最終日はひょうげた織部を楽しんで渉成園でほげーっとして早めの新幹線で帰宅。
今年の夏休み旅行(今頃かい!)でした。
ここんとこ忙しくて旅行のスケジュールをたてる暇がなく、
まあ京都ならだいたい勝手がわかるしいいかなというわけで
ホテルを決めたのが出発の前日で、
紅葉まではまだ間があるかなと思って余裕こいてたんだけど
それは甘過ぎでした。わはははは。
なんとかそこそこの価格でとれたのが京都タワーホテルで、
考えてみたら、京都タワーって京都を20回以上訪れてるはずなのに、いつもスルーしてて(まあだいたいみんなそうだと思うけど)、足を踏み入れようなんて思ったこともなかったから、逆にこれは新鮮ではあるまいかと。
何しろ、駅を降りるといきなりこれだから。
京都の新駅舎と京都タワーってカップリングが強烈すぎて
もう景観がどうとかセンスがどうとかそういうのを超越してるよなと。
いきなりこれは強烈。 |
最初に見たときは笑ったもの。
で、京都タワーホテルに泊まると、京都タワーの展望券がついてくるのだ。
これは行かねばなるまい、と。
駅について京都タワー1Fの土産物街に入っていきなり洗礼。
昭和のまんま! あまりに昭和すぎて泣けました。修学旅行生でごった返しているところもなんだか昭和で、時が止まってます。
まあホテルは普通に古いけどよく整備されたホテルなので窓からの景色が面白い以外は特に何もないのだが、
京都タワーに上って感動。
降りたらいきなり「昭和未来」そのものなのだ。
70年代にみんなが夢想した未来の姿がそのままそこにありましたっ
という感じ。いやあそれだけでおもしろいわ。
エレベーターを降りたらいきなりこれだもの。
扉の角が丸いところがまたいい。真ん中に丸窓があったら完璧だったのに。
扉から展望フロアに出るとこれがまた昭和でいいのだ。
赤い湾曲した鉄骨がもうたまらん。
もうこんなだから。
昔有料だった望遠鏡も、今は無料で見放題。
ひとつ下のフロアだとこんな感じに鉄骨が見える。正面に見えているのはここんとこ延々と工事中の東本願寺。
ずっと、この湾曲した鉄骨の間にガラスがはいっているんだと思ってたけど、違ってた。普通のフラットなガラスの展望フロアの外側に湾曲した鉄骨があったのだ。
これもまたよし。
寄ってみると、提灯の骨のようになってるのがわかる。
眺めはめちゃいい。京都の地理がだいたいわかってるとすげー楽しい。
金閣と銀閣は見えませんと注意書きがわざわざあるのも楽しい。
楽しんでたら日没しました。日没直後の山頂。鉄塔がいっぱい。
ほぼ真西にある山なんだけどなんだろ。
でね、これができるとき、反対運動が起きたというのはわかる。
1964年の開業から50年近くたってるけど、今でも浮いてるもん。
たぶん、永遠に景観とマッチしないで浮き続けてる。
100年たってもひょわんと浮いてるはずである。
その違和感、古都らしい景観やテイストと永遠に相容れないであろう違和感が
京都タワーの真髄であって、ユニークなところなんである。
たとえばこれが地味な鉄塔だったら、ただ、でかい塔が建ってますな、邪魔ですな、で終わっただろうし、無骨なでかい塔だったら威圧感を与えて町を台無しにしたし、高層ビルだったらもうアウトだったと思う。
そうじゃなくて、白くて丸っこいところが、絶妙な面白さなのだ。
こんなものが駅前にどかんと建ってるなんて、いやはや面白くてたまらん。
夜の京都タワーもまたたまりませんな。にょわーんと光ってるとこなんざとくに。
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