EX-FR10
→EX-FR10 - デジタルカメラ - CASIO
カシオ久々の大会場での発表会で、
入ると、QV-10からはじまるエポックメイキングだったカメラがずらりと並ぶ。
ステージも中山さんが出てきてQV-10の話から。
QV-10が画期的だったのは3点。
ひとつは安かったこと。
ふたつめはカメラ部が回転すること。
みっつめは液晶モニタを搭載したこと。
まあ当時取材した話だと、「液晶モニタ」ありきの製品で、
小さな液晶モニタを開発したけど、テレビ以外に使えないか→カメラを載せてみようからはじまったという。
液晶モニタをデジタルカメラに搭載したのは世界初である。
カメラ部の回転&液晶モニタで「写真は目の高さで撮る」という呪縛から解放されたし、
撮ったものをその場で見て楽しむという新しい遊び方ができた。
あの頃、QV-10は口コミでどわっと広がり、
QV-10ユーザーが集まると撮った写真を見せ合ったものである。
感覚的には、今iPhoneでやってることと変わらない。
時代を変えたカメラだったのだ。その後、カメラメーカーの参入により、
「カメラ色」が強くなっていってしまったのだが、
携帯電話にカメラがついたことで、QV-10が開拓しようとしたジャンルは
携帯電話やスマホで復活したのである。
で、あれから約20年、カシオらしい製品が再び登場したのだ。
EX-FR10である。
やっと、カメラ部がQV-10より自由になったのだ。
今回の発表会が画期的だったのは、
デジカメの発表会でありながら、カメラスペックへの言及がほぼゼロだったこと。
どんなセンサーを使っててどういう撮影機能があってISO感度はどうでレンズはどうで……って話はなし。その代わり、FR10をどう楽しむかが中心だった。
それもまた素晴らしい。
こいつは
カメラ部が分離できるTRでもあり、
カジュアルに仕上げたGoProでもあり、
モニタ同梱のソニーのQXでもあるが、
感覚的には、超カジュアルに使えてモニタもついてて静止画がメインのGoProといったところか。防水耐衝撃なので、適当なところに設置してモニタを見ながら撮れる。
やってることはシンプル。
カメラ部にはレンズとカメラと画像処理エンジンとメディアとWi-Fiと……つまりカメラとしての性能が全部つまってて、カメラ部はソニーのQXと同じといえば同じである。
違うのはモニタ部分。モニタ兼コントローラをつけたことで
QXや他のアクションカムにあった「Wi-Fiでスマホと繋ぐイライラ」がゼロになったのだ。
カメラ部とコントローラはBluetoothでつながってて、
両者がペアリングした状態で出荷されるし、
基本的に使わないときは互いをスリープ状態にしたままになるので、
さっとボタンを押すとすぐスリープから復帰して撮影可能になる。
だから待ち時間が無い。
これが素晴らしい。
コントローラとカメラのインタフェースは無線だけなので
簡単にカメラを切り離せるし、
脱着部の機構が単純なので、工夫次第でどんなところに設置できる。
まあ遊ぶためのカメラなので、基本はフルオート。
でもとことん遊べるカメラってだけで面白い。何をどう遊ぶかは買った人の想像力次第。
価格的にちょっと高めなので、面白い使い方がバズるかどうかが大事かなと思う。
このカメラ、縁あって、今うちに転がってるのである(もちろんオレンジ色)。
かふかをリモートで狙うの図 |
バリエーションは無数にあるので
あれこれ試して、記事にする予定。
お仕事の依頼もお待ちしております<(_ _)>。
将来、コントローラに4インチクラスのモニタを搭載したAndroid機バージョンが登場したり、1インチセンサーを搭載した高画質版カメラが出たり、超広角で動画重視のバージョンとか出たら面白いよなあ。
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