ひとつ大きな不満があるのだ。
ハイエンド系のコンパクトでそれなりの性能を持つものといえば
1/1.7インチセンサーモデルでも5万近くする。
コンデジにしては高いわな。
今の時代、5〜10万円のコンパクトを買う人、欲しい人、あるいはGRやX100に惹かれる人はどんなか。たぶん、中心は40〜60歳くらいである。あるいはそれ以上の定年道楽組を含めてもいい。
メーカーにユーザー層について尋ねたわけじゃないけど、
老舗カメラ雑誌(日本カメラやアサヒカメラ)の読者層をみるに、
当たらずとも遠からず。
少なくとも、同等価格帯の(つまりエントリーから中級)デジタル一眼に比べると年齢層は高いのだ(荻窪圭脳内調べ)。
そして、40代後半以上のおっさんといえば「老眼」がはじまるお年頃なのだ。
個人差があるけど、
50歳以上になるともうたいていが老眼なのだ(たぶん)。
もう一度いう。「老眼」である。
老眼になると近くのものにピントが合わなくなる。
液晶モニタがどれだけでかくなっても、そこでディテールを確認するのがつらいのだ。
近視の人はメガネを外し、そうじゃない人は老眼鏡をかけてモニタを確認するしかないのである。
これはなんともかったるい。
Nikon1 V2のEVF。左側に視度補正ダイヤルがある。 |
EVFもOVFもそうだけど、アイピースファインダーは、「視度補正」が可能なのだ。
視度補正ダイヤルで合わせておけば、近視だろうが老眼だろうが、
よほど酷くない限り、
きちんとピントがあった画をプレビューできる。
特にセンサーが大きなカメラだと被写界深度が浅いので
ピントの山の確認は重要で、
MF時もとても重要で、
EVFはそこを救えるのだ。
さくっとスナップを撮るときは背面モニタで、じっくり撮るときはEVFで。
まあわたしが普段OM-Dを使うのも似た理由であります。
だってわたしも「ローガン卿」だもの。
iPhoneでゲームするときはメガネをはずすもの。
なのに、APS-Cサイズ以上でEVF内蔵モデルといったら、フジのX100くらい。
オプションでEVFを付けられるモデルでも
RX1、XZ-2など僅かしかないのだ。
GRにはEVF対応して欲しかったわ。ほんと。
RX1とEVF |
高齢化社会まっただなかであるのになんということか。
高齢化社会を睨むとすれば、
多少大きくなっても、あるいは場所がないならモニタを少し小さくするか、内蔵フラッシュをはずしてでもEVF対応すべきなのである。
特に高齢化社会の方々はアイピースを覗いて撮るスタイル&光学ファインダーにノスタルジックなこだわりがあるのでシューにつける光学ファインダーでいいと思いがちだが、
アイレベルスタイルとデジタルの良さを両立するにはEVFに勝るものはない。
よって、高齢化社会という観点から、
ユーザーの年齢層が他よりぐっと高い(荻窪圭脳内調べ)
ハイエンドコンパクトやハイエンドミラーレス一眼には
EVFを搭載すべきなのだ。
というわけで、
ローガン卿による老眼対策としてのEVF搭載のすすめでした。
どんなもんでしょうかねえ。
2 件のコメント:
全くもって同感です(いきなりで失礼します)
このところ 1インチ前後のセンサーサイズのコンパクトデジカメを物色していたのですが あれこれ試していくうちにEVFは必須と感じるようになりました
年齢的なこともありますが「構えて眺める」のと「覗いて見つめる」のでは「写真を撮る」という行為に本質的な違いがあるように思うからです
スマホ世代にはファインダーは要らない。本体が大型化するだけの邪魔な存在。
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