2024/04/02

0402:古道散歩下見で、日本橋から浅草橋へ歩く日

週末の「東京古道散歩」の下見。

三越前駅から日本橋北詰に出る。

日本橋を渡り、江戸時代から続く老舗の「黒江屋」。元禄期から漆器一筋の超老舗だ。

お店はビルの2Fでちょっとハードルが高いのだけど、

なんとこのお店は1658年製造の、江戸時代に使われていた日本橋の擬宝珠を所蔵しており、誰でも見ることができるというのだ。

これはちょっと観ておきたい、ということで2Fへ。




黒江屋と擬宝珠は関係あるの? と尋ねると、うちは昔から漆器専門なので、擬宝珠を作ったわけじゃない、ただ、日本橋の古い擬宝珠が見つかったとき、見つけた人が橋のすぐ前にある黒江屋に持ってきたのだという。それがいつの話かは聞くの忘れたけど、かなり昔だろう。日本橋を何回架け直したか調べないとわからない。今の日本橋は明治44年のものだけど、その前の木造時代は何度も燃えてるからね。

とりあえず、1657年の明暦の大火で焼失し、翌1658〜59年に橋を架け直した、ってのは「武江年表」にあるので、そのときの擬宝珠だろう。ガチで貴重なものじゃないか。

ついでに漆器もあれこれ見せてもらう。漆の赤っていいよねえ。

さらに、その隣にある榮太樓総本舗。こちらも江戸時代から現在地で営業している超老舗。

昔から作っているものといえば、飴と金鍔と甘納豆。

とりあえず、缶入りの飴と土産に金鍔、さらに歩きながら食べようってことで日本橋餅を買う。




そこから一石橋(工事中で渡れなかった)へ行き、新しく作られた公園を抜けて常磐橋御門跡から常磐橋を渡る。


日銀前の桜がいい感じで、この分だと東京古道散歩当日は満開になりそうだ、うひひ、と思いつつ本町通りへはいる。


本町通りが旧日光街道にして旧奥州道。

途中、福徳神社に立ち寄ったり、貝新で佃煮を買ったりしつつ、


本町通りを東へ向かい、地下道で首都高を越え、小津。

今日は時間があるので、小津本館の3階にある資料館を訪問。

撮影不可なのがつくづく残念。実にガチの歴史が埋まってて面白いのだ。

ここも、江戸時代から紙商なのである。


すぐ近くに宝田神社もある。江戸城前にあった宝田村が、江戸時代初期、城の拡張に伴って神社ごとこちらに移転したというのだ。

さらに椙森神社(平安時代創建といわれる。江戸三森のひとつだったそうな)に立ち寄り、続いて、伝馬町牢屋敷跡(十思スクエアにある模型は必見)へ。ここの十思スクエアは休憩場所にいいなってことでここでトイレ休憩を入れることにする。



そういえば、コムロミホさんの写真展が今日から小伝馬町で開催されてるな、ここから近いはず、ってことを思い出し、場所を地図で調べ、ギャラリーへ。

龍閑児童遊園の近く。ここ、浜町川跡の上に作られた公園で、浜町川と龍閑川の丁字路。龍閑川はここと内濠をつないでいたのだ。そこに竹森神社がある。

さきほど訪れた「椙森」は江戸三森のひとつといわれたそうな。椙森と烏森(新橋に烏森神社がある)と柳森(秋葉原駅近く、神田川沿いに柳森神社がある)で三森。

さらに4つ増えた「七森」ってのもあるそうで、竹森神社がある「竹森」はそのひとつ。

六地蔵とか七氷川とは八八幡とか、江戸っ子はそういうの好きですな。

残り3つは、初音の森(馬喰町。初音森稲荷がある)、あずまの森(向島。亀戸の方にあづまの森、吾嬬神社があるのでそのあたりか)、笹森(入谷。入谷のどこだろう。笹森の名がついた神社は見つからず)。


ともあれ、竹森神社に参拝。

そして、コムロミホさんの写真展「猫のよう」を訪問。



なかなかの盛況。

尾道でライカで撮影したモノクロのスナップ写真がずらりと並び、当然猫の写真もあり、

猫がジャンプする瞬間というライカでそれ撮るか? 的な写真もあれば、

眼下に広がる街と島を見つめるおばあさんの写真もあり、

どれもすごく眼差しがいい。

良い写真展を見せていただきました。

旧日光街道に戻り、横山町を抜け、


初音森稲荷。初音の森(の跡)自体はちょっと離れてるけど、いろいろあって神社は浅草橋近くに遷座してるのだ。

両国橋広小路、浅草橋を経由して浅草橋駅から帰宅。


で、「東京古道散歩」の配布資料に取りかかる。



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