昼間はぐでーっと安静にしてて夜に仕事する。
ページ数が決まってる単行本に、適当に原稿を書いてどかーっと渡したので大幅に溢れてた上に、事実関係のチェックなんかもあって、その調整が大変なのだ。
何気なくテレビをつけたらフットサルワールドカップやってたので飯を食いながら見る。
日本はポルトガルにあっさりと2-5。
明らかにポルトガルの方が強い。動きは流動的だしパスも速いし、日本は負けるなあと誰もが思ったはずなのだが、後半の残り10分くらいですごいことが起きる。
気がついたらゴレイロ(GKのことですな)が前線に出てて、敵陣に日本のプレイヤーが5人はいってるのだ。
こういうパワープレーって、最後の2〜3分でやるもんかと思ってたら、
どうみても戦術的にしかけてるのだ。
フットサルは4人のフィールドプレイヤー+ゴレイロでやるんだけど、ゴレイロが前線に出てくると5人になる。相手はそれを4人で守らなきゃいけない。
どうしてもひとり足りない。
ただ、フットサルはゴールが近いので、いったん相手のボールを奪えば労せずして1点取れる。
普通に考えてハイリスクなギャンブルなんだけど、それを日本は完璧にこなしたのだ。いやあすごい神経を使う攻防だったわ。
普通に、守る方がプレッシャーをかけてボールを奪いにいけば楽勝、と思いがちなんだけど、守る方もリスクなのだ。
ひとりがボールを奪いにいってかわされると、その瞬間、3人vs5人の状況が作られるわけで、フットサルでそうなったら確実に点を取られる。
だからポルトガルは不用意にボールを奪いにいけない。
日本は何が何でもボールをキープしなきゃいけないから、後ろのふたりでボールを回しつつ、じーーーっと隙をうかがう。ポルトガルは勝ってるから、後ろのふたりでボールを回してる分には構わないと、マークしつつ無理はしない。そこで無理してかわされたら確実に点を取られるから。
日本はじーーーっと相手の隙を待ち、相手は隙を作らないよう細かく動きつつボールを奪うチャンスを待つ。
めちゃ神経戦だわー。
それが実ったのが日本の4点目。サイドに回ったゴレイロユニの選手(もちろん本職はゴレイロじゃない)がボールを持ったときに相手が不用意に足を出した瞬間、さっとパスを出して一瞬で数的優位を作り、あとはファーサイドでフリーになった森岡がパスを受けて楽々ゴール。
日本としてはカウンターをやられたら死ぬので、相手ゴレイロに取られるようなシュートを打っても行けない。確実に決めるか、いっそのことふかすかボールを外に出すか(ゴレイロがゴール前に戻る時間を稼がなきゃいけないから)なのだ。
残り時間がまだあるのにそれをしかける監督も勝負師だわあ。
久しぶりによいものを見せていただきました。
ハイライト動画はこちらに。1分8秒くらいから日本のパワープレー。
→Portugal 5:5 Japan - FIFA.com
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