ志段味へ入るわけだが、
いやあ、びつくり。
まるで、宅地開発をはじめたばかりの高度成長期の街みたいで
道路は真新しく、ロードサイドに店が点在する他は、ちょこちょこと民家があるだけでだだっぴろく、この時代に開発途中の街を見させられるのかと。

その中に、昨日今日つくったばかりっぽい古墳を示す囲いが。

なんと平成26年に国の史跡として古墳7基が指定され、
今年、歴史の里として整備されたそうで、ほんとに作ったばかりの史跡公園なのだ。

白鳥塚古墳は4世紀前半の前方後円墳。
畿内の前方後円墳との共通点も多く、朝廷との関係が深かった人物の墓だろうという話。
愛知県で一番古い前方後円墳だそうな。しかも115mとけっこうデカい。


もちろん墳頂に上る。この写真の左手に「前方部」が残っている。
次の写真は反対側から、右が前方部、左が後円部。


つい最近までこの規模の前方後円墳がそのまま放置されるような場所だったのだ。
昔は雑木林の中にこんもりしてただけだったそうな。

こちらは平地、というか、台地の縁のちょっと高いとこ、下の地図によると、庄内川が作った中位段丘の上にある。



・勝手塚古墳


次に訪れたのは勝手塚。白鳥塚から西へちょっといったとこ。
ここも前方後円墳、というより帆立貝型。
墳頂に祠が置かれ、戦国時代に神社として祀られたせいできれいな形で残ったもよう。
こちらは古墳時代後半の5世紀末から6世紀初頭に作られたそうな。



回ったのはこの3墳だけだけど、
名古屋市の外れの外れで、名古屋市守山区に住んでいた頃はほんとに何もない林と畑ばかりのとこってイメージだったので古代にはでっかい集落があった、ってのが新鮮で面白かったのである。

そして、歴史の里グッズを置いているというORI COFFEEでなぞのしだみこスイーツを食べたのであった。


単なる名古屋の外れのさらに外れって場所が
いきなり古墳群推しになって妙なかんじではあるけど、
その妙な感じも含めて楽しむのがよさげ。





2018/12/30

今年を振り返るミソカ

仕事もおさめし、ミソカにもなったので1年の振り返りを。

今年はソニーとニコンとキヤノンでしたな。

今年一番のレンズ一体型カメラはRX100M6だったし
今年一番のレンズ交換型カメラはα7 IIIだったし。

でも、レンズも含めた総合力でα7 IIIだったってだけで、
「ボディだけ」という観点では
ニコンのZ 6/Z 7がよかった。

さすがニコン。ファインダーがピカイチだったし。
操作系もすごくこなれてる。一眼レフの良さをずいぶん継承してくれた。
まだちょっと「ここまでやるならあれも独立したダイヤルにしてよ」とか思うけど。
XQDカードも高速で使いやすいし。
価格と性能のバランスで行けば
今年一番のカメラは「Z 6」でしょう。


これはよかった。

EOS Rは操作系と手ブレ補正を内蔵しなかったってとこに不満があるもの。
面白い操作系なんだけど、咄嗟の設定変更にちょっともたつく。

ただ、一発目のレンズはキヤノンのEOS Rに軍配を上げたい。
24-105mm F4と35mm F1.8でハーフマクロの2本がいい。
この2本があればしばらくそれで遊べる。
マウントアダプターもよく考えられてるし。


ニコンもマウントアダプターのライト版が欲しい(三脚穴がついてないやつ)。

まあ、今年の秋に出ていきなりレンズも揃えろボディのラインナップも足りない、
っていうのはムチャなわけで、
この2メーカーは2019年の動き次第ですな。
のんびりはしてられない。

残念なのは、ニコンのZマウントの仕様を他社に公開する予定はないっていわれたことかなあ。
シグマはEマウントのレンズを出してるので
あれらがZマウントやRFマウントにも対応すれば面白いのに。
今年のシグマは巨大だけど写りがイイレンズから、軽くてカメラ内での補正を前提にしたモダンなレンズまで気になるものをいっぱい出してるから。

わたし、マイクロフォーサーズ用のレンズを2本買っちゃったもの。
30mm F1.4 DC DNと56mm F1.4 DC DN。

でも、
今年一番スゴかったレンズ一体型カメラは
ニコンのP1000。
これにつきる。
いやもうここまでムチャやってくれればセンサーが1/2.3型だろうが
ボディがでかかろうがかすんじゃう。
手ブレ補正めちゃ強力で3000mm相当いっちゃうのは頭おかしい(←褒めてます)。
ときどき思い出したように使いたくなる。
レビュー用に機材借りてる間、天気に恵まれなくて、
月作例を撮るのに苦労した記憶があるわ(作例に月がないのは考えられないカメラだし)。



というわけで、
P1000とRX100M6が欲しい。
金ないけど。

フルサイズミラーレスはどれにするかまだ迷ってます。
一眼レフ用のレンズもかなり手放しちゃったので
レンズ資産はないに等しいから。

フジはX-H1とかX-T3とかGFX50Rとか面白いカメラを出してきたのでいいとして、
オリンパスとパナソニックは……2019年ですな。
みながフルサイズセンサーに走る必要はないわけで。
ただ、ちょいと全体にハイエンドに走ってる感があってつらい、ってのはある。

来年のcp+2019ではまたいろいろと動きそうで面白い限りですな。

以上、デジカメ編。


それ以外だと、
スマホのカメラはデジカメとは別の路線で進化し始めてめちゃ面白くなってるし
(Xperiaはその進化に乗りそびれた感があってつらい)。


「なんとかペイ」をはじめとするキャッシュレスの電子マネーが
日本らしく「普及もしてないのに種類だけ増えて混沌が混沌を呼び社会が無駄なコストにうずもれていく」という悪いパターンに突入してて頭いたくなってくるし。
いずれ2〜3に収斂するでしょうけど、
にしてもひどいよねえ。
イオンもワオンもひどいし。
大企業(大手キャリア3社とか大手流通とか)が自社関連企業とひもづけした電子マネーをそれぞれ用意するという
いつもの悪いクセはなんとかならんもんかと。
現金好きに加えて、キャッシュレスサービス乱立で何がいいかわからない
って状態で2019年に突入していいのか、と。
わたしも似たようなアプリをこれ以上いれたくない。

PayPayはそういうのがわかってて、思い切った施策とって面白かったわ。
いろいろと致命的な甘さがあって(特にセキュリティ関係)叩かれたけど。
でも、一気に、中小の意外な店にまで行き渡らせて、
今日も近所の美味しい蕎麦屋がなぜかPayPayに対応してくれてて
現金を減らさずに(年末年始はできるだけ現金を財布に残して突入したいので)
昼飯食えたのでよし。



で、乱立してろくなことにならないからといって
大手キャリア3社が合同で何かするといいことがおきるかというとさにあらず。
「+メッセージ」(プラスメッセージ)って使ってる人みたことない。
いやはや、このまま普及しないで終わりそう感ありますな。

まあそんなわけで今年も何かと大変な年でありました。


2018/12/29

今年最後のフィールドワークは用賀から桜上水へ

2019年2月の多摩武蔵野スリバチ学会FWの下見で
世田谷区をメインに歩くのでわたしも声をかけてもらって、
会長と副会長と、わたしと用賀在住の方の4人で歩く。

いやあ、用賀面白いわ。

正直にいうと、
用賀って戦前に行われた耕地整理(区画整理)で
地形や古道を無視した「きれいな碁盤目」の街になってたので
あまり深く掘り下げてなかったのである。
明治と昭和でこんなに変わった用賀
だがしかし、
「きれいな碁盤目の街になったことで覆い隠された地形や史跡を発掘する楽しみ」ってのがあるのだ。
そういう視点で、そういう発掘に目がない人たちと歩くとめちゃ面白い。

地形を見ながら往時の河川跡を探したり
耕地整理後、道路にそって流路を変えられた川や用水路を辿ったり
用賀名主の家のとこだけ用賀五条通りが迂回してるのを見つけたり。

2月の多摩武蔵野スリバチ学会のために詳細は秘すが、

そうこうしながら北上し、荏原台の西の端っぽい宇山へ。
宇山って山があるんじゃなくて「宇奈根」と「山谷」が一緒になった名前。

高低差を楽しみつつ(スリバチ学会は地形散歩の会なので)北上して日が暮れる。
2万歩も歩いてて疲れる。
街歩きの講師なんてしてるけど、基本的に体力ないのですよ。

夜は今日のメンバーとご近所の街歩き仲間が集まって忘年会。
9人のうち、5人が世田谷区出身で、8人が現世田谷区在住、
7人(まあそのうち夫婦が3組あるので、実質4世帯)が自転車で10分以内のとこに住んでて、この歳になってこれだけご近所に友人ができるってのはなんかすごい。
(それも、偶然わたしの「東京古道散歩」に参加してくれたり、「東京スリバチ学会」のFWに参加したときに知り合ったりがきっかけなのである)

世の中おもしろくてありがたい。



2018/12/28

insta 360 One Xの日

今日は昨日忘れたinsta 360 One Xを持って自転車で作例撮りに走る。

うーんと、思ったより面白い。
別売りの自撮り棒もいい。

これのFlowStateブレ補正が素晴らしいので、
適当に撮った動画からメインの被写体を指定して
自動的にフルHD動画にしてもらうってのが
めちゃ簡単でいいんじゃないかと思ったりする。

もしかして、
Osmo Mobileのライバルって
GoProやスマホ+ジンバルではなくて
insta 360 One Xなんじゃなかろうか。

そんな気がしてきた。

まあ、クオリティを追求するなら、
Osmo Mobileの4K動画には負けるんだけど(当たり前か)。

動画の編集がもうちょっとアングルを恣意的に自由にできて
使いやすいとうれしいのだが。

で、なんとかITMediaにレビューを書いてメール。

これで2018年の仕事おさめなり。

自分のinsta360 OneもファームアップでFlowStateブレ補正使えるようになったんで
もうちょっと遊んでみるかなあ、という気になってる。

THETAもがんばれ!

まあ静止画のクオリティはTHETA Vの方がちょっと上なんだけど、
Wi-Fi接続の手軽さはinsta360 One Xだなあ。
THETA Vはファームアップでどんどん機能は増えているのだが。

2018/12/27

Osmo Pocketは可愛いけど

レビュー用機材、
insta360 One XとOsmo Pocketを持って
ちょいと作例を撮りに行くかってんででかけたはいいが、
バッグを見たら、
比較検証用のinsta360 OneとTHETA Vは入ってるのに、
肝心のinsta360 One Xがない!

……バッテリーの残りが少ない上にけっこう消費するので、ギリギリまで充電しておこうとUSB充電したままて、忘れてしまったらしい。
がーん。

しょうがないので
Osmo Pocketだけを持って
あれこれ撮る。とほほ。

Osmo Pocket……思ったより難しい。
いや、めちゃ簡単でかわいいんだが
ちょっと凝ったものを撮ろうと思うと難しい。
いや凝ったモノを撮るカメラじゃないんだよなあ。
もっと手軽にポケットから出して
友達を撮ったり目の前で起きてることを撮ったり
でもって、ちょっといじってシェアするカメラで、
手に持って動き回ったり、ちゃんとカメラを固定しないで適当に撮ってもOkという
そういうのが似合うわけで、
それで凝った映像も録れるけど、それにはそれなりに手懐けないと難しい感がある。
動画を撮り慣れてる人なら簡単なんだろうか。

で、帰宅して
トリセツにOsmo  Pocketの話を書いてメールする。


2018/12/26

銀座の五十音で「おぎくぼ古地図カフェ」します

2019年1月5日の「東京古道散歩」のあと、
銀座「五十音」で
「おぎくぼ古地図カフェ」を限定開催することになりまして、
カフェといっても、五十音自体すごく小さな鉛筆と文具の店なので
一度にはいれるのは数人にすぎないのだけど、
そこの壁に貼る古地図や、五十音内にある小部屋(猫グッズが置いてある)の
壁に貼る猫写真(プチ猫写真展もやるのである)をもって
銀座へ打合せに向かう。

えっと、五十音へは天使がいる角を曲がり、宝童稲荷の猿の指示にしたがうと狭い路地にあります。
なんなんだその説明。
数寄屋橋から南下したらこの天使が見つめる方向へ向かい
ビルの隅にいる猿が示す狭い参道を奥にはいると

宝童稲荷の向かいに五十音があります

17時半から20時半くらいまでいるので
近くへいらしたかたは三々五々、ふらりとどうぞ。
有料ですが、珈琲飲みながら古地図談議できます。有料ですみません。


壁には戦災焼失地域記載の地図や昭和30年代の繁華街地図、大正14年の東京の地図などを貼る予定。
長年かけて古本屋で買い集めた東京の古地図から
見やすくて状態がよいものを選んでみました。

場所はこちら



帰宅後、

いつものように
Pagesを使って東京古道散歩の配布資料を作る。

東京古道散歩的初詣。

Pagesの「レイアウトモード」にするとこういうドキュメントを作りやすいのだ。
キャプチャした地図や図版を配置して、
そこにPagesの図形機能で矢印を入れたり枠を付けたりテキストをいれたりする。
文字は極力少なめに。
当日、歩きながら読んでるヒマはたぶんないから。
細かい話は当日しゃべり、
配布資料は古地図と現代図の比較がメイン。江戸から東京への大きな変化の中でも変わったもの変わってないものを感じつつ歩くわけである。
特に江戸時代の道をそのまま歩いて、当時の人はこの坂を下りてこの階段を上ったんだなあと感じつつ歩くと、ひとつひとつが点に過ぎなかった史跡が線でつながっていく面白さも味わえる……と思う。
永田町や赤坂って、実は江戸時代の道筋がけっこう残っているのだ。

都心部は古い地図が多く残っているので助かる。
特に遠近道印が寛文から元禄にかけて江戸の詳細な絵図をちゃんと計測して作成してくれたおかげで、細かい位置関係がすごく正確にわかるのだ。
遠近道印の地図って、江戸切り絵図や伊能忠敬の地図に比べるとマイナーなのだけど、実はすごいのだ。

で、完成したら
PDFで吐き出して新潮社の担当者に送り、プリントしてもらうわけである。

今回は、忠臣蔵ネタもかぶってくるので(実は忠臣蔵にあまり興味ないので知らなかったのだけど、南部坂は忠臣蔵のめちゃ重要な舞台だったのね)、そういうのが好きな人も楽しんでもらえるかと思う次第。


2018/12/25

赤坂氷川神社とファンシー絵みやげのクリスマス

1月5日の東京古道散歩の下見。
前回、半蔵門から赤坂駅まで下見したので
今日は赤坂駅から赤坂氷川神社を経由して六本木一丁目駅まで。

いやあ、実は「古地図と地形図で楽しむ東京の神社」って本を書いたとき、
ひとつ見落としをしてまして。

赤坂氷川神社は「一ツ木町」にあった氷川神社を
徳川吉宗が
備後国三次藩浅野家の屋敷跡に遷座した
って経緯は書いたのだが、
実は赤坂氷川神社の崖下に「本氷川神社」って神社もあったのだ。

そっちは明治になって赤坂氷川神社に合祀されてるのである。
その「本氷川神社」を見落としていたというわけ。

たぶん「本氷川神社」って名前はもともと今の赤坂氷川神社があるあたり(今井といった)の鎮守で、後から一ツ木町の氷川神社がやってきたので
「うちの方が古くからここにあるんだぞ」てな意味合いで「本氷川神社(もとひかわじんじゃ)」と呼ぶようになったんじゃなかろうか。
本氷川神社前から氷川神社へ登る本氷川坂。このカーブは江戸時代のまま!
寛文から元禄の江戸絵図では単に「ヒカワ明神」とある。

で、本氷川神社跡から赤坂氷川神社に向かうと
氷川神社の場所の地形がすごくよくわかって面白いのだ。

ちなみに赤坂氷川神社の社殿のあたりは古墳でもあり、
刀や勾玉も出土してるそうな。

氷川神社は台地の縁にあり少し下りると稲荷と穴がある。
平安時代末期の今井城祉という伝承もある。
(東京都遺跡地図情報サービスによると、「今井城山遺跡」としてTBSのあたりがシメされているくらい諸説あるのだが)。

赤坂氷川神社は古墳があろうが城郭があろうが神社があろうが
不思議がない地形にあるのが面白い、といっていい。

詳しくは1月5日の東京古道散歩のときに。
一応、仕事絡みなので本番前にここで全部出しちゃうのもアレなので。

夜は新宿へ。
日本語の音韻変遷の大家であるS先生と、
編集者のI氏と
「ファンシー絵みやげ」研究家のメロ氏と
4人でファミレスで延々と4時間語り合って
もういい年してなにやってんだかと思いつつ
面白い時間を過ごしたのでありました。

詳しくはこちらを。
わたしはちょうど「ファンシー絵みやげ」が誕生した時代に学生で
リアルタイムにその時代を知っているので
出てくる話をみな理解できて面白い。

それをバブル期を知らない若い人が研究しているというのが大事な点で
こういうことの記録って
同時代じゃないからこそつっこめる視点が必要なのだ。

ファンシーショップとかファンシー文具とか、そういうのが一斉に出ていつの間にか消えたわけだが、そもそも「ファンシー」の元の意味から離れてるよね、ってのが気になって尋ねてみたら、その経緯をちゃんと推論してくれて、めちゃ感心。

2018/12/24

クリスマスイブでしたが

そういえば今年のクリスマスって
例年に比べて、街があまり浮かれてない、と思いません?

確かにそこらじゅうにイルミネーションはあるけど、
サンタ服着てる売り子とか
街にワム!が流れまくるとか
そういうのがあまりなくて、意外に静かだったなあと。

で、家に友人を呼んでだらだらスゴしたり

3人でロティサリーチキンを食ったりする。

夜、今年最後のascii.jpの猫連載を書いてメール。


2018/12/23

年末ネタで今年気に入ったものとか

終日、ドキュメントをスキャンして処分したり
わやくちゃになってた書類を整理したり
HDDを整理したりとそんな日曜日。

年末ネタをひとつ。

今年は今年買った物ベスト5、的な依頼がなかったので
ここで適当に。

・Amazon Echo Spot

 スマート置き時計!
 ハイテク臭くない丸いデザインがよいのだよなあ。
 スマートスピーカーの入門機として、小さなモニタ付で普段は時計として仕事します、ってのはめちゃアリだと思うわけで、もっと話題になってしかるべきだったかと。




 ・Scan Snap iX1500

 役に立つ立たないでいえば、これが一番でした。
 名刺もチケットもカードもハガキもチラシもドキュメントもとりあえず全部これ。
 問題は、神社仏閣系や自治体のパンフレット、地図は「A4よりデカいものがけっこうある」こと。1枚だけなら折ってツッコンでスキャンってできるけど、それをしづらいものもあるわけで、とくに広げるとB4ってのが地図系に多い。
 もうみんなA3以下にして欲しい、B系はそろそろやめておくれと思う今日この頃。




・シグマ 58mm F1.4 DC DN

 これは良い。これよりデカくて重くて高いレンズはあるんだけど、マイクロフォーサーズ用としては最高の中望遠ですな。お値段もそこそこだし。
 マイクロフォーサーズならではの機動力を活かせるのがよい。


 さらに、ガジェットとしてはめちゃ面白かったなあシリーズ。

・Tello

・Oculus Go

 面白いんだけど、わたしの日常の中で使う機会はそれほどなかったのだった。
 Telloは、ボディ内のストレージに動画を記録してくれる、あるいはもうちょっとバッファを大きくして多少電波状況が悪くなっても録画した絵が途切れない仕様ならよかったのに、と。
 Oculus Goは歴史に残る名品なのは確か。最近使ってないのでまた電源を入れてみよう←この手のガジェットはしばらくするとファームアップやら新しいアプリの登場でぐっと面白くなってたりするから。




 さらに経済的な事情が許せばこれは買っていたなあシリーズ。

・Apple iPad Pro 11インチ+ペンシル+キーボード

・Apple Watch 4

・SONY DSC-RX100M6

・SONY WI-1000X

 そんな感じでもう年末なのであった。

2018/12/22

雨の江の島道

年明けの記事用取材なので
詳細ははぶくけれども、
まあ、いっぱい歩いた日。

待ち合わせ時間に間に合うギリギリの電車を調べ、
それに合わせて乗ってから「これ、ロマンスカーに乗れといってるやん」
ってことで慌ててホームで切符を買う。


大船からちょっとモノレール。

あとは
このあたりに詳しい人に案内して貰いつつ
1日かけて江の島まで、古道を選びつつ南下したのでありました。

顔に見えるよね、この岩。





ああ、途中で途切れたり通行止めになってる道がけっこうあって面白かったわー。

片瀬についたときはもう夜。
まあ年で一番日が短いときだからな。

というわけで2万歩。


2018/12/21

江の島道を調べる日

そろそろ仕事せねばってんで
ITMediaに今年のスマホカメラを振り返るというコラムを書いてメール。

夜は、明日のフィールドワークの下準備。

江の島道……いっぱいあるけど、
大船方面から南下して江の島へ向かう道、
の下調べ。

先日、お借りした資料をまとめてスキャンした。
いやあ、50枚ほど一気につっこんだけど
平気でした。偉大だな、iX1500。


iX1500がスキャンしたPDFは自動的に
クラウドと同期してるので
それをiPadでひっぱってきて
読みながら赤で重要箇所をマーキングする、
という楽しい作業。


土地勘がない場所なので下調べするんだが、
資料を読んでも現地のローカルな地名がいっぱい出てきてピンとこないわけで
地図を出してあれこれ当たりを付ける。
でも現地へ行かないとわからないことが多々あるわけで、
だから面白い。
フィールドワーク最高。

そもそもこんなことはじめたのって、
デジカメのレビュー用作例を撮るのに
・ルーチンワークになっては面白くない
・いつも同じところで撮ってると撮る方も義務的になっちゃって面白くない
・作例にバリエーションつけたい
・知らないとこへ行った方がワクワクして撮ってて楽しい
てなわけで
自転車であれこれ作例撮りに走り始めたのがきっかけなのだよなあ。

自転車で走ってて心惹かれる景に逢えるのは幹線道路じゃなくて
旧道や生活道だし、そっから古道に興味が出てきて
古道中心にさぐってるとその土地ならではの小さな歴史がいっぱい見えてきて
知らなかった東京の歴史が面白くなってきて
今に至る、と。



2018/12/20

そろそろ仕事せねばってんで

そろそろ仕事せねばってんで
ITMediaに
GFX50Rのレビューを書いてメール。
ascii.jpに猫連載を書いてメール。

猫が日向で寝る季節になりました。

2018/12/19

夜の神楽坂

神楽坂で忘年会的な小さな飲み会。
お仕事お疲れ様でした、的な。

早めにいってちょいと撮影なぞ。





帰宅して急ぎの修正対応なぞ。

2018/12/18

善性寺と豪徳寺。赤堤砦と世田谷城。

GFX 50Rとinsta 360 OneXを持って作例撮りご近所自転車散歩の日
善性寺と豪徳寺。

善性寺は1715年創建と古い寺ではないけど、
中世、世田谷城の支城である「赤堤砦」が築かれた場所の候補。
確かに北沢川とその支流で作られた舌状台地の橋で世田谷城の北にあり
砦があったとしてもおかしくはない場所。
もうひとつ、近所の六所神社もその候補なのだが、地形や世田谷城との位置関係
街道との位置関係を考えると、善性寺の方がありそうな気はする。

豪徳寺はいわずとしれた世田谷城址。
世田谷城とそれをとりまく吉良氏ゆかりの寺院。そして赤堤砦候補地を地図にマッピングしてみた。
豪徳寺(世田谷城址)と善性寺・六所神社(共に赤堤砦候補地)





夜、トリセツにソニー・ミノルタの話を書く。

2018/12/17

GFX 50Rを持って永田町から赤坂へ古道散歩下見

江の島道フィールドワークの参考資料をいただけるというので
半蔵門できしょうさんと待ち合わせてあれこれ。

その後、1月5日の下見兼作例撮りを兼ねて平河天神→山王日枝神社旧地→山王日枝神社→赤坂氷川神社旧地と歩く。
うん、このコースは意外性があって面白いわ。

日没が早すぎるので最後まではいけなかったけど。







GFXは50Sより50Rの方が好きだわ。


2018/12/16

GFX50Rの日

池袋でGFX 50Rの作例撮り。
やっぱフジのレンズは単焦点がいいわー。
あえてモノクロで。




2018/12/15

原稿を書く土曜日

撮りだめた夜景写真を元に
ITMediaにスマホ5機種の夜景写真特集を書いてメールする。

今年は「夜景」がトレンドになりましたねえ。


2018/12/14

地図中心忘年会

昼間、銀座の五十音で打合せ。

1月5日の17時半から21時まで五十音で「おぎくぼ古地図カフェ」やろうという話になってて、この日は「東京古道散歩」なのでそのあと希望者と一緒になだれ込めればいいかなあという感じ。
詳細はまた。

スマホ5台持ち、銀座や日比谷で夜景作例。
めちゃ寒くて死ぬかと思ったー。
特にミッドタウン日比谷の庭園は寒かった。ふきっさらしだし。

でもここ面白い。ガラスに反対側のビル群が映り込むのでこんなゴーストな東京都会夜景を撮れる。ゴーストメトロポリタン。

そして渋谷へ移動。
金王八幡宮で夜景作例撮った後、
ダブルトールカフェで「地図中心忘年会」。
日本地図センターの「地図中心」って雑誌が
その年に寄稿した人を呼んで行う忘年会なわけで
わたしも5月号の杉並区特集に古道の話を書いてるので
顔を出してみたのである。
いやもう専門家勢揃いで、国交省のダムカードを作った方(まあこの方は街歩きで何度もご一緒してるんだけど)とか学校の地理の先生(地理オリンピックについて教えてもらった)とかとか方言漢字地名の方とか地図の今尾先生とか。みなさんレベルが高すぎてやってることが深すぎて面白い。

その場で自己紹介用に自分が寄稿した号を渡されたのだけど、
あとで「欲しい号を持ってる人とトレードでもしてください」ってことで
さっそく、方言漢字地名特集号の方と交換。
戦利品です。

いやあ、これ、当然UNICODEにもない文字がたくさんでてくるわけで、
作るの大変だったろうなあ。

長湫とか杁中とか杁ヶ池とか、愛知県人的には普通に読んでいたのだけど、
いわれてみれば普通は使われない文字なわけで、
この特集を書いた笹原さんが三省堂でこんなコラムを書いているので参考までに。
尾張の地域文字だったとは!

世の中いろんな趣味の人が居て素晴らしい。