2014/10/25

ちょいと大織部展とへうげもの

朝、再び見舞いに病院を訪れ、
そのまま多治見まで送ってもらう。
途中、遠くに噴煙を上げている御嶽山が見える。
こっちにいるときは御嶽山って隣の県の山で、馴染みがあったんだよなあ。
(行ったことはないけど……たぶん)。

せっかくなので多治見でやってる「大織部展」を観ていくのである。
多治見や土岐は織豊時代から美濃焼で有名で(というか、古田織部も美濃の人だし)、
山の中にでかくてモダンな近代陶芸美術館なんて構えてるのだ。




古田織部400回忌×へうげものってことで
「へうげもの」に登場した美濃焼きや井戸茶碗などの陶器や茶道具、
古田織部に関する書簡などを展示。

思ったより大きく展示されててよし。利休が織部に宛てて書いた書簡まで。

古田織部の書も自由奔放で面白い。

残念ながら写真撮影禁止なので写真はなし。

帰りについ、志野焼(たぶん)の茶碗と織部焼きの湯飲みを買ってしまう。

実家が瀬戸市に近く、高校時代は瀬戸市の友人が多かったので
陶器といえば、瀬戸ものであり、
織部も、それが織部とは知らずに普通に使ってたわけで、
とても織部や黄瀬戸や志野には馴染みがあるのでした。

多治見から名古屋、名古屋から新幹線で帰宅する。

「へうげもの」は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康につかえた武人にして茶人の古田織部の物語。
茶の湯が武士の文化として花ひらいた時代。
まあ、料亭で政治家が密談を交わすように、茶室で茶を嗜みながら大名が密談を……てな感じだったようだけれども、
史実を追うだけじゃなくて、独自視点の歴史の解釈と荒唐無稽さがほどよくまじった名作ですから、
戦国時代(織豊時代)に興味がある方もない方も必読かと存じます。

ただ、ここんとこ冗長気味なんだよな。まあ、古田織部がいつどうやって死ぬかは決まっているので、冗長になった分、古田織部の死(つまり物語の終わり)が先に伸びるわけなのだが。

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