上野毛にある五島美術館は現在改修工事のため塀カンチュウだが、3日間だけ「秋の庭園公開」で庭園に入れたのである。
でも工事のためか庭園内の順路が細かく制限されており残念。
こうしていろんなところの、寺や村や路傍の石像が失われていったんだなあと。昔はそういうことに無頓着だったのか。
学芸員らしき人に尋ねたら、ここに持ってきた時点ですでに削られていたんだろうという。
どっかで誰かが出自不明にしてから金持ちに売っぱらったとか。
上野毛まで来たのだからと、ついでに等々力渓谷へ。
五島美術館の南を通る上野毛通りと、等々力不動前の目黒通り(江戸名所図会では二子街道等々力村道と書いてある)は等々力六丁目交差点で合流し、目黒通りとして目黒方面に続いている古道。
五島美術館あたりと等々力不動あたりは鎌倉街道といわれる道でつながってる。今は環八だけど、古道は環八のひとつ東側、上野毛駅の北側を環八に沿って平行に走る道だ。
明治初期の地図より。今の上野毛通り、目黒通り、環八の往時の姿。谷沢川迂回の道は現存。 |
等々力渓谷といえば、横穴墓である。崖を利用した横穴で古墳時代末期から奈良時代にかけてのもの。不動の滝より少し上流にある。
実はこのあたりとても古い歴史を持っていて、渓谷の両脇には野毛古墳群がある。
横穴三号墓。1号と2号は跡だけ残ってる。 |
日本庭園崖上から |
2 件のコメント:
五島美術館の前の、環八に平行した道をずっと第三京浜の方に進むと、突き当ったところが小佐野賢治の家で、なるほどご近所さんだったのかと妙な納得をした覚えがあります。
junteraさん>でかいですよねえ、あの家。崖部分もまるまる家だし。崖下の丸子川沿いを自転車で走りながら、友達にここが小佐野賢治の家だと教えられた記憶が。
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