家電批評の作例撮りで
とりあえず、K-3とDfとD5300とD610……ニコンばっかなんだけど
秋の新製品の具合でそうなっちまったらしい。
レンズ込みで一眼レフ4台持っていくのって重たいわあ。
で、複数台のカメラを持って行くと、どうしても撮影枚数に差が出ちゃうわけで、
撮ってて楽しいカメラはつい使っちゃうもので、
今回はDfとK-3なのでした。
なんだかんだいってPENTAXのK-3ってけっこういいのだ。
おとといのエントリーで
「ニコン Dfが一番いいカメラというのはダメでしょう」
という話が出た話を書いたけど、
Dfがダメななじゃなくて、
Dfがもてはやされちゃう現状がダメってことで、
確かに、Dfはいい。趣味道楽のカメラとしていい。
メカニカルな操作系はシンプルでわかりやすいし、
写りもいい。
でも、回帰なわけですよ。
長年、フィルムカメラで培った、ある程度完成された操作系を
きっちりと持ち込んだ。
カチカチッとマニュアルで合わせて、カメラ任せにせず自分でイメージを作って撮る、
という気持ちよさを再現してくれた。
マニュアル露出で絞りとシャッタースピードとISO感度の組み合わせを変えながら撮る、その3つが全部独立したダイヤルになって並んでる。
でも、20年近くデジタルカメラをやってきて、
結局一番気持ちいいのが昔ながらのメカニカルな操作性でした、
では、今まで何やってきたのか、と。
わたしはデジタルならではの快適な設計ってあると思うわけで、
個人的にはそういうデジタルならではの新しいカメラを見たい。
Dfの方がいいってことは、
そういうカメラがまだ出てきてないということでもあり、
Dfが一番いいカメラであるという現状はダメなのです。
Dfを買うぞと宣言してる人間がこんなこというのもアレなんだけど、
がんばれα7ってとこでしょうか。
で、ですね、
以前から思ってるんだけど、
従来の一眼レフのデザインをベースに
一番「デジタルならではの面白さを融合させた」カメラって
ペンタックスのKシリーズではないかと。
これだけが唯一「ISO感度優先AE」なんて面白いもの持ってるし、
センサーを動かして自動水平補正をするなんてやらかしてくれるし。
各種デジタル系機能にアクセスしやすい。
フィルム時代、カメラの一番の仕事って露出とシャッターだったわけです。
感度や絵づくりはフィルム次第だから。
でもデジタルの時代になり、
ISO感度は1枚1枚変えられるようになり、
絵づくりもカメラ内で完結させるようになったわけで、
それらをどう従来の操作系に融合させていくか、
あるいは新しい操作系を作るか、
って考えたとき、
ペンタックスはいい仕事をしてるなあと。
どの撮影モードでも、ひとつの画面で絵づくりを完結させられるし、
シャッタースピードと絞りとISO感度を等価でコントロールできるし、
プログラムラインもいくつかから選べるし、
何より、直前に撮った1枚をRAWデータのままバッファに持っていて、
撮影後のポストビューを見て「あ、ちょっとイメージと違うな」と思ったら
絵づくりを変えて別画像として保存できるのも実に面白い。
そういうデジタルならではのアイデアがうまく取り込まれてる。
趣味のカメラとしては実に楽しい。
だからといってペンタックスに乗り換えるかというとそういうことはないんだけれども
(そこが、レンズ資産やら何やらが絡んでくるレンズ交換式カメラシステムのややこしいところで)、
Kシリーズのそういう面白さはもうちょっと評価されてもよいと思うんだ。
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