THETAの新製品発表会である。
登場したのはTHETA Z1。
簡単にいえば「こんなTHETAを待っていた!」だ。
でも、これ考えた人頭おかしい←ほめてます。
単純に考えて「我々はもっと高画質な画像が欲しい」んである。
1/2.3型センサーの画質ではつらい。
特に全天球画像は常に全体の「一部」だけを見ることになるので
常に「等倍で見ている」ようなものなのだ。
画質を上げるには「センサーをデカくすれば」いい。
単純である。
でも、センサーがでかいとその分レンズもでかくなきゃいけないわけで
そうするとボディが分厚くなり、スティック状というTHETAの良さがスポイルされる。
リコーはどうしたのか。
大きなセンサーを入れるために、センサーの場所を「レンズの真下」にした。
そうするとレンズなどに邪魔されずにセンサーを置ける。
そのために、レンズに入った光を3回屈曲させてるのだ。
おそろしや。
センサーを置くスペースを確保するために光を3回曲げたのである。
ムチャするよねえ。すごい精度が必要になるし。
だから価格も高くなったのだけど。
実物はこちら。
前後にあるレンズから入った光はプリズムで左右に振り分けられ、さらにプリズムで真下に曲げられ、さらにプリズムで内側に曲げられてセンサーに到達するのである。
レンズの下に2枚立てに入っているのがセンサーだ。
もう何がなんだか未来メカ。
で、1/2.3型から1型にセンサーサイズがアップしたことでクオリティはどうなったか。
こうなりました。
発表会でiPadで見せてもらった比較画像を撮影して拡大したもの。
もうディテールの描写力も暗部のノイズも全然違う。この差はでかい。
明らかに違う。
他にもいろいろと進化点はあるんだけど
まあぶっちゃけ
1型センサーを搭載して全天球写真をめちゃきれいにとれるTHETAって
思っていい。
素晴らしい。
ただ、価格は12万円コースとなってしまった。
そうだな、
たとえば1/2.3型センサーのコンデジは超高倍率ものを除くと、
だいたい、2〜3万円くらい。
対して、1型センサーのコンデジは6万円くらい。
まあ価格は2〜3倍になる。
THETA Vは5万円コース(今Amazonを見たら42,727円だった)
THETA Z1は12万円コース。
だから1型センサーを2枚も積んでるTHETA Z1がこの値段になるのもむべなるかな……
って考えても12万円は絶対的に高いわけでおいそれとは手が出ないのだが、
でも
クオリティがこれだけ違うと、
「全天球」としても仕事でコンテンツとして使えるレベルだし、
全天球の一部を切り出して超広角写真やリトルプラネット写真として使うときの
クオリティも確保できるわけで
使い方も変わってくるんじゃないかと思うんである。
買えるか、といわれるとアレなんだけど
欲しいわ、これ。
スケルトンモデルだとなおいい。
高いけど、欲しい。
全天球画像を楽しむならTHETA V、
コンテンツとして本気で使うならTHETA Z1
ってとこでしょうか。
欠点は、RAWで撮れるわりに内蔵ストレージが少ないことと、動画が4Kどまりってことかな。
なお、さらなる高画質を追求し、複数台のカメラをくっつけた業務用の全天球カメラは20〜30万円超コースなので、それよりは安いです。何の慰めにもならないけど。
↓でもこうしてみると、THETA Vのお得感がすごいな
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