映画「スティーブ・ジョブズ」が公開されたそうだけど、
Macintosh発売の頃からパソコン雑誌のライターをしている者として、
古くからのMacユーザーとして、
昔のパソコン業界のドキュメンタリーを多く読んできた者として、
Mac系ライターとしてアップルを取材したものとして(まあ日本法人だけど)、
ジョブズ復帰から数年間、Macworldを取材した者として、
昔からパソコン業界の近くにいたものとして
スティーブ・ジョブズに対するイメージってものがあるわけですよ。
いろんな人が語ったり書いたりしているけれども、
わたしが昔から持っているイメージに一番近いのが
「スティーブズ」なのである。
このマンガに描かれてる姿が一番ジョブズっぽい。
昔のパソコン界の雰囲気がビル・ゲイツの描き方も含めて
描き方もデフォルメ感もすごく近いのだ。
同時代のMacユーザーなんだろな。
着目する製品やエピソードもその描き方も違和感ないもの。
(この頃の製品やエピソードはたいてい知ってるから)
当時のパソコン界をよく知ってて、なおかつ技術的にもある程度知っている人じゃないと出せないテイストだもの。
だから、スティーブ・ジョブズと当時のパソコン界の雰囲気を知りたければ
「スティーブズ」を読むのが一番なのだ。
その4巻が今日出たのである。
Apple IIが成功したApple Computerが会社の規模を大きくし、
次のプロジェクトを考えはじめ、
ジョブズの居場所がだんだんとなくなっていく過程で
ゼロックスのパロアルト研究所を訪問したという頃。
パロアルト研究所訪問のくだりはもう
もう、今のMacを使ってる人は絶対読むべし。
iPhoneの原点すらそこにあるといっていい。
ついでに
アラン・ケイの本(アスキーから出てた)も読むべし。
あの頃は
未来を夢想していたなあ。未来しかなかったからな。
そして時夢想した未来に一番近いのが、iPadなのだ。
パッド状の誰でも使えるシンプルなコンピュータ、という意味で。
この「アラン・ケイ」は電子書籍化されるべきだよ。
なんてことを思いつつ
ITMediaにFUJIFILM X70の原稿を書くが
書き終えて疲れたので、翌朝推敲することにして寝る。
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