川越市制100周年記念イベントの東京スリバチ学会皆川会長のシンポジウムの日。
昨年のこと、皆川さんが川越市制100周年記念イベントのひとつとしてシンポジウムを行うので、出てみないかと言われたのである。
面白そうなことは一も二もなく了承。東京スリバチ学会の地形の視点で、川越の新たな楽しみ方を紹介したいということのようで、もうちょっと具体的にいえば、今の川越は一部に観光客が集中してオーバーツーリズム状態になってるので、新しい視点での街の楽しみ方を見せたいということで、わたしには古道を中心とした話をして欲しいとのこと。
そして何度か川越に通い、資料を集め、市役所の方々と話をし、プレゼン資料を作り、今日が本番というわけである。
なぜ荻窪圭は川越市のイベントに呼ばれるんだ? と自分で思うけど、そういうわけだったのだ。
登壇者は皆川会長の他に、古道担当でわたし、町おこし担当(といっていいのか?)の新潟路地連の野内さん、埼玉スリバチ学会の吉村さん、川越蔵の会の守山さんという面々。
それぞれ持ち時間があって、それぞれソロでプレゼンをし、休憩時間ののちに全員でパネルディスカッション的な座談会という構成だ。
会場はウェスタ川越。
早めに会場入りしてプレゼンのチェック(会場のWindowsマシンを使うのでKeynoteで作ってpptxにコンバートしたものを使用。こちらはmacOS上でしか動作チェックしてないので現地で再度確認である)。野内さんが自前のプレゼン用ワイヤレスリモコンを持っていたので本番で使わせてもらうことにする。
これは助かった。
にしてもめちゃデカいホールである。やばい。
ランチを食べようと会場から道路を挟んだところにあるお店に行くと、そのすぐ隣に地蔵尊と庚申塔が。ここも古い道だったのだ。
で、楽屋にはいったら市長さんが挨拶にきたりして、会場はいっけんスカスカだけどこれはコロナ対策で席を空けて座ってもらってるせいで(全席指定)、なんと希望者が多くて抽選になったのだそうな。
いつもよりオカタイ調子で喋らないとまずいなと思いつつ、結局いつもの調子で。
自己紹介に続いて、江戸と川越の関係の話で喜多院、
喜多院に残っている江戸時代の境内図を使って現代地図と並べ
実はここは古い道で昔の参道はこうで、みたいなことがわかるとより楽しいという話をし、
さらに元禄七年の川越図を引っ張り出して
古地図と現代地図を並べてここが古い道でこういう特徴があってとやりながら
従来の観光は史跡スポットめぐりで、「点」で回るから、
どうしても強い力を持つ点に人が集中しちゃう。
そこに古道という概念を入れて点を線でつなぐと
ひとつひとつの点は弱くても、つなぐことで面白さが出てくる、
というような話をする。
その後、座談会。
いい感じに盛りあがりました。野内さんとわたしで富士見櫓跡はもったいないので、木を「剪定」して眺望を確保しましょう、という話をしたり。
いやあ、さすがに市のイベントなので緊張したけど面白かった。
最後に楽屋で記念撮影。
終了後、打ち上げに参加。
市役所の方に、駅前からの動線が1本でみな同じ方向に向かう構造になってるから、
喜多院方面への動線も作って分散させましょうよとか好きなことをいう。
そののち帰宅。
宿泊するという手もあったのだけど、
交通にトラブルがなければだいたい1時間半くらいであるから帰れるな、と。
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