まあいずれにせよ、パソコンのOSのUIは旧態依然としてて、ビジュアルは進化してるけど、基本概念は昔からまったく変わってなくて、ある程度習熟しないとちゃんと使えない代物なわけだ。
それをなんとかしたいけど、かといって、根本的に変えちゃうわけにもいかない。
アプリもデータももうみんな蓄積されてるんだからそれは棄てられない。
じゃあどうしようか、と。
Windows8はメトロUIと従来のUIの両方を搭載するらしい。
それはうまい手ではないと思う。それだと従来のユーザーは結局メトロを使わない→旧態依然のまま、になるんじゃないかという気がする。まあ、実際に触ってないからわかんないけど。
Lionは、Rosettaをとっぱらちゃった以外はとてもうまくやったと思う。
iOSはシンプルで使いやすい。でも、使いやすくするため機能はかなり制限されてる。パソコン用OSに比べると制限されてる。それはしょうがない。
だったら、iOSのおいしいところだけOSXに持ってくればいいじゃないかと。
たとえばわたしは20年以上パソコンを使ってるわけで、普通に考えれば習熟度は高い。
でも、楽をしたいときだってある。
そんなとき、Lionは概ね楽チンである。
慣れればランチャーだって楽チンだし、メールも楽になった。
トラックパッドじゃないとダメかと思ったけど、マジックマウスでもけっこう楽チンになってる。
でも昔ながらの方法も使える。細かい習熟が必要な作業をするときは、今までのスタイルでやる。
気がつくと新しい機能も自然と使うようになってる。
spotlightなんてはじめて搭載されたときはインデックスを作るのが重いだけでほとんど役に立たないと思ってたんだけど、今は気がつくとつかってる。
再起動すると終了前のアプリがいちいち開くのはうざいと思ってたけど、ちゃんと保存しないで名称未設定のままメモ代わりに書いておいたものが一緒に復元してくれたりするとありがたかったりする。
Lionにしてから、複数デスクトップの使い分けもするようになった。これもまた便利。
フルスクリーンモードはMacProではほぼ使ってないけど、Airだとときどきつかってる。
メールからカレンダーやアドレス帳に直接データを入れられるのはとっても重宝してる。
パソコンって、日常的な作業とお仕事など非日常的な専門的な仕事の両方を等価にこなしてくれるのが偉いところで、
Lionはその日常作業やコミュニケーション部分を楽にしてくれた。Mountain Lionもたぶん、そうである。
日常的なコンピューティング(メールやメッセージング、ブラウジング)は家ではMacかiPhoneかiPadで、外ではiPhoneでやってる。
MacでもiOSと同じ感覚でそれを行えればすこぶる楽である。
むしろ、iPhoneをいぢってる時間の方が長いのだから、iOS的作法が使えたり、iOSと連携できた方がいいところではそうすべきだし、iPhoneではできない作業をするときは大画面のパソコンならではの作法を継承していけばいい。
賢くあるべきところは賢くなり、ユーザーの意向に愚直に従うべきところは愚直である、そんなOSがいい。
そこをうまくやれるかどうかはAppleの腕次第だけど、今のところ、流れは悪くないと思ってる。
習熟が必要な道具を長くつかってると、脳や身体がそれに慣れちゃって、自然に動くようになる。
だから、そこに別の作法が入ってくると、すごく邪魔くさく感じて否定したくなる。
でもそんなのの多くは「慣れ」であって、慣れに拘泥して新しい快適さをスルーするのはもったいない。
そうじゃない作法は定着しないで廃れていくだけである。OSXでもそういうのはよくある。
何気なく消えるからすぐ忘れちゃうけど。
まあ、実際にMountainLionが登場してくれないとわかんないけどね。
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