人が地図サイトに求めるものは何か。
ってかくとややこしいけど、
2012年にこんなこと書いた。
→混沌の屋形風呂: iPhone5への期待とiOS6への不安
→混沌の屋形風呂: iOS6のマップの何が問題なのか
日本と欧米では地図に求めるものが違うので
グローバルなデザインの地図を作られても困る、
グーグル地図は日本と欧米ではそれに合わせてデザインを変えてるじゃないか、
そんな内容の話。
でもそれも2012年のこと。今のgoogle地図はすっかり欧米風になってしまって
わかりづらいこと夥しい。
で、ふと、境界を調べたくなったのである。
市区町村境や、丁目や町の境界。
どれがわかりやすいかな、と。
主なマップをその観点で開いてみると、
マピオンが実に日本的な地図で優秀でありました。
1:マピオン:区界がきちんと目立つように描かれてて、丁目ごとに色分けされてて、どこからどこまでがそのエリアかが一発でわかる。境界好きにはこれが素晴らしい。
昔ながらの日本風の地図だ。サイトの使い勝手はともかくとして。
2:Yahoo!地図:カラフルではないが区界はしっかり表示。シンプルで見やすい。
3:国土地理院地図:縮尺によって見やすさががらりと変わる。これはイマイチの縮尺ですな。よーく見ると区界は書いてあるのだが、イマイチわかりづらい。
4:グーグル地図:うーむ。以前より欧米風になってシンプルだけど3年前よりわかりづらくなった。公園もわかりづらいし。老眼には見えないような薄い線で区界は描かれている。
5:Appleの地図:境界なんてどこ吹く風。
今、多くの人は地図を
「目的地の住所を入力して、そこへどうやって行くのか調べる」のに
使ったり、
「現在地のもよりのコンビニやカフェや駅はどこか」
調べるのに使ってるわけで、
それに特化したデザインになりつつあるんだなと
GoogleMapsのデザインの変遷を見てると思う。
「地図を目で見て知りたい場所を探す」んじゃなくて
「検索窓に知りたい場所をざくっと入力したら見つけてあげる」
という地図になったのだ。
だから地図自体はシンプルでいい。残念ではあるけど。
そんなわけで、地図を目で見て探したい人には
マピオンがいいというのがわかったわけだが、
iOS用のMapionってまだiPhone 6 Plusの高解像度に対応してないんだよな。
それがつくづく残念。使い勝手もいまひとつ。
結局、目的に応じて地図アプリを使い分けることになりそうですな。
理想的なのは
「境界レイヤー」とか「等高線レイヤーや微地形レイヤー」とか
いろんなレイヤーを持っていて、
好きなのを重ねて眺められる地図なんだけど、
そういう地図アプリでないかな。有料でいいから。
ついでに、20年ごとの古い地図のレイヤーもあるといいな。
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