キヤノンが低価格コンデジから撤退するという記事が話題になってて、
夜中には、キヤノンは明確に否定、ってニュースもまた別途流れてて、
いったいどっちなんだ、と。
というときは、キヤノンのデジカメサイトを見てみるとよいのです。
そうすれば一目瞭然。
2年前はこうだった。
Waybackmachineから引っ張り出してみた。
1画面ではおさまりきらないんだが、IXYは同じIXYでもこの頃は「手ブレ補正もないIXYなんてなかった」し、低価格シリーズのPowershot Axxxもいくつかあった。
今や、かつて主力だったIXYは縮小し、安いけどけっこう使える廉価でお得なシリーズだった「Powershot A」は在庫のみなんである。
これってすでに「撤退戦」にはいってて、
今さら報道するようなことでもないんじゃない?
以上、現場からお伝えしました、的な。
ちなみに、高倍率機とハイエンド機のラインナップは増えてるし、アウトドアデジカメも健在です。為念。
だから、「コンデジから撤退」とか「コンデジがなくなる」という話じゃなくて、
あくまでも、「廉価モデル」から撤退ということで、
廉価モデルは日本よりもむしろ海外での展開を視野に入れたものだから、
日本のユーザー的にはそう影響はないかと。
他社はどうかというと、似たり寄ったり。
パナソニックのスタンダードコンデジ |
富士フイルムのFinePix(Xシリーズは拡張し続けてます) |
SONYの廉価なCyber-shot |
すでに現状がこうなっているわけで、今さら慌ててどうすると。
ちなみに、コンデジのジャンルだけど、大雑把にこうなっております。
・低価格コンデジ(廉価版コンデジ):1万円台で買える。CCDセンサーを搭載してる。
・スタンダードコンデジ(普及型コンデジ):初値が2〜3万円。たいていCMOSセンサー。ズーム倍率は高い。ちょっと前までの主力モデル。
・高倍率ズームコンデジ:どこからが高倍率とするかはメーカーによって違うけど、生き延びております
・ハイエンドコンデジ:一般に、1/1.7インチ以上のセンサーを搭載したコンデジをそう読んでいる。今の主力はここ。
この中の「低価格コンデジ」が大幅に縮小し、「スタンダードコンデジ」も絞られつつあるけど、高倍率機とハイエンド機はがんばっております、ということで、
なぜそうなったかというと、
そもそも日本のコンデジはとっくに「買い換えユーザー」が主要な層になってて、
彼らが買い換えてないから売れてないわけで、
さらに、
カメラって「撮る機械」で撮ることに特化してきたのだけど、
ユーザーにとっては「撮る・見る・見せる・貯める」の4つが全部そろってはじめて「写真」なわけで、
デジカメだと「見る」はともかく「見せる・貯める」はパソコンに丸投げしてたのに、
iPhoneなら「撮る見る見せる貯める」(まあ、貯めるに関してはいろいろと改善の余地がありありだけど)の4つが全部ひとつですむ、
となれば、
あとは推して知るべし。
でも逆に、
スマホのおかげで「写真人口」自体は大幅に増えてるわけで、
そういう人たちが、写真って面白い、もっといろいろ撮りたいと思ったとき、
スマホとは明らかに違うレベルの写真を撮れるカメラとなると
ハイエンド以上のコンデジかミラーレス一眼かとなるわけで、
ハイエンド以上のモデルに力がはいるわけです。
個人的には、ハイエンド以上のモデルに力がはいったおかげで
面白いカメラがどんどん出てきてて、
これはこれで悪くないなとちょっと思ってたりします。
1〜2万円というとんでもない価格で売らなきゃ、って世界じゃなくなれば
まだ進化の余地はたくさんありそうだし。
個人的には、ハイエンド以上のモデルに力がはいったおかげで
面白いカメラがどんどん出てきてて、
これはこれで悪くないなとちょっと思ってたりします。
1〜2万円というとんでもない価格で売らなきゃ、って世界じゃなくなれば
まだ進化の余地はたくさんありそうだし。
と、思いついたところを超大雑把に。
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