2012年12月31日月曜日

よいお年を

久しぶりに電車に乗って新宿へ。
いやあ、さすがに大晦日はすいてますな。
スーツケースをゴロゴロ転がす人も楽そう。
ちょいと触りたいカメラがあったのでヨドバシをうろうろし、
ついでにストラップを3本ほど買い、
帰宅して日本カメラの原稿書き。

仕事納めして大掃除もしたのになぜ原稿を書いてるか。
あほですな、わたし。
まあ、一足早い仕事始めってことで。
(ほんとは、正月三が日は帰省してるので年明けの〆切に間に合わないことが判明したからです)
2012年最後の夕日
今年最後の写真は経堂駅のホームから。右に見えるのは乗ってきた電車。
紅白はももクロとPerfumeだけを見ようと思ってたのだが、そんな器用なことがわたしにできるわけないのであった。NHKからそんな人のためのアプリが出てるらしいよと聞いたのは、すっかり終わったあと。とほほ。
まあ、今年は徹頭徹尾そんな1年でしたが、みなさまよいお年を。


2012年12月30日日曜日

大掃除っぽいことをちょっとやったら疲れた

普通にドメスティックな日。大掃除とか。
部屋を片付けてると細々と欲しいものが出てくるので
その都度Amazonで1-clickしてるのだが、
それがあっという間に届けられてビビる。
昼に注文した品が夜に届くんだもん。
なんておそろしい。

帰省時にKindleで読む本はないかと探したのだが、
いざ探すと……なんか、ラインナップ足りなすぎて困るですな>Kindleストア
1冊くらい読みたかった本はないかとさぐってたら、
澁澤龍彦の「高岳親王航海記」を発見。
これ、ハードカバーで持ってるんだけど、読みそびれてたのだった。
よし、これにしよう。

2012年12月29日土曜日

2013年に買うかもしれないもの-part II

年末年始に使うレビュー用カメラが届いた。
パナのGH3。GH1→G3と使ってきた人間としては気になるモデル。
第一印象でいえば、OM-Dが大人の趣味のカメラで、GH3は大人のお仕事カメラ。
GH3の方がでかいけど使い勝手はよさそう。

部屋を片付けてて思い出した。
2013年にはぜひ買いたいもの。

・Scansnap iX500
 もらったプレスリリースとかプレゼン資料なんかをぜんぶまとめてEvernoteにいれて、紙を捨てたいーーーー、とずっと思ってて、秋口にScansnap買おうかなとつぶやいたら、「まだ買ってなかったの?」といわれ、でもなんかそろそろ新製品が出そうな気がするんだよね、前のモデルから何年もたってるし、と躊躇してたら、iX500が発表されて、おおおお、これは買わねば買わねばと思いつつ、秋冬はデジカメ関連の新製品が続いてiPhoneもAndroid機も買っちゃって、ただでさえ金がないのにiX500にまで手が回らなかったのだった。
 来年はさっさとこれを買って、さっさと古いドキュメント類をデジタル化してEvernoteに放り込んで紙を減らそうと誓う年末でありました。



・FAXも受け取れないことはないコードレス電話
 今使ってるのがパナソニックのpw-100clという10年前のコードレスFAXホンで、当時はまだFAXも必要だったのだね。それがこれ。大五郎の下になってるヤツ。

実は……おもいきり猫の通り道になってるのだ。
こいつのいいところは、ボタン類が見えているのはおしゃれじゃない! とばかりに、ボタン類を隠してるカバー。だから猫が上を歩いてもヘンなとこに電話したりFAXしたりしないのである。
ただ、何度も何度も猫が通り過ぎるおかげでメカ部がおかしくなってきた。
買い換えたい。
でも、FAX内蔵の電話機でこんな風に猫が上を歩いても安心機構がついてるのなんてない。
考えてみたら、もうFAXを受け取ることなんて滅多に無いし、FAXなんて受け取らない宣言をしてFAXを送ってくるとこに連絡して片っ端から止めてもらえばいいのだけど、それもめんどくさいし、「一応FAXは受け取れるけど、受け取るだけで印刷とかしない電話機」はないかなと都合がいいことを思ってぐぐってみたのだ。
そしたらありました。シャープのJD-7C1CL。
JD-7C1CL/CW | インテリアホン : シャープ
7インチのタッチパネル液晶搭載のコードレスホンで、
FAXを受け取ってディスプレイでチェックできるし、SDカードを介すればパソコンを通してプリントもできる。いらん機能満載だけど、必要な機能は揃ってそう。
これならいいかも。

と思ったら、上手がいた。
2013年3月にパナソニックから発売される「ホームスマートフォン」。
要するに、Androidタブレットとコードレスホンが合体したパナソニックらしいメカなのだ。きっとこれもスマート家電とやらのひとつなのでしょう。
もちろんFAXを受け取れて、Wi-Fi対応プリンタから直接プリントできる。うちのプリンタ、Wi-Fiだし。この機能はうれしい。
VS-HSP200S | 電話機 | Panasonic
ただ、そのキモとなる7インチのタブレットが……えっと、2013年発売というのに、Android2.3なんですけど、タッチパネルは感圧式なんですけど……ってとこから察する限り、
(今まで日本の家電メーカーが山ほど作ってきた)アイデアは面白いけど中途半端な製品である可能性が高いんだけれども。
まあ、次は何を「スマート家電」にしてくれるのか楽しみではあります。



・家庭用SPIDER

まあ、テレビは滅多に見ないわけです。サッカーとNewsWeb24と時々タモリ倶楽部というくらいなのです。スカパーでナショジオチャンネルやヒストリーチャンネル見るのは好きなんだけど。
でも地上波でたまに面白い番組をやってることがあって、でも、普段テレビを見る習慣がないので、99.9%見逃すわけです。だいたい番組が終わった頃、Twitterで知るわけです。
普段テレビを見ない人が、そういう情報を知って、あとからおいしいとこだけ視聴したい、そんな人の相手をしてくれるのがSPIDERなんじゃないかと思うわけです。
特にニュースとか、見逃したくないときってあるし。
何年も前に、SPIDERが面白いと聞いたとき、
わたしはテレビ見ないから全番組を録画してくれてもうれしくもなんともない
と思っちゃった自分のアホさ加減にいまさら呆れております。
紹介記事書かないかといわれたことあったのにー。
今頃残念がってる。
でもデジタル対応のSPIDERはまだ発売されてません。
まあ、買うかといわれると、わたしのテレビ視聴頻度を考えると割高なことになるかと思うのですが、テレビを見ない人のためのSPIDERってのもアリじゃないかと
思ったりするのです。
SPIDER | スパイダー 製品総合サイト (法人用 / 一般家庭用)

勝手に死なれちゃ困ります

「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります-僕らの介護不安に答えてください」
ってインパクトがあるいいタイトルだなあ。

「希望難民ご一行様」の続編だと思って続けて読むとすごくいい。

中味は上野千鶴子と古市憲寿の対談で、
前半はタイトル通り、将来両親を介護する世代になったときの
介護不安に答えてくださいな内容なのだけど、
そこから、両親と子供の関係、上の世代は下の世代に何を残したかを中心に
「団塊ジュニア」の代表たる古市憲寿と「団塊世代」の代表たる上野千鶴子の世代間対談になってて、それがいい感じに「希望難民ご一行様」の続きになってるのだ。

その対談ときたら、
遠慮なくおいしいところだけもっていこうとする古市憲寿に
容赦なくダメ出しする上野千鶴子の痛快さが気持ちいいのである。

わざとそういう展開にまとめてるのだろうけど、
いい感じに「上野千鶴子が古市憲寿に答える」という型ができてる。
上野千鶴子が団塊世代に向ける視線は辛辣で痛快で、
古市 うちの権力構造は、父親がわりと孤立していて、母親と子どもが一体、みたいな感じですね。
上野 それが団塊女の作り出した家庭内パラダイスなのよ。それを私は「団塊女のクイーンダム(女王国)」と呼んでる。
といい、「団塊の親子関係は失敗としか思えない」と言い切る始末。

わたしは両者のちょうど中間の世代に当たるので、
真ん中から上の世代と下の世代を眺める感じになってまことに具合がいいのだが、
その視点からも、戦争を知る世代からはじまった、わたしたちがしたような苦労を子供達にはさせたくない、子供達にはできるだけ楽をさせたい、という願いが順番に下りてきて、今にいたってるんだなあというのはすごく感じてるもの。

特に、上野千鶴子が、日本の家族制度と思われてる「会社員の父親と専業主婦の母親」とか「終身雇用」という構図は戦後の一時期、たかだか50年のことでしかなく、世界的に見ても「歴史上約1世紀くらいしか続かなかった、太陽起源の短いモデルだと考えたらいい」というくだりや、
今は世代間格差といわれてるけど、「正確にいえば既得権益を持っていた人と、それ以外の人たちの格差」と看過し、「社会変革に関して歴史上わかっていることは、既得権を持った集団が内部改革によって変化することは、ほぼないってこと」とくるくだりはすごくいい。

でも本書の本題はそこではなくて、その先にどうしていくか、ということ。
古市憲寿の素朴を装った数々の疑問に対して上野千鶴子が様々な示唆を与えて尻を叩くという展開。介護不安の話もそこに向かっていくわけだ。

最後には「という言葉を、ついに古市くんから引き出してしまったわ!(笑)」という上野千鶴子が笑うところがクライマックスであります。

いやあ面白かった。
世代間対談(特に相手が上野千鶴子!)にしたところが成功の要因かなと思う。


考えてみたら、わたしも自分の老後がめちゃ心配なんだよな(終身雇用どころか、いつどうなるかわからんフリーランスだし。隠居したいなという望みは叶えられそうにないし)。さて20年後、自分はどうなっててどうしているやら。
趣味であれこれ探ってた東京の古道に関する本でも書くのを老後の楽しみにしようと思ってたら、どういうわけか「東京古道散歩」なんて本をもう書いちゃったし……。
でもまあ可能な限り、技術の進化とその浸透と拡散につきあっていこうとは思っております。だっておもしろいもん。

2012年12月28日金曜日

仕事納めの日……だそうです

なんか今年は休日の関係で、今日が仕事納めで、1月7日からはじまるって人が多いようでありますが、まあわたしもその予定だったのですけれども、なんとも終わるはずのが終わらなかったりして、ブツ撮りしたりあれこれ動作テストしたりしてちびちびと働いております。
年末年始に作例を撮らねばならない機材も2つくらいあるし。
まあちびちびと働いてるのは、今週、なかなかテンションが上がらなくて本来なら終わっててしかるべき仕事を積み残してるからであります。
とほほ。

2012年12月27日木曜日

MP-690

今年最後の猫連載を書いてメール。
あとは日本カメラの作業をあれこれと。

昨夜、インフル家人に踏まれてメガネのフレームがゆがんだのである。
Kazuo KawasakiのMP-690。
レンズをつけかえたあとです。
たまたままったく同じフレームのメガネをもう1本(こっちはサングラス)持ってるので、
そっちとレンズとつけ替えて措置完了。
何にしろ、バックアップは重要ですな。

で、
歪んだフレームを持ってメガネアート経堂へ(ここで作ってもらったのだ)行き、
直してもらうついでに
(このフレーム気に入ってる上に、もう生産完了してるので直して使うのだ)
レンズを新しくする。
最近の視力検査装置はハイテクになってて楽しいですな。
あれこれ調べた結果、左目の視力がちょっと落ちて左右のバランスがくずれてたので
その修正ついでに度を少し強めにしてもらう。
さらに老眼が2段進んでたので、そちらも対応してもらうことに。
ひさびさにメガネを新しく……いや新しくはしないのか。
結局レンズを変えるだけだもんな。


2012年12月26日水曜日

今年最後の打ち合わせ完了(だと思う)

いやあどんどん寒くなりますな。
鯛焼きが旨い。
iPhone5。
家電批評で打ち合わせ。
その後作例を撮りながら帰ろうと思っていたのだけど、
あまりに寒くて……厳冬仕様のコートを引っ張り出さねば……
そのまま帰宅。
インフルエンザ患者の世話もしなきゃいかんし。
明日はもっと寒いらしい。作例、どうしようかな。

ちょいと寝て起きて家電批評用にEXCELの表を埋めてメール。
年内に書くべき仕事をチェック。
29日〆切というのを発見。おつかれさまです。


2013年に買うデジタルもの

いや買うかどうか以前に
そんなのが本当に出るかよ、という問題もあるわけですが
まあ来年の話なんておしなべてそんなもんです。

・D600用の手頃なフルサイズ用ズームレンズ
 24-120mmF4のナノクリが第一候補だが、28-300mmに日和っちゃう可能性なきにしもあらず。だったら最初から24-85mmのレンズキットかっとけよと思わないでもない年の瀬です。

・マイクロフォーサーズの望遠系レンズ
 既発売のパナの35-100mmF2.8でもいいんだけど、いっそのこと150mmF2.8とか、50-200mm/F4とか出ないかな。ともあれ、ハイエンド系の望遠系レンズをどれか買うことになるでしょう。というか、出てくれないと困る。広角〜中望遠は2012年でほぼ揃ったしね。今は、12-35mm、45mmF1.8、60mmF2.8macroの3本で回してます。

・こんなコンデジ
 センサーサイズは1インチくらいで(RX100)、高速な像面位相差AF機構を搭載してなおかつローリングシャッター歪みが少ないセンサーで(V2)、電子シャッターはもちろん使え(V2)、超高速連写及びそれを利用したさまざまな機能やハイスピード動画機能を内蔵し(V2)、静電容量式タッチパネル付チルト式液晶を持ち(XZ-2)、スマホへの転送もスマホからのリモート撮影も対応したWi-Fi機能を搭載し(NEX-5R)、ついでにWi-Fiを介してNASとしてマウントでき、明るいズームレンズを備え(XZ-2/LX7)、地図と超高速即位が可能なGPS機能が合体し(H20G)、microUSB端子を用いたUSB充電はもう当たり前で(Cyber-shotなど)、フラッシュは外付けでいいからボディは極めてコンパクトで軽量な、そんなデジカメをわたしは買いたい。

・こんなOM-D
 電子シャッター機能(&高速連写を生かした撮影機能)と像面位相差AFによる高速AFは必須。 ついでに「ペンパルWi-Fi」も。
 さらにパナソニックがG5/GH3で搭載した「EVFを覗きながらタッチパネルでAFポイントを指定できる」機構を採用して現モデルのUI上の欠点を解消したOM-Dなら買う。
 いやあ、G5の(特にGH3の相対位置指定)タッチパネルAFを一度使うと、目から鱗が落ちます。こんなアイデアがあったのか、と。使いやすいことこの上なし。もうEVF搭載デジカメはすべて搭載していいってレベルのアイデア。
 店頭でGH3をみかけたら、ぜひEVF+タッチパネルAFを試してみるべし。

・iPad5
 ディスプレイがIGZOになってバッテリ消費量が減り、その分バッテリも軽量になり、充電が素早く、処理が高速で、頑丈でいながらより軽くて仰向けに寝転がって読んでても、手からiPadがすべっておでこに痛い思いをさせたりしない、そんなiPad5を買います。

・iPhone6
 まあどんな風に進化しても出たら無条件で買うと思うので(毒を喰らわば皿までどーぞ)、なんでもいいや。5sなら見送るかも。。。


2012年12月25日火曜日

二重橋ライトアップと聞いて

それにしても冷えますな。
テレビが画期的な色になるくらい寒い。

午後、都内某社で某な某。
そのあと東京駅へ。
プロジェクションマッピングは中止で普通に東京駅。
ドラマチック東京駅
OM-D。ドラマチックトーンで東京駅。
でも目的はプロジェクションマッピングじゃないからいいのだ。
丸の内からてくてくとあるいて二重橋へ。
二重橋がライトアップされてるというので
せっかくだから撮るのである。
ライトアップというにはかなり渋いのだけど、その質素な感じが皇居っぽくていい。

てなわけで、軽い三脚(ベルボンのUltra LUXi)を建ててOM-Dで撮影しつつ、
首から提げてたXZ-2でも手持ちで軽く。
手持ちなんでISO感度は上がるけど、それなりに撮れるもんです。えらいもんだ。
夜の二重橋
OLUMPUS XZ-2
こんな感じなのだけど、それがまた渋くていいのだ。
ついでに皇居周りの夜景などを撮りつつ、
Untitled
OLYMPUS XZ-2
帰宅。
でもって、インフルエンザで寝込んでる家人におかゆを作ったりしつつ、
drobo miniと悪戦苦闘。でもリセットしたら無事動いたのでよし。


2012年12月24日月曜日

風邪あるいはインフルエンザにお気をつけを

昼間近所で作例撮り。
いやあ、めちゃ空気が冷たいわ。
予想以上の真冬っぷりでびっくり。
なんでこんなに寒いのかはこちらを。
「地球温暖化」でも厳冬なのはなぜ? 原因は夏の北極海に  :日本経済新聞

鳥へいで忘年会(といっても4〜5人だけど)の日だが、
一緒にいくはずだった家人が風邪を引きまして、
わたしだけが参加。
さすがにクリスマスイブに鳥へいで焼き鳥つまみながら酔っ払う人は少ないらしく、
のんびりとすごす。
焼き鳥 釜めし 出前 宴会 日本料理 世田谷経堂の居酒屋 鳥へい 和食 東京
ここの焼き鳥と釜飯とアバウトさは絶品であります。

風邪で参加できない家人は、iPhoneのFaceTimeでちょいとバーチャル参加。
いやあ、鳥へいのWi-Fiを使ったおかげで、FaceTimeの映像もきれいだわ。
そういえば、ともだちと実験したのを除けば
初FaceTime体験だったな。なるほどこういうとき使うのか。

帰宅して
FacebookやTwitterをみてると、知り合いが3〜4人ほど熱だして寝込んでて、
さながら「イブ風邪」といった様相。
みなさまお気をつけを。

高熱が出たらインフルエンザの疑いがあるからさっさと医療機関へ行くべきだが、
高熱が出てすぐいっても、検査薬が反応しないらしく、
夜熱が出たら、翌朝まで待っていくくらいじゃないとダメで、
その辺は2月に経験した。
混沌の屋形風呂: インフルエンザ陽性でした話

あのときは、朝になって高熱が出て、医者に電話したら、
陽性かどうか判断がつくのに時間がかかるから夕方にきてくれといわれたのだよな。
でも薬は発症から48時間以内が一番効くわけで、
難しいところであります。

希望難民ご一行様の行き着く先は

Kindle Paperwhiteで読了。
希望難民ご一行様。

いやあ、面白かった。
一番面白いのが……NewsWeb24で喋ってる姿そのまんまの文体と、
末尾についてる極めて親切でわかりやすい「この本のまとめ」。
「東大院生のまとめたきれいじゃないノート」と称された、
文字通り手書きのノートで、本の内容が図とイラストでまとめられているのだけど
それがいい。1冊読み通したあとでこのノートを見ると全体の流れがよくわかる。
まあ「東大院生の……」とわざわざつけるところもあざとくてかわいい。


あとは解説で本田由紀教授にもっとボロクソに反論されてたらいい感じで完結したのに。


それはともかくとして、
会社員をしてたら上の世代とも下の世代とも接することができるからいいんだけど、
わたしのようにフリーで仕事してると、接する相手が限られるわけで(20代なんてたまに会う若手編集者くらいで)、日常的に接する相手はどうしても似通った年齢層になる。せいぜい±12歳くらい。
だから、「今」がどうなってるのかすごく気になるのだ。
わたしが育ったのは、ちょうど高度成長期末期からバブルに向かう頃。
親は団塊のひとつ前の世代。
本書はそんな時代……つまり、
経済成長という共通のゴールがあった時代、
本書的には
「「いい大学」に入れば「いい会社」に入れ、「いい人生」が送れるという「物語」を共有していた」時代から、話をはじめてくれる。

まあ、その物語の胡散臭さに耐えきれず(バブルの直前くらいに)会社を辞めてさっさとフリーライターになった人のセリフではないけれども、考えてみたら、その物語からはずれても食べていけそうな時代ではあったのだよな。

でも今は明らかに物語が変わってるわけで。

昔は、地縁血縁で構成された村社会があって、それはうざさもあったけど相互扶助組織でもあって共同体としては完成されていたのだけど、
近代になり、村社会から脱出して都市部に出てきた人たちは、それに変わるものとして「学校」「会社」という新しい共同体を作り上げてきた。
たぶん、われわれの前後の世代が、そういう共同体のもつ胡散臭さやあざとさから脱出して、もっと自由であるべきだといいだしたんだと思う。若い頃(80年代)に読んだ本はたいていそんな感じだったもの。

かくして、「学校」や「会社」は信頼できる共同体としての役割を徐々に失い……その構成員にとっての「依存できる居場所」ではなくなり、不況が決定的なダメージを与えたのだ。たぶん。
でも、大人達はそういう共同体を壊したはいいものの、その代わりになるものを用意できなかった。
しかも日本には西欧における「教会」に該当するものがない。

そんな中で育った今の人たちはどうしてるんだろう……
というのを読みたかったのである。

そういう意味で、めちゃ面白い本でした。
「ピースボート」乗船体験と聞くとちょっと引いちゃうのだが、
読んでみると、ピースボートの自体は本質的な問題ではなく(といっても、ピースボートがどんなもので、辻元清美の時代からどう変遷してるのかも含めて詳細に教えてくれるけど)、
低コストで「数百人の老若男女(まあ本書で扱うのはすべて30代以下だが)が3ヶ月以上の間に同じ場所で生活し続ける様子を観察できる場」としてはこれ以上無い存在で、
何しろ船の上なので外の人たちとの交流もできないし、寄港地以外で逃げ出すこともできないし、参加者達をいろいろなパターンに分類しやすいしで、おいしすぎる場として使われてる。
本書の筆者はその様子を観察するのが面白くてしょうがなかったろうなと
そんな気持ちが随所ににじみ出てるから読んでて面白い。

古市憲寿ってめちゃ「おもしろがり」なんだろうなと。
で、おもしろがりつつ、乗船してる人たちを4つに分類し、
それぞれの特徴や変遷、下船後の様子を観察し、
修士論文にまとめ、それを改訂して読みやすく親切な本に仕上げたのが本書なのだ。

で、今は「誰もが終わりなき自分探しをしなくてはならない時代」で、そこで「やればできるって言うな!」と叫ぶわけである。
「何のヒントもなくフィールドに放り出され、「やればできる」とせかされる。ゲームでは、そういう作品のことを「クソゲー」と呼ぶ」
まさしく。
で、本書ではクソゲーなんてクリアしなくていい→今の社会はクソゲーみたいなもんだからムリしてクリアしようなんて思わなくてOk→(夢を持とう、やればできる、想い続ければ実現する云々と)「あきらめさせてくれない社会」で「若者をあきらめさせろ」という結論(といっていいのかな、まあいいや)。

話は前述の共同体に戻るのだけど、
この本は「承認の共同体」幻想がメインテーマ(最終的にピースボート上における承認の共同体の発生とその後共同体を維持していく様子が観察される)で、
それは
互いに承認しあうことで安心できる「流動的な社会におけるオアシス」のようなもので、はじめは何らかの目的を掲げて集まったりはじめたりしたコミュニティも、承認し合う居心地の良さにそれが冷めていって、共同体だけが残ってムラ化すると様子を観察しながら検証してる。

で、わたしはというと、
LINEってそういう意味ですごく「承認の共同体」的なんじゃないか、と……そんなことを思いながら読んでたのである。

承認の共同体内でのつながりを日常的に維持するためのツールで、グループチャットによってそれが行われるのだ。閉鎖的なコミュニケーションなので、そこに異質な外部が入ってくるのを防ぐ役割ももってる。

でもそのゆるい共同体って居心地がいい反面、とてももろいわけで、それがこわれたらどうするか。
たぶん、個々の人がいくつもの「承認の共同体」を持ってて、それを使い分けることで上手にリスク分散してるんじゃないかなと。
それには、グループ分けをしてそれぞれのグループと等価にやりとりできるデジタルツールが欠かせないのだ。グループチャットを上手に使えば、自分が属するコミュニティそれぞれに対していい顔できるし、話題を使い分ければリスクも分散される。
リアルだけのつながりだと、いくつもの共同体に属するなんて物理的にムリだけど、LINEだったら同時にそれぞれとコミュニケーションできるもの。
まあ、実際にそう使っているかどうかは想像だけど。

この本の解説で本田由紀教授(わたしと同世代です)が「仲間と一緒にいることだけが承認のリソースだった場合、その仲間を失ったり関係がおかしくなったりしてしまったとき、人は何もない空間に取り残されてしまう」と書いているけど、そうならないよう、属する仲間をいくつももつためにデジタルなコミュニケーションツールが多大な役割を果たしてるんじゃないかと、わたしは思ってるわけで、
そういう意味でLINEって今の時代を象徴してるようで、
気になってるわけです。

で、その先に何があるかというと、さっぱりわかりません。そんな居心地のよい共同体を長く続けられるのかというと、たぶんムリでしょう。
気がつくと30歳を越えてて、
たとえば刑務所から出てきてまた昔みたいにやろうと当時の仲間達を頼ったら、彼らはとっくに大人になってて自分だけが取り残されていた的な「さらば青春の光」状態が待ってるとしか思えないもの。
解説を書いてる本田由紀教授はそこを気にしてる。大人だから。

古市憲寿はというと「じゃあ、誰が「あきらめない」で社会を変えればいいのだろうか。それはあきらめきれない人がかってにすればいいことだと思う」……ミモフタもなさすぎて感動的です。
でも逆に、そういっちゃうしかないところが信用できるというか、
本書は若い研究者がピースボート上の閉ざされた社会をネタに同世代の若者達を研究した本であり、そういう意味でこれはこれで清く正しいんじゃないかと感じたのでよいのです。

次は「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります〜僕らの介護不安に答えてください〜」を買ってみた。Kindle化されてたから。
上野千鶴子といえば、若い頃「スカートの下の劇場」を読んで、目から鱗が落ちたのを思い出します。今読んだらどう感じるのだろう。


2012年12月23日日曜日

大掃除パート1とDROBO

寒いのでリビングの扉を閉めてる。
かふかが廊下に出たいというので開ける。
寒いのですぐ閉める。
そしたら、閉められたら寂しいので中に入れてくれという。
毎日こんなです。
XZ-2

大掃除パート1。
とにかく捨てるものが多くて(主に段ボールと雑誌類だけど)
1回で終わらないのだ。

ちょいとDROBOの話を書かなくちゃいけなくて
あれこれ調べてみたりする。
最新型は、ThunderboltとUSB3.0のデュアルIFなのね。

ちと高価だけど、将来、iMacに買い換えたときは、
こいつに3TB×4くらい突っ込んで、
Thunderboltでつないで
Apertureのデータ用ドライブにすると、
写真が増えてもドライブをでかいのに差し替えていけば済むので
幸せなことになりそうだなあと
思ったのだけど、考えてみたら、それやるとけっこう金がかかるのだよな。



2012年に買ったモバイル系

年末なのでついでにこちらも。
2012年に買ったデバイスは4台。

・3代目のiPadというか、iPad Retinaというか、新しいiPadというか、新しかったiPadというか、超短い寿命でリニューアルしちゃったアレ。
 4代目は買ってない。
 5代目は買う。どうなるかわかんないけど、やっぱもっと速くてLightingコネクタで容量がでかいiPadは欲しいもの。音声出力がステレオになるとなおよし。
 それ以外は何か変わるかねえ。軽くなるといいねえ。
 そもそも5代目はいつでるのかねえ。
 
・iPhone5。既定路線。SBM。
 iPhone6もまた買うでしょう。それまでに地図はなんとかなってるかな。
 シャープのスマホが搭載してる光学式手ブレ補正ってけっこう優秀だから、あれをのっけてくれないかな。画素数はそのままで。1600万画素なんていらん、というか、ISO感度が落ちる方が困る。
 それ以外は何をしてくるんだろう。NFCは積むかね。
 ただハードウエアよりもソフトウエアやサービス、となるとiCloudや地図をどこまでレベルアップできるか、かなあ。
 普通のメーカーなら、iPhoneを2ラインにして、iPhone6でディスプレイの巨大化、iPhone5 miniはiPod touchのデザインテイストを継承したライト版でカラバリありの低価格カジュアル版とかやりそうだけど、半年ごとに、春はライト版、秋はフル装備版とか2回発表するなんてこともやりそうだけど、アップルがそれやったら終わりのはじまりって気もするし。
 やたらラインナップを増やすって、ジョブズ復帰前のアップルを思い出すものなあ。

・Xperia VL。au。
 バタフライとどっちにするか迷ったのだけど、VLの方が発売が早くてバタフライよりコンパクトだったのでこっちにしてみた。これでうちの2回線はどっちもLTEになりました。
 モバイル回線からWi-Fiに切り替わるのが遅いとか、位置情報取得が遅くてお店の中ではほとんど使えないじゃないかとか、結局iPhoneのカメラの方が写りが安定してるんじゃないかとか、XperiaのスイングパノラマよりiPhoneのパノラマの方がきれいじゃないかがんばれソニー、な感じで、以前使ってたIS05に比べると5倍くらいはマシになってるのでよいんだけれども、結局よく使う機能に不満があって、メインはiPhoneのままであります。
 ソニーらしいAV系の機能も……うちは完全にiTunes中心だしな。
 Xperiaメインで使ってるのは、自転車ナビタイム(auスマートパスにはいってると無料で使えるので)とおサイフくらいかもしれない。あとテザリング……。
 SONYのアプリとgoogleのアプリとauのアプリがごっちゃになっててわけわからんのはなんとかならんもんかと思ったりする。慣れてない人だと、なにがなんだかにならないか?

・Kindle Paperwhite
 これは使ってます。紙の本に比べていったりきたりが面倒だけど、シーケンシャルに読み進められる本はかなり快適。
 「テキストを読みたい」ときはKindleがいいし、「本そのもの」を読みたいときは紙の本を買いたいという感じかなあ。
 その区別がどこで為されるかは微妙なところなんだけど、きちっと装幀され、考え抜かれたレイアウトで作られた本は、コンテンツのみならず「本」という作品なのですよ。そういう作品性の高いものは「書物」として楽しみたい。
 逆に固定レイアウトでテキストが流れているようなもの(新書系とか)はKindleで十分。
 小説はどうなんだろう。小説家によっては、句読点の位置やページが章のどこでめくられるかなんてところまでこだわってたと訊くけど。このシーンはこのページ内におさめた、めくったら次のシーンに行きたいとか。
 そこまでいかなくてもそのページが「見出し」で終わるようなレイアウトはしない、1行だけ次のページにはみ出すようなことはしない、くらいは考えて欲しい今日この頃。
 そういう意味でも、リフロー系でOkな本と、レイアウトを崩したくない本はやはり別のものだと思うのです。


2012年に買わなかったデジカメ

2012年に買わなかったデジカメも6つあげてみた。
心惹かれたけど買わなかったカメラである。

・ソニー RX100
いやあ、2000万画素と聞いて不安があったのだけど、1インチセンサーパワーは偉大で、コンデジではもう最高クラスでしょう(RX1という怪物は除く)。
もうちょっとソニーのコンデジならではの面白みが欲しかったのと、
ワイド端以外の最短撮影距離が長いのがひっかかったのだろう。
でもRX1とRX100は歴史に残る2台だと思っております。

・ニコン Nikon1 V2
これ欲しい!
AF超速いし、使い勝手よくなったし、あれこれ遊べそうだし。
欲しいんだけど、これ以上家にミラーレス機が増えるのはちょっと……と思いつつ、来年あたり衝動買いするかもしれません。しないかもしれません。
タッチAFとチルト式モニタが搭載されないかなあ。

・ソニー NEX-5R
NEX-5→5Nとつきあっておきながら、大きく進化した5Rを買わないとは何事か、
と思うわけですが。
タッチパネルが静電容量式から感圧式になったのはややマイナス。
待望の電子ダイヤルがついたのはいいけど、いまひとつ生かし切れてない感。
像面位相差AFは確かに速い!
Wi-Fiは楽しめそう!
でもなぜか「しばらくは5Nでいいや」と思ったのでした。
5Nを持ってなければ確実に買ってましたな。

・EXILIM ZR1000
今のハイスピードEXILIMってコンデジとしてはかなりいい線いってると思うのですよ。
プレミアムオートのあのハデな絵もけっこう好きなのですよ。
買ったら買ったでかなり楽しめると思うですよ。
ZR1000はとうとうチルト式モニタになってくれたし。
でも、H20GのあのGPS機能を搭載したハイスピードEXILIMがいつか出たら買おうと思いつつはや何年。いつか出して欲しい。
個人的にはH20GでやったあのすばらしいGPS機能やWi-Fi搭載やそういうデジタルガジェット的側面を持ったハイスピードEXILIMを観たいと思ってるのです。

・パナソニック LX7
F1.4-2.3の超明るいレンズと、鏡胴周りにスイッチが並んだり絞りリングがついてるインタフェースは好みなんだけど。
XZ-2と比べたとき、ついあっちを選択しちゃいました。
でもチルト式モニタが好き!、なんて思わなければこっちかなw。

・シグマ DP2 Merrill
DP2 MかDP1 Mかどっちか買おうと思ってて、
もともとDP2sを持ってたこともあり、
あの解像感は28mm相当の広角で味わうのがいいかなと
DP1 Mにしたのだけど、
なぜDP2sを持ってたのかというと、
DP2系の焦点距離の方が自分がよく撮る写真に向いてたからで、
だったら、DP2Mにすべきだったろう、と。
写りも、DP2Mの方がいい気がするのですよねえ。
実はあまり考えないでカメラを買ってるというのがバレます。

買い物は基本、衝動買いなので、
「これはいい」と思っても、そのときに「衝動」がこないと買えないんですよねえ。
安い買い物じゃないので。

2012年12月22日土曜日

少しずつ年末モード

年末でもありますし、天気も悪うございましたし、
古い雑誌や機材を片付けたり
ブログ書いたり
年越し蕎麦食ったり←まだ年は越しません
床暖マニア Image created with Photo fx Ultra
床暖の上でくつろぐ猫。XZ-2で撮ってiPadに送ってPhoto fxかけてFlickr
猫と遊んだり(↑)、
本屋でアサヒカメラ買ったり(今年は岩合さんの猫カレンダーが復活してるのだ!)
本を読んだりしてのんびりと寒い休日を過ごさせていただきました。

今読んでるのは古市憲寿の「希望難民ご一行様」で、
なぜこれかというと、
Kindle化されてたからで、
ほんとは「絶望の国の幸福な若者たち」を読みたかったのだが、
そちらはKindle化されてなかったのだ。
そういう時代であります。

なぜ古市憲寿かというと
NHKのNewsWeb24に出てる
頭がいいけどシニカルにすっとぼけた若者学者っぷりや
新しいモノや考えは軒並み苦手っぽい橋本アナへの絡みが楽しかったからで
ああ、この人が書いたものを読んでみたいなと思ったからであります。

で、まだ途中だけど、おもしろそうですわ。




2012年に買ったデジカメ

今年……6台もデジカメ買っておりました。
買いすぎです。反省してます。
振り返ります。

1月。ソニーNEX-5N
発売から数ヶ月たってるし、買う予定無かったんだけど、あるとき、NEX-5を使ってて、無意識のうちにAFポイントを変更しようとモニタをつついてる自分に気がついて、「あ、わたしはタッチAFしたいんだ」と。こうなると買うしかないでしょう、ってことで購入。
このミラーレスにしか不可能なスタイルが好きなのです。ボディの小ささや凹凸も、あれだけ小さくしておいてでもチルト式モニタは死守するとこもいい。
問題はレンズ。レンズのラインナップは増えてるけど、わたしが欲しいスペックのレンズがちと足りない。撮像素子が大きい分どうしてもレンズも大きくなる。そこをどうしていくかですな。
NEX-5N + 50mmF1.8

3月。オリンパス OM-D E-M5
電話予約して発売日に購入。今更昔の一眼レフのデザインを持ち出してもねぇ……と思ってたのですよ。最初は。まあPENを復活させたのだから、この路線しかないだろうなと、ちょっと冷ややかな目で見てたのは事実であります。
でもいざ触ってみると、実にいい。写りも手ブレ補正もいいんだけど、やっぱ、EVFを覗くと一眼レフ的に、チルト式モニタ+タッチパネルでミラーレス的に使えるので1台でだいたい済んじゃう。ああ、マイクロフォーサーズでもここまでできるんだな、と。
どうも、チルト式モニタ+タッチパネルが好きなようです。
結局、OM-Dの実力を引き出すレンズが何本か出てきたこともあり、今年一番たくさん使ったカメラとなりました。自分でもびっくり。でも、パナソニックの12-35mmF2.8が出なければここまで愛用することもなかったかも。何しろキットレンズの12-50mmは買ってないんですから。

OM-D + 60mmF2.8 macro


6月。ソニー Cyber-shot HX30V
コンデジも1台欲しいな、今から買うならGPS+Wi-Fiだな、ってことでHX30V。最初は面白がってたけど、結局のところ、思ったより使わなかった。位置情報が欲しい写真はiPhoneで済むし。OM-Dと両方を持ち歩くことが増えると、こっちで撮る機会がほとんどないことに気づいてしまったのだ。もう1/2.3センサーのコンデジはクオリティ的にきついのかなあと思った1台でした。HDRやスイングパノラマは魅力的なのだけどね。
HX30V

9月。シグマ DP1 Merrill
Foveonセンサーのカメラが欲しくて、この解像感を楽しむならやっぱ28mm相当のDP1系だろうと思ったのだけど、今から考えると、DP2 Merrillにすればよかったなと。まあどんな写真を撮りたいかによるのだが、わたし的にはDP2系の焦点距離が向いてたってことだな。
写りはもう画質番長なので。ディテールの描写力と、鮮やかさ(偽色がないので彩度を上げても色が破綻しない)のは素晴らしい。
ただ、うちはApertureで写真を管理してるので、ApertureでRAW現像できないのがつらい。

10月。ニコン D600
D7000以来の一眼レフ購入。
フルサイズの一眼レフは前々から欲しかったのだ。
でも春先にD800が出たとき、そのスペックを見て、「あ、これはもうワンランク下のフルサイズ機がでるな」と思ったのである。よし、そこまで待とう、と。いやまさか2012年中に出ちゃうとはおもいませなんだですよ。
で、発売初日に即購入。フルサイズ用のレンズが数本しかないので活躍の機会はまだ多くないけど、でも、やっぱフルサイズはいいわ。D7000と併用中。
D600 + 50mmF1.8

12月。オリンパス XZ-2
常用できるコンデジが1台欲しいとは思っていたのだけど、HX30Vのように結局あまり使わないとなったらもったいないし、頑張って買おうと思えるものもなくてスルーしてたのである。それが、ついつい、XZ-2はチルト式モニタ+タッチパネルを持つ唯一のハイエンドコンデジであるということを知ってしまい、この組み合わせは好物なので我慢できなかったわけです。ちとでかくて高いのが難点だなと思いつつ。
で、F1.8-2.5の明るいレンズは素晴らしかった。思ってたより写りがいいのだ。
暗所でのAFに難はあるけどまあそのくらいはよし……よくないけどしょうがない。
デカいとはいえOM-Dほどかさばらないので、ちょっとバッグに放り込むにもいいし。こいつとOM-Dの2台持ちなんてすると、オリンパスファンなんですかと聞かれそうだが、実は同社のデジカメを自分用に買ったのは、OM-Dがはじめてです。今年のオリンパスはよかったと思うし。
XZ-2 ファンタジックフォーカス

来年はもっと自粛します。その分レンズをちょいと揃えたい。
まあ、D600を買っちゃったので一眼レフには手を出さないだろうな。
メリットデメリットいろいろあるけど、結局のところ、ミラーレス一眼の方が将来性はあるもの。像面位相差AFの完成度が上がればAFの問題は解決するし、ミラーショックもないし、ボディを小さくできるし。
買うとしたら、Nikon1系統だな。あれは面白い。

OM-D系は……山ほどある不満を解消し、さらに像面位相差センサーを採用してくれば(いずれ搭載するでしょう)ヤバいかも。あと「ペンパルWi-Fi」はさっさと出すべし。
あとはレンズだな。望遠系の優れたレンズに欠けてるのだ。パナの100-300mmはクオリティ的にアレなので、150mmF2.8とか、300mmF4.0とか出ないかな。

コンデジは……たとえば、Wi-Fiを搭載してモニタがチルトしてタッチパネルでアプリも使えて像面位相差センサーを採用したRX-100とNEX-5Rが合体したようなカメラとか……が出たら買うかも。いや、出そうな気もする。出たらどうしよう。

2012年12月21日金曜日

もう今年も終わりですな

ITMedia Mobileとデジカメプラスそれぞれに
今年を振り返る的コラムを書いてメール。
これを書くと年末感が増しますな。
モバイル的にもデジカメ的にも動きがたくさんあって
面白い1年でありました。
どちらも新しいフェーズに突入した年、といって過言ではありますまい。

夜は経堂で日本カメラの編集者と打ち合わせ。

なんだか眠くてNewsWeb24も観ないで早寝。

2012年12月20日木曜日

久々にエイ出版へ

午後から某社の某担当をしてる古くからの知り合いをフリックの編集長に引き合わせる。
仕事が発生するといいな、というよりは、まあこことここは結びつけておいた方が互いに良さそうだな、という感じで。

夕方からはフリックのカメラ座談会。
いつものめんばー(わたしと三井さんと編集長)で
2012年のミラーレスについて振り返る感じで
そのあとお食事会でおなかいっぱい食べて、
寒い中自転車で帰る……めちゃ寒かったす。

デジカメマガジンの電子版が半額だというので、
メーカー9社のインタビュー記事を目当てに買おうかと思ったのだが、
インプレスダイレクトの会員になってPDFを落とすのもかったるいし、
やっぱiPadでさっと買えてすぐ読めないとダメだよなという
堕落した心で探してみると、マガストアでも買えるらしい。
やっぱ電子雑誌はそうじゃないとな。
で、買ってみて開いてびっくり。
写真誌をiPadで見ると、写真がめちゃきれいなの。
コントラストも色もきれいに出てて、
これ、紙雑誌で見るより写真がきれいじゃん、と。
iPadはRetinaに限りますな。

フリック!

2012年12月19日水曜日

こもって仕事の日

ITMediaにRX1のレビュー。
ascii.jpに猫連載。
あとは今年を振り返る的コラムを書かねば。

2012年12月18日火曜日

XZ-2は猫撮りに向いたコンデジです

公園に写真撮りに行ったらいつもの猫がいて
夕方に会うときは触ろうとすると逃げるくせに
今日は姿を見つけると鳴きながら寄ってきて
カメラの準備しようと座ったら膝に乗ってきてびっくり。

XZ-2で膝猫
膝猫。XZ-2
通りすがりの猫好きのおじいさんが
いつも昼間に猫を膝にのせてる人が今日はいませんねという。
確かに平日休日にかかわらず、昼間ここにくると、
猫を膝に載せて日向ぼっこしてる人がいたのだけれども
今日は姿が見えないのだ。
わたしはその代わりといったところか。
猫の方も昼間は誰かの膝で過ごす、がすっかり習慣になっているのだな。
おもしろいもんである。

ともあれ次の猫連載のネタができたのでよしとしよう。
いやあ、XZ-2、思ってたより使えるわ。写りもいいし。
日陰が多い公園だとテレ端でF2.5でしかも寄れるレンズってめちゃ有難い。
F2.5ならシャッタースピードをそこそこ保ちつつ撮れるし。
これはなかなか気に入った。
次のascii.jpの猫連載のネタだな。

夜はマンガを読む。
練馬が舞台の東京自転車少女なるコミックを松尾さんが紹介してて
東京自転車少女。コミック アース・スターONLINE - ONETOPI
面白そうと調べたら、BookLiveが電子書籍版をもう扱ってたのだ。
えらい。

さらに、cakesに掲載されてた猪瀬都知事のインタビュー記事が面白かったので
猪瀬直樹が見た石原慎太郎と小泉純一郎――猪瀬直樹氏インタビュー前編|猪瀬直樹|この国の問題を解決する力|cakes(ケイクス)
今、この国の政治家と作家に必要なもの――猪瀬直樹氏インタビュー 後編|猪瀬直樹|この国の問題を解決する力|cakes(ケイクス)
「解決する力」を読んでみようかと思ったらちょうどKindleストアに出てたので
即購入。
寝床でKindle Paperwhiteでつらつらと読む。

何がいいたいかというと、電子書籍の時代がきてますよみなさま、ってことです。
前からいってるけど、新書とマンガって電子書籍向きなのだ。
特に新書って往々にして1日あれば余裕で手軽に読めるものがメインで
影響保存版にしたいようなものってけっこう少なくて
だったら読みたいときにぱっと読めて本棚を圧迫しない電子書籍が一番いいじゃん、と。

それはさておき、cakesのインタビューは面白い。
メディアに出てくる石原慎太郎は「暴走老人」なんだけど、
猪瀬直樹から見ると「長老じゃなくて元老」だと。
なぜそうなのかを語ってる。
石原慎太郎を常に好奇心を持って新しいものを見ている人と評価している。

「解決する力」は要するに副知事として都庁で何をやってるかどういう意図で何をしかけたかという、みようによっては自慢話なんだけど、都庁の中にいる人じゃないと書けない様々な記録だから面白い。
都知事の次は国政に出て欲しいなあ。
もちろん、その経験をどんどん本にして発表して欲しいからです。

2012年12月17日月曜日

こういう日は新聞を読みたいのだが

あれこれRX1やXZ-2で遊んだり
ブツ撮りしたり、レビュー書いたり……いや書きかけでダウンした。

総選挙の翌日というのは新聞を読みたいわけで、
個々のニュースはネット上にたくさんあって
いったりきたりすればひととおり読めるのだけど、
全体をまとめて記事にしてくれるのは新聞のありがたさで
その一覧性はいい。
でもコンビニまでいってでっかい紙を買うのもいやだなと。

朝日も日経も新聞コンテンツをそのまま読めるアプリを出してるのだけど、
各号の単体売りはしてくれないのよ。
月極しかない。
単体売り(無理なら駅売りと同じ値段でいいや)して欲しいなあと。

毎日新聞がやってる「TAP-i」というニュースコンテンツは
iOSのニューススタンド対応の上に
85円で単体売りもしてくれるのでけっこうありがたいのだが
写真中心で内容は新聞ほどじゃない。


朝日新聞が1ヶ月3,800円だからなあ。
無料会員にはなってるので1日3本は読めるけど、
いろいろとしがらんでて舵取りが難しいのもわかるけど、
その上がいきなり3,800円といわれてもな。


2012年12月16日日曜日

クラブワールドカップ決勝とか総選挙とか

晴れてる。暖かい。
朝、TLで投票所に行列がとのツイート、ガラガラだよのツイートを見る。
近所の投票所へ行くと、普段の5倍にはなろうかという行列。
東京は衆議院議員に加えて都知事と都議会補欠選挙を兼ねてるから
その分時間がかかってるだけじゃないかという人あり、
確かに見ていると普段より回転が悪く、人の出入りの速度が遅い。
日本の選挙はいちいち鉛筆で名前を書かせるから、
書くべき箇所が増えれば回転が落ちるのは道理で
なるほどそういうことかと。

妻が新宿で買い物をしたいというので、レビュー用のカメラとXZ-2をバッグにいれてついでに作例でも撮ろうとお付き合いする。
で、イルミネーションで円ボケ遊び。
XZ-2
XZ-2ってレバーひとつでさっとMFに切り替えられるからこういう遊びしやすい。
コンデジでMFで遊べるって考えてみたら面白いな。
MFにしてフォーカスを思い切り近距離に持って行くだけなので簡単です。

夜は日テレでクラブワールドカップを見つつ選挙速報の時間を待つ。
選挙速報番組がはじまったら、2画面構成にして片方でサッカー、片方でNHKにしようかと思ってたら、いきなりサッカーの画面がニュースに切り替わる。
えっ。
Twitterでは小田嶋さんが罵詈雑言。
その後、コリンチャンスvsチェルシーの名勝負は画面を縮小したまま放送され(常時画面の下方にテロップが流れ続けてる)ることに。
いやあこれはびっくり。
選挙報道を入れたいのはわかるけど、中途半端なことされても困るわけで。
うちのテレビはこんなことに。日テレの画面、クロップしたかったわ。

それにしてもコリンチャンスもチェルシーも集中力が凄い。
特に守備。わずかでも隙を作るとすかさずだれかがそれを消しにはいり、シュートコースが空いたと思うとすかさず近くの人がそこに飛び込んで防ぎ、GKは神となり、最後にはコリンチャンスが執念としかいいようがないゴールをゲット。
コースをどんどん消されるからといって無理に打たず、ボールを回したりかわしたりフェイントをかけたり、それでもシュートはGKやDFに防がれるも、そこで浮いた球をヘディングで押し込むという素晴らしい得点でありました。
チェルシーも攻めていたのだけど、コリンチャンスの集中力はとぎれず試合終了。

いやはや名勝負。総選挙とかぶってしまったのが残念なほど。

TLではテレ東の選挙番組が面白いと話題になってるので、そちらに切り替えると、確かに面白い。
詳しくはNAVERまとめをどうぞ。各当選者のプロフィールがもう面白すぎ。
【選挙】攻めすぎているテレビ東京まとめ【池上彰さん】 - NAVER まとめ
各候補者のバックボーンや出自を明示してたのも面白い。

今まで選挙報道番組をみてらんなかったのはなぜだっけ、と思い出すと、各候補者陣営の万歳三唱や支持者と抱き合うといった映像がイヤだったのだな。そんなことよりこちらが知りたいことに答えてくれと思いながら見てたのだが、テレ東のはそこにこたえてくれた。むしろ当選者につっこみまくるというありさまで。
いやあTwitterをチェックしててよかった。

大勝した自民党組がみな疲労困憊で、大敗した民主党組は憑き物が落ちたような顔をしてたのが印象的でありました。

それにしても、自民党が勝つ、民主党は大敗するってのは誰もが予想できたことだけど、
まさかここまで差が出るとはなあ。毎回いったりきたりを繰り返しててそれでいいのか、無党派層は短絡派層と、浮動票は短絡票と呼んだ方がいいんじゃないかという気がしないでもないが、ここはむしろ、小選挙区制をなんとかすべきなんでしょう。
いったりきたりが極端すぎるのも困ったもんです。
……でも考えようによっては、この振れ幅が面白いといえば面白いので、小選挙区の振れ幅を維持しつつ、比例区かなんかをうまく使って死に票を上手に減らすような制度できないかな。

都知事選は猪瀬直樹が大勝したそうで、
世間的には石原支持してた層と、石原はイヤだけど猪瀬直樹ならって層の両方が投票したのだろうなあ。わたしはTwitterでいつも発言を見てて、そのままやりかけた仕事(東京湾に最新の天然ガス火力発電所を作るとか、都営とメトロを一元化するとか)をまっとうして欲しいと思ってたから問題ない感じです。



GoogleMapsがiPhoneにやってきたのだが

やっとgoogleからGooleMapsのiPhone版がやってきて、
多くの人がそうなんだろうけど、
うちのホーム画面もこうなりました(笑)。
GoogleMapsが一等地に鎮座いたしまして、
標準のマップはYahoo!ロコ地図やMapFanやマピオンやキョリ測などと一緒に「各種地図」の中に放り込まれております。
アップルのマップを見守りたい気持ちはあれど、現実的にはこうなるのもしょうがないかなと。

グーグルの地図が特に好きなわけじゃないのだけど、
iOS5時代のマップより機能は増えてAndroid版と遜色なくなったし
相変わらずいい感じで動くし
地図からすぐ経路探索してくれるし、ストリートビューあるしで
なんだかんだいって一日の長があって便利なのだ。
マピオンやYahoo!ロコ地図の「日本の地図」らしい色使いやデザインがいいんだけど、総合力かねえ。

で、これで解決かというともちろんそんなことはないのであって、
アプリ内で地図を呼び出して使う場合、
たいていはアップルの純正地図を呼び出してるのである。
それでも問題ないときもあるけど、わたしの場合、
東京時層地図で明治期の地図を見ながら歩くのが好きなのであるけれども、
(だから、東京時層地図はホーム画面の一等地……左手親指ですぐタップできる位置)にいる)
当時の地図と現在を比較したいとき、

 これがいきなり

こうなったら、えっと、今どこだっけ、とか思うもの。

で、GoogleMapsがiOS用SDKを公開して、アプリをちょっと手直しすればグーグルの地図を使えるようになるというのだけれども(Google MapsのiOSアプリに早くもSDKが提供–無理してAppleの地図を使わなくてすむ)、じゃあアプリがみんなそうなればいいかというと、それもまた違う気がするのだよな。
一時的にはうれしいのだけど、長い目で見るとどうかな、と。

今、地図を中心とした情報ってすごいことになってるわけで、
それはこの対談記事を読むとすごくよくわかるのだけど、
「パチンコガンダム駅」はなぜ生まれたか? Apple地図騒動の本質とは -INTERNET Watch
地図アプリは“スマホの金脈”だった、AppleがGoogleに対抗した理由を探る -INTERNET Watch
(前編と後編なのであわせてどうぞ)
ここでiOS用アプリがこぞってGoogle Mapsへ行くと、
「おいしいとこを全部グーグルがもっていく」ことになっちゃうのだよな。

それはそれでイヤなので、
アップルはアップルで頑張って欲しいわけである。
なんとか地図を使えるレベルにまでさっさと持って行って、
日本の地図は日本の地図文化に従ってちゃんとローカライズして、
(→混沌の屋形風呂: iOS6のマップの何が問題なのか
アップルならではの地図の使い方を見せて欲しいのだ。ナビだけじゃなく。

最終的にはユーザーが地図を選べるのがいいので
(パソコン上でWebブラウザや日本語入力システムを選べるように……が近い?)
グーグルとアップルのみならず、マピオンとかYahoo!とか昭文社とかも頑張って欲しいのだけれども、さてどうなりますやら。

まあわたしは単なる「地図&歴史好き」なのでナビ機能とかよりも
1m単位で標高線を細かく表示できるとか、時層地図みたいに1年ごとに地図を遡れるとか、神社仏閣はどんな小さなものでも全部登録されているとか、そこの過去の地名をすぐ調べられるとか、暗渠になった川を復活させられるとか……そんなヘンな機能の方が欲しいのだけど。






2012年12月15日土曜日

テレビ台の裏にかふか

駅前で、散歩の師匠でもある友人夫妻とランチして、散歩ルートアドバイスのお礼に「今昔東京さんぽガイド」を1冊進呈しつつ、あれこれと東京歴史散歩話。
趣味の話は楽しいですな。

マンションの排水溝高圧洗浄とかで業者がやってくる。
かふかはもうビビってビビって、彼らが帰ったあともテレビ台の奥から出てこないので隙間からコッソリ撮ってみた。隠れかふか。
ワイヤレスで一灯焚いたのでこんなライティングに。XZ-2。
午後は天皇杯三昧。
グランパス、守備もあぶなっかしかったダニエルを下げてそこに闘莉王かと思いきや、闘莉王をそのまま後ろに下げて3バックにするとはなあ。
でも前線がよく動く人たちになったことでパスが回り始め、熊本も集中力が切れ、終わってみたら5-2でありました。
2-2になったときはどうするんだと思ったけど……。
でもわたしとしては闘莉王は後ろにいてもらって、
玉田永井金崎小川田口といったとこでパス&ムーブでかき回す試合を見たいなあと。
金崎はなかなかよかったのな。
来季、どうするんだろ。



今年最後のデジカメがXZ-2になった理由

実は先日、オリンパスのXZ-2を買っちゃいまして。
オリンパスの忘年会でこれを持ってる人と会って、あれこれ話を聞いてたら急に候補に浮上してきたというのが真相で。

以前から、OM-Dを持って行くまでもないときとか、ちょっとでかけるとき用にコンデジが欲しかったのである。
でも1/2.3インチセンサーものはどうもクオリティ的に不満がありすぎて今更買う気にはなれないし、それならiPhone5で十分だし。
(そういう時代です)

クオリティ第一でいけばもうソニーのRX100イチオシなんだけど(友達にも勧めて買わせちゃったし)、なんかこう踏み切れないところがあって。

そういうときはどうするか、
いったい自分はどんなカメラが欲しいのか、もう完全自分基準のみで評価してみればいいのだ。

やってみた。
雑誌やメディアで横並びで紹介するときは、幅広い層を考えて書かなきゃいけないし基本スペックの基本的な評価は無視できないんだけど、自分基準ならもうその辺ぶっとばします。
で、試しに1/1.7〜1インチのセンサーを持つハイエンドコンパクトから作ったのがこの表である。ニコンのP7700は……忘れてた。すまん。

とりあえず、個人的要望について3点満点でシンプルに評価してみた。
めちゃ自分勝手な評価基準(笑)。

1: ワイド端以外でもよれるか。
 RX100はここが難点。ワイド端ではぐっと寄れるけど、ちょっと焦点距離を伸ばすと旧に最短撮影距離が長くなる。えー。ワイド端だけでどれだけ寄れてもしょうがないのに。望遠側でもそれなりに寄って撮りたいのに。等倍撮影なんて望まないけど、ズーム全域でそこそこ寄れてくれないと使ってて楽しくない。その点、XZ-2は優秀でした。

2: レンズはテレ端まで明るいか。
 これも実はすごく大事で、ワイド端がどれだけ明るくてもテレ端がぐっと暗くなるようだと使いにくい。テレ側で猫撮ること多いし。
せめてテレ端がF2.8におさまってて欲しい。センサーサイズが小さい分、レンズは明るくあって欲しいのだ。ここでS110は評価点が低くなる。優れているのはLX7とXZ-2。

3: モニタはチルトするか。
 はい、チルト式モニタ大好きです。これがあるとぐっと点数が上がります。猫撮るときも使うし。
だってさ、液晶モニタによるライブビューの一番すごいとこって「カメラは目の高さに構えること」という呪縛からの解放なんだよ。そしてライブビューって目の高さでの撮影には向いてないんだよ。アイピースを覗いて撮ってた時代のカメラデザインの呪縛にとらわれて、みんな目の高さにがんばって構えてるのっておかしいじゃん。そういう意味でNEX-5系のデザインは好きなんだけど、QV-10もCOOLPIX 950もCyber-shot F505も好きなんだけど(どの系統もきれいに消えましたな)、従来の四角いカメラでそれを満たすにはモニタがチルトするしかないのだ。

4: タッチAFはできるか。
 実はこれも大好きです。タッチパネルで操作するのはかったるいけど、AFだけはタッチパネル好きです。だってさ、画面に撮りたいものが見えてるんだよ。どこにピント合わせたいか見ればわかるんだよ。そしたら「そこ!」って指で押すだけでOkって当たり前じゃん。
イマドキ、そういうダイレクトで感覚的な操作ができない方がおかしいでしょ。

5: Wi-Fiは欲しいよね
 Wi-Fiは2つの意味で欲しい。ひとつはスマホへの転送。その場でアップしたいときはたまーにあるから。もうひとつはリモコン。S110だけがWi-Fiを内蔵してた。XZ-2はFlash Airを使うとスマホへの転送はちゃんとできる。でもまあ今はまだ過渡期なので2点という配分。

6: 軽くてコンパクトなのがいいのは当たり前なのであるが、大きさではS110がダントツなのだよな。あれはいい。

7: 操作系はもう趣味の世界で、LX7とG15は多くの機能をダイレクトに操作できてよい。XZ-2はカスタマイズ次第。S110は他のモデルよりリングの使い勝手がいい。XF1は2段階繰り出しがいまひとつめんどくさそうなのと、クラシカルな操作とデジタルな操作の融合がちょっと好みじゃない。

8: 画質はまあ、RX100が圧勝ですね。センサーサイズの違いは乗り越えられません。あとはまあ、全モデルを吟味したわけじゃないけど、そう大きな差はなさそう。
等倍で見るとやっぱセンサーサイズの差は如実にあらわれる。等倍で見るか? といわれることもあるけど、先日フォトグラファーの塙さんがいってたんだが、今はパソコンでキーひとつで一瞬にして等倍表示ができる時代なんだから、等倍で見ない方がおかしいでしょと。確かにその通り。

9: USB充電は実はとても大事
 カメラ業界とデジタルガジェットの業界が完全に別のものだった時代ならいざしらず、今は、ユーザーから見ればすべて同じ土俵なんだもの。「デジタル機器」という同じ土俵に乗ってる。スマホと同じ土俵で見られてると思っていい。
で、デジタルガジェット業界はもう完全に「microUSB端子」を搭載し、USB充電して使う、というのが当たり前になってる。これに対応すれば、世の中に大量にあるモバイルバッテリーをそのまま使えるし、いざ出先でバッテリが切れたら、コンビニに駆け込んで安いスマホ用のモバイルバッテリを買ってくればすむ。コンデジのバッテリなんてスマホのより容量は少ないくらいなのだし。
だったら、本体にmicroUSB端子をつけて、その辺のUSB端子から充電できるのが当たり前ってもんでしょ。本体内充電より充電器の方がいい、予備バッテリはどうするんだという人もいるけど、それはヘビーユーザー向けに専用の高速充電器を別売りすればいいだけの話。
で、それを実現したのはソニーだけで、今年はNEX以下の全モデルにmicroUSB端子をつけて、USB充電に対応してくれたすばらしい。
オリンパスのXZ-2もUSB充電できるけど、残念なのは本体の端子がmicroUSBじゃない。旧態依然としたレガシーな独自端子を使ってる。
なぜそうなのかはわかるんだけど(実はUSB用の信号以外に、アナログ映像出力の信号も出てて両者を兼ねてるのだ。でも今は映像出力はHDMIだけでいいでしょ。もうアナログの出力はいらんでしょ)、ダメです。microUSBにすべきです。
レンズ交換式カメラの上位モデルはバッテリの電圧も高いので無理にUSBで充電させろとはいわないけど。

と、極めて個人的な視点で点数をつけてみたら、XZ-2が一番になったのだ。
S110はテレ端で暗いのとUSB充電できないのが大きなマイナスでありました。
知り合いの編集者に予想外のカメラを買いましたねといわれたけど、
自分でも思い切り予想外です(笑)。

ちなみに、オプションの自動開閉レンズキャップは必須。
メディアは東芝のFlash Air。XZ-2はFlash Air対応なので、メニューからオンオフできたりするのだ。これはよい。
うにっと四方向に割れてレンズがでてくるのが楽しい

まあ操作系と大きさには文句言いたいけど、わかってて買ったんだし、いいや。
それ以外はもう、モニタはチルトするし、テレ端でもF2.5と明るいし、絞りはリングですぐ変えられるし、Fn2キーをISO感度に割り当てたので感度もマメに変えられるし。
NDフィルタを内蔵してて簡単にオンオフできるのも実はいい(LX7もこれはいえるな)。
ひとつだけ「これは買ってみないとわからんわ」だったのは、
暗所だとAFの効きが極端に悪くなること。うーむ。これは残念としかいえないが、レバーひとつでリングをMFに切り替えられるのでMFでなんとかなったりする。
ともあれ、
ちとデカいのとちと高いのを除けば、かなりよい。
写りもかなりいいし。これは使えそう。
そんなわけで、
テレ端のマクロで撮ったかふかをどうぞ。ノートリノーレタッチ。縮小はしてあるけど。
XZ-2のテレ端でかふか
まあ、知人から「コンデジはどれがいい?」と訊かれたら、相変わらずRX100かPowershot S110を推薦しますが、価格に折り合いがついて自分であれこれ設定しながら撮りたい&広角以外でも寄りたいのならXZ-2はお勧め。

iPhone5(SBM版)のテザリングがはじまったのでしてみた

15日の零時を回ったこと、TwitterのTLにSBM版のテザリングができるようになったとの書き込みがずらずらと流れたので、うちでもやってみるかと「設定」を開いても、そこにあるという「インターネット共有」が見つからない。

あれ?

そこで、「一般」→「モバイルデータ通信」と辿ったら、
中に「インターネット共有」ってのがあるじゃないか。
おお。これだこれだとタップしたら、いきなりこんな画面に。

指示通りWebに移動すると
テザリング申し込み済みなのにできない人は
iPhoneの電源をいったんオフにして入れ直してみろと書いてある。
わたしは、数日前にMy Softbankからテザリングを申し込んであったので
電源を入れ直してみると、
無事「設定」の中に「インターネット共有」が出現。
そこでインターネット共有からパスワードを指定して共有をオンにすると、
無事テザリングができるようになりました、と。
では、テストってことで、iPadからこちらにつないでみる。
Wi-Fiから自分のiPhoneが見えたのでパスワードを入れて接続すると、
iPhone5側はこんな画面に。
一番上に、インターネット共有って表示されるからテザリングしたまま忘れてしまうってことがなくてよいですな。

これでau回線(Xperia VL)に続いて、SBM回線(iPhone5)でもテザリングが可能になったわけで、どっちかがつながればなんとかなるし、iPadもKindle PaperwhiteもAir13も外でつなげられるようになったのでありました。




2012年12月14日金曜日

今週はいろいろありましたな

家電批評にRX1の記事を書いてメール。
3月のライオン8巻が出てたので三省堂まで買いに行く。
書店によっておまけペーパーがはいってたりするのでややこしいのだ。
今回はいっぱい将棋してました。

ITMediaにAQUOS PHONE ZETAのレビューを書いて……土曜になっちゃったからメールは明日にしよう。

にしても今週はいろいろありましたな。
GoogleMapのiOS版が出たり、
写真系アプリの囲い込み騒動が表沙汰になって議論を巻き起こしたり
(FacebookはInstagram、GoogleはSnapsSeed、Twitterも純正アプリに写真加工機能を追加など)、
Kindleストアから新潮社の本が引き上げられたり、
ソフトバンクのiPhoneテザリングが15日0時からはじまったり。

気が向いたらそれぞれのネタでエントリーたてて、
ブログっぽいことでも書くかと思いつつ寝る。


2012年12月13日木曜日

単行本打ち上げ的な宴会

ITMediaのZETAの原稿を書くが時間切れ。
ブツだけ発送し、
小川町のオリンパスプロサポートでOM-Dのアイピースを修理してもらう。
曙橋の小さなギャラリーで知人の写真展をちょっと覗き、
新宿まで歩いて単行本打ち上げのプチ宴会。

玄光社の編集担当ふたりと実際の編集をしてくださった編プロの女史ふたり。
「大奥」とか「天地明察」(原作の方)とか「のぼうの城」(映画の方)の話とかで盛り上がる。
特に映画「のぼうの城」は三人で絶賛。誰がやってた何がいいとか、そんな話に終始。
編プロの女性は以前江戸時代ものの編集をしたことがあるそうで
ふたりとも徳川将軍にやたら思い入れがあり
「将軍目線でいえば、〜〜〜は許せないわよね」って、将軍目線ってなんだよ(笑)。
歴史ネタで盛り上がる宴会というのもまたよし。

そうそう、「古地図でめぐる今昔東京さんぽガイド」というタイトルは誰がつけたんですかと尋ねたら、「荻窪さんじゃないですか」と返されて絶句する(笑)。
どうも、春先の最初の打ち合わせの際、
タイトル候補としてその場で思いついてしゃべったらしい。
多分、こんな感じの内容にしましょう、的な感覚でいったのだと思う。
いやあ、すっかり忘れてました。申し訳ありません。


2012年12月12日水曜日

自宅作業の日

ITMediaの連載を仕上げてメール。
ascii.jpに猫連載を書いてメール。
さらにITMediaにAQUOS PHONE ZETAの記事を書き始めたとこでダウン。
まあこんな感じか。

なんか書こうと思ってたのだけど忘れた。
幸不幸なんて概念自体が方便だしな、てな内容だった気がするのだけど、まあいいや。
かふか写真でごまかそう。
十字かふか

2012年12月11日火曜日

自宅作業の日

ITMedia連載のために先日撮影した女子&イルミネーションの写真をチェックしてるんだけど、渡部夕貴さん、めちゃ可愛いわ。

なんかマンガ読みたいなと各電子書籍ストアを見てまわったけど、
まともなのはeBookJapanとBookLiveだなあ。
どっちも、
先日出た宝島社の「このマンガがすごい! 2013」の結果を反映してる。
ここに出てくるマンガはだいたいハズれないので
ちょいと新しいマンガを読んでみたいなと思ったときにいいのだ。
もっとも既読のマンガと電子書籍化されてないマンガを除くと
けっこう限られちゃうのだけど、
ここで紹介されるマンガがすべて電子書籍で読める時代が近いうちにきますように。

で、これ(↓)よかった。リアルに壮絶な話で、特に自殺未遂後の幻覚のリアルさに震えるわけだけれども、それをただ淡々と描いていて、絵柄も含めて、作品として昇華されてて。すごかった。

でも原稿は書きかけで寝てしまった。だめじゃん。

2012年12月10日月曜日

原宿で作例撮って海街Diary 5

原宿で最近モデルをお願いしてる女子をひっぱりだして
AQUOS Phone ZETAとRX1の作例撮り。
原宿は裏路地が楽しいですな。
経堂コルティでついでに夜景作例も。

コルティの三省堂書店で吉田秋生の「海街diary 5」を購入。
帰宅してじっくり読む。
いやあ、吉田秋生ってすごい。5巻は特に凄い。
今回は人の生死にまつわる話。
1巻から5巻まで毎回テーマを変えながら四姉妹の生活と成長を描いてるんだけど、
どんどんすごくなってます。名作です。
5巻でここまできちゃったらもう……しらすトーストとアジフライ食いたい。

吉田秋生で一番好きだった作品が実は「吉祥天女」だったのだけど、
「海街diary」になるかも。
未読の方はぜひ1巻からまったりと。


2012年12月9日日曜日

広島惜しかった。。。

作例を撮ったりたまった雑誌を捨てたり
贈呈用の本を梱包したりしつつ
サンフレッチェ広島vsアルアハリ。
雪の中……ああ、同点になってからは広島のペースだったのになあ
けっこうサイドをうまく突破できてたのになあ。
点を取れそうで取れなくなるとキツいんだよなあ。
ミキッチがうまく抜け出したときや
佐藤寿人がGKと1vs1になったときはドキドキしたのだけど、
あそこで確実に決められるのなら、
勝ち点70以上のぶっちぎり優勝だったに違いないわけで。

決定力といっちゃえばそれまでなんだけど。
難しいところだなあ。

西川と森脇が負傷で途中交代したことのもきつかった。
ああいう状況で追い詰められたとき、森脇がいると何か起きたかもしれんし。
というか、グランパスは今年2回も森脇に最後の最後にやられたし。。。

それにしても残念。悔しい。

それはさておき
メキシコのモンテレイは面白かった。
広島もペナルティエリア内でパス回して崩そうとすること多いけど、
モンテレイはそれ以上だわ。そこまで入り込んでさらにパスかよ、的な。
いやはやメキシコすごい。
今年のチェルシーはアレっぽいから、
決勝戦がモンテレイvsコリンチャンスって目もありそうですな。
モンテレイvsチェルシーの一戦は目が離せません。




なぜLINEだったのか

ふと思いついたのでメモ的に。

LINEは大雑把にいうと
ポケベル→PHS→ケータイ(通話&写メ)→スマホ(LINE)
という流れの中にあって
SNSは
パソ通→初期のインターネット(BBS/mail/IRC/ニュースグループ)→mixi→Twitter/Facebook
という流れの中にあるわけですよ。大雑把すぎる気もするけど、まあいいや。
ケータイ文化とPC文化といってもいい。

前者の特徴は
「友達といつでもさっとつながってたいけど、お金はかけられない」
ですよ。
後者の特徴は
「年齢や性別や居住地を越えた人たちとコミュニケーションできる」
ですよ。これ、パソ通やインターネット黎明期によく雑誌などに書かれてたし、わたしも何度も書いた記憶がある。

で、
わたしも試しにLINEを使ってみて、
LINEで相手してくれる人とやりとりしてみて、
ふと思ったのです。
そっか、LINEに最初に飛びついた連中は
「世界のいろんな人とつながりたい」なんて鼻から思ってないんだ、と。
仲のいい友達といつでも効率よく楽しく連絡できる手段が欲しいんだと。
見知らぬ人とつながりたいとか考えてないんだと。
ただ昔に比べると、仲のいい友達の集団が増えてる(複数もってる)ので
LINEみたいなツールが必要なんだと。

わたしの周りはいわゆるアーリーアダプターが多くて、
インターネット系の、あるいはスマホ系の面白そうな新サービスがあれば誰かがいち早く話題にするんだけど、LINEはノーマークだったのね。
ネット系のメディアで実はLINEがヒットしてると聞いて「え、それはなに?」と思ったくらいで。
なぜノーマークだったんだろう、なぜアーリーアダプター層をスルーして一気にブレイクしたんだろうというのが気になってのだ。
で、ああ、そういうわけだったんだと。
閉じたつながりのためのツールだから響いてこなかったんだと。
もともとPC文化の中で育ってる我々が気づかなかったのもむべなるかなと。
そう思うと納得できたのである。



2012年12月8日土曜日

紅葉写真ばかり増えていくー

ITMediaのレビュー用ゼータを持って自転車で作例撮りに。
いつものルートを回る。
いやあ紅葉が見事だからといって、
ついそればっか撮っちゃうのはよくないな。


ロープロのフォトハッチバックは軽くてすばらしい

昨日は新しく買ったバックパックのお試しもしたかったのである。
先日、f.64のカメラバッグと一緒に買ったのが、
ロープロのフォトハッチバックなのだ。

新宿でふらふらとカメラバッグを見てるときに見つけ、
その軽さに驚き、うーんうーんと悩んだ後、
ロープロのサイトにあがってる動画を見てたら欲しくなって
注文しちゃったのである。


バックパックなカメラバッグはいくつか持ってるんだけど、
欲しかったのは
超軽くて、チェストストラップやウエストストラップがちゃんとついてるもの。
今使ってるナショジオのウォークアバウトの小型リュックはAir13もギリギリはいるし四角くいからいろいろとモノをいれやすくてありがたいんだけど、ウエストストラップがないし、チェストストラップもつけはずしがめんどくさいので背負ったまま長く歩いたり自転車で遠くへ行くには向かないのだよね。しかも作りがしっかりしてるからそれなりに重い。

で、ロープロのはチェストストラップもウエストストラップもあるから身体に固定できるし、ナショジオのが1.36kgなのに対して、フォトハッチバックは900gとメチャ軽いし、ノートパソコンは入らないけど(iPadははいる。A4サイズの書類はふたつ折りで)、自転車でさっと撮影に行ったり、歩きながらいろいろ撮って回りたいときはこっちの方がいいのだ。

カメラバッグメーカーのバックパックって、カメラを保護するため頑丈に作るし、最近は機能性を喧伝するために細かいポケットやらギミックがはいってきて、結果としてゴツくて重くなるのだよね。その点、フォトハッチバックは軽くてシンプルなのだ。
レッドということになってるけどかなりオレンジ。
買ったのは小さい方(16l)。それでもけっこう背が高いのでいろいろ入る。
外側のポケットにはiPadがはいるらいし。まあでかいポケットである。
下半分弱くらいがカメラスペースで、そうは詰め込めないけど、ミラーレス機ならレンズ数本くらい一緒に運べる。一眼レフなら長くないズームレンズ装着+単焦点2本くらいかな。
上半分はクッションがない、着替えとか食べ物とかそんなものを自由に放り込めるスペース。長いレンズなど入りきらないモノはここに放り込めばいい。クッションはないけど、そんなのは布か何かでくるんだり、シンプルなレンズケースに入れてしまえばいいのだ。
自転車で走るときはウインドブレーカとかタオルとかを持って行きたいから内部で上下が分かれてるって大事なのである。

カメラスペースが背中側に開くのも特徴。
背中にあたる側が開閉するタイプは、以前から興味はあったのだけど使うのははじめて。思ったより使いやすくていい感じ。
しかもファスナーを閉め忘れたまま背負おうとして中味を落として壊すとか(実は3回ほどやらかしてます)、そういう事故もなさげだし。いつか考察してみよう。
影で見づらいけど、一眼レフ+交換レンズ2本くらいははいる。
左右のポケットにはペットボトルや軽い三脚も入るし、
自転車でちょいと作例を撮りに行くときは最適だなということで。
色もいい感じだし、しかも安いし。
しばらく愛用することになりそう。

2012年12月7日金曜日

神代植物公園・ニコン・オリンパス

晴れてたのでちょいと身体を動かしたく、
デジカメ3台を背負って神代植物公園の自由広場へ。
無料のスペースで、ここの紅葉のグラデーションがなかなかいいと聞いて
ちょいといってみた。
ひさびさにOM-DやD600はおやすみで、代わりにDP1Merrillなぞを持ち出してみた。
DP1的紅葉
DP1 Merrill
でもまあ、DP1MとDP2M、どっちがお勧め? といわれたら、わたしならDP2Mというかな。DP1Mの方を買っといてアレですが。
あれこれ撮っていったん帰宅。

新宿のニコンサロンからレンズの修理が終わったと連絡あったので
新宿へ。
電車がちょうど新宿駅にはいる頃に地震があったらしく、
まったく気づかず。
Lタワーの28階にあるニコンサロンにたどりついたら、
エレベーターは動いてました? まだ少し揺れてますから椅子へ、と心配されてはじめて地震のことをしる。ああ。エレベーターが動いてたのは大ラッキーだったか。

レンズを受け取ってバッグに詰めこんで、
今度は小川町へ。
オリンパスギャラリー東京でオリンパスプロサロンの忘年会。
わたしも一応オリンパスにプロ登録してるのでこういう場に顔を出せるのです。

知ってる人がいなかったらどうしようと不安に思いつつ少し遅れて会場入りし、
まあなんとか知り合いを見つけては雑談したり、
(さすがに顔見知りのカメラマンが何人もいた)
名前だけは知ってたという人と名刺交換したり、
XZ-2を首から提げてる人がいて、少し触らせてもらう。
ちょっと欲しくなる。うーむ。
ときどきまともなコンデジが1台欲しくなるんだよな。
XZ-2かLX7かってとこで。
レンズが明るいLX7かモニタがチルトしてタッチAFが可能なXZ-2か。
Powershot S110は好きだし安いけど、テレ端のレンズが暗いので却下。
LX系は昔LX3を使ってたから、買うとしたらXZ-2かなあ。
別売りの自動開閉レンズキャップもなんだかよいし。

ともあれ、いろんな人と少しずつ話ができたので
寒い中でかけた甲斐がありました。
昔からこういう立食のパーティって苦手で、特に知り合いが少ないとどうしようって感じになるのだけど、今回は途中で帰りたくなったりもせず、それなりにビールを飲みつつ楽しめたし。なんか社会復帰の第一歩的な←なんだそれ。

じゃんけん大会では一応商品をゲット。
PEN発売時のキャンペーン商品だったジュラルミンっぽいアタッシュケースでした。さてどう使おう。

2012年12月6日木曜日

スマホでWi-FiでD600

ITMediaにGALAXY NOTE IIのカメラ機能レビューを書いてメール。
いやあ、なかなか面白い端末でした。
ドコモ端末の中でどれかあげるといわれたら、これもらう。
まあ実際に使うかどうかはアレとしても。

続いてascii.jpに猫連載。
先日、いい膝猫写真が撮れたので膝猫をテーマにしようと思いつつ、
どうもうちのネコのいい膝写真がない。
広角レンズを付けて自分撮りってのも芸が足りない。

あ、そうだ、ソファに向けてD600を設置し、Wi-Fiユニットを装着して、
スマホをリモコンにして撮るってのはどだ?
と思いつき、やってみたらまあなんとかなりそうってんで、
Xperia VL(iPhoneでも良かったのだけど、たまにはAndroidでも、と)からカメラをコントロールし(といってもできるのはAFポイントを合わせることと撮影だけだが)て撮ってみた。
スマホをリモコンにするとカメラ側はライブビューモードになり、
コントラストAFしか使えないのでちょいと難が発生するのだけど、
ちょいと面白い趣向にはなったかと思う。
この手のお遊びは、ミラーレス機の方が向いてるな。
Nikon1 V2とか。NEX-5Rとか。
他にスマホでリモート撮影できるミラーレス機はあったっけ。
で、これは没カット。


2012年12月5日水曜日

f.64のバッグと東京ミッドタウン

なんとか午後までに日本カメラのRX1の原稿を仕上げてメール。
いやあ、よく写りますわ、これ。
それでいて、クラシカルなデザインテイストに走ってないとこがいい。
欲しい。買えないけど。
買えないけど欲しい、ってとこがたぶん大事なのだろうな。

夜はITMedia連載のため東京ミッドタウンでイルミネーション&ポートレートの撮影。
先日買ったバッグを引っ張り出す。

10年以上前にf.64のカメラバッグを買ってずっと使ってたのだけど、何かとぼろくなってきたのと、肩から提げるバッグに重いカメラをいれて歩き回ってるとすぐ腰に来るので、最近はバックパックタイプのものばかり使ってたのよね。
でも今回は移動しながら頻繁にレンズやカメラの交換をすることになりそうだからショルダータイプのを用意したのだ。
f.64のSCM2で、昔使ってたバッグの新型。シンプルな昔ながらのカメラバッグだけど、一応背負いベルトをつけられるので、現地までの移動時に背負えるのがいいなと。
価格も手ごろだし、中仕切りのレイアウトも三脚ベルトも昔のタイプよりずっと使いやすいのである。ポケットもイマドキのカメラバッグみたいにSDカード入れとかスマホ入れとかそんな細かい事いわずに、好きに使ってねって感じの大ぶりポケットがどかんどかんとついてるだけというのもまたいい。

持って行ったのは、
D7000 + 16-85mm & 50mm f1.8 + スピードライトSB-800
OM-D + 12-35mm & 45mm F1.8 & 60mm F2.8 & 9-18mm
この辺をこのようにどかっと放り込める。両側のケースも使えば収納力は高い。

で、東京ミッドタウン。
モデルはアプリソムリエもしてる渡部夕貴さん。
渡部夕貴オフィシャルブログ「Power Smile」by Ameba
ミッドタウンはイルミネーションに力を入れててユニークと聞いていたけど、
いやあ、イルミネーション目当ての人多かったわ。
三脚持参の人もたくさんいたわ。えらいもんだ。
そんな中、よさげなポイントを見つけては撮影。
東京ミッドタウンの夜
OM-D + 45mmF1.8
でもやっぱ、カメラバッグを肩から提げて中腰で撮影とかしてたので腰にきました。いてて。
来週頭には原稿を書かねば。

2012年12月4日火曜日

古地図でめぐる今昔東京さんぽガイド

MacPeopleにLytroの原稿を書いてメール。
続いて日本カメラにRX1の話を書き始めるも……途中で詰まる。
うーむ。

明日発売の「古地図でめぐる今昔東京さんぽガイド」(玄光社)が届いた。
いやあ、ピンクですよ。ピンク。
画像データでは見てたけど、実物はこれがはじめてだもんで。。。
中味はこんな感じ。


実はこのパノラマ、iPhone5で撮ってます
売れるとよいですなあ。


2012年12月3日月曜日

大奥9巻が出た

昼間は渋谷でGALAXY NOTE IIの作例撮り。
これ独自の機能がたくさんあるのでけっこう手間暇かかるです。
だから面白くはあるんだけどね。
ただ、写真のファイル名がDCFに準拠せず、「年月日_時刻.jpg」となるのはなんだかなと思っております。

夜はGALAXY NOTEの作例やスクリーンショットを整理したり原稿を書いたり
家電批評の原稿を書いてメールしたり。
ああ、まだアレとアレも書かねばですすみません。
月曜日に〆切が集中するのってしぬ。

とかいいつつ大奥9巻。
これのおかげで、光圀伝読んでても、桂昌院という名を見るたびに眉毛がふといおっさんの顔が思い浮かんでしまって困ったもんです。マンガの力おそろしや。
でも名作。いよいよ徳川家治と田沼意次の時代。
田沼意次は吉宗の意を継ぎ、いち早く重商主義を取り入れて財政を改革した老中として描かれております。


2012年12月2日日曜日

終日家にこもっておりました

終日家で仕事したりRX1を返却したりの日。
あの写りを見ちゃうと24万円も仕方ないかという気になっちゃうRX1のおそろしさ。
買えないけど。
明日〆切の仕事がいくつかあるのにまったく進んでないのは秘密。

2012年12月1日土曜日

G大坂J2降格の日

晴れてたので馬事公苑に作例を撮りにいったら急に冷え込んで雨が降ってきた。
なんてこった。
売店で熱い珈琲を買い、タバコを吸いながら雨宿り。
競技会やってました。iPhone5。
今回作例撮ってたのはGALAXY NOTE II。これ、おもろいわ。
いろいろとおもしろい。
できることをあれこれ詰めこみすぎてややこしくなってるけど、5.5インチという大きさ、静電容量式のペン搭載のメリットを存分に生かした機能が満載なのだ。細かいアイデア……たとえば撮った写真の「裏面」に手書きメモを入れられるなんてアイデアはいい。

もうちょっと機能が整理されてるとわかりやすいのだけど、
これは、Googleオリジナルの機能やアプリ、キャリアが独自にいれた機能やアプリに、Samsungがペン入力を生かすためにいれた機能やアプリが加わるというAndroid界特有の構造があるから難しいんだろうな。

Xperia VLを使ってても思うもの。GoogleものとauものとSONYものが同じ土俵に並んでるから、かえってややこしくなってる。

実際にはそれにサードパーティのアプリも加わるし。

iPhoneはアップルものとサードパーティものしかないのでその点シンプルなのである。

もうひとつ、SONYのRX1も一緒にお散歩。こっちは別のお仕事用。
いやあ、RX1ってすごいわ。写りがすごい。使い勝手には不満もあるけど、これだけ写ればもう素晴らしいとしかいいようがないす。特にハイライト部の階調が滑らかで、下手なカメラだと+2なんて補正をかけるとハイライト部の階調が不自然になりがちなんだけど、RX1はならない。けっこうムチャなセッティングでもついてきてくれる。
でも20万円以上出せるかといわれると……難しいよねえ。うーむ。

15時過ぎに帰宅して、あとはJリーグ三昧。

正直、新潟は札幌相手だから勝つだろうけど、残留は難しいだろうな。
G大阪は難しい相手じゃないし、さすがにここは踏ん張るだろうな。
神戸は残念ながら落ちそうだな。

そう思って観ていたのだけど、G大阪が負けるとはねえ。
序盤のつまづきが……といわれるけど、序盤でつまづいて監督交代までしたのは大宮も新潟も同じで、この2チームが生き残ったのは、最後の数試合でラストスパートをかけられたから。大宮は最後に怒濤の強さを見せて前節で残留を決めたし、新潟も最終戦が札幌だから有利といわれたけど、その前に優勝争いをしてる仙台相手に勝ったというのが一番大きなポイントで、この2チームは低迷したけど最後の最後にラストスパートをかけられた。
関西の3チームは最後の最後、踏ん張れば残留できるというところで勝てなかった。
そういう結果に。

まあG大阪の場合はフロントに問題があったのは明らかだよな。
なぜG大阪に呂比須? とみんな疑問視してたもの。
後任監督も、松波が監督としてどうこうじゃなくて、あそこは守備組織のたてなおしが得意な監督を連れてくるべきだったろうに。

ともあれ、Jリーグでもっとも得点をとり、得失点差もプラスなチームが降格するなんて前代未聞の珍事がおきるくらい、勝負事の世界は厳しいのである。
名古屋なんか得失点差-1なのに7位だからね。
J's GOALのサイトで順位表を得失点差や総得点でソートしてみると泣けます。
J's GOAL | J1順位表

あとはクラブワールドカップと天皇杯ですな。