2013/09/30

家で原稿書きながらニコ動でSBM発表会を見る月曜日

某県某社の仕事で某社へのレポートを書いてメールする。

ソフトバンク新製品発表会をニコ動で見る。
ニコ動で見ると気楽でいいわ。
途中の小芝居はスルーできるし……しかし謎の小芝居だったな。

スマホ関連も大ネタはしばらくなさそうな感じで、
最初の数年、猛スピードで走りすぎたかなと。

夜はITMediaにiPhoneカメラ講座を書いてメール。

おそろしいことに今日で9月は終わりです。


2013/09/29

疲れがたまってたので身体やすめつつの日曜日

軟弱なので、先週、取材とか打ち合わせとか撮影とかそんな仕事が続いたので疲れが取れず、天気もいいのに窓をあけるとドンドンヒャララドンヒャララと朝から聞こえる笛太鼓なのに神社まで行く元気もなく、
じわーんとおうちで本読んだり原稿書いたりしておりました。
しかも原稿書き上がらないし。まあしょうがない。
晩ご飯は食べに出たけど。
経堂駅では恒例の大カウント大会で、見た目がかなりシュール。



で、夜、ベッドに寝転がってKindleで読んだのがこれ。
宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法 [Kindle版]
まあ宮台真司らの恋愛トークライブを電子書籍化したものなんだけど
なんでこれをついダウンロードしちゃったかというと
トークライブのメンバーに鈴木陽司がいたからで、
鈴木陽司といえば、前世紀、ナンパカメラマンとして有名で、
その筋の雑誌にナンパ写真の連載をしてたのだけど、
その写真がよかったのだ。
何がよかったんだろうねえ。
昔のことなのでよく覚えてないけど、
ナンパした女子をきれいに撮ってるとかエロく撮ってるというより、
カメラマンと女子と撮影場所と、そのみっつの関係性が表現された臨場感ががよかったんだよなあ……と、まあ当時のエロ雑誌なんて手元に残ってないのでおぼろげな記憶でしゃべっておりますが、わざわざ名前を覚えてるくらいだからその写真が印象に残ってたんだろう。
で、その後、どうしてるのかは知らないけれども(その手の雑誌もとっくに手にしなくなってるし)、この本に「懐かしい名前」を発見して読んでみたのだ。
で、なぜその懐かしい名前を発見するにいたったのかというと、
実は先日撮影した写真をチェックしてるとき、
その中に「昔、こんな感じの写真を見たなあ」ってカットがあり(注:エロいカットではありません)……あ、というわけで名前を思い出し、ぐぐってみたら、「愛のキャラバン」なる本が見つかったのである。

まあそんなわけで、今さら街に出てナンパしたりはしませんが、
本としてはいろいろと面白いのでした。
なんというか、凝り固まった道徳概念にとらわれない形として
こういうのもありだよなと。
何にしろ、凝り固まるのはよくありません。何にしろ。

2013/09/28

「馬術障害をiPhoneで連写」と「3月のライオン」の2本です

朝8時半から馬事公苑。眠い。
総合馬術競技ってのは「馬場馬術」「クロスカントリー」「障害跳び越し」の3つで争う競技会で、普通は3日かけてやるらしいのだが、
今回馬事公苑で開かれたのは、初日に馬場馬術、二日目に障害とクロスカントリーを連続して行う競技会で、
クロスカントリーは馬事公苑にコースを作るのだけど、
馬事公苑って馬術のために作られた施設だったんだなあってことを再確認させられまして、
これはこれでとても面白い。ただまあ、70-200mm/F2.8と300mmF2.8が欲しくなりますな。

昨日に続き、OM-DとD600の2台体制。

ひととおり終わり、午後からエキシビジョン的な障害競技がちょっとあるので、
ちょいとiPhoneで撮ってみた。
もちろん「バーストモード」で。
で、あとからピックアップ。これ、楽でいいわ。



iPhone 5s
指を離した瞬間に撮る、という方法の方が「半押し→全押し」的でカメラとしてはいいという人もいるけど、スマートフォン的にはiPhoneの方式の方が受け入れられると思う。

iPhone 5sのバーストモードって秒10コマなんだけど、
たぶん撮像素子の性能としては、もっと高く、
その気になればフルサイズで秒30コマは行ける気がする。
ただそれをやると、書き込みが間に合わなくなり、
ほぼ無限に撮り続けるってわけにはいかない。
だから10コマにおさえてるんだろう。
と、これは単なる推測。

ちょいとややこしいのだが、たとえばバーストモードで20枚連写してそこから3枚選ぶとすると、フォトストリームにはその3枚だけが上がる。
でもiPhone内には20枚全部ある。パソコンにiPhone 5sをつなぐと、20枚全部吸い上げることができる。フォトストリームを使ってパソコンに吸い上げるときと、USBで直結して吸い上げるときでは見えてる写真の枚数が違う。これはこれでわかるけどややこしいですな。

帰りに昨日買いそびれたヤングアニマルを買って帰る。
「3月のライオン」の続きが載ってるから。
昨日書き忘れたので今日書きますが「3月のライオン」9巻はもう
「(補助線は)まず一番さびしそうな所に引いてごらん」
につきます。

2013/09/27

「陽射しは体力を奪う」「ケヅメリクガメをiPhoneで」の2本です

先日、松永さんを撮り終えたとき、彼女が「陽射しってそれだけで体力を奪うよね」といってたんだけど、そうだよねえ。
というわけで、炎天下撮影で体力奪われました。
秋の陽射しってけっこう突き刺さるのですよ。

ITMedia連載の撮影。スポーツの秋ってことで動きものを撮ろう、
何がいいかねえ、そうだ、馬術ってどうだろう、
ってことで馬事公苑でやってる馬術大会のひとつの撮影許可を撮ってもらい、
撮りに行ったのである。
うちから自転車で15分もあれば余裕で行けるのがよいわー。
で、主催者から細かく説明を聞くと、2日間に渡る総合馬術の競技会で
絵的に面白いのは明日らしい。
でもまあ、せっかくなので撮る。
D600とE-M5を持って行ったんだけど、
やっぱ動きものは一眼レフだねえ。C-AFの速さと安定性が違う。
重くて嵩張るけど、望遠レンズを付けてしっかり狙うときは
このくらいでかいカメラの方が安定する。

像面位相差AFが出てきてミラーレス機がどのくらい使えるようになるか、
E-M1がやってきたら試してみよう。

ともあれ、うごきものを撮るのは楽しいですな。

撮影を終えて馬事公苑を出ると、
馬事公苑前の並木道をケヅメリクガメが闊歩してこどもたちが群がってる。
農大のバイオリウムでケヅメリクガメを飼ってて
いつも午後に学芸員実習の学生がくっついて散歩させてるのだ。
このカメ、けっこう素早く動くので撮りづらいのである。
カメラはもうバッグにしまっちゃってるので出すのもめんどくさく、
iPhoneで撮るか、となると、確実に被写体ブレする。

こういうとき、iPhone 5sのバーストモードが効くのだ。
タタタタタタッと連写すると、1〜2枚は止まってるカットがあったりするのである。
この機能、いいっすよ。めちゃいい。
下記2枚はバーストモードで撮った中から選んだ2枚。

目力がすごい!
もっとも、根本的に、シャッタースピードをもうちょっと高めで維持するプログラムにしろよは、と思うけど。

帰宅してちょっと仮眠して、
ITMediaにE-M1のレビューを仕上げてメール。

2013/09/26

都内某所で某な某

都内某所で某な某の日。
まあそんな季節です。今年もまた面白い。
その後インプレスジャパンでちょっと打ち合わせ。
(あ、デジカメマガジンじゃないです)

今週は毎日出歩いたので疲れました。軟弱です。

夜はascii.jpに猫連載。
予定通り、iPhoneネタで。

iPhone 5sのカメラやばいっす。
一度使うと、もう、1/2.3インチクラスの普及型コンデジを使う気にならないですもん。
そりゃ、コンデジにはズームレンズがついておりますが
iPhone 5sは単焦点の代わりにF2.2と明るいので
その分余裕があるし、高感度時の絵もよくなってるし、
レンズもよくなってるしで、
ヘタしたらiPhone 5sの方がちゃんと写るくらいでして。
荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:シンプルなまま画質が向上、楽しさも加わった「iPhone 5s」のカメラ (1/4) - ITmedia Mobile

iPhone 5s。スクエアモードで。

2013/09/25

オリンパス取材の日

雨模様なので駅まで徒歩。
朝から八王子のオリンパスへ取材。日本カメラ。
E-M1について延々と取材しつつ、
残った時間で延々と各種要望を伝える。

京王八王子駅横のお店でランチ。

電車とバスを乗り継いで帰宅。
八王子はとおいわ。
疲れたわ。
書きかけの原稿を残したままダウン。

とりあえず、E-M1は12-40mmのレンズキットを予約済み。
買います。
QX100はまだ予約してない。
でも買いたいなあとは思ってる。

というわけで今日のかふか。
iPhone 5s。やっぱよく写るわ。

2013/09/24

自宅に篭もって仕事した日と古地図の話

ITMediaにE-M1のレビューを途中まで書いて、
それより急ぎの仕事があったことが発覚し、
中断してそちら。
ITMediaの新サイト用のあれこれを書いたりする。

昼飯を食った帰り、
ふと、昔よく通った古本屋に顔を出してみる。
ここ、妙なものがときどき置いてあって、
誰かの遺品を整理したら出てきた昔の写真や地図……みたいなものが
無造作に置いてあるのが面白くて、
手元にある大正や昭和前期の地図ってたいていここで買ってるのだ。
今回は昭和12年の東京府全図をゲット。
大正のもあったけど、ちょっと高くてなんとなく持ってる気がしたので今回は回避。

昭和12年の東京府全体図。なぜか八王子の詳細図が。
最近は、ネットやらアプリやらで昔の地図を見られるようになったので
古本屋めぐりは滞ってたけど、
たまに買ってみると、何10年も前に実際に使われていた地図は面白い。
この地図は比較的きれいだったけど、
中には書き込みが入ったものもあって、それはそれでまた地図を使ってた人が垣間見えた気がして楽しいのだ。

最近はわたしも含めてグーグルマップなんてのを使うようになり、
紙の地図はあまり見かけなくなり、
そうなると、「何10年も立って古びた地図の姿を愛でる」楽しさもなくなるわけで、
グーグルマップは常に最新であるのだけど、
ときどき、5年前の地図、10年前の地図を見たくなったとき
答えてくれないのがとても寂しい。
変遷するから面白いのに。
そうだなあ、いつかグーグルタイムマシンマップとかやってくれないかな。
スライダーで1年ごとに過去の地図に戻れる機能とか。
有料でもいいぞ。
と、結局デジタルで実現したらいいなってことを考えるわたしは古い紙の地図を愛でながらも、デジタル派です。
とかいいつつ、こういう古い地図をスキャンしたいがために
SV600を買ったのに、まだちゃんと使えてません。だめじゃん。

ああ、地図の話もいつかちゃんとエントリーをたてるつもりなのに。



2013/09/23

iPhone 5c/5sは売れているのか

iPhone 5sのカメラレビューを書くのに人物作例がないのは寂しいよな
ってことで急遽いつもの友だちを上野に呼び出して作例撮り。

上野はやはり人が多い。

iPhone 5sのカメラはやっぱいいわ。
高感度時の特性がぐんと上がってる。予想以上に上がってる。
ヒット率も上がった感じ。

あとはまあ、Xperia Z1やhtc j oneがやってるような
タイムシフト系ですかねえ。
カシオがいうタイムマシン連写。

最終的にそっちの方向に向かうと思っております。

で、iPhone 5sのカメラ機能レビューを延々と書いてメールする。

新型iPhoneが売れてるかどうかはみなさま気になるようで、
ロイターは
米アップル・関連株上昇、新型アイフォーン発売好調との見方で | テクノロジーニュース | Reuters
新型iPhone、発売3日間で900万台超え過去最高に | Reuters
という具合に好調で株価が上がってるという報道。
日経は
新型iPhone、熱狂の裏に「陰り」  :日本経済新聞
とややネガティブな報道。
日経のは考察不足だなあと思いますが。
iPhone 5sなら何でもいいとみなが思ってるわけがあるまい。
スペースグレイ狙いの人には潤沢に製品があって入手に困らなかったけど、
ゴールドやシルバー狙いの人には出回る製品が少なすぎて品不足
が真相でしょう。
iPhone 5cは潤沢だけど、初日狙いのアーリーアダプター層狙いの製品ではないし。

いずれにせよ初日にシルバーやゴールドをゲットできた人はよく頑張りました、ってとこでよいかと思います。

2013/09/22

やっと「風立ちぬ」。

映画でも観に行くかということで、
ずっと気になってた宮崎駿の「風立ちぬ」。
新宿ピカデリーはオンライン予約していくのがいいってことで
なんとか予約し(もうちょっと使いやすい設計ができると思うぞ>予約サイト)
新装なったピカデリーへはじめて行くと(新宿ピカデリーが新しくなったのはずいぶん前だけど、行ったことなかったのだ)、
その設計がちょいと難ありだなあ、動線が悪いなあとブツブツ。


で、映画がはじまる。
観に行く予定の映画はできるだけ詳細な映画評を見ないことにしてるので
可能な限りまっさらな気持ちで「風立ちぬ」というより「宮崎駿」と対峙。
これを遺作にしようと思って作ったに違いない、というくらい
ジブリ映画のウリでもあったエンターテイメント制やストーリー的盛り上がりを廃して
その分、監督の表現や伝えたいことが
めいっぱい詰まってるなあと真剣に見る。
なんだか遺作っぽい(もちろん監督は元気なので、遺作とはいわんけど)。
引退宣言したのわかる気がする。
こんな映画を作ったあとで、また子供も楽しめるエンターテイメントとかムリでしょう。

そういう意味では、いわゆるジブリ映画ではなくて、宮崎駿映画でした。
堪能です。

事前情報を拝して……とはいえ、これだけの話題作で、しかも封切りからずいぶん日がたっているので、勝手に入ってくる情報もいろいろありまして、それについての感想から。

・軍国主義だ:あれを見て軍国主義とか頭おかしいとしか思えません。ちなみに反戦映画でもありません。

・喫煙シーンが多すぎる:確かに多い。でもそういう大人はみな喫煙する時代だったのだ、という擁護は間違ってる気がする。あれはどう見ても、宮崎駿にとってあそこでタバコが一番自然であって、今回は遠慮無く自分にとって自然な表現をしたんだろうなと思う。つまり、わざとですね。ジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」を見て喫煙シーンが多すぎると批判するのがバカバカしいようなものかと←それは極端か。

・庵野秀明が主人公の声なのは云々:よいと思う。明らかに主人公とその妻の声が浮いてるんだけど、そもそもあのふたりは浮いてるわけで。あのふたりの浮世離れっぷりも含めて「風立ちぬ」なんじゃないか?

で、夢の中からはじまった映画は、その前半で、この映画を楽しむための基礎知識をきちんと見せてくれる。震災のシーンも含めて。この映画はこういう表現をするよ、堀越二郎はこういうヤツだよ、本庄はこういうヤツで堀越二郎と現実の橋渡しをしてるんだよってのを叩き込んでから、ぐぐっと話が展開していく。さすがです。

ひっかかるのが、本庄のセリフにあった「矛盾」。この矛盾がいたるところに、矛盾したまま提示される。その矛盾を解決しようって気はさらさらないのだけど、矛盾してるってことはしっかり見ておけよといってるようで。

夢の中で出てくる「ピラミッドのある世界とない世界」。主人公は「ある世界」ときっぱりいう。いうのである。
エンターテイメント映画の主人公はそんなこと絶対いわない。
エンターテイメント映画の主人公は死を予期してサナトリウムに去って行く妻を放置したりはしない。

命は等価であり、恋愛は至上であり、目の前の死はほっとけないし、自分のよかれと思ってやったことが誰かの死を招くと悩む。あれもこれも全部引き受けてやろうってのがだいたいエンターテイメント映画の主人公の仕事なんだけど、
「風立ちぬ」にそれはない。「ピラミッドのある世界」を選んだのだから。
まあ、ミモフタもないいい方をすれば、ひとでなし、なんだけど。

だから、この映画はすごい。

鑑賞を終えて、Webにあるいろんな人のレビューを読んでみたのだけど、
鑑賞した上で一番腑に落ちたのがこれでした。
ああなるほど、と気づかなかったとこまで詳細に解説してくれててありがたや。
【レポート】『風立ちぬ』は宮崎駿の作家性が強い「残酷で恐ろしくて美しい映画」 - 岡田斗司夫なう。

アニメは手ですべて描いているから、そこに描かれているものはすべて意図的ってのはわかってるつもりで、真剣に見ていたのだけれども(だから前半に特に喫煙シーンが多いのもわざとなのです)、さすがですわ。
ひとつひとつのシーンを思い出すと全部つながるもの。
やっぱすごい映画だわ。感動もカタルシスも容赦もないけど、傑作でしょう。

映画を見終わって、新宿をぶらぶらしてると
妻のおともだちがたまたま新宿にいて、
じゃあ一緒にお茶しようってんで
カフェ・コムサであれこれ楽しく雑談。
何しろ話題が、岳南鉄道とかSLとかですから。

そんな楽しい休日でありました。
でも帰宅後はお仕事。
GX7のレビューをやっと仕上げてメールする。


2013/09/21

iPhone 5s……いいわ、これ。

iPhone5と5sを持ってご近所作例撮り。
5と5sを見分けるポイントはホームボタン
例の滑り台とか。
で、
iPhone 5s……使ってて楽しいわ、これ。
iOS7もいいし。文字が細くて老眼にはつらいという声もあるけど
わたしはこの細い文字、好みです。
このカラフルでシンプルなデザインもけっこう好み。

なにげに
コントロールセンターがいい。
カメラとライトを呼び出せるのもいい。

ただ4つのうちひとつはカスタマイズしたかったよね、と。まあ「設定」をいれたいだけなんだけど。Wi-Fiのオンオフをここでできるのはいいんだが、ついでにアクセスポイントもここで切り替えたい(特にWi-Fi対応デジカメを使うとき!)。

指紋認証もすこぶる便利。

快適に使うコツは、
数本の指を登録しておくこと。
自分がiPhoneを手にしたとき、どういう持ち方をすることが多いかを思い出しつつ、
そのとき使いやすい指で登録する。

わたしの場合は、左手で持ったときは左手親指、あるいは右手人差し指、
右手で持ったときは右手親指でホームボタンを押すことが多いので
その3本を登録。使ってて不満を感じたらまた増やすかも。
複数の指を登録できるのがいいところなのだ。

カメラ機能もよい。

スローモーション動画(あるいはハイスピード動画)と連写……どっちも珍しい機能じゃないんだけど、その扱いがアップルらしくてよくできてるのだ。
そこ、原稿に書かなきゃ。

で、だな、
アップルは以前ジョブズが「デジタルハブ」と称して
Macを中心に音楽プレイヤーやデジカメやビデオカメラなどいろんなものがつながり
Macはそれらの情報を管理するストレージ的な役割を担ってて「母艦」と呼ばれるようになった。
初代iPhoneもそうだった。

やがてパソコンの必然性がどんどん下がっていく。
iCloudの登場以降、パソコンは
もはや母艦でもなんでもなくなったんだな
iPhone自体が「ハブ」になったんだな、
そう感じるわけで、
デジカメはWi-FiでiPhoneにつながるし、
iPhoneで必要なコンテンツはすべてiPhone上でやりとりできるようになり
バックアップはiCloudでOkになる。

でもそうなると、ストレージが足りない。
64GBでは圧倒的に足りない。

どうなるか。
今回、128GBのiPhoneが出るかと思ったら出なかった。
まあ128GBあってもたぶん足りなくなるわけで、
足りないストレージはクラウドが補うようになっていくんだろうなと。
すでに、iTunesで買った曲や映画はローカルに持たなくてもいつでも再ダウンロードできる。
あとは写真とか動画とかアプリだよな。

アプリも再ダウンロードできるから普段使わないものはiPhoneから消してもいいんだけど、
そうするとデータも一緒に消えちゃう。それは困る……ってことはある。
ゲームなんか特に、今は遊ばないけど、また続きからやりたくなったときのことを考えると容易に消せない。アプリだけクラウドにおいていつでも落とせるようにしといて、でも今まで遊んだデータだけはローカルに持っておきたい。

今はiPhoneで撮った写真や動画はローカルにもっとかないといけない。
これがストレージを圧迫する。

このあたり、
ストレージの残りが少なくなったら、古い写真や動画から自動的にサムネイルだけ残して削除されて、それを見ようとしてサムネイルをタップしたら
自動的にクラウドにあるコンテンツをダウンロードしてくれるようになるんじゃないかと。
あるいは「写真や動画やアプリ」を「クラウドに上げる」ボタンがついてもいい。
ローカルにはサムネイルだけ残して本体はクラウドに上げちゃうことで
本体のストレージをあけられる。
(電子書籍は基本、そんな感じ)

撮った写真や動画はどんどんクラウドにためといてくれるから
いざとなったら何年前のでも(ローカルにないものでも)引っ張り出せる。
もちろんiCloudの容量も無料で5GBじゃあ足りなくてしょうがないので
無料で64GB、有料で無制限くらいにせざるを得ないでしょう。

そんな未来を感じつつ、
夜はこもってE-M1のブツ撮り。


2013/09/20

1年で一番長い日 - iPhone 5s 購入どきゅめんと -

新宿駅に西口についたのが午前零時過ぎ。
すたたたとヨドバシカメラへ向かうと、
すべての照明が消された真っ暗な歩道に座り込む数十人のそれらしき人々。
iPhone5
左側の列がソフトバンク、右側の列がau。
それぞれ十数人。
ドコモ用の列もあるが、そちらに並んでいるのは3人……。
なぜドコモ列が3人かというと、こういうわけです。
これをみたらスペースグレイ狙いの人以外は並ぶわけないもの。そら、少ないわさ。
iPhone5
今回、ヨドバシカメラが素晴らしかったのは、この表をWebと店頭に用意したことで、
それによると、ドコモ用はスペースグレイのみ、auはゴールド64GB(以下64金)がなく、ソフトバンクはシルバー64GB(以下、64銀)がない。
となると、ドコモでシルバーやゴールド狙いの人は決して並ばないわけで、
(何でもいいから並んで買いたい、というお祭り気分を味わいたい人は、
 マスコミが取材に来る旗艦店系やアップルストアに行くだろうし)
前日から並んだのに結局予約しかできなかったという悲劇を避けられるのです。
逆にいえば、この表からグレイは潤沢だなというのが予想できるわけで、
事実、グレイ狙いの人は翌日朝でも間に合うのでした。

わたしはソフトバンクの19人目。
ひとりで朝までぼーっとしてるのもなんだなと思ってたら、
わたしの後ろに並んだ人が、IT業界の人っぽくて話をしやすそうなので
ちょいと世間話。
あとは折り畳みざぶとんに座ってiOS7をいじったり深夜の新宿西口を散歩しつつ夜を過ごす中秋の名月。

Kindle持って行ったけど結局読まなかったな。

ヨドバシの裏にある7-11が重宝する。特にコーヒーにお世話になりました。
缶コーヒーを飲まなくてよいのは素晴らしい。

終電がなくなり、列はわたしの後ろに10人ほど伸びたくらいで止まる。
午前3時頃、仮眠しようと寝転がったら、まわりがざわざわし始める。
列の真上にアップルのバナーがあるのだが、
それが9月20日以降バージョンに切り替わるらしい。
その真下で寝てるわけにもいかず、
面白いのでそれを見物することに。
古いバナーはこれ
徐々に取り外されていく
黄色いiPhone5cバナーに切替完了
ひととおり終了したので、真下の列も元に戻される。
寝転がって下から撮影。
よく見ると星が写ってるわ。新宿で見る星ってのも新鮮だな。

やがて始発の時間となり、徐々に人が増えて列が少しずつ伸びる。女子率が上がる。
iPhone5。午前5時少しあと。
7-11へコーヒーを買いに行ったら、始発前くらいに来てた女子がいたので
世間話。4sから買換える薬剤師さんで、仕事を休んで並びにきたそうな。

列に戻る。6時半くらいにヨドバシの人が列の整理を行い、整理券を配る。
割込防止券という呼称がリアル。
iPhone5。割込防止券。
S19ってことはソフトバンクの19番目。
後ろに並んだ人とデジカメ話とかEnchantMoonの話とか
そんなデジタルネタで盛り上がってたのだが、
突然、もしかして荻窪圭さんですか、タモリ倶楽部も見たといわれる。
朝になって気づいたらしい。
「ああ、なぜすぐ気づかなかったのだろう」と
いうのだが、こっちもびっくりですわ。
そのおかげもあって、話し相手もできて退屈しない。
午前7時になり、建物の中に案内される。

そこから先は極めて順調。
希望の機種を聞かれ、その場でiPadを使って在庫をチェック。
無事、64金を確保。
64金は人気らしく希望者が多い。
わざわざ旗艦店でもキャリアのショップでもないここに並びに来た人は
それなりに狙いが絞られてるわけで、在庫が潤沢そうなグレイ狙いなら
前日から並ばなくてもいいわけで、そういうことなのでしょう。

8時から手続きがはじまり、順調にこなされている。
iPhone 3Gから、全機種、初日に入手してるんだけど、
今回が一番順調。こちらがびっくりするくらいトラブルなく、
なんと8時半には手続き開始。
Xperia VLで撮影。ゴールド!
素晴らしい。
8時45分には購入完了。晴天下で見ると、あれですな。めちゃ「金色」。
キンイロというより、コンジキって感じ。
さっさとiPhone 5につけてたマンフロットのKLYPを
iPhone 5sにつけかえる。
初日はまだ手に馴染んでないので落としやすいのだ。
Xperia VL で撮影
いやあ、素晴らしいですな。
さっさとiCloudの設定をしてTwitterとFacebookだけ落として
必要最低限の環境を手に入れる。

あとで聞いたところ、
早朝にやってきた64金を最後にゲットしたのはさっき知り合いになった薬剤師の女子で(写真撮ろうとしたら、すっぴんだからダメといわれた(笑))、
ソフトバンクの42番目だったそうな。
つまり64金狙いの人は始発で来てギリギリ入手できたか否かというところで、
前日深夜にとっさに判断して、徹夜しにきてよかったーと思うことしきり。
でもグレイの在庫は潤沢にあったようで、
グレイでよければ、朝並んでも余裕でした。

TwitterやFacebookで流れてくる情報によると、
アップルストアは行列が長かったり、キャリアによって処理が重くて時間がかかった分、前日深夜に並んだ人は入手できたのが夕方だそうな。ああ。

ネットでは「タマが少ないとか、並んでも買えなかった」という話が目立っているけれども、「スペースグレイでOk」であれば、製品も潤沢にあり、
朝出かけてもさくっと購入できたようで、
近所のキャリアのショップや量販店でグレイ狙いだった人
は「今までで一番ラクだった」と口々にいう。
逆に、シルバー狙いだった人は在庫も少なく苦労した模様。

そんな悲喜こもごもなのでありました。
だから「iPhone 5sなら何でもいいじゃん」という視点で見れば
「売れ残った」的感想になるし、
「自分が欲しい色・容量じゃないとイヤ」という視点で見れば(ユーザーからすればこっちでしょう。64GB狙いなのに在庫が16GBのみだったら予約に切り替えるもの)
「在庫が少なかった」な感想になるだけでしょう。

新宿で朝ご飯食べて、昼前に帰宅。
iPhone 5sをMacにつないで「復元」をかけて(これでiPhone 5で使ってた環境がそのまま5sにはいる)、こいつは時間がかかるので、寝る。

18時頃目が覚めると、
三井さんから、二子玉川でiPhone 5s購入者でAir Drop大会するから来ないかとお誘い。
1時間ほど遅れて、自転車で二子玉川のLINE(ってワインのお店)へ。

AirDropって面白いわ。要するにその場にいる人に写真やurlや動画をやりとりできる
機能なのだけど、けっこう便利。
その場でiPhoneで撮った写真は全員のiPhoneにおさまったのでありました。
ゴールドのiPhoneとリアルシャンパンゴールド
いやあ、真っ昼間に6時間も寝たりしたけど、長い1日でありました。
さすがに徹夜で並ぶのは
もうなしだな。
今回は、知り合いがふたり増えてかなり楽しかったけど。
早朝に、
オープニングイベントをやらない
大きめ量販店(=列があまり伸びない割に在庫はちゃんとある)か
そこそこ規模が大きなキャリアのショップへ行くのが一番よいかと思う。

それにしても旗艦店に行列を作らせてイベントっていつまで続けるんでしょうねえ。
テレビ局が取材に来なくなるまでやるんかねえ。
いい加減倦んでおります。



2013/09/19

iOS7にするとカメラ機能がけっこう変わります

iOS7にして、なんか遅いなと思ったら一晩寝る。
起きたら写真のサムネイルもちゃんとできてて
サクサク動くし、写真もプチサムネイルがびっしり並ぶしで
なかなか快適。

で、iOS7(とレビュー用のカメラ)を抱えて
近所の公園で作例やスクリーンショットなどを撮りまくって
ロカンダ世田谷で昼飯食って帰宅。
iOS7のカメラ機能かなり見た目と使い勝手が変わってる。
概ねよい方向に。
詳しくは↓の記事をどうぞ。

ITMediaのiPhoneカメラ講座にiOS7のカメラがこう変わったって話を書いてメールし、
荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第26回 iOS7でカメラ機能のどこが変わったか - ITmedia Mobile

さすが急ぎのネタだけあって、原稿を送ったらその日の夕方には掲載されてました。
編集部の仕事、はや!

続いて、ascii.jpに猫連載を書く。

さらに明日のiPhone5s購入に備え、
iPhone5のバックアップを(普段はiCloudだけど)、ローカルにとっておく。
復元するときその方がはやいから。
バックアップ時に
「iPhoneのバックアップを暗号化」しておくのがポイント。
バックアップに時間はかかるけど、これをやっておくと、
復元時にパスワードの再入力などが不要になる。
LINEの人も必須。そうすると各種データがスムーズに移行できる。

仕事しつつ、ずっと明日のiPhone 5s発売に関する情報をチェック。
発売は20日午前8時なのだ。
できれば20日中に手に入れたい。

アップルストア銀座は行列のメッカなので
ほっとくと400人は行きそうな感じで
ここに並ぶという選択肢はなし。
確実に希望の色は手に入るだろうけど、時間はかかる。
テレビ局の取材が入るような各キャリアの旗艦店や
各量販店の大型店舗(アキバヨドバシとか)は
タマはたくさん用意されるだろうが、その分行列も長くなるはずで却下。

あれこれの噂や、
ヨドバシがWebに上げてくれた各キャリア各色の在庫状況
(台数は書かれないけど、ドコモはスペースグレイ以外ダメ、など○×くらいはわかる)
をチェックすると
どうも今回のiPhone 5sは初期出荷が非常に少なく(特に色によっては大変)、
欲しい色と容量がはっきりしてる人は大きな店に並ばないとダメっぽいという
雰囲気がただよう。

キャリアはソフトバンクで、シルバーかゴールドの64GB。
大きな店では、シルバー品薄、ゴールド人気、グレイは潤沢、という空気が流れてる。


あれこれ様子を見て、購入は「夜の時点で行列がまだできてなくて、当日の在庫が多そうな新宿のヨドバシ」で「64金」を狙うことに決定。

この様子なら、明日朝の始発で行っても買えそうだなと思ってると、
新宿ヨドバシにキャリア別行列ができたというツイートを発見。
う。22時半の時点で7〜8人でも、終電までに人が増えることを考えると
夜のうちに並んでおかないと64金はむずかしい、
グレイの64なら翌朝でも大丈夫そうという感じになる、
ええい、どうせなら「64金狙いだ!」と、だっと着替え、
23時半に家を飛び出て新宿行きの電車に乗るのだった。

さて吉と出るか凶と出るか。

2013/09/18

iOS7がきた!

ITMediaの連載(撮影術)を書きあげてゆっくりiOS7を待つつもりが、
けっきょく書き上がったのが午前2時過ぎでiOS7まつりに出遅れました。
(日本時間で19日午前2時から配布がはじまったのだ)
とほほ。
出遅れると、サーバーが混んでる中、必死にリトライが必要になったりするのよね。
サーバーが混んでるだけです
で、iOS7アップデートのまとめ

1) OSアップデート前に、アプリを全部アップデートする。
 これ大事。iOS7にすると不具合の出るアプリもあるらしいし。
2) ローカルにフルバックアップをとっておく。何かあったとき復元できるように
3) アップデートする
 最初、MacとUSBでつないで(バックアップをとるときつないだついで)iTunesからアップデートしようと、まずiTunesを最新バージョンにアップデート。
 続いてiOSをアップデートしたら、iOS6.1.4が最新です、っていわれた。
 まだこちらには降りてきてないらしい。Twitterでなげいたら、iPhone本体からやった方が早いといわれた。
 iPhone本体からやろうとするとエラーが出るのだけど、まあ混雑してるだけだろうから、しつこくリトライしてたらはじまった。


 で、待つ。ダウンロードが終わっても、そのあとでアップデートの準備とか、実際のアップデートでかなり時間がかかるので、待つ。
 みなさん1時間近くかかっているようで、わたしも同様。

 無事iOS7になり、おおおーー、なんか未来っぽいぞーと。
LTEが4Gになってるよ(auはLTEのままらしい。じゃあ、docomoはXi?)


iOS7ですよ

 iOS7化当初は動きが重いので、寝る。
 バックグラウンドでインデックスを作ったり写真のサムネイルを作ったり、あれこれ最初の処理をしてるためで、寝て起きれば快適になるでしょう。
 ふふふふ。
 残る問題は、iPhone 5sだ。
 今回は数が少ないので並んでも初日入手はムリって噂もちらほらあるんだよなあ。

2013/09/17

ナウシカの飛行具、作ってみた、を寝床で読んでみた

某県某社に車に乗せられて某県某社まで連れてかれて
何人も開発者などがいらっしゃる前で
いろいろ提案したり思いついたことをしゃべるという
緊張するお仕事の日。
いろいろしゃべったけど、
実現するといいなあ。

夜、GX7のレビューを書くべく
ブツ撮りした写真を整理し、作例を整理し
本文に手をつけたところで眠くなったので布団にはいり、
枕元にあった本を手にして……面白くて最後まで読んじゃって
けっきょく寝損ねたというとほほ。

読みやすくて面白かったのだもの。
八谷さんの「ナウシカの飛行具、作ってみた」。
八谷さんというのはポストペット作った人で、
メディア・アーティストで、
ポストペットのとき、真鍋さんや幸喜さんも一緒に何度か取材でお会いしてるのだけど、
あれは面白かったなあ。

その後、八谷さんは、エア・ボードなど(世田谷美術館でエア・ボードの実演したとき聞いたジェットエンジン音を思い出した)、
わたしの守備範囲を越えたことをなさってたので
それ以来お会いしてないのだけれども、
この本を読んだら、
ポストペット・エアボード・OpenSkyといった
八谷さんの一連の作品がきれいにつながって
腑に落ちたのでありました。

この本が面白いのは、
メーヴェ的な飛行具がジェットエンジンで空を飛ぶまでの10年間を
克明に淡々とわかりやすく記述してくれてること。
一朝一夕でできたわけじゃないんだな感満載で、
アイデアを形にするというのはこれだけ大変で準備がいることなんだと、
作るだけじゃなくて、自分で運転して飛ぶために
ハンググライダーの講習も受けてるし、
ジェットエンジンを探し回って買い付けてるし、
諸手続も当然必要だし、
全部自分でやろうとせず、いろんな人の協力を仰いでるし、
アーティストが作品を作るにはお金がかかるのだけれども、
そのお金の話もきちんとしてる。
その回収に至るまで。
ある意味、生々しいんだけど、リアリティがあって
作品を作る重みが伝わってくる。
そこがいい。
八谷さんを取材して文章におこしたいがやさんは大変だったみたいだけど。

あさりよしとおさんの漫画もいい感じで解説してくれてる。


そういえば、その飛行具の実物をまだ見たことがないので
展示してる間に行かねばとは思っているのだった……って
今調べたら、9月16日で展示が終わってるじゃん>アーツ千代田
がーん。あほだ。

2013/09/16

ハードディスクが壊れたり、Macをメンテしたり、富士山みたり

まあとりあえず台風なので
部屋の片付けをば。いろいろ捨てたらちょっと片付いた。

台風一家ボー・フー・ウーが駆け足で通り抜けたおかげで
富士山がきれいに見えた。すばらしい。
Mt.Fuji
久々に見た富士山。幻想的でよいわ。
続いてMacのメンテ。
先日内蔵HDDを交換して構成を変えてから
本格的なバックアップ取ってなかったので。

まずメンテ。

1)ディスクユーティリティでアクセス権の修復をする。
2)電源を落とし、shiftを押しながら起動。
 アップルマークが出たら指を離し、プログレスバーとにらめっこ。
 これでSafeモードで起動する。
 Safeモードで起動させると、起動時に内部のあれこれをOSが掃除してくれるので
 簡単なメンテによい。
 そのあと普通に再起動すればOk。
3)その他気になったら、HDDの検証。

続いて、HDDのバックアップ。
内蔵HDDの構成が変わったので
バックアップ側もあれこれといじってバックアップし直し。
これで一安心。

続いてハードディスクが壊れた件。

夜、スカパーで台風クラブを放送するというので録画しようと
予約作業を開始するも、HDDがなかなか認識されない。
スカパー! HDチューナーとLANでつながってる録画用のNASを
認識はするものの、中味が見えてないのだ。
あちゃ。
ここには録画しただけで見てない古いテレビ番組や(ウルトラマンとかウルトラセブンとか大追跡とか)、大量のサッカーの試合や自転車ロードレースや、何よりシャーロック シーズン2がはいっているのだ。
前回シャーロックシーズン2を再生したとき、時々再生が止まることがあったが
あれが前兆だったか。
HDDを再起動すると、内蔵ディスクを認識できないというアラートが出ておわり。
ドライブがイカれたらしい。購入して3年半。うーむ。思ったより短かったな。

まあ録画したものは諦めるとして、
次にどうするか、だ。
またアイ・オー・データのスカパー!対応NASを買うか、
思い切って、スカパー!HD チューナーとLANでつながる
BDレコーダーにするか。

アイ・オー・データのにすると2万円弱で買えるけど、
HDDだけなのでこの先ちと不安。
BDレコーダーにするとBDにも焼けるので安心だし地デジの録画もできるので
便利だけど、ちと高い(6〜7万円くらい)。
うーむ。どうするか。
金はないぞ。何しろこの秋は何10万円分買い物することになってるのだ。
さてどうするのがよいか?

わたし的には「録画なんてしない。JリーグはスカパーオンデマンドでOk。シャーロックも台風クラブもiTunesStoreにあるから問題なし」ってところで手を打ってもいいんだけど、
(これが一番金かからん)
妻的には録画機器が欲しいみたいだしなあ。

どうしましょ。
で結局台風クラブは、最初の20分ほど見て、寝る。
まあ何度も見てる映画だし。

これ、台風が来たときのワクワク感と台風による狂気の増幅を、
台風が来て中学校に取り残された生徒たちでスコーンと描いた名作。
三浦友和のダメ教師っぷりが最高。

2013/09/15

台風前日は焼きそばが売り切れる、ほか

台風の日に相応しい、
コンデジ90機種くらいにひたすら寸評をつけまくるという楽しいお仕事をしてメール。
さらにMacPeopleにQXの紹介記事を書いてメール。

朝、雨が降ったと思ったら、晴れ間が見えてきて、
いったい天気予報はどうなってるんだと思ったら、「雨ときどき晴れ」だった。
あってるじゃん。

まあそれはそれとして、
暴風雨系の自然災害があると、
地形によって被害が大きかったり小さかったりするわけで、
特に水害が起こりやすい地域ってある程度決まってる。
そのたびに誰かが「災害が起こりやすい場所は地名でわかる」と
いうんだけれども、
大事なのは「古い地名」でないと意味が無いということ。
どっかに「世田谷は谷とついてるから谷地であぶない」と
書いてあったのを先日目にしたのだけど、
えっと、世田谷区の世田谷(区役所があるあたり)はですね、
元々の「世田谷」とは場所が違うといわれております。
「瀬田」って地名があって、そのあたりの谷地が「世田谷」の元で、
今の場所(世田谷城址や区役所のあたり)が世田谷と呼ばれるようになったのは
中世の頃じゃないかと。
よって、「世田谷」は「谷」だというのは間違いなのですよ。

昭和にできた地名だともっとわやくちゃで、
「自由が丘」は「丘」なのかというと、
地名の語源となった「自由が丘学園」は確かに丘にあるけど、
「自由が丘駅」があるのは谷地。
つまり「自由が丘」という地名に高台も低地も含まれてるのだ。

江戸時代までは地形をベースにした細かい地名がたくさんあったのだけど、
明治以降に地名がどんどん統合されてひとつの地名が広い範囲を示すようになり、
さらに
縁起のいい名前(瑞祥地名というらしい)にしようなんてことが起きたりして
今の地名ってアテにならなくなってるのだ。
特に低地を表す地名は嫌われるので隠したがる。

たとえば「希望ヶ丘」って団地が世田谷にあるんだけど、
希望ヶ丘団地の多くは川沿い(今は暗渠)にあって谷地なのだ。
その証拠に、昔は「葭根」といった。
葭は湿地に生える草であるから、もろ「湿地帯」の地名である。
よって、地名を見て住む場所を決めようなんて思う人は
明治以前の地名を調べないと意味がないわけです。
古い地名はバス停や公園名などに残ってたりするのでそれも参考になります。
古い地名は面白いですよ。
また、川や川の跡は当然少し低い場所なので、実際に現地へいって起伏をチェックすると
そこが川沿いなのか、川が削った台地なのかは簡単にわかります。

夜、雨が上がった隙に近所のスーパーに買い物に行ったら
なぜか焼きそばコーナーがすっからかんだった。
わたしも焼きそばを買いに行った(最後のひとつをゲットした)
のでわかったのだけど
日曜日の昼ご飯は焼きそばにしようと思うのかね。
不思議だ。


2013/09/14

SLに乗って聖地巡礼(ちがう)

ほんとは明日の予定だったのだけど、
台風で大雨、ってな予報で、これやまずいってんで
1日前倒し。昨日の疲れもとれてないのに
朝早くから電車に乗って熊谷へ。

秩父鉄道改札へ行くと、あと2分で出発ですといわれ
せっかくだから乗ろうかとあわてて整理券を買って飛び乗る。
新宿から湘南新宿ラインで熊谷まで行くとなると
ちょうどSLが出る数分前に着くのよね。

SLは当初の予定にはなかったのだけど、間に合うのなら乗っちゃえ、ってことで
初SL体験。
iPhone5
重そうに動き出すのがおもしろいわ。

今日はまあ、E-M1の作例を撮る、というのは副次的な産物で
主目的は行楽。
目的地は長瀞と秩父。

長瀞駅についたらその足でライン下り。お約束のコース。行楽だから。
昼飯はそば。それもお約束。
しばらく散歩して、かき氷。それもお約束。

だがしかし、八幡屋というお店で食ったかき氷は大当たりでしたですよ。
和三盆糖と抹茶という氷を頼んでみたら、
出てきたのは、なーんもかかってない巨大な真っ白のかき氷。
「どうやって食べればよいのでしょうか?」と顔が小さな店員さんに尋ねると、
まず、和三盆糖を匙でかけて食べて下さい。
シロップと違ってかけても氷が溶けないので
ふわふわのまま味わえます。
その後で抹茶と和三盆のシロップをかけてください、とのこと。

これが美味。氷は氷で旨いし、
きめこまかい和三盆糖はほどよい甘さで、
氷をひきたててくれる。
ムリに並んで有名店で食べなくても、こういう大当たりの店はあるのだ。
すばらしい。今年一番のかき氷でありました。

E-M1
店の前に猫がいたのでしばし戯れ、
電車に乗って秩父へ。
秩父駅についたら、ちょうど朝乗ったSLが折り返して戻ってくるところで
超ラッキー。
E-M5
秩父駅を出る。
2年前に秩父で「猫街マップ」なるものを入手したと
スキャンした画像を送ってくれた友だちがいたのである。
それが欲しいなと思うが駅前に観光案内所がない。
秩父の観光物産館(だか)の人に画像を見せたら、
それはないけど巡礼マップならあります、といって地図をくれた。
秩父札所めぐりのマップかと思ったら、
「あの花」巡礼マップだった。なんなんだー。

いや、秩父がなんかのアニメの舞台になって街ぐるみであれこれやってるとは聞いていたけど、こういうのも用意されてるのね。

秩父神社参拝に行くと、
いきなり巡礼の人々がたくさんいて、こんな絵馬が大量に。
iPhone5
すげー。

秩父神社は知々夫国の総鎮守で、その初代国造知々夫彦命などを祀る。
延喜式神名帳にも名のある古い神社。崇神天皇まで遡るかはアレとして。

左甚五郎の彫刻はみもの。

神社を出たら、西武秩父駅まで猫と古い街を味わいながら散歩。
2匹しか出会えなかったけど。
E-M5
西武秩父からレッドアロー号で帰還。
前回の長瀞行きと、秩父散策した以外はまったく同じパターンだったな。
新宿→湘南新宿ライン→秩父鉄道→長瀞→秩父鉄道→秩父→西武秩父→レッドアロー


今日の機材。
iPhone5
E-M1について詳しくはいずれレビューで。

2013/09/13

爽やかな秋のロケ……のはずが、めちゃ暑かった

多摩川近くのでかい公園でITMedia撮影術のロケ。
モデルはオスカーの松永さんふたたび。
混沌の屋形風呂: 元閃光少女と鎌倉で
前回は雨交じりで苦労したので
今回は(媒体が違うけど)リベンジ的な感じで
晴れてくれよと祈りつつ……
だがしかし、
メチャ暑い。
気温もさることながら、台風のせいか湿度が高くて
体力と集中力を奪われました。
陽射しってそれだけでいろいろと奪ってくれます。
秋だというのにぐはっ

この公園、
作例撮りのために何度も訪れてたんだけど、
やっぱ被写体がいると違いますな。

だんだんとテンションが上がってきて表情も柔らかくなって
いい感じの楽しい撮影となり、
頭の中で狙ってたイメージは撮れたんだけど
あとで見返すと、
もっと思い切り引いた絵も撮っておくんだったと思うことしきり。
修行がたりません。
暑かったからということにしておきます。台風のせいです。
ともあれ、いつもの撮影術とはちょっと違った雰囲気の写真にはなったかと。

帰宅後、疲れ切ったのでバタンと寝たいところだったが、
夜、近所の店で日本カメラ編集者と待ち合わせて
ブツ(オリンパスのアレです。E-M1)の受け取りと打ち合わせ。


2013/09/12

QX100にはマンフロットのPIXIがよく似合う

家にこもって仕事に没頭する日。
ascii.jpに猫連載を書いてメールし、
家電批評の遅れてた原稿を書いてメールし、
さらに、ITMediaにQX10/100のレビューを書いてメールする。
ぷはー。いっぱい原稿書いたよ。

いやあ、QXは面白いっすよ。やっぱ面白い。
発売は10月25日。

QX100にはマンフロットのPIXIが似合う
思えば、QV-10を買ったのが1995年3月。
こんなもの買う好き者はそんなにいないだろうと思ってヨドバシへ行ったら、
同じものを買いに来た大学時代の助手の先生にばったりあっておかしかった。
で、在庫はなくて、予約したのだった。

あれから18年。
いや、QX10という名前を観てQV-10を思い出しただけで、
買うのは多分、QX100の方ですが。

QV-10って、写真をひとつ自由にしたんですよ。
回転するモニタ(というかレンズ)で、
撮影スタイルを自由にした。
ファインダーを覗いて「写真は目の高さで撮るモノ」という呪縛から解放してくれた。
しかも、180度回せば自分撮りもできた。今思えば画期的。

QXはさらに写真を自由にするんです。
それが楽しい。
写真はきちんとファインダーを覗いて撮らないとダメ、といってる人もおりますが、
単に、
きちんとファインダーを覗いて集中して撮るべき写真と、
フリーダムに撮った方が面白い写真があるってだけです。
そこに貴賤はありません。

2013/09/11

並ぶの飽きたんですが

今日中に発送しなければならない機材が2つあるので
ひたすらブツ撮り。
延々とブツ撮りして
あれこれまとめて発送。
朝までかかって、FZ70のレビューを書いてメールする。
近所の猫。iPhone5
iPhone 3Gで行列ができたのが2007年。
そろそろ並ぶのは倦んでるんだが、
初日(じゃなくてもいいけど、発売から2〜3日中)に入手して原稿書かねばなんだよなあ。
iPhone 5cは予約できるけど5sはできないそうで、
また大勢並ぶんだろうか。
うーむ。

OM-DとiPhone(とQXとTHETA)を買ったら秋は大赤字だー

9月10日から11日にかけて大ネタが2つ発表されたのでまとめて。

○オリンパスからOM-Dの上位モデルが出た

昼間、オリンパスからE-M1が発表された。
買う……たぶん買う。
E-M5で不満だった点が2つ解消されてるし、
Wi-Fiもついたし、グリップもしっかりしたし、
E-M5は「趣味のOM-D」だとすれば←デザイン的にそうだもんね
E-M1は「実用のOM-D」といってよいかと思う。
M1の方がお高いんだけど、それもけっこう高いんだけれども(M5の1.5倍!)
マイクロフォーサーズは毒をくらわば皿まで、な気分になってるので
行きます。たぶん。
すっかりメインカメラだし。

もちろん、12-40mm F2.8のレンズキットで。
このレンズ、パナの12-35mmよりちょいとでかくて重いのだが、
・望遠側が少しのび太
・最短撮影距離が全域で20cmとマクロレンズ的に使える
という2点がとてもうれしいのだ。
常用ズームで実用上差し支えない距離まで寄れるってめちゃ大事。
パナの12-35mmで顕著な色収差がないといいなあ。

使ってみないとわかんないことは多々あれど、
これはいっちゃうべきかなと。今年はカメラをほとんど買ってないし(Powershot Nだけだ)。

まあそんなわけで、E-M5は併売されるので、
趣味のデジタル一眼としては、E-M5を選ぶのは手。
なんかさ、ハイフンいらないよね。EM1とEM5でいいじゃん……。



○アップルからiPhone5cと5sが出た

深夜はアップル。
gizmodoの英語版とTwitterで情報を得ながら。
5cは5colorのc……とはいわんけど、
5色でしたねえ。扇形に並べてぐるぐるまわって、
Rainbow~~というCMみたいです。
誰かフェイクで作るに違いない(笑)。

5cは16GBと32GB。

上位機にあたる5sは16と32と64GB。

いたるとこでニュースになってるのでさくっと感想を

・iPadは出なかった!:まあ時期をずらして出るとは思うけど、残念。おサイフ的にはちょっと助かった。

・iWatchも出なかった!:まあ他社のように、ゴツくて「70年代に夢想した未来」レベルのレトロフューチャーな製品を出されてもアレなので、待ちます。

・5cのデザインはよさそう。ちょっとでかいけど、あの色はいいわ。
 でも32GB止まりなので却下

・5sはまあリーク情報通りなので特に驚きはないが、

良い点
 カメラが進化した!:撮像素子がほんの少しでかくなり(画素サイズが1.5μmといってた。ちなみに、デカピクセルのhtc j oneは2μmなのでそこまではでかくない)、120fpsのハイスピード動画を720pで撮影でき、その他もろもろ、これは使ってみなければなりますまい。
 指紋認証がついた!:これ、起動時のパスコード代わりのみならず、どうもStoreでの購入時などアプリからも使えるらしい。これはよい。
 M7チップがのっかった!:何やらこいつは各種センサーをたばねるチップで面白いことができそう。開発しているであろうウェアラブルでライフログなアイテムとの連携も期待できるかもしれない。

悪い点
 NFCが搭載されなかった:がーん。欲しかったな、NFC。Felicaなしでもいいから。
 64GBどまりだった:ぎょわーん。これが一番つらいわ。

という感じで。

正直、64GBでは足りないのです。iPhone5は64GB版を1年使ったけど、だいたい先月あたりで足りなくなり、マメにあれこれ消さねばならないハメに。
つまり、64GBでは1年持たないのだ。
まあ一番食ってるのは写真なんだけど、ゲームとか電子書籍とか音楽とか東京時層地図とかいろいろはいっているわけで、
今回は128GB版がくると思ったのになあ。
さらにソニーのQXなんて買ったらよけい圧迫するんだもの。
かといって、マメに古い写真から消していくとか、そういう管理しながら使うのってiPhoneっぽくないし。

でもまあ、買うのはiPhone5sの方かな。
多くの人がiPhone5cに流れて、5sは並ばないでさくっと買えればいいなあ。
ムリかなあ。

そういえばドコモがはじめてiPhoneを扱うなあ、
SBMとauが通ったお約束(トラフィックが多すぎて販売システムがダウン)を逃れることはできるかなあ、
ドコモからiPhoneが出たら買う、と豪語してた人たちはちゃんと買うかなあ
いずれにせよ、面白いことになりそうです。

まあ全体的に時間も短く、
順当といえば順当な内容で、
期待しすぎる人や斜にかまえたい人はあれこれいうだろうけど、
斜に構えるのがクールだった時代ってもう終わってると思うよ。わたしゃ。


9月18日になったら今のiPhone5をiOS7にアップデートし、
9月20日は朝から並ぶ……うーむ、並んだり予約したりして買う文化がないので毎年けっこうストレスなんだが、しょうがないか。



2013/09/10

消えた写真を発掘した話

西日暮里で待ち合わせて、
諏方神社→谷中→上野と尾根道を歩きながら作例撮り。
西日暮里の人工谷っぷりはいつみても面白い。ホームが真ん中にあるのを含め。
谷中から谷中銀座。この時間、猫は隠れてるので探す
上野東照宮。やっと修復が完了してくれた。公開は来月からだっけ?
でまあ帰宅してあれこれ作業して、
写真をMacに吸い上げる段になって超トラブル発生。
いやあビビりましたです。

・DATA RESCUEはえらい!

GX7から取り出したSDカードをMacProに突っ込むと、
Apertureが読み込みモードになり、サムネイルが表示されるのである。
で、どう見ても「16時以降に撮影した写真」しか出てこないのだ。
え?
え?
Finderからフォルダーをチェックしても、確かに16時過ぎの写真しかない。
えっと、メディアにある各ファイルの日時をチェックした結果、
16時前くらいの時点で、フォーマットされてるっぽいのだ。
えーーーっ
フォーマットした覚えなんてないぞ。何があったんだよおい。
昼間に真面目に撮った作例がワヤじゃん。

でもそこで慌ててはいけません。
その気になればなんとかなるもんです。

おもむろに、昔ダウンロード購入した「データレスキュー2」(DATA RESCUE II)を立ち上げ、中味をスキャンするのだ。
(注:現行バージョンはデータレスキュー3であります)

メディアのフォーマットって、ファイルの管理領域を消してるだけで、個々のデータ自体はいじらないのだ。だから新しく他のデータでそこを上書きしない限り、かろうじて、0と1のビット列として残ってるのである。
データレスキューはそのビット列を解析して、ファイルを復活させてくれるのだ。
管理領域が消えてるからファイル名は復元できないけど、それ以外は、うまくいけば復活できる。
そして、うまくいったのである。
ファイル名はダメだけど中味はOkでした
中から、数日前に撮った写真の残骸とともに、
昼間に撮った写真も発掘。
ふはー。全部掘り起こせたかどうかはわからないけど、まあ、撮った記憶にある写真はほぼ復活した感じ。
よかったー。それにしても、はじめての現象だ。
どんな操作ミスをしたらフォーマットなんてしちゃうんだ? なぞすぎ。

というわけで、
トラブったら、データ復旧ソフトを試してみるです。
数年に1度のペースで助けられております。お勧めです。ちと高いけど、背に腹はかえられません。
ありがとう、データレスキュー。
これで安心して深夜のiPhone発表に備えられます




2013/09/09

「鎌倉ものがたり」はフラットでダイバーシティで面白い

延々とITMediaの新サイトの原稿を書く。なんとか書き上げてメール。
一昨日、田谷の洞窟へ行って以来、
「最近、鎌倉ものがたりの新刊チェックしてないな」とAmazonをみたら、
3冊も買ってないのがあったので注文。
今日届いたので読む。
やっぱ面白いわ、これ。
何が面白いんだろう。うーむ。

・鎌倉ものがたりは禅である

って今思いついた。
一切合切を差別してないところが禅っぽい。
彼岸と此岸を差別してないというか、
「都会で自殺する若者が増えている」ことも「傘がない」ことも同じというか、
「有漏路より無漏路へ帰る一休み」というか、

人と魔物も扱いは同じというか、
精巧なトリックも魔物の魔術によるトリックも扱いが同じというか、
そんな境地が読んでてたまらんのである。

そうそう、鎌倉ものがたりによると、
鎌倉には多くの魔物が住んでいて、魔物と人間が共存する希有な都市なのだ。
(でも地元の人以外は魔物がいるなんて知らない)

・鎌倉ものがたりはおおらかである

29巻に主人公の奥さんである亜紀子が突然1週間のタイムスリップに巻き込まれるという話がある。で、その話のオチがすごいのだ。
「……タイムスリップさせた謎の力の正体は結局わからなかったけど……
 鎌倉ではこのような不思議な出来事が時々起こるのである」
っておい(笑)。
まあそういうわけで、このものがたりでは不思議な現象が始終起こるのだが、
だいたいにして、こんな感じである。
このおおらかさがたまらんのである。

主人公は推理作家で事件に巻き込まれてはしれっと解決するんだけど
たまに主人公が出てこない話がある。
そういうときは、最後のコマの通行人で主人公夫婦が歩いてたりすれば
Okである。

いやあたまらん。

・鎌倉ものがたりはフラットでダイバーシティである

ちょっとイマドキのカタカナを使ってみました。
フラットでダイバーシティなんですよ、おくさま。

そんな感じなので、
推理ものでありSFものであり格闘ものであり魔界ものであり
結局のところ、西岸良平ワールドそのものなのだ。

2013/09/08

シャーロックとシャーロック シーズン2が iTunesStore に字幕版であった!

妻が「Qがつくデジカメってヘンなのが多いの? QV-10とかPENTAX Qとか……」という。確かにそうかも。COOLPIX SQってのもあったしな。あれもヘンだった。
どっかでネタにしよう(笑)。

昨日の疲れが思ったより残っててぼーっとしつつ、
FZ70のブツ撮りをしてISO感度別作例を撮ったりして発送。
大雨。
HDDに録画してあった「シャーロック シーズン2」字幕版の#1を観る。
なんか調子が悪くてときどき映像が止まる。うーむ。くやしい。
と思ったら、
iTunes Storeに字幕版があった。AppleTVを使ってこれで観ればいいんじゃないか!
よしそうしよう。買うと高いのでレンタルで……。
これは面白い。特にハイテク機器系の演出がうまい。

夜はITMedia関連のデジタル一眼に延々とコメントをつけつづけるという楽しいお仕事……なるも半分ほど書いたとこでダウン。


2013/09/07

[古道散歩] 鎌倉から、鎌倉古道中道を歩いて最後は田谷の洞窟へ

地図&散歩好きのともだちと相模国の古道を歩く日。
目的は鎌倉古道中道を経由しての田谷の洞窟。

・KingGPSでログを取る

ハンディGPSを忘れたので、
鎌倉駅を降りたら、iPhoneのKingGPSを起動する。
GPSログをとれるアプリはいくつもあるけど、
わたしがよく使うのはKingGPS。
KingGPS
位置情報取得間隔を最短3秒から指定できるし、
もちろんバックグラウンドでも働くし
とったログをKMLでもgpxでもtcxでもnmeaでも、好きな形式で
「Dropbox」に書きだしてくれるがすばらしい。
書き出し機能の充実がこのアプリの秀逸な点で
様々な方法が用意されているが、
わたしは「dropbox」に吐き出して貰うのが一番うれしいのである。

ログを取り終えたらDropboxにgpx形式で書き出しておき、
帰宅したらおもむろにGoogleMapを開いて、マイマップから新しい地図を作成し
(今、GoogleMapは新マップに移行中で、新マップだとGPSログの読み込みはできないので注意。新GoogleMapの気に入らないところについてはいつかまとめます。

で、注釈をつけたのがこれ。


より大きな地図で 鎌倉から田谷へ散歩 を表示

歩いたルートそのままである。いやあ、GPSログアプリって便利だわ。

・鎌倉駅から田谷の洞窟へ

鎌倉駅西口を出て、市役所前の交差点から南北(正確には北北東から南南西へって感じか)に伸びる道がある。今小路である。これが古道である。

市役所前交差点の少し南には、鎌倉郡の郡衙があったと比定されており、
平安時代にはあった古道なのだ。平安時代の鎌倉はこのあたりが中心だったのだ。

今小路を北に向かうと、右手に巽神社、やがて左手に寿福寺。
寿福寺は、源義朝(頼朝の父。源氏の棟梁だったが、平清盛との戦いに敗れて死んだ)の旧邸が合った場所に建てられたと伝わる。鎌倉五山のひとつ。
その頃から鎌倉は源氏の東国の拠点だったのですな。


明治初期の地図だとそのあたりよくわかる。
TimeToursより
TimeToursってアプリは主に古写真を楽しむものなんだけど、
実は関東地方の明治前期の地図も参照できるようになってて、
西はだいたい藤沢の手前(鎌倉はギリギリ入ってる感じ)まで見られるのだ。
東京時層地図は23区だけだからね。
というわけで欠かせません。
TimeTours

で、寿福寺裏手には源氏山。
その麓の崖に、崖をくりぬいた墓「やぐら」がたくさんある。
北条政子と源実朝の墓と伝わるやぐらはそのひとつ。
寿福寺には入れないけど、
その奥の墓地ややぐらは大丈夫なのでぐるっと回っていってみるとよし。
古の鎌倉はこんなだったのだなあ、この山に囲まれた土地が鎌倉なのだなあ
ってことを実感できて楽しい。
源氏山とその斜面にあるやぐら群

元に道に戻って踏切を渡る。
ここで踏切を渡ってすぐ狭い路地を左折。
古道に忠実に歩くとこうなるのだ。

北に向かい、丁字路を左に曲がり、線路の前で右。
明治の地図を見るとわかるとおり、もともとクランク状なのであった。

道なりに進むと、「扇谷上杉氏」の屋敷跡の碑がある。
扇谷上杉氏の本拠はここにあったのか、とちと感慨深い。
室町時代、上杉氏は関東管領であり、
山内上杉家と扇谷上杉氏が協力した揉めたりしながら関東地方を抑えていた。
江戸城を築城した太田道灌は扇谷上杉氏の家臣。

さらに進む。
右手にきれいなお堂におさめられた
岩船地蔵堂がある。
これが目印。

地蔵堂の前を右に曲がり、坂を少しずつ上っていくと
古い風情ある切通しにはいる。
ここが「亀ヶ谷坂」の切通し。
「鎌倉ものがたり」的には「猫王」がいるところ。
けっこう狭くて深く、舗装はされているものの自動車進入禁止(バイクはOk)なので
徒歩で越えるには丁度良い。
途中、六地蔵などもある。
亀ヶ谷坂の切通し

亀ヶ谷坂の切通しを越えると、鶴岡八幡宮と北鎌倉を結ぶ狭い幹線道路に出る。
これも古道であり、鎌倉古道。
北鎌倉駅方面に向かい、途中で昼飯を食い、
さらに北西へ歩く。

北鎌倉駅前をすぎ
さらに歩くとやがて小さな橋に出る。
「水堰橋」である。ここがポイント。
頼朝が軍勢を勢揃いさせた場所とも伝わる。
橋の手間を右斜めに入るのが「鎌倉街道中道」で
角に庚申塔も建っている。


鎌倉街道は「中世の鎌倉に向かう街道の総称」として江戸時代に作られた呼称。
だから京から鎌倉に向かう道も鎌倉街道であり、
鎌倉時代は幕府が、室町時代も鎌倉が東国の中心だったので、
そこから放射状に伸びてた古い道はみな「鎌倉街道」といえばそうなのだ。

その中で、特に東国にとって主要な道は「上道・中道・下道」の3本といわれてる。
中道は鎌倉から二子の渡しを渡り(たぶん。丸子の渡しとか平間の渡しとか矢口の渡しとかいう説もあるようでよくわからん。まあ鎌倉街道自体何本もあったのでどれも正解かもしれん)、
渋谷から高田馬場、雑司ヶ谷、赤羽を抜けて、岩淵の渡しで荒川を渡り、
今の栃木県、さらに奥州へとつながっていた。
いざというとき、奥州や下野国方面の御家人が鎌倉へ向かうための道だったのだ。

この鎌倉古道中道(なかつみち)、往古は鎌倉街道として賑わったろうに、
今や単なる生活道路になってていい感じ。
TimeToursより
上の明治初期の地図を見ると、成福寺(鎌倉時代開基の古刹)の上に前方後円墳みたいな形の小山がある。今はこの小山どうなってるんだろう。
と思ったら、こうなってた。

鎌倉名物「やぐら」がありました。さすが。

この道は車も少ないので、鎌倉っぽい地形や崖の洞穴や庚申塔や神社などを楽しみつつ
北上する。
途中、芝浦テクトロニクスだかの工場で道が途切れてるので迂回。
だがしかし、このまま歩くとどんどん田谷の洞窟から遠ざかる。
時計を見ると15時過ぎてる。
田谷の洞窟のような場所はだいたい午後4時でしまるんじゃないか
このままだと時間的にやばそう、
ってんで、途中で古道を捨て、真新しい幹線道路をひたすら西進。
面白そうな地形や神社があっても無視して進み、
なんとか田谷の交差点。

田谷の洞窟に辿り着いたとき16時を回っていたが、
実は拝観時間は16時半までで、ほっと一息ついたのでした。
帰りは大船までバスで。

・田谷の洞窟と鎌倉ものがたり

田谷の洞窟というのは真言宗「定泉寺」にある人工の洞窟。
いろいろと伝承はあるんだけど、
鎌倉時代に真言密教の修行のために掘られた洞窟ってのは
確かなようで、
瑜伽洞 - Wikipedia
 洞窟内は真っ暗かと思ったら、参拝客用にちゃんとところどころ照明はあるので問題なし。夏の洞窟内って外との気温差がでかいんだけど、かなり湿度が高いせいであまり寒さも感じない。
洞窟内は(順路に従えば問題ないけど)かなりの迷宮で上ったり下ったりがあって
自分が今どこにいるかさっぱりわからない上に
壁や天井に掘られたあれやこれやもあってお勧め。
ここは面白い!
撮影禁止なので洞窟内の写真はないけど。

で、洞窟内を歩いてると妙に既視感を感じる。
行ったことあるわけないし、そもそもこのあたりにくることなんてないし、
なんだろう、と訝しんでいたら、
月天の場所で思い出した。
鎌倉ものがたり(西岸良平)である。

帰宅して調べたら8巻に収録されてる第81話「秘蹟 田谷の洞窟」で
洞窟の様子が描かれていたのだ。
西岸良平だったかーーーっ。

鎌倉ものがたりを一通り読んでから鎌倉周辺散策をすると3倍くらい楽しめます。たぶん。
歩きながら「ここに妖怪が住んでて」とか「この切通しには猫王がいて」とかいいだしかねませんが、それもまたよし。
8巻は表紙がいきなり田谷の洞窟だし。kindle版もあるので、できれば1巻からどうぞ。