早すぎます。
ハイエースに8人乗車して出発。
ドライバーはS社のY氏。
午前6時の新宿にハイエースなんて怪しい撮影に行くとしか思えません |
松川インターで降りる。
・小渋ダムでダムカード
天竜川の支流、小渋川にある小渋ダム。
そこで「ダムカード」をゲット。
巨大構造物好きがいるのでダムは欠かせない。
人生初ダムカードゲット |
・ディア・イーター
大鹿村に入り、役場から少し南下したところにある観光案内所で地図などを貰う。
「大鹿村騒動記」関連の写真やサインなどが飾られてて、
映画の台本を見せてもらう。
当初は原作と同じ題名だったが、あとから「大鹿村騒動記」に変更されたそうで、
台本とはタイトルが違うのがまた味わい深い。
原題が書かれた脚本。村に寄贈されたもの。奥から出してきて見せてくれた。 |
ディアは「鹿」のこと。
もともと小さな食堂だった建物だが、
映画では主人公が経営する鹿肉料理の店「ディア・イーター」として使われた。
それが撮影終了後も看板をそのまま残し、
「ディア・イーター」として営業はじめたのだ。
8人中7人が映画を観てきたので、もちろんここで昼飯。
みんなで鹿肉カレーを喰らう。ディアイーター。 |
・大鹿村の大河原地区
大鹿村は「大河原村」と「鹿塩村」が合併してできた村。
北が鹿塩地区で、塩水が湧き出るので有名。南が大河原地区。役場はちょうどその間にある。このあたり役場しかないのがなんともバランスである。
大鹿村中心部の地形図。役場は両者の中心にある。中央構造線を挟んで左右で斜度が違う点に注目。 |
映画の舞台になったのは主に大河原側で、ロケ地の神社やバス停や橋が集中する。
ディア・イーターの裏の道が秋葉古道(秋葉街道の旧道)。そちらをすこし上ると、大磧神社がある。
大磧神社境内。左手に見えるのが舞台。 |
神社前から秋葉古道(秋葉街道の旧道)を歩いて小渋橋やバス停へ。
小渋橋に向かう面々。右手に見えるバス停は映画でも使われた。 |
侘び寂の域に達した小渋橋。 |
映画のロケ地で遊ぶ。
秋葉街道は、諏訪湖と遠州にある秋葉神社を結ぶ道で、遠信古道とも呼ばれる。遠州と信州を結ぶ古道ってことですな。中央構造線にほぼ沿っていることや、戦国時代に武田信玄が遠州の徳川を攻めるのに使った道としても有名で、どうやら律令時代以前から南北をつなぐ道として使われていたらしい。超古道である。
・中央構造線博物館
中央構造線については話が長くなるので別エントリを建てる
→二見浦の夫婦岩と長瀞の岩畳は同じだった!
・安康露頭
大鹿村には中央構造線が顔を出している場所が2つある。そのひとつが安康露頭。
雨の中、露頭を観に行くのである。
中央構造線自体は非常に古い(それこそ数千万年前の、それこそ日本列島が今の形になる前の)断層なので、普通は地中深く埋もれているのだが、何カ所か、それが地表の露出してる場所があるのだ。
そのひとつがここ。狭い山道(といっても国道なんだけど)を分け入った先にある。
いわゆる「酷道」ですな。 |
狭い山道を谷に下るのである。 |
あらかじめ博物館で基礎知識を得てから行って良かった。
中央構造線の西側と北側で地質が違うのがはっきりわかる。素晴らしい。雨降ってたけど。
安康露頭。画面左の赤い岩と右の黒い岩の間が中央構造線。 |
・山塩館
宿泊は鹿塩地区側にある「山塩館」。映画のロケにも使われた温泉宿。塩水が湧き出るので古くから……少なくとも平安時代から有名な場所。
温泉に浸かってちょいと舐めてみると、確かにしょっぱい!
今でもその塩水から塩を作っていて、それを使った料理を出してくれる。
鹿肉に川魚に山菜。清く正しい地元の食材が素晴らしい。
鹿肉のカルパッチョ。まさかカルパッチョにされちゃうとは鹿。 |
・ホタル
旅館の若旦那に伺うと、月曜日にはいたけど、今日はどうかなという。
それでもワゴンを出してくれたのでホタル見物に。
遠くから見るだけだけど、いたいた。わずかにいた。
養殖じゃなくて天然のホタルである。素晴らしい。
ただ遠くて枝や草に隠れたり出たりしてくれるのできれいには撮れず。
ちょっと残念。もうちょっと感度を上げてシャッタースピードも遅くしないといけなかったか。まあしょうがない。
真っ暗な田舎道を歩いて旅館へ戻り(多少は歩かないと気が済まないメンバーなので)、夜は古地図ナイト。何がなんだか。
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