ascii.jpに猫連載を書いてメール。
夕方、成城学園前でクリームあんみつを食べながら
某な仕事の打合せ。
さて面白いことがはじまるとよいですな。
「応天の門」10巻の電子書籍が出てたのに気づいて購入。
これ、めちゃ面白い。
平安時代を舞台にした作品って
・貴族恋愛系←源氏物語や御伽草子系世界
・超現実系←陰陽師もの
が多かったんだけど、
応天の門は全然違う。その真逆。
百鬼が夜行し魑魅や魍魎が身近だった時代にあえて
才気煥発で妖怪変化を一切信じてない若き日の「菅原道真」を主人公にし、
その相棒として検非違使のトップにいる「在原業平」を配し、
怨霊にいっさい頼らず、
平安時代前期の京を描いてるのだ。
血族を天皇の後宮にいれて天皇の外戚になりつつ
裏で暗躍して
朝廷内の権力争いに勝利しつつある藤原氏を描きつつ
大人たちの世界を垣間見ながら
菅原道真が大人になっていく
という成長物語をひとつの軸に、
道真がその知識と頭脳を生かして
当時、魑魅魍魎妖怪変化百鬼夜行の仕業とされがちだった
事件を解決していくミステリー仕立ても楽しめるという
もう、
平安時代の京を(政治的な暗黒面も含めて)楽しむにもいいし
若き菅原道真が事件を解決していくさまを楽しむにもいいし、
在原業平の女好きっぷりを楽しむにもよいし
灰原薬の絵柄もクールでよい。
怨霊抜きの平安時代をぜひ。
タイトルの「応天の門」は
平安京の中央北の端にある「大内裏」のさらに中にある「朝堂院」にある「応天門」のこと。
866年に応天門が放火された「応天門の変」が有名で、
866年といえば菅原道真が21歳のときなので
「応天の門」も「応天門の変」に向かって物語が進んでいくんだろう。
すでに主要な登場人物、伴善男も藤原良房も藤原基経も源融も出てきてるし。
まあ、歴史は漫画で知ろうということで
平安時代前期は「応天の門」(歴史家の監修もついてるし)
戦国時代は「へうげもの」(をい)
江戸時代は「大奥」(をいをい)
江戸時代なら、杉浦日向子とみなもと太郎も忘れちゃいけないか。
そんな感じです。
0 件のコメント:
コメントを投稿