2018年5月9日水曜日

カシオ コンデジ撤退を考える

先日、カシオがコンデジから撤退って話を日経が報じて、
それを受けて2ページ記事を作りたいので打合せをしたいといわれて
打合せにいって、
そのあと偶然会った他の編集部の人と昼飯を食って
ちょいと新宿で買い物でもしようと途中下車したところで
メッセージがあって、
カシオが正式にコンデジ撤退を発表したと知る。

なんともびつくり……してない。

コンデジ市場を見てると
・コンデジ市場の急激な縮小に歯止めはかかりそうになく、今後そこそこ小さな市場でやっていく他はなくなり、カシオがどれだけスゴいカメラを作ったとしてもそうそう大ヒットにはならんだろうということ。つまりメーカーとしてはそこに投資し続けるのは無謀な市場になってるわけで、今カメラ市場で頑張ってるのは市場が将来にわたって維持できる……つまりスマホとは別の市場でやっていけるレンズ交換式カメラ、あるいはハイエンドカメラを作ってるとこだけで、カシオはそっちへ行く……つまり本職カメラ屋さんと同じ土俵で戦う気はないのである
・カシオは東アジアで「自拍神機」としてTRシリーズが爆発的なヒットをしたが、ここ数年、中国韓国系のスマホメーカーが自撮りにすごく力をいれていて(進退をかけてるってレベルにみえる)、この1年で自撮りの画質もすごく上がっており、いくら自撮りが得意でスマホとの連携に優れているといっても、単体カメラでは厳しくなっていくのだろうなというのは目に見えてた
というのは感じ取れるわけで、
特殊コンデジ市場……たとえば、GoProに切り開いたアクションカム、オリンパスが強いタフネスカメラ、THETAが先鞭をつけInsta360やVR180などが切り開こうとしてるVR系市場など新しいジャンルはあるものの、どれも今から参入するには遅い・あるいは複数の会社がはいれるほど大きな市場にはなってないわけで、その中にはいって成功する、あるいは新しいジャンルを立ち上げるには「ソフトウエアとサービス」、つまり新しい体験を作り出す必要があるわけで、それには高性能でセンスがよく技術的に優れていて使いやすいクラウドサービスとスマホ用のアプリが必須な時代になっており、日本のメーカーはそこがとても弱い。

つまり、衝撃的なのは、カシオ云々というより
カシオですら撤退せざるを得ないレベルで市場が縮小しちゃってるってことなのだ。
もちろんスマホの影響。

昔から何カ所かで言ってきたことだけど、
カメラのシゴトって大きく分けて「表現・記録・コミュニケーション」の3つがあって、
コミュニケーションとしてのカメラを大きく発展させたのが
フィルム時代の「レンズ付フィルム」や「インスタントカメラ」。
それを受け継いで一大市場にしたのが「コンデジ」なのだ。
カメラのニーズとして一番デカいのがそこだった。
で、その市場は「スマホが一番得意とするジャンル」なのである。
撮影・閲覧・保管・公開を1台でできちゃうのだから。
そういう意味ではコンデジ市場の縮小は目に見えていたのだ。
でも、はやかったねえ。みんな足が速い。

とはいえ、
QV-10でデジカメの世界にいち早く飛び込んで、いち早くデジカメの記事を書きまくってきた身としては涙にくれるできごとには違いなく、
コンデジメインで追いかけてきた人間としてなんともひとつの時代が終わったなと思いつつ
じっと手を見るのである。



今でもカシオはコンセプトがしっかりしたよいカメラを出してるのである。

それらが在庫限りで市場から消えるのが惜しすぎる。
今のうちに買っとけ!って製品は

◎ZR4100……1/1.7型センサー搭載で画質はそこそこ。何より19mm相当スタートのズームコンデジは市場にこれだけ。スマホへの自動転送機能もあり。美肌機能は最高レベル。買うなら今。超広角は楽しい。


◎FR200……ライフスタイルデジカメとして出てきたカメラ部と本体が分離して遊べるカメラ。カメラとしての完成度や操作系はイマイチだが、後継機が出ないとなるとこれを買うしかない。何しろ円形魚眼レンズ搭載なのである。めちゃ楽しい。
防水なのでこんな写真を撮れる。


だな。

思わず、Amazonで探して(安かったこともあり)、FR200を注文しちゃいましたよ。
なお、FR200は店によって価格差がデカいので注意。発売された2016年は約6万円でした。

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