夜はWWDC2023。
前半はいつものとおり、新製品があればその発表(MacBook AirとMac StudioとMac Pro)、さらにOSの新バージョン。
今回のWWDCがユニークなのは、全体に「我々はリアルな生活を大事にしますよ」なメッセージがあったことかなと思う。iOS17の新機能もWatchOSの新機能も高度な技術よりも生活をサポートする方をアピールしてたのだ。
AIへの直接の言及はなかったけど、随所にAI的な技術が使われてた(ディープラーニングとかトランスファーとか)わけで、あえて「AI」と言わなかったのがアップルらしいというか。
そしてOne More Thing。
噂のApple Vision Pro。
VRやメタバースという単語をいっさい使ってなかった(たぶん)のが面白い。
空間コンピューティング。
キーボードとマウスとCRTによるデスクトップパソコン(Macintosh)→キーボードとトラックパッドとフラットディスプレイとバッテリーによるノートパソコン(PowerBook)→ペンコンピューティング(Newton!)→タッチパネルと音声(iPhone)……
といった流れの次にくるものとして「空間コンピューティング」を定義してそれを実現したので使ってみてね、っていう製品なのだ。たぶん。
非常にデリケートなものになるから、現在の技術で違和感なく目指すところが伝わるものを作るにはコストもかかるだろうから、その分、開発者やいち早く体験したい人だけが買ってね、な価格なのだと思えばいいんじゃなかろうか。
最終的にどのくらいの人がそれを使うようになるかはわからないけど、
一度体験して見たくはある。
面白いのは、さっき書いたように「リアルな生活を大事にしますよ」なメッセージにApple Vision Proも含まれていることで、ゴーグルの中の別の空間へ行ってそこで作業をしよう、ではなく、現実空間を拡張して使おうというテーマになっていること。
とりあえず、発売はもっと先になるし、一般的に購入できる価格になるのは(あれはゴーグルではなくコンピュータそのものだるし、4Kディスプレイも2枚内蔵してるしカメラも大量に内蔵してるしって考えると、安くなってもiPad Proくらいかなあとは思う)何年も先なわけで、
現在の製品を見て現在の感覚からとやかくいうのは野暮だよな、としかおもわん。
0 件のコメント:
コメントを投稿