都内某所某大学某研究室の某教授を中心とした勉強会の第1回。
何の勉強会かというと……「くずし字」。
昔の文献って
ひらがなも一種ではなく、
ひとつの読みに対して
複数の文字があり(明治以降に統一され、以降標準かな以外は変体仮名と呼ばれている)、
その上それをくずして書いてるので
知らないとまったく読めないのだ。
目的はみなそれぞれだけど、
古い文献や石碑を読みたいな的な人が数人集まってのスタートである。
いやあ勉強になるわー。
借音と借訓の2種類があるとか
(変体仮名ってぜんぶ借音だと思ってたわ)
「半濁音」とは何か、とか。
平安時代以前と今とでは発音が違う話とか。
清音→濁音
か→ が
さ→ ざ
……なのだが
は行だけ音的におかしいのだ。
は→ ば →ぱ
なんだけど、子音的には
h→b→p
となるわけで、
静音と濁音は同じ口や舌の使い方なのだけど、
「は」と「ば」は音の出し方がまったく違う。
だから音的には清濁の関係にない。
むしろ
清音→濁音
ぱ→ ば
なのである。
なぜそんなことになったのかというと、
「は」の音が
「pa」→「fa」→「ha」と
変化してきたのだ。もとは「pa」だったのである。
おもしろいーーーー。
だから「は行」だけややこしいことになってるのだ。
そんな面白い話を聞きつつ、
明治初期の子供向けのテキストで変体仮名のくずし字を勉強したのであった。
……むずかしい。なぜあれを崩したらああなるんだー?
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