渋谷へ行く。
何年も前から行きたかったのだけど機会がなかった「高座渋谷」。
相模国高座郡渋谷庄。中世の渋谷氏の本貫地であり、
東京の「渋谷」より神奈川の「渋谷」の方が古い、というか渋谷氏は河崎基家の一族が高座郡渋谷庄をもらったのでそれを名字とした(渋谷庄司重国)のだが、その渋谷氏と東京の「渋谷」の関係がよくわからない。一応、渋谷庄と武蔵国の谷盛庄(東京の渋谷はこっちに含まれる)を領地としていたということになってるのだけれども。
その渋谷氏の居館は高座渋谷駅よりちょいと西にあったとされているわけだが(早川城や渋谷氏の菩提寺がある)、明治時代後期に高座渋谷のあたりを含む渋谷村が発足し、その関係で「高座渋谷」が駅名となったのだろう。
今、渋谷といえば渋谷区渋谷の印象が強すぎて、高座渋谷駅を下りて地図で「渋谷一丁目」なんてのを観ると不思議な感じになる。
高座渋谷駅からちょっと歩くといちょう団地があり、そこのベトナム料理が有名だというと妻も行きたいというので、念願の高座渋谷行きが叶ったのである。
高座渋谷駅から東へ向かい、古道の辻を過ぎてさらに東へ歩く。
鬱蒼とした森の中の道が現れ、境川に向かって下る斜面の上に左馬神社がある。
境川流域に広がる左馬神社のひとつで、源義朝(左馬頭)を祀ったものと言われている(諸説有り)。
昨年、鎌倉街道本を書くために上道をたどったとき、左馬神社を3つほど訪問したので、ここが4サバめ。
左馬神社から坂を下って橋を渡ると大きな団地が見える。
いちょう団地である。
神奈川県最大の県営団地で、居住者の2割が外国人。すれ違う人も外国人が多い。
案内も五カ国語。
その経緯については「はまれぽ」の記事が詳しい。
多国籍の人々が暮らす県最大の公営住宅「いちょう団地」と一見入りにくい「超ディープ」なベトナム料理店「タンハー」に突撃! - はまれぽ.com 神奈川県の地域情報サイト橋を渡ると横浜市。そちらにベトナム料理店がいくつかあるのだが、
バインミーを食べたいと思っていたので、その店へ。
バインミーとベトナムコーヒーを食す。
妻はバインセオ。
どっちも旨い。
その後、境川左岸側の河岸段丘を上って本興寺から新幹線チラ見スポットを経て旧相沢川の暗渠を辿って駅へ戻る。
会えた猫は1匹だけだった残念。
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