午前3時頃布団にはいってうとうとしてたらゆれくるコールが鳴って目が覚めて
しょうがないので朝まで某社の某仕事を1本仕上げてメールして
寝て起きたら午後で昼に電話かけるといわれてたのにそれに出ることができず
大変申し訳ないと思いつつ、夕方頃電話で打ち合わせして
夜は某社の某仕事の次の1本にとりかかり、なんとかブツ撮りまで終わらせる。
テレビをつけたら高校野球やってる。要するに、高校の一部活の全国大会ですな。
あるときから、なんか高校野球って昭和の遺物だよなと思うようになってきて、
決定的になったのは、「実録たかされ」ってノンフィクション的コミックを読んでから。
本宮ひろしと江川卓による、江川卓物語なんだが、
副題をつけるとしたら「怪物江川卓とそれを取り巻く大人たち」なんだな。
野球の話よりは、なぜ江川はああいう行動をし、あれだけ叩かれたのか。
江川の記憶と、本宮ひろしの取材結果を付き合わせつつ、時には現代の当人達が登場して回顧していくという構成で、話は高校時代からはじまる。
江川が活躍したら、作新学院に各校から練習試合の申し込みが殺到し、
高野連の圧力でそれを断ることができず、ひたすら全国を回っていたということや、
江川がいた3年間で栃木県の高野連が赤字から黒字になったこと、
高校野球というコンテンツの大きさに大人達も野球部員も振り回されるという図式。
こりゃひでぇと思いながら読んだ記憶がある。銚子商業の土屋の話なんかもう、ひどいもんで
(昔中日ファンだったので、土屋のことはよく覚えてる)。
さらに
江川らが慶応受験を失敗して法大に入るくだり、
西武(当時はクラウンライター)の指名を断って米国へ行くくだり、
例の空白の1日、
それらすべて、江川をとりまく大人達が勝手に動いて、裏で政治家やら経済人やら代理店やらが跋扈して
どんどん身動きとれなくなっていった課程が描かれてる。
作新学院理事長に挨拶にいったら、その人が政治家で、裏であれこれ手を回し始めて
話がどんどんややこしくなっていくくだりなんかもう、
現役時代の江川を知ってる人なら、たぶんかなり面白く読める。
わたしはずっとアンチ巨人側だったけど、オールスター戦の8連続奪三振は覚えているもの。
もう絶版で入手できないかと思ってたら、eBookJapanで電子書籍として出ているので、
ああ、こういう、10年以上前に出た(1998年)のもう絶版になってる本を残すには電子書籍はいいなあ。
興味ある方はどうぞ。
eBookJapan「実録たかされ」
そんなわけで、NHKやらニュースやらが高校野球だらけになるこの季節は好きじゃないのである。
いまや自分の出身地の代表校すらしらない。ほんとに。
35度超えるような猛暑で連日試合とか、イマドキ何をやってるんだ、
それ以上に
(以前ほどではない気はするけど)高校野球というコンテンツに未だに熱狂してる世の中もなんだかなあと思ったりするのだ。
3 件のコメント:
おぎくぼさんの所で野球の話ってあまりピンと来なかったけれど、このノリだとこないだのこの記事とかしっくり来るんじゃないですか?
【小田嶋隆】夏の甲子園の癒し効果と「おっさんの夏」
http://sportiva.shueisha.co.jp/series/odajima/2011/08/12/post_3/index.php
この人の例によってちょっと長いですけど。
(URL間違ったので貼り直しました)
RELHAMさん
もちろん、小田嶋さんのコラムは読んでますっ
むしろ、そのコラムを読んで「実録たかされ」を思い出したようなもので。。。
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