2024/06/10

0610:WWDCの基調講演の夜

LeicaLUXのレビューを書く。

夜はアップルのWWDC基調講演。

macのTVアプリで視聴。

日本時間の午前2時。

毎度毎度の派手な演出と小芝居でスタート。

で、全OSのアップデート+AIということで細かい変化から大きな変化まで内容は山ほどあるので消化不良を起こしそうだけど、

直近の(つまり次のOSアップデートで多くのユーザーに関係すること)変化

中期的な展開

長期的な展望

の3つで考えるとわかりやすい。

・直近の変化

各種OSがアップデートされるのだけど、人によって「これはほしい」「これはどっちでもいいや」ってのがいっぱいあるはず。




個人的にツボだった点だけ見ればいい。もはや万人向けの新機能なんて何かあるか?

私の場合は2つ。

iPad OSの「Math Note」(日本語だと「計算メモ」。日本語にしちゃうと急に単純なアプリに見えちゃうのが難だ)。これ、手書きの様々な数式を解釈してくれるし、変数を使った複雑な計算もしてくれる。これは斬新。


macOS セコイアはやっぱiPhoneミラーリングでしょう。

iPhoneの画面をmacOS上でリモートで操作できる、つまりiPhoneアプリをmacOS上で使えるようなものだ。


・中期的な展開

これはもうVision Pro。日本でも6月28日に発売されることが決まったのだけど(約60万!)、これ、すぐにみなが購入して普及するってもんじゃない。

お金がある人やこれを必要とする人(まだ多くはなかろう)以外は、中期的な話であり慌てることはない。

・長期的な展望

Apple Intelligence(略してAI?)ですな。


生成AIを直接使おう!ってんじゃなくて、Appleの各製品がAIの手法を使ってどんどん賢くなってやりたいことを先回りしてフォローしてくれるようになるよという話で、

さらに各種AI(Chat GPTとか)を利用した生成AIもうまく利用するよ、

その辺はセキュリティもばっちりなので安心してね

という話。

Appleらしいのは剥き出しのAIをぽんと出して使ってね、じゃなくて、

それを自社のサービスを融合して先回りして必要な動作をしますよ、という点にある。

ただ、まずは米国英語の世界でベータ版が提供されて、

それ以外は来年以降という話であり、

macやiPadはApple シリコン搭載機、iPhoneは最新のiPhone15 Pro以降じゃないとダメで、現行機でも無印iPadはM1チップですらないので対象外というそれなりの環境を必要とする話なので、ちょいと長期的だ。

先の話とはいえ、うちみたいにiPhone以外はちょっと古いマシンを使ってるってとこはちょいと新機種購入を考えねばならなさそうだ。つらいね。

利用者に沿ったAIというのは、

細かいところまでフォローしようとすればするほど、

国ごとの文化や習慣の違いまで吸収していく必要があって

やはり米国からなのだな、ってのはわかる。

日本はいつになるやら。

さらに

最大公約数的な仕事をしてる人にはいいだろうけど、

ちょっと外れてるような人にどれだけ役立ってくれるかも気になるところ。

個人的には仕事をサポートしてくれるなら古文書の読み下しくらいはして欲しいし、

ネット上に散らばってる様々な古地図などの資料を見つけてきてくれるくらいはしてほしい。

写真の検索だって、明神鳥居の写真とか庚申塔の写真をフォトライブラリから探してきて地図と一緒にぴょこんと表示するくらいしてほしいもの。

最終的に、

人間が作った文書をAIが修正して見映えを整えて

それをAIが受け取って要約したものを人間が読む

みたいな世界ってばかばかしくて面白いけど面白くない。

さてどうなりますやら。


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