ダイヤモンド・オンラインの原稿を修正して仕上げて送る。
ついでに、Threadsで知人が面白がっていた本をKindleで買って読む。
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90年代からゼロ年代に
電通の営業として仕事していた、元電通マンが赤裸々に当時のあれこれを暴露した本。
当時の電通がどんなだったかは多くの人が耳にしてるだろうけど
この本が秀逸なのは、きちんと取り上げている例がすべて
「自分自身が担当した案件」であること。だから信憑性が高くてリアリティがある。
一応、クライアント名はS損保とかF社とかC社とか仮名になっているけれども、
同時代に社会人だった人なら多分わかる。
特に面白かったのは、ヴェルディの胸スポンサーの件だったかな。
あの時代を知ってる人ならみな面白く読めるはず。
過去の話として。
むしろ、Z世代が読んだらどう感じるのだろう、ってのが気になるわ。
もうひとつ、
電通はかなりムチャな要求に対しても、
必要ならどんどん金をかけ、クライアント同士の調整をし、
最終的に帳尻を合わせていくことで大きな案件を取り仕切れるようになり、
逆に、クライアント側も大きな案件であるほど電通に頼るようになった。
そして世の中が変わり、
オリンピックでも同じように各方面の調整をしつつ金をかけてなんとか帳尻を合わせたはず、
というところで、元電通マンを中心にあれこれが表沙汰になり、
犯罪となり、逮捕者も出て
電通のバブル期に培ったやり方が通用しなくなり、
電通に依存していた側も
特に縁の下で泥の中で金を食いつつなんとか各方面を調整する力に
頼り切っていた大規模イベントは、きちんとまとめる人や組織がなく、
ぼろぼろになってる……それが大阪万博、という気がしてる。
大量の金が動き、IRをはじめとするロードマップもできたところで
いろんな利害が絡みすぎてて、それを各方面にいい顔をしながら、
金がなければひっぱり、揉めそうになったらそれを解きほぐして
交通整理する人たちがいない、という。
東京オリンピックを見る限り、電通自体も昔ほどの力はなくなってる感があるし。
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