2021/07/25

0725:さらにサイクルロードレースが素晴らしかった日

ワクチンを打った左の二の腕、上に上げるとちょっと痛いけど日常生活に支障が無いレベルでなんとも平和である。

で、今日は女子サイクルロードレースの日。

あ、と思ってNHKの五輪サイトにアクセスしたらもうレース中盤。

逃げ集団がかなり逃げてる。

で、女子選手ってよくわからないし英語の実況しかないしで、おお、逃げ切ったー、

もう全力使い果たした感じで倒れたー、を楽しんだのだけど、

あとでニュースを見たら、アマチュアの選手でオーストリアからはひとりだけの参加なのでチームも組めず、アクチュアルスタートからいきなり大逃げをかましてのゴールだという。

これはちゃんと見なければ……っといっても全部見返すのは時間的に無理なので

NHKの「見逃し配信」で重要なところだけチェックしつつ追う。

確かに是政橋を渡った途端に飛び出してるわ。

5人くらいの逃げ集団。

普通、プロがチームを組んで行うサイクルロードレースでは最初の逃げ集団はよほど有力な選手がいない限り容認される。

で、逃げ集団を追いかけるプロトンのコントロールはトップチームの仕事。今回はオランダとなる。

でもプロのロードレースと違うのは、国ごとに参加人数が異なり、チームとして走れるのは数カ国だけ。トップのオランダでも5人しかいない。

もうひとつ違うのは、選手が無線機を持てないこと。プロのレースなら無線を使って逐一トップとのタイム差や速度など細かい情報を得られるので、どこでスピードを上げてどこで吸収してって計算できる。オリンピックではそれはできない。

でも、いつものチームプレーをやろうとしたオランダ。

それに対して、ひとりだけで参加した無名のキーゼンホーファーはチームもないし、そもそもチームへの所属もしてない選手で、チームではなく個人プレーを選択。

しかも、途中で逃げ集団の中でアタックをしかけたあとは、ひとりタイムトライアル状態。

集団走行vsひとりタイムトライアル。

キーゼンホーファーはひとりタイムトライアル状態で最後までペース落ちないし、フォームもずっと変わらず、ただペダルを回し続けるのである。終始マイペースのひとり逃げ。

集団走行の怖さは本気でペースをあげるとめちゃ速くなることなんだけど。後続集団はなかなかペースが上がらない。バイクから先頭集団とのタイム差は教えて貰えてるはずだが、本気の追走にはなかなか入らず、ときどき誰かが飛び出しては吸収されルを繰り返してる。

普通なら、無理に追わなくても、先頭を交代しながら走れる追走集団のペースは上がるし、逃げは空気抵抗をひとりで受けてるからペースが落ちてきて結局集団に呑み込まれるのだけど、先頭のキーゼンホーファーのペースが安定していることもあってなかなか縮まらない。

そうこうしているうちに富士スピードウェイに入り、

後続集団は先頭集団から落ちていたふたりを吸収。

その時点で、それより前にはもういないと思ってしまったらしいのだ。

キーゼンホーファーが無名のアマチュア選手(でも、オリンピックに出られるくらいだからそれなりの実力はあるし、国内のタイムトライアルでの優勝経験はある)なのが幸いしたかもしれない。存在が忘れられてたのだ。

だからスピードは上がらず、集団から誰が飛び出すかに焦点が移ってる。

キーゼンホーファーは後ろがそんなことになってるとは思わず、ただ同じペースで走り続けるのである。

いやあ、世紀の大レースを見たわー。表彰台に上がる寸前までメガネしてたーとかどうでもいいことをチェックしつつ


そんなことばかりいってられないので仕事もする。

ascii.jpに猫連載を書いてメール。

さらに単行本の原稿をちょっと書く。





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