2016/09/01

「こだわり続けると死んでしまう」とわたしも思うのです

Yahoo!ニュース 個人 アプリ特別企画に掲載されてた
このインタビューが突き刺さるのである。
ずっと感じてたことをずばっと言い切られたから。

戦場の移り変わりについていけない人は死ぬ 「切込隊長」から「山本一郎」へ【発信の原点】(Yahoo!ニュース個人 アプリ特別企画) - 個人 - Yahoo!ニュース:

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山本一郎氏の非常に長いインタビューなので
ポイントとなる話がいくつも含まれているわけだが
一番注目すべきはこのあたり。

その激流の中で自分が何を考えていたかというと、自分を常に作り変えなきゃいかないということなんです。パソコン通信が始まって、草の根BBSがあって、そのあとニフティサーブやPC-VANができた。当時、草の根BBSに固執していた人がいたんですけど、そういう人たちは草の根BBSの衰退とともにみんな死ぬんですよ。
例えばスマホが普及して、パソコンやガラケーに固執している人は死ぬ。スマホ経由で記事を読む人は7割を超えているようですが、私の記事はどこのネット媒体でも概ね7割強がスマホ経由で、まずこの流れには乗れています。でも、次の技術革新で人の流れはまた変わるでしょう。だから生き残ろうと思ったら、スマホの次は何だっていうのが見つけられなければ、おそらく私も死ぬんですよ。 
30歳前半くらいまでだったら、「どこどこに書いてるライターのだれだれです」「どこどこ大学のだれだれです」「どこどこ会社に勤めているだれだれです」で成り立つかもしれないですけど、40真ん中から後半になってきた瞬間に、背負うものが変質してくるんですよね。「こういう実績があるだれだれさん」「だれだれさんからご紹介いただいた、だれだれさん」みたいに。そうなると、だいぶルールが変わっていくので、年代ごとのステージの変化もある。ただ、総じて戦場の移り変わりについていけない人たちが、死ぬ。 
世の中、出遅れていく人がちゃんと死んでいく仕組みがあるのが画期的です。私は新聞や雑誌の人間ではありませんが、やはり紙の媒体を読んで育ってきたので、記者や編集者が紙にこだわりたくなる理由も分かります。でも、紙のしきたりを引きずっている世界は墓場です。昔はすごい記者だった、あるいは、素晴らしい編集者だったという人でも、ネットには死体が転がっています。世の中、よくできてますよ、本当に。 
やまもといちろう風にいう「戦場」の移り変わりって昔から当たり前のようにあるのだけど、
昔は、ひとつのフィールドに精通していれば、
それで引退するまでなんとかやっていけた。
新しいフィールドが出てきて古いフィールドが消えるまで時間がかかったから。

今は加速する一方なので、古いフィールドにしがみついてると
引退する前にそのフィールドがどんどん小さくなって消えちゃうのである。

どのジャンルでも「形」(慣習やフィールドややり方その他もろもろ)に
こだわってしがみついてて生き抜けるのはほんとにひとにぎりのひとにぎりだけ。
形は本質じゃないのだから。

わたしは紙媒体の、それこそ手書き原稿の時代からライターをしてて
フリーランスになって25年以上たつので
戦場とルールの両方がどんどん変わってきてるのを肌で感じてるわけで、
おそろしいけど面白い時代にいきてますな、われわれは。
というわけです。

まあとりあえず、新しい技術や概念が出てきたとき
ネガティブな感想しか出てこない人のいうことは聞かない、
ってことで。


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