2016/02/29

猫を撮ったりユリカモメ撮ったり打ち合わせしたり

レビュー用のカメラα6300を今日返却しなきゃいけないので
作例撮りに。
高速AFをチェックするには猫だよね、というわけで、
登戸で猫。
登戸、大工事してたわー。
昭和なお店もとうとう壊されるようで、
このあたり、ちょっと朽ちて放置された感がよかったのだが
そんなこともいってられないか。

さらにゆりかもめを高速AF&連写だってことで
不忍池へ。
雨が降ってきたので雨宿り。
夕方は人形町の日本カメラ編集部で
カメラ返却と打ち合わせ。
ふはー。


2016/02/28

烏山川遡上フィールドワーク第1回をひらくPCバッグminiとともに

ずっと街歩きに向いた
身体に負担があまりないショルダーバッグはないかと
探しておりまして、
腰痛持ちなので基本的にリュックで移動するのだけれども、
途中でガイドブックを買ったり地図や資料を出し入れするのに
いちいちリュックを下ろすのはめんどくさいので
いいショルダーバッグがないかとずっと思っていたのである。

で、かの「ひらくPCバッグmini」。
昨日今日と本格的に街歩きに出動させたのだ。
PCを入れないで使う「ひらくPCバッグmini」編ですな。



・予想以上に便利なのだった

というわけで、
普段の街歩き用機材を詰めこんでみた。
今回はレビュー用のデジカメがはいっているが、
普段は代わりにOM-Dが入っているくらいでだいたいこんな感じ。

今年は普段はハイエンドコンデジ(PanasonicのTX1かNikonのDL24-85を買おうかと思っております)で済まそうと考えてるのでもうちょっとコンパクトに。

ひらくPCバッグ系は「カメラバッグ」の良さをうけついでて
マジックテープでとめられる可動式の間仕切りが2つついてる。
付属の間仕切りは薄いヤツだけど、もうちょっとしっかり保護したければ、
カメラバッグ用の幅10cmの間仕切りが量販店などで売ってるのでそれをいれるといい。
わたしは家にその手の間仕切りがいっぱい転がってるので
ほどよいのを探していれてる。

パソコン用のスペースには書類を。
この手の街歩きって、たいてい
「最初に見どころなどを書いた地図が配布される(わたしの講座でも配布いたします)」
のでそれを入れておけて、すぐに出し入れできる場所が欲しい。
「郷土博物館などへ行くとパンフレットや刊行物を買っちゃうし、神社を訪問するとどうしても由緒書きをもらったり冊子があれば買ったりする」
のでそれをさっとしまっておける場所が欲しい。
のである。
それにPC用スペースは最適なのだ。
作りがしっかりしてるので紙もヨレないし出し入れもしやすいから。

両端にはポケットがついてる。
片方はTHETA Sとシータ用一脚を(縦型バッグなので、モバイル用一脚がちょうど入るのだ)、もう片方にはモバイルバッテリをいれる。

おおお。うまくおさまるじゃないか。

で、だな。
素晴らしいのが「立つこと」
何をいまさらという感じではあるが、立つのである。
しかも縦型なので「フットプリントをあまりとらない」。
疲れたーといってちょっとバッグをおろしたときちょんと立てておける。
それが邪魔にならない。
みんなでお見せにはいったときも、
ちょんと立てておけるから、邪魔にならないし、脇に立てておいておけば
中身もすぐ出せる。


使ってみると、こういう機能があった方がいいんじゃないかとか
余計なこと考えちゃうけど、たぶん、ない方がいいのだ。
かなりミニマルな構成になってるとこがいい。

鞄に限らずあらゆる製品って作り手のメッセージが込められてて、
まあ大きな会社の製品だと、多くの人の手を経てどんどん万人向けにされ
メッセージが希薄化されて中途半端になることも多いし、
そのメッセージを込めるのならここはこうするべきだったんじゃないか的な
製品もあるけれども、
レビュワーとして製品レビューするときはそういうメッセージを受け取らないと
話にならないわけですよ。

このバッグはメッセージ性がすごく強くて、
メッセージをちゃんと受け取った上で、自分なりにアレンジして使う
とすごく面白い。

小さな個人発案のプロダクトだからこそできるメッセージ性の強さが
このバッグの面白さで、
今は「巷で超人気の」バッグなのだけど、
前作の「ひらくPCバッグ」よりこっちの方が幅広い層に
受け取ってもらえそうな気がする。

面白い。
なお、すでに初期発売分は完売。
次は春になるそうです。気になった方は予約を。
ひらくPCバッグmini 「ペン立て」みたいなPCバッグ abrAsus(アブラサス)


・烏山川遡上フィールドワーク

で、これをたすき掛けにして街歩き。総勢約40人。すげー。
三茶に集合し、
烏山川支流から烏山川本流。
知る人ぞ知るテル子女神像

このあたりの烏山川緑道は高度成長期にまっすぐに河道を変えられてて
あまり面白くないので
寄り道して烏山川が作った崖にある
太子堂や太子堂八幡や若林稲荷などにたちよりつつ
環八へ。
暗渠脇の井戸と猫

太子堂八幡で雛壇かざり。

太子堂八幡のうさぎ。

若林駅では、ホーム下の暗渠を覗き込む。
実はホームの下に暗渠が。良く見るとわかる。

地元の人の何人か参加しており
「昔はここが開渠で、子供の頃線路の下をくぐって遊んだ」とか
昔は世田谷線に乗るとき、現金で切符代を払っていたので
(路面電車と同じ。だから今でも始点終点以外のホームに改札がない)
よく小銭が線路に落ちていて拾ったとか
そういう話で盛り上がる。
おもしろい!

招き猫奉納の図

最後は豪徳寺に立ち寄り、
希望者は経堂まで歩いて、ソンタナで打ち上げ。
ソンタナ貸し切り。
店長さんありがとうです。






2016/02/27

香取・息栖・鹿島の三社を1日で踏破ツアー

えっと、千葉スリバチ学会の会長さんが、突然
2月27日に鹿島神宮フィールドワークをするといいまして、
cp+期間中だし、翌日は別のFWがあるし、ってんで
逡巡してたら、
以前から「香取・鹿島を回りましょう」と約束してた
新潮社のY氏が「車を出すから一緒に行きませんか、香取にも寄りましょう」
という。
それなら行かねばなりますまい。

というわけで、早朝から出発。
千葉スリバチ学会組は東京駅からバスで鹿島へ向かうので、
お昼に現地で合流予定である。

楽しく高速を走るの図。

香取神宮と鹿島神宮。
往古、「神宮」と名づけられたのは、伊勢神宮と香取と鹿島だけという
古社にもほどがあるというくらいの古社なのだ。
機内から遠く離れた東国の果てなのに「神宮」なのである。
しかも、香取と鹿島ってすごく近いのだ。
利根川(現利根川。当時はちがってたけどまあいいや)を挟んだ反対側という立地なのだ。
ここはどういう場所だったのか。

いやあ、現地へ行ってみたらすっと腑に落ちたのである。
行ってみるもんですな。

わかりやすく、今日のログを貼り付けた地図(FieldAccess2)に
ちょちょいと注釈をいれたものをどうぞ。
GPSログは車と徒歩が混じってるので注意。鹿島神宮についてからいっぱい歩いたのがわかります。
2枚目は明治の迅速図。



東国三社といわれてるのが、香取、鹿島とその間にある息栖神社(いきすじんじゃ)。
なぜその3つなのか。
さらには鹿島神宮は「太平洋側」ではなく、内側を向いているのはなぜか。

上の地図の赤いピンが神社。水色のピンがその神社につながる海の玄関口。
香取神宮は「津宮」。息栖神社と鹿島神宮は一の鳥居がそこにあるのだ。

太平洋沿いに来た船が銚子のあたりから奥にはいり、入り江で上陸したのである。
今は霞ヶ浦・北浦という湖だけど、昔は入り江で
小さな島や州がいっぱいあったのだ。
明治迅速図を見ても、かなり水だらけだったのがわかる。

で、息栖神社のあたりは、むかし「沖洲」といわれており、
鹿島と香取の間にある「州」だったのである。
(現代図に丸くオレンジで線を描いたけど、こんな感じで州だったのだ)
伝承によると、息栖神社の旧地は「日川」だそうで、
もっと海に近い場所だったのである。

息栖神社の主祭神は「岐の神」(くなどの神)であり、
香取の神と鹿島の神を案内してきたというから、
まず安定して航行できる内海に入り、
沖洲で一息ついて、
北に向かったら鹿島、そのまま西に向かったら香取と
二手にわかれたのだ。
(超おおざっぱに書いてます)

鹿島の方が武神となったのは、製鉄をしていたからじゃないかといわれてる。
鉄と東北へ通じる場所ということで、最前線だったのだろう。

じゃあ香取はというと、
総の国や毛野の国への入口だったのかもな。

三社とも、水運に関係してたのだ、と思うと
面白くてしょうがない。

・香取神宮

 有名な神社なのでもうちょっと観光地化されているかと思いきや、参道もこじんまりとしててちょっと地味。でも参道入口で食べた蕎麦と親子丼は旨かった。
 今の参道は新しいもの。
 地図を見ると、旧参道もあるというのでそちらから参拝する。


・息栖神社

 ここは超駆け足で。利根川を渡る橋が渋滞してて、鹿島神宮での集合に遅刻しそうだったのである(というか、すでに遅刻してたのに、息栖神社に立ち寄ってしまったのは内緒です)。
 ここは海(というか浦)に近くて、水に面した一の鳥居が参道から見える。


・鹿島神宮

 超有名な鹿島神宮。
 デカい上に参道も賑わっておりました。


この時点で、奥にある御手洗で待っているから来てね、という
千葉スリバチ学会会長からあたたかいメッセージが。

 我々も先を急ぐが、どうしても買うべき物を買い貰うべきものを貰い(わたしは、神社の由緒書きや神社が発行する小史が大好物なのである)、
 みんなを待たせている場所へ直行する、かと思いきや「いや要石だけは見ておかないと」とさらに寄り道。
 申し訳ない。

 香取神宮と鹿島神宮にはそれぞれ「要石」(かなめいし)があり、この石が地震を抑えているといわれているのだ。
 しかも、両要石は地中でつながってるとか、香取の要石が凸で、鹿島の要石が凹とかなかなか面白くて要チェックなのである。

香取神宮の要石
鹿島神宮の要石

確かに、凸と凹だ!

というわけで、みなに合流して、本番のフィールドワークである。
そしたら、鹿島神宮のボランティアのガイドさんがいらして
このあと「神の道」散策コースを案内してくれるのだという。
ああ、遅れてもうしわけない。

出発してすぐ先の大震災で倒壊した鳥居の跡。

手前の横一直線に削れてるのが鳥居が倒れた跡。
そのちょっと向こうに丸く礎石跡も見える。

そう、鹿島も2011年の大震災で大きな被害を受けてるのだ。
Jリーグファンならアントラーズ情報を通じて目にしていたと思うけど、
福島以北の被害が大きかっただけに、見落とされがちな茨城なのでした。

鹿島神宮を出るといきなりこんな矢印が。
これに沿って回ろうという鹿島市が用意したコースなのだ。
でもさ、全部回ると15kmってのはさすがに長いと思う。


先を歩くのはスリバチ学会の面々。鹿島まで10数人来たのだ。
まあわたしもそのひとりなのだけど。

そして「古道へ」


と悦んでいたら、
ほんとーに古道でした。山道。
往古の参拝の道である。
わはははは。面白い。

あ、途中で、古社や古墳や何やらにいっぱい立ち寄っておりますが
それは割愛。
スリバチ学会らしく高低差をやたら楽しめるルートでありました。






やっと人里へ。
そして目的地の一の鳥居へ。

お祭りでは、今でも
息栖神社からの船を案内に(天鳥船!)
鹿島と香取を行き来するそうである。
御船祭 | 鹿島神宮


そして鹿島神宮駅まで歩き、
みなを見送って、われわれはまた神宮まで歩いて
車で東京へ。

いやあ良く歩いた。24,000歩。
駆け足すぎて無謀だったけど、
無謀でも1日に3つ全部回ったからこそ
感じ取れたものもある、ということでよしとするのである。
個々の神宮堪能はまたいずれゆっくりと。


2016/02/26

離脱して自宅作業の日

さすがに1日歩き回った次の日は疲れるわー。
毎日cp+取材してる人たち、お疲れ様です。
わたしは離脱して自宅作業です。
今朝届いたレビュー用カメラのチェックもしなきゃいけないし。

ロマンティシズムのデジカメとリアリズムのデジカメって分類がちょっと
気に入ってる今日この頃。

一眼レフだと、
D5やD500はリアリズム系で、Dfはロマンティシズム系ですな。
キヤノンは基本的にリアリズム寄り。
ミラーレスまで広げると、
ロマンティシズムの筆頭は
シグマのSD Quattroでしょうな。

オリンパスだと、PEN-Fはロマンティシズムはいってるけど、
OM-D系はああ見えてけっこうリアリズムのカメラ。


2016/02/25

終日cp+。個人的お目当てはDLとTX1。

パシフィコ横浜で開催されるcp+の初日。
午前中はプレス・招待者タイムということだがそれでもすごい人。
10時前に現地着、プレス登録をしてプレスルームへ上着を置き、
当然ながら仕事仲間やら編集者やら知人がいっぱいいるので
あれこれ挨拶して世間話してたら開幕してしまったのであわてて会場へ。



まずはシータなるも、
Wi-Fi環境が悪すぎて安定して動作せず、早々に諦める。


cp+会場に突入しまシータ #cp+ #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
特にイベントレポートを書くわけではないので
自分が興味のあるものを筆頭に、
夕方の対談でネタになりそうなものを中心に歩く。
真っ先に向かうのはニコンとパナソニック。
この春、ハイエンドコンデジを1台買う予定なのでみときたかったのですよ。
ソニーとキヤノンはすでに触ってるからだいたいわかってるし。

・ニコンのロマンティシズム/パナソニックのリアリズム

 ニコンのDLは直前発表ということもあっていきなりの行列。
 DL16-50、DL24-85、DL24-500。
 レンズみたいな型番に笑う。
 最初に頭にいれておくべきは「発売は6月」ということ。
 まだ先です。
 だから価格も詳細は未定。
 その上で要チェックポイントといえば「イメージセンサー」。
 センサースペックを良く見ると、他社の1インチセンサーコンデジで使われてるセンサーと微妙に違う。有効画素数を見ると、RX100M4やパナのTX10は2010万画素。
 対してNikon DLは2081万画素。
 つまり両者は同じ1インチでも違うセンサーなのだ。で、有効画素数2081万画素をうたってるセンサーは他にあるかというと、あるのである。Nikon1 J5がそうだ。
 ってことは、Nikon DLはNikon1系の、像面位相差バリバリのセンサーを使ってるのである。Nikon1の一番の特徴はミラーレス界最速最強のAF性能と最強の連写性能。AF追従連写では他に並ぶものがなかったわけで、Nikon DLのAFや連写はNikon1なのである。
 これはすごい。
 ここに触れてないDLの記事は大事なとこ見逃しすぎですな。
 しかもNikon1にはなかったF1.8-2.8という明るいズームを積んでるのだ。こりゃたまらん。

DL 24-85mm。S.macroモードにすると中望遠に固定されるがムチャ寄れるようになる。

 もうひとつ注目してたのは今年のニコンは全機種に入れてくると思われる「SnapBridge」。これは面白そう。同様の機能にカシオの「オートトランスファー」があり、どちらもBluetooth smartを使ってスマホとカメラを常時接続するものだが、カシオはファイルの転送にはWi-Fiを使う。だからBluetooth→Wi-Fiの移行でちょっと時間がかかったり転送しそびれることがあった。
 SnapBridgeはBluetooth→Wi-Fiの転送もBluetoothのみの転送もできる。
 Bluetoothのみのばあい、Bluetooth smartをトリガーとして、転送時は高速なバージョンに切り替えて転送する。Wi-Fiほどではないけど、2Mにリサイズしたものを転送するならその方が簡単で早い。
 はやく使ってみたい機能ですな。


 なお、先日のエントリーでいっそ、50-1000mmくらいの望遠に振ったDLも出せばいいのに、と書いたけど、ニコンの人に尋ねたら、ここまでくると広角端が24mmでも50mmでもボディのサイズは変わらない、望遠端を伸ばしたり望遠端を明るくしようとすると、ズーム倍率を落とそうが何しようがレンズがもっと大きくなるのですよといわれた。
 そうそう、DL 24-500のEVFはでかくて見やすかった!

 対してパナソニックのTX1。


 こちらは25-250mm相当の10倍ズーム機で、その分レンズはF2.8-5.9どまり。
 小さくてコンパクトな高倍率ズーム機でEVF付である。
 ニコンが24-85mmのF1.8-2.8。ソニーのRX100M4が24-70mmのF1.8-2.8、キヤノンのG5XとG7X IIが24-100mmのF1.8-2.8。
 どれもF1.8-2.8の明るいズームを優先して、ズーム倍率は抑えてる。少しでも望遠が欲しければキヤノンに決定という感じ。
 でも1台だけ気軽に持って行ってなんでも撮ろうと思うと、望遠が足りない。
 その点、TX1は望遠側が250mmあるし、EVFもついてるしで、利便性は高い。
 つまり、昔ながらカメラっぽい操作性やF2.8-2.8という明るいレンズを重視したDL24-85はコンパクトカメラとしてのロマンを追求したロマンティシズムのカメラ、レンズは多少暗くてもコンパクトな高倍率ズームの利便性を求めたTX1はリアリズムのカメラ、と思ったわけである。
 スペックで見るなら、カメラのロマンを追うならニコン、リアリズムを追うならパナソニック。その間で、ロマン寄りのソニー、リアリズム寄りのキヤノンと位置づけてよいかと思う。

 パナソニックのステージ脇でカメラをいじってたら、ステージから手を振る美女発見。オスカーの小林眞琴さんでした。


まああとは、適当に。







終了後、
プレスルーム前でITMedia用のみどころ対談を三井さんと行い、
軽く飯を食って解散し、
帰宅して、ascii.jpにメールして寝る。

おまけ
東芝がNFC搭載SDカードを展示。
スマホをカードの上にかざすと中身のサムネイルが表示されるんそうな。
NFCなのでカードにかざさないとだめ。カメラ内にあるカードはカードの距離が遠すぎてだめ。
何の為に使うの?
実は、SDカードを保存メディアとして、
撮影するたびにSDカードをアルバムに貼り付けて保存している人たちが
このカードには何がはいってたっけ、と確認するのに使うのだそうです。
いきなり、みんな撮影したSDカードを保存してますよね、といわれて
ちょっと驚いた。ああ、そういうのがもうポピュラーなんだなあと。




2016/02/24

道灌と紅皿

あれこれ事務処理をして
新宿へ。

新宿中央公園に太田道灌と少女の像があるわけだが、

ふと気になったので、彼女が掲げてる扇をチェックしてみたら、
ちゃんと、山吹の花が置かれていた。

有名な逸話の一シーンを像にしたもの。
かつて都庁がおかれた有楽町の東京国際フォーラム、
日暮里駅前と並ぶ、都内三大道灌像のひとつである。

でなぜこんな光景か。
鷹狩りの途中雨に降られた太田道灌が、近くの家で蓑を借りようとしたところ、
そこの娘が山吹の花を差し出し、太田道灌にはその意味がわからず、
のちにその意味を教えられて歌に興味をもちはじめたという有名な故事からの引用だ。
のちに落語「道灌」のネタとなって人口に膾炙したっぽい。

初出がどこかはわからないけれども、候補のひとつが常山紀談。
湯浅常山という江戸時代中期の人がまとめた武士の逸話集。
現代語訳が「戦国武将逸話集」として出てるので戦国武将好きにはたまらんかと思う。
三巻に別れているうちの一巻目に太田道灌が出てくる。

江戸時代の本なので、ひとつひとつの逸話に「ソース」は示されてないし
もちろん巻末の「参考文献」もないわけで、
どこから出た話なのかはわからない。

この故事の場所は戸塚とされていて(江戸名所図会にもそう書いてある)、
面影橋の北に山吹の里の碑がある。
他にはいくつも候補があるのだが、
常山紀談によると「鷹狩りの途中」に雨に降られたわけで、
ここは道灌が居城する江戸城からほどよい距離であり、
戸塚から面影橋あたりは鎌倉街道が南北に通っており当時からよく使われていた道筋であることから
いい線をいってるかと思う。

少し南へ行くと紅皿伝説もある。
太田道灌に山吹の花を差し出した女は紅皿といい
のちに道灌の和歌仲間になったという話しだが、
日本に古くからある類型的な昔話「紅皿欠皿」の一種と考えて良さそうで
このあたりに伝わる昔話の「紅皿欠皿」話が、
道灌の山吹の里伝承といつしか結びついてひとつになったんじゃないかなと思う。

まあ、
どこまでは史実かを考えるよりは、
史実であると仮定して
「蓑も貸せないような貧乏人の娘が、後拾遺和歌集の歌をさっと応用できるということは、さては室町期の戦乱で没落した身分が高くて教養のある娘だったか」などと
想像する方が楽しいですな。

歌人としても有名で、江戸城に都から人を招いて歌会を開いていたような道灌が
歌に興味を持ち始めたきっかけ話として喜ばれたのでしょう。

なお、常山紀談では、このあと、和歌を勉強した道灌は、
それ戦場で生かしたのであった、というオチになっております。

2016/02/23

ニコンからDLが!

ニコンからDLが発表されました。
おおーーっ。
25日からのcp+で見なきゃいけないものがまたひとつ増えたですよ。

DL製品一覧 | コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング

とりあえず
Nikon DLという名前がいい。
COOLPIXじゃないのがいい。

COOLPIX Aも「Nikon A」にすべきだったと思うもの。
COOLPIXという既存のイメージにとらわれてはいけないのだ。

で、一気に3つ。
キヤノンが1年かけて「GnX」(nは1桁の奇数)を
ラインナップしたけれども、
ニコンは一気に
・広角系ハイエンド
・標準系ハイエンド
・高倍率ハイエンド
の3つを出してきた。
やってくるとは思ったけど、一気に3つとはなあ。

ついでに望遠系ハイエンドの
・DL 50-1000
でもやってくれないかな。
50mm相当からの20倍ズーム!
これでDL16-50と合わせて広角から超望遠まで2台でOk、
的な。

これで、スマホとの常時接続機能が
きちんと動作するなら、
スマホと連携できるハイエンド機として
すげー魅力的ではないか。

うーむ。
この春のハイエンド機はパナソニックのTX1に心が動いてたのだけど、
DLも気になる。やばい。

残るはオリンパスと富士フイルムですが
この2社はどうするのだろうか。
オリンパスは1/1.7インチセンサーのStylus 1
富士フイルムは2/3インチセンサーのX30と
名機を出しているだけに気になるです。

2016/02/22

日常の月曜日

明け方、ITMediaにiPhoneカメラ講座の原稿を書いてメール。
寝て起きたらあとは
確定申告の準備に忙殺される。

2016/02/21

とうとううちにもひらくPCバッグminiですよ

その筋で超有名で超評判がよい
「ひらくPCバッグ」であるが、
このシリーズは気にはなっていたのだけど
縁が無くて
ついでにいえば、
回りのブロガー筋に愛用者が多すぎて
さらにいえば、
ちょいとデカくて(何しろ15インチのMBPが入るのだ)
パソコンを入れないときのおさまりがいまひとつ
というのもあり、
躊躇してたのだけれども、
(なんだかんだいって、まわりに愛用者が多いからというのがデカいかな)
そのコンセプトには非常に共感してて、
一度自分で使ってみたいと思っていたら、
「ひらくPCバッグmini」が出たのである。

これはもしかしてわたしが求めてたひらくPCバッグではないかと叫んだら、
いしたにまさきさんがひとつモニタとして送ってくれたのである。
とうとう「ひらくPCバッグ」シリーズデビューですよ。ああ。

それが届いたのが今朝。

とりあえず
水戸から出てきたともだちとランチする約束をしてたので
必要最低限なものをバッグにいれて
試しに使ってみることに。

いきなりシータ用に使ってる一脚をつっこんだりしたが
きれいに入りました。ああ、すばらしい。

で、シータセットとカメラとモバイルバッテリーを詰めこんでさっとたすき掛けして
自転車で駅までいったのであるが、
いやあ、5分使っただけでわかるわ。
たすきがけしたときの身体へのフィット感が
普通のショルダーバッグとは雲泥の差。

これ、13インチまでのパソコンが入るのだけど、
わたしが一番試したかったのは
「街歩きフィールドワーク用バッグ」としての
ひらくPCバッグminiはどうか、なのである。

カメラと小物と、それから「地図やガイドブックや郷土資料館などでつい買っちゃう資料」を入れられて、歩いててバタバタしなくて場所を取らないショルダーバッグ
を探してたのである。

とりあえず、27日と28日にフィールドワークという名の街歩きがあり、
3月5日には東京古道散歩があるので
そのときに持ち歩いてちゃんとレポートいたします。

今日1日使った感想だけ簡単に。
・縦型にしたことで「フットプリント」が小さくなり、
 ちょんと置いたとき場所をとらないのがすごくいい。
 ちょこんと立てておいておけるので部屋に放置しといても邪魔じゃない。
・縦型にしたことで中にパソコン(など固いもの)を入れなくても
 形が崩れないので使い道を選ばない。
・縦型にしたことで中にムチャに詰め込めないので
 (詰め込み自慢はしたくないし)
 結果として軽くなってよい。
 →当方、腰がよくないのでたくさん詰め込みたいときはリュックにしないと
  つらいし
・最初「ひらくPCバッグmini」というより「ひらくPCバッグ タテ」じゃね?と
 思ったけど、実物を見たら、確かに「mini」だわ。
 容積の問題ではないのだ。

まあ詳しくはこちらを。

ひらくPCバッグmini 「ペン立て」みたいなPCバッグ abrAsus(アブラサス)

コグレさんのブログとか
[N] 「ひらくPCバッグmini」普段使いのPCやデジカメを入れてみた!写真でファーストインプレッション



2016/02/20

4kフォトでゼロックススーパーカップ

雨の中、サッカーである。
Jリーグチャンピオンと天皇杯優勝者が戦うゼロックススーパーカップ。
シーズン最初の試合。
もちろん妻とその友達に付き合って
席は広島側。

THETA S + THETA+アプリ

で、だな日産スタジアムはとにかくよくここでワールドカップ決勝をやったな、というスタジアムで、
前列は雨に濡れ放題だし、後列は遠くて見づらいしなのだが
今回は屋根優先。

観客席からピッチが遠い上に傾斜が緩くて、とにかく遠いのだ。
新国立競技場はこうはなりませんように(祈)。


で、持って行ったカメラは、
4kフォトを撮れる高倍率コンデジFZ300。

サッカーを撮るにはFZ300いいわ。
雨だと画質的につらいけど
晴天下ならけっこう行けると思う。
全域F2.8、つまり600mm相当の望遠端でF2.8なのはでかい
明るい日なら感度上げずに高速シャッターで撮れるもの。

お気楽観戦モードなのでアレなんだが、
PKだけは4kフォトでちゃんと撮影し、
そのうち5コマを切り出し。
位置的に顔が隠れたりクレーンが邪魔だったりしたけどご容赦を。








これは楽しい。

クオリティを考えればFZ1000とか、
贅沢をいえば
Gシリーズ(GX8とかG7とかGH4とか)に
新しく出る100-400mmをつけたいところなんだが
まあ、そこまでいかなくても、
FZ300でも遊べるよ、FZ300なら6万円ちょっとで買えるよ、
下手な超高倍率機(60倍ズームとか)より
画質も使い勝手もいいよ、4kフォトも楽しめるよということで。

夜は怪獣酒場に
2時間並んではいる。
広島から来た子がこういうのメチャ好きなマニア系なので
いちど連れて行きたかったのだ。
カウンターでナンパされるのを待つピット星人とか
マニアックすぎて何がなんだか。
DMC-CM1

今日のツボはこれ。
通された席に飾ってあった
初代ウルトラマンが変身するためのベータCapsule。
これを持って赤いボタンを押すとフラッシュビームが光って変身するわけだが、
その下に置いてあるスプーンがマニアックでいい。
初代ウルトラマン好きにはそれだけで伝わるという
アイテムですな。

DMC-CM1

それにしても
寒くて疲れたわ。
ばたん。