2017/12/11

愛と狂瀾のメリークリスマス

喉の痛み・発熱・悪寒・頭痛・鼻水鼻づまり・咳
って順番で風邪の諸症状を楽しんでおります。
とりあえず、ITMediaにX-E3のレビューを書いてメールして、
そのあと
ふとんぬくぬく。

読書の日。

「東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編」
の献本を受ける。



さらにKindleで読みかけだった本を読み切る。
めちゃ面白かったのでここに。
「愛と狂瀾のメリークリスマス」(堀井憲一郎著)
日本におけるクリスマスの浸透と拡散を
文献から読み解いた本。
織豊時代のクリスマスから、鎖国の江戸時代を経て
明治以降は新聞記事から日本のクリスマスの変遷をたどっているのだが
これが面白い。

我々って今のクリスマス(を口実にした祝祭)は戦後のアメリカ文化が元になったと思っているわけだけど、実は、
大正時代からクリスマスの大騒ぎからはじまっており(でもくらしー)、
1930年代のクリスマスの狂乱と1950年代のクリスマスの狂乱は
戦中の中断を挟んでつながってたのだ。
要するに、戦前からクリスマスは銀座で騒いでたという。
高度成長期になり、クリスマスは大人の狂乱の夜から
子供を中心とした家族のクリスマスになり、
1980年代に恋人たちのクリスマスの流れがきたという話。

1980年代以降は著者の体験や記憶がかなり入ってくるので
客観性は落ちるが(でも、わたしが知る80年〜90年代のクリスマスもそうだった)
日本人が「クリスマス」というキリスト教のイベントから
いかに宗教色を廃し、日本ならではの祝祭として取り入れたか
という歴史がわかって
今読むには最高です。
おすすめ。

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