どうやら面白がる人と怒る人(あるいは怖がる人)に二分されたようで、
しかも、
ネット世間的には「叩く」方向にいってるようで、
えーーーっ、こんな見事にやられたのだから感服しようよみんな、と思うわけですよ。
→ご近所のママ友さんに仲間はずれにされています。嫌われてしまったようなのですが... - Yahoo!知恵袋
・相談者が「自分の娘が、お金持ちの家のピアノを汚しちゃったとかでご近所から村八分にされちゃったのだけど、なんとか仲直りできないだろうか、許してもらえないだろうか」
と、質問する。
↓
・回答者から、許してもらうのは無理、諦めなさい、的な否定的な回答が並ぶ
↓
・相談者が、実はわたしが村八分にしてるお金持ち側で、「私の行動が容認されてホっとしています」と大どんでん返し。
「嫌いなママ友ハブいてます、しつこくて困ってますと言う質問だと叩かれるかも?と思い立場を変えて質問しました。私の行動が容認されてホっとしています」いやあお見事などんでん返し芸。
これの面白さはいくつかあって、
ひとつめは
「叩かれるかも?と思い立場を変えて質問しました」と暴露した点。
見事に、知恵袋的な「場」での人々の動きを読み切ってるわけで、逆に、読まれたことに腹を立ててる人が多数いるように見受けられます。
回答してる人は親身になってるつもりでも、直接言葉を届けられない人(相談者がいう、村八分にしてる側の人)の行動を変えることはできないけど(だって読んでないんだから)、言葉を届けられる人(つまり質問者)の行動は変えることができる(直接言葉を伝えられるのだから)、ように見えちゃうからですね。だから、きびしいいい方になりやすい。現実でもそんなもんです。
特に匿名の場では容易にそれが起きるのかと思います。
ひとつめのポイントは「そんな知恵袋の特徴を明示的に看過しちゃった点」。
ふたつめは
単純に、痛快である点。
そんな、人々が無意識にやっちゃってる行動を逆手に取り、それを最後の最後に暴露したという痛快さが面白いわけです。どんでん返しの面白さというか。
相談する→多くの人に叩かれる(というほどでもないけど、諦めなさいといわれる)→どんでん返し
という流れの面白さですな。あの一網打尽っぷりは爽快でしょう。
みっつめは
メタな展開を見せた点。
回答者は相談者の相談がある程度事実だと想定して答えるわけだけど、
今まで「釣り」としか思えない相談があったことでもわかるとおり、
それがどこまで本当かはまったく担保されてないのである。
いうまでもないけど。
でも、知恵袋という「場」にいる人はそれが事実であるという前提でやりとりするという、危うい暗黙の了解でなりたってるわけで、
それをひとつ上のレベルでひっくり返しちゃった。
「釣りでした」というよりレベルが高いちゃぶ台返しですね。
手のひらで踊らせちゃった。
今回の展開がさらに面白いのは
暴露された「相談者が実はお金持ち側で、村八分にしてる側だった」ということすら、本当かどうかわからないということが顕在化したことです。
だってさ、自ら「そういう事象が起きたのは確かですが、立場を変えて質問してみました」と暴露する人のその暴露が事実だという保証はどこにもないのですよ。
それを自ら示しちゃってる。
むしろ、そのあとの展開(リクエストアンサー)での相談者の回答があまりに堂に入っててお金持ちの嫌みな人のステレオタイプに終始してるのが芝居がかっててもう一回ひっくり返されても不思議じゃない感が漂ってるもん。
もしかしたら、「実は最初の相談が事実で、みんなに叩かれたから逆側の振りをついしちゃったんです」と展開しても驚きません。
ひとつ上のレベルでひっくり返した人に対して、
従来通りの感情論レベルで怒ってる人の方が間抜けに見えちゃうという
その一網打尽っぷりがまたすごい。
つまるところ、
その相談者が本当はどんな人でどんな環境にいるのか、
なんてわからないのだから、
見事にその芸にやられました、いやはや、でいいじゃないか。
何がダメなんだろう。
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